職種・資格情報

薬剤師と登録販売者の違いは?取得難易度や年収についても紹介

「薬剤師と登録販売者の違いがよく分からない」という方もいるのではないでしょうか?薬剤師と登録販売者の違いは、業務内容や資格の取得方法・難易度、年収、キャリアパスなどです。この記事では、薬剤師と登録販売者の違いを項目別に紹介します。薬剤師と登録販売者に関するよくある質問も紹介するので、資格取得を目指している方はぜひ参考にしてください。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

薬剤師と登録販売者にはどんな違いがある?

薬剤師と登録販売者は、どちらも医薬品販売に携わる職種です。一方で、行える業務の範囲や必要な資格の種類、年収、キャリアパスなどに違いがあります。
医薬品販売に携わりたい方は、以下で2つの職種・資格の違いを確認してみましょう。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

薬剤師と登録販売者の仕事内容の違い

薬剤師と登録販売者の仕事内容の違いの一つは、調剤の可否です。
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「薬剤師」によると、調剤とは、医師が出した処方箋に従って正しく薬を調合することで、薬剤師の代表的な仕事の一つといえます。患者の服薬状況に合わせて、錠剤の粉砕や一包化を行うことも、調剤業務の一部です。
e-Gov法令検索「薬剤師法 第19条」によると、薬剤師以外が販売または授与の目的で調剤することは、原則認められていません。

また、薬剤師と登録販売者は、販売できる医薬品の範囲も異なります。厚生労働省「医薬品を安全に使うために」によると、薬剤師は医療用医薬品とOTC医薬品(要指導医薬品・一般用医薬品)の両方の販売を行うことが可能です。
一方、登録販売者が販売できるのは、一般用医薬品のうちの第2類医薬品(指定第2類医薬品を含む)と第3類医薬品のみ。医療用医薬品・要指導医薬品・第1類医薬品の販売は行えません。

このように、薬剤師は登録販売者に比べて幅広い業務に従事できます。

参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「薬剤師」
e-Gov法令検索「薬剤師法」
厚生労働省「医薬品を安全に使うために」

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

薬剤師と登録販売者の資格の違い

薬剤師と登録販売者は、従事するために必要な資格の種類も異なります。
薬剤師免許は、薬剤師国家試験に合格して取得する国家資格です。一方、登録販売者は、各都道府県が実施する登録販売者試験に合格して取得する資格で、公的資格に該当します。

ここからは、それぞれの資格の取得方法と難易度を見ていきましょう。

薬剤師の取得方法・難易度

job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「薬剤師」によると、薬剤師免許を取得するには、薬剤師国家試験に合格し、薬剤師名簿への登録手続きをする必要があります。なお、薬剤師国家試験を受けるには、原則として6年制学部・学科の薬学課程を卒業しなければなりません。

厚生労働省「『新薬剤師国家試験について』の一部改正について」によると、薬剤師国家試験の概要は、以下のとおりです。

項目
概要
試験方法 筆記試験(正答肢を選択する問題)
試験時間 - 1日目:5時間55分
- 2日目:6時間15分
出題数 - 必須問題:90問
- 一般問題:255問
(薬学理論問題:105問/薬学実践問題:150問)
試験科目 - 物理・化学・生物
- 衛生
- 薬理
- 薬剤
- 病態・薬物治療
- 法規・制度・倫理
- 実務
合格基準 - 総得点が、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること
- 必須問題について、得点が全体の配点の70%以上かつ、構成する各科目の得点が配点の30%以上であること

参考:厚生労働省「『新薬剤師国家試験について』の一部改正について」

厚生労働省「試験回次別合格者数の推移」によると、近年の薬剤師国家試験の合格率は60%台後半で推移しています。6年間の薬学課程を修業したうえで、3割程度の人が不合格となる可能性があると考えると、試験の難易度は高いといえるでしょう。よって、薬剤師国家試験に合格するには、入念な対策が必要です。
また、薬剤師国家試験には禁忌肢問題が含まれており、一定数(2問程度)以上の禁忌肢を選んでしまうと、得点に関わらず不合格となります。

参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「薬剤師」
厚生労働省「薬剤師国家試験のページ」
厚生労働省「第111回薬剤師国家試験の合格発表を行いました」

登録販売者の取得方法・難易度

厚生労働省「登録販売者制度の取扱い等について」によると、登録販売者の資格は、都道府県ごとに実施される登録販売者試験に合格し、都道府県知事から販売従事登録を受けることで取得が可能です。なお、登録販売者試験には受験資格が設けられていないため、誰でも受験できます。

厚生労働省「登録販売者試験実施要領」によると、登録販売者試験の概要は以下のとおりです。

項目
概要
試験方法 筆記試験(真偽式や多肢選択式など)
試験時間 240分
出題数 120問
試験科目 - 医薬品に共通する特性と基本的な知識
- 人体の働きと医薬品
- 主な医薬品とその作用
- 薬事関連法規・制度
- 医薬品の適正使用・安全対策
合格基準 - 総出題数に対して7割程度正答する
- 各試験項目で、定められた一定割合以上正答する

参考:厚生労働省「登録販売者試験実施要領」

厚生労働省「令和6年度登録販売者試験実施状況」によると、2024年度に実施された登録販売者試験の合格率の全国平均は、46.7%となっています。ただし、登録販売者試験の合格率は、都道府県によって20~60%台と差があるのが特徴です。
試験問題は基本的に地域ごとに作成されるため、受験地によって試験の難易度が異なる可能性があるでしょう。

参考:厚生労働省「登録販売者制度の取扱い等について」
厚生労働省「医薬品の販売制度」

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

薬剤師と登録販売者の年収の違い

政府統計の総合窓口(e-Stat)「賃金構造基本統計調査/令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」によると、企業規模計10人以上の企業における、薬剤師と登録販売者の平均給与・年収は以下のとおりです。

職種
きまって支給する現金給与額
年間賞与その他特別給与額
平均年収(※)
薬剤師 39万8700円 88万3500円 566万7900円
登録販売者(販売店員) 28万2000円 46万3600円 384万7600円

(※)「きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出

参考:政府統計の総合窓口(e-Stat)「賃金構造基本統計調査/令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」

薬剤師は登録販売者より専門性の高い知識や技術が求められる職種で、業務の幅が広いため、給料水準が高い傾向にあるようです。

ただし、上記の調査において、登録販売者はほかの販売職を含む「販売店員」に分類されています。実際の登録販売者の給与額や年収は、上記とは差があると考えられるため、あくまで参考程度にご確認ください。

参考:政府統計の総合窓口(e-Stat)「賃金構造基本統計調査/令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

薬剤師と登録販売者の就職先・キャリアパスの違い

薬剤師の就職先は、医療機関や薬局、製薬会社、行政機関など多岐にわたります。管理薬剤師・薬局長・エリアマネージャーなどの役職を目指す方もいれば、薬剤師としてのスキルを磨き、高い専門性をもつ薬剤師として現場で長く活躍する方もいるでしょう。
また、知識や経験を活かし、MR(医薬情報担当者)やCRA(臨床開発モニター)、CRC(治験コーディネーター)などにキャリアチェンジする方も一定数います。

一方、登録販売者の主な就職先は、ドラッグストアや医薬品を扱うスーパー・コンビニなどです。そのため、店舗スタッフから副店長や店長、エリアマネージャーなどへのキャリアアップを目指すのが、登録販売者の主なキャリアパスといえます。
店長やエリアマネージャーなどの役職を経験した後、培った知識と経験を活かして独立開業する方もいるようです。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

薬剤師と登録販売者に関するよくある質問

ここでは、薬剤師と登録販売者に関するよくある質問を紹介します。

薬剤師と登録販売者のどちらの資格を取得するべき?

薬剤師と登録販売者のどちらの資格を取得するかは、携わりたい業務の内容や、資格取得にかけられる時間などを基に決めると良いでしょう。たとえば、調剤や医療用医薬品の販売に携わりたい場合は、薬剤師免許を取得する必要があります。一方で、薬剤師免許を取得するには、薬学課程を修業する時間がかかるため、少しでも早く医薬品販売の職に就きたい方は、登録販売者のほうが目指しやすいでしょう。

登録販売者の資格はなくなる?

結論から言うと、登録販売者の資格がなくなる可能性は低いでしょう。セルフメディケーションの取り組みとして、市販薬を販売するドラッグストアやコンビニ、スーパーなどが増えており、医薬品を販売できる登録販売者の需要は高まっています。
また、登録販売者の資格が生まれた背景には、薬剤師不足を解消する目的があるため、登録販売者の分の業務を薬剤師がすべて担う可能性は低いのが現状です。登録販売者は医薬品販売を担う職種として、今後も活躍が期待できます。

薬学部卒業者は登録販売者試験が免除される?

登録販売者試験には、試験免除の制度はありません。そのため、薬学部卒業者が登録販売者になるには、ほかの受験者と同様に登録販売者試験を受け、合格する必要があります。

薬剤師と登録販売者の資格を両方取得するメリットは?

薬剤師と登録販売者の資格を両方取得するメリットは、業務やキャリアパスの幅が広がる可能性があることです。登録販売者が薬剤師免許を取得すると、より多くの種類の医薬品を販売できるようになったり、医薬品販売以外の業務に携われるようになったりするメリットがあります。一方で、薬剤師免許があれば登録販売者の業務を行えるため、薬剤師が登録販売者の資格を取得する必要性は低いでしょう。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

薬剤師と登録販売者は仕事内容や取得難易度などが違う

  • 薬剤師と登録販売者は、調剤の可否や販売できる医薬品の種類などが異なる
  • 薬剤師免許を取得するには、6年の薬学課程を経て国家試験に合格する必要がある
  • 登録販売者の資格は、登録販売者試験に合格して登録することで取得できる
  • 登録販売者が薬剤師免許を取得すると、業務やキャリアパスの幅が広がるメリットがある

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

関連記事

日本薬剤師会認証局とは?発行できる資格証や証明書を紹介

日本薬剤師会認証局とは?発行できる資格証や証明書を紹介

薬剤師の企業での働き方とは?職種や必要なスキルを紹介

薬剤師の企業での働き方とは?職種や必要なスキルを紹介

専門性を深めて「選ばれる薬剤師」へ!キャリアを広げる資格を紹介

専門性を深めて「選ばれる薬剤師」へ!キャリアを広げる資格を紹介

おすすめ記事

人気のエリアから求人を探す

薬剤師の求人を都道府県・主要都市から探す