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企業で働く「産業保健師」とは?仕事内容や必要な資格を紹介

13 days ago

「企業で働く保健師とはどのような仕事なのか知りたい」という方もいるのではないでしょうか?企業の保健師(産業保健師)の役割は、従業員の健康指導や健康相談、メンタルヘルスのケアなどを行うことです。この記事では、企業の保健師の仕事内容や必要な資格を紹介します。保健師が企業で働くうえで役立つスキルやそのほかの職場も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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保健師の企業での働き方とは?

job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「保健師」によると、保健師とは、保健・医療・福祉・介護の分野などで、乳幼児から高齢者まで幅広い住民を対象に、保健サービスを提供する職種です。
保健師の多くは、保健所や市区町村などの自治体で勤務していますが、なかには企業で働く保健師もいます。企業で働く場合、従業員の健康管理に関する業務に携わることになるでしょう。

公益社団法人日本看護協会「令和6年度 厚生労働省先駆的保健活動交流推進事業 産業保健に関わる保健師等の活動実態調査報告書( p.7)」によると、企業で働く保健師は「総務・人事部」や「事業場内産業保健部門」に配属される場合が多いようです。

参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「保健師」
公益社団法人日本看護協会「発行物」

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企業の保健師(産業保健師)の仕事内容

企業で働く保健師は、産業保健師と呼ばれることがあります。
公益社団法人日本看護協会「令和6年度 厚生労働省先駆的保健活動交流推進事業 産業保健に関わる保健師等の活動実態調査報告書(p.22)」によると、産業保健師の主な業務は以下のとおりです。

  • 健康相談・保健指導
  • 各種健康診断と事後措置の実施
  • 復職支援・治療と仕事の両立支援
  • メンタルヘルス対策
  • 健康診断の実務
  • 職場全体の健康づくり(一次予防)
  • 労働衛生教育・健康教育などの集団教育
  • 特定保健指導(重症化予防を含む)

また、同資料(p.17)によると、事業場における健康課題として、以下のようなものが挙げられます。

  • メンタルヘルスの不調
  • 喫煙
  • 肥満(BMIが25以上)
  • 脂質異常
  • 高血圧
  • 適切な運動・食事・睡眠習慣がない
  • 飲酒
  • 生活習慣病

産業保健師は、上記のような健康課題を抱える従業員の相談に応じたり、健康増進のための指導を行ったりします。専門的な判断や対応を産業医へ引き継ぐことも、産業保健師の役割の一つです。

参考:公益社団法人日本看護協会「発行物」

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産業保健師と産業医の違い

産業保健師と産業医の違いの一つは、選任・設置義務の有無です。
厚生労働省「産業保健の現状と課題に関する参考資料(p.29)」によると、企業に保健師の選任義務はありません。そのため、産業保健師を配置しているかどうかは企業によって異なります。

一方、産業医は、常時50人以上の労働者を使用する事業場に対して、選任が義務付けられています。産業医の選任基準は事業場規模に応じて決められており、労働者数が50~3000人規模の事業場の場合は1人以上、労働者数が3000人を超える事業場の場合は2人以上の選任が必須です。

また、産業保健師と産業医の違いとして、業務内容も挙げられます。前述のとおり、産業保健師の主な業務は、従業員の健康相談や健康管理などです。産業保健師は従業員の病気やけがを予防する役割を担うため、保健指導などの日常的なケアを行ったり、産業医の業務のサポートを行ったりすることもあります。

一方、産業医は、長時間労働者の面接指導や高ストレス者に対する面談のように、より医学的な知識や判断が必要な業務に携わるのが特徴です。ほかにも、作業環境の管理や健康障がいの原因調査、月1回の作業場の巡視なども行います。

参考:厚生労働省「産業保健のあり方に関する検討会 第1回資料」

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保健師が企業で働くには?必要な資格は?

産業保健師として企業で働くうえで必須の資格は、保健師免許です。企業の保健師の求人に応募して合格すれば、産業保健師として働けます。

保健師免許の取得方法

job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「保健師」によると、保健師免許は、保健師国家試験に合格することで取得できます。
なお、保健師免許を取得するには、看護師免許を取得しなければなりません。よって、保健師を目指す場合、まずは看護系の大学や短大、専門学校などで3~4年の看護師の専門教育を修め、看護師国家試験に合格する必要があります。

看護系大学において保健師選択課程を修業した場合は、看護師国家試験と保健師国家試験の受験資格を得ることが可能です。この場合、同じ年に看護師国家試験と保健師国家試験を受けられます。ただし、看護師国家試験が不合格であった場合は、保健師国家試験に合格しても保健師免許は取得できないため、注意が必要です。

一方、看護系大学などにおいて保健師選択課程を修業していない場合は、追加で保健師になるための専門教育を修めなければなりません。看護師の教育課程を修めた後、「看護系大学院で2年間」または「看護(短期)大学の専攻科・別科や保健師養成所などで1年間」の専門教育を修めることで、保健師国家試験の受験資格が得られます。

参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「保健師」

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保健師が企業で働くうえで役立つスキル

ここでは、保健師が企業で働くうえで役立つスキルを3つ紹介します。

看護実践のスキル

保健師が企業で働くうえで役立つスキルの一つは、看護技術です。産業保健師の配置人数を一名のみとしている職場は珍しくありません。そのため、企業で働く保健師には、看護の経験をとおして身に付けた対応力や判断力が求められるでしょう。

看護師としての臨床経験や看護スキルがあれば、急病者の対応をスムーズに行えたり、適切な判断の下、産業医へ引き継ぎを行えたりします。また、看護の豊富な知識があると、より質の高い健康指導や保健指導が行え、従業員の満足度につながるでしょう。

産業保健師の求人には、看護師としての実務経験を条件としているものもあります。そのため、企業で保健師として働きたい方は、医療機関などで臨床経験を積んだ後、産業保健師を目指すのも一つの手です。

コミュニケーションスキル

企業で働く保健師には、コミュニケーションスキルが必須です。企業の保健師は、健康・保健指導を従業員に行う際に、専門的な知識を分かりやすく説明することが求められます。

また、保健師は相談対応をとおして従業員の抱えている問題や原因を探るため、相手と関係性を築いて情報を聞き取る力も必要です。コミュニケーションスキルがあると、相談対応や保健指導を行う際に役立つでしょう。

パソコンスキル

パソコンスキルも、保健師が企業で働くうえで役立つスキルの一つです。
企業の保健師は、健康増進に関する掲示物・資料を作成したり、保健指導に関するプレゼンを行ったりすることがあります。文書作成やプレゼン資料の作成などを行うには、基本的なパソコンスキルを身に付けておく必要があるでしょう。

また、従業員の健康に関するデータの集計や健康診断の結果の管理などを行う際は、表計算やデータ管理に関する知識を活かせます。

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企業が保健師を配置するメリット

企業が保健師を配置するメリットは、産業医の業務を分担できることです。従業員数が多い企業では、産業医の業務量が多く、従業員の健康相談への対応や保健指導などの日常的なサポートが十分に行えないことがあります。産業保健師を配置して産業医の業務を分担すると、従業員に対して手厚いサポートが提供できるでしょう。

また、企業に保健師がいると、相談窓口としての役割を果たせるため、より気軽に従業員が相談できる仕組み・体制を整えられます。その結果、従業員の働きやすさが向上すれば、休職・離職のリスクの低減につながることもあるでしょう。

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企業以外で働く保健師の種類

企業で働く保健師が「産業保健師」と呼ばれるように、保健師は働く場所によって、異なる名称で呼ばれることがあります。ここからは、企業以外で働く保健師の種類を3つ見ていきましょう。

病院保健師

病院保健師とは、病院やクリニックなどの医療機関で働く保健師のことです。医療機関に付属する健診センターで働く保健師も、病院保健師と呼ばれることがあるでしょう。
病院保健師は、患者の保健指導や健康相談、健康診断に関する業務などを行います。入院設備がある医療機関では、患者の退院支援を行うことも役割です。また、医療機関や健診センターで働くスタッフの健康管理や保健指導なども、病院保健師の仕事の一つといえます。

学校保健師

学校保健師は、学校において、生徒・学生や教職員に保健サービスを提供するのが仕事です。健康相談や保健指導、急病者の対応などを行います。学校保健師は主に、大学や専門学校、養護教諭の配置がない私立の小学校・中学校・高校などで働いています。

学校保健師は教育の役割を担う養護教諭とは異なり、けが・病気の予防や健康管理を中心に行うのが特徴です。生徒や教員が健康に過ごせるよう、身体面・精神面の双方をサポートする役割を担います。近年ではメンタルヘルスに関する悩みをもつ生徒や学生、教員が増えているため、さまざまな相談に乗ることがあるでしょう。

行政保健師

行政保健師とは、自治体の保健所や保健センター、地域包括支援センターなどで働く保健師のことです。行政保健師は、地域住民や自治体で働く公務員に対して、保健指導や健康相談、健康管理などを行います。
地域の健康課題の解決に取り組むため、健康増進事業の立案・実施に関わったり、関係機関との調整を行ったりすることがあるのも、行政保健師の仕事の特徴です。

なお、常勤職員として行政機関から直接雇用される行政保健師は、公務員にあたります。そのため、行政保健師として働くには、公務員試験に合格する必要があるでしょう。行政保健師になるための条件は自治体によって異なりますが、年齢や実務経験の要件が設けられている傾向にあります。

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企業で働く保健師は従業員の健康指導を行う

  • 企業で働く保健師の業務内容は、従業員の健康相談やメンタルヘルス対策など
  • 保健師免許があれば、企業で産業保健師として働くことが可能
  • 保健師が企業で働くうえでは、臨床経験やパソコンスキルが役立てられる

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