お役立ち情報
身体の変化を可視化!患者の意欲を高めてリハビリ現場を支えるツール

リハビリテーションにおいて、自分自身では捉えにくい「身体の変化」を共有することは、患者の納得感や意欲維持に欠かせません。しかし、限られた時間のなかで丁寧な説明と記録を両立させるのは容易ではないものです。
本記事では、最新技術で身体の状態を「見える化」し、患者の主体的な参加を促しながら、スタッフの業務負担も軽減するツールをご紹介します。
株式会社Sapeet
株式会社Sapeetは、「ひとを科学し、寄り添いをつくる」をミッションに掲げる、東京大学発のAIベンチャー企業です。「Expert AI」事業を通じ、企業独自のベテラン知見を解析・可視化することで、ヘルスケアや小売など幅広い業界の価値向上を支援。ウェルネス領域では、AI身体分析技術を使いやすくパッケージ化し、人間とAIが協業する新たな基盤を構築することで、健康寿命の延伸に寄与することを目指しています。
AI姿勢分析で客観的な指標を!リハビリの意欲を支える「カルティ シセイカルテ」

リハビリテーションの現場において、これまで目視や経験に頼りがちだった姿勢の状態を客観的な指標で捉え、患者や多職種と共有することは、ケアの質を追求するうえで欠かせない視点です。
同社が提供する「カルティ シセイカルテ」は、最低2枚の写真を基にAIが姿勢の歪みを詳細に分析し、撮影開始からわずか3分で現在の状態を可視化。高度な身体解析AI技術に理学療法士などの専門知見を組み込むことで、現場が求める「客観的な評価のモノサシ」を実現しています。
特筆すべきは、数値化のみに留まらない「見える化」の工夫です。3Dアバターを用いた将来の姿勢シミュレーション機能は、リスクを視覚的に提示します。自分の身体の変化を直感的に理解できるため、患者の関心を引き出し、主体的なリハビリテーションへの参加を促す動機付けとなるでしょう。また、分析結果に基づき、身体状態に合わせた個別の推奨メニューをAIが自動提案する機能も搭載。スタッフの経験値に左右されないサービスの提供をバックアップし、施設全体のケアの質向上も期待できます。

導入事例
山梨赤十字病院併設の通所リハビリテーション「あかまつ」の事例をご紹介します。
同施設では、従来の体力測定の数値だけでは説明が難しかったリハビリテーションの成果を、「カルティ シセイカルテ」で可視化。タブレット端末1台で操作できる手軽さは、多忙な医療・介護現場での運用負荷の軽減に繋がっています。
特に、ご家族やケアマネジャーとの定期会議において、分析結果は現状のイメージを共有しやすく、高い納得感を生み出しています。また、変化が見えにくい維持期のリハビリテーションにおいても、「現在の状態を維持できている」という価値を視覚的に伝えることが、利用継続の大きな要因となっているようです。今後は入院患者への運動習慣定着に向けた活用も期待されており、医療・介護の現場を支える新たな選択肢として広がりを見せていくでしょう。
スタッフへ「客観的な評価指標」を提供し、ひいてはケアの質の向上にも寄与する「カルティ シセイカルテ」。導入により、説明の難しさや属人化といった現場の課題を解消し、より質の高いリハビリテーションの提供に専念できる環境づくりを支えます。新たなツールとして導入を検討される方は、ぜひWebサイトにて詳細情報をチェックしてみてください。
■詳細情報
株式会社Sapeet
カルティ シセイカルテ
DUPLODEC株式会社
DUPLODEC株式会社は、和歌山県に拠点を置き、長年精密な事務用省力化機器の企画・開発・製造を行っている企業です。
同社が2022年に立ち上げたヘルスケア事業ブランド「itokichi(いときち)」。同ブランドには、医療・福祉に携わる医療従事者と患者、そしてその家族をより良く結ぶ「糸」のような存在でありたいという強い想いが込められています。「本当に役に立つ商品を届けたい」という現場目線の開発姿勢を大切に、長年培ってきた精密機器開発のノウハウをヘルスケア領域へと応用。質の高いリハビリテーション環境の構築の一助となるべく活動しています。
歩行時の荷重をリアルタイムで測定!リハビリの質向上に下肢荷重計「そくまる+」
下肢疾患や脳疾患のリハビリテーションにおいて、適切な荷重コントロールは歩行再獲得に向けた極めて重要なステップです。しかし、従来の体重計を用いた荷重訓練では、測定のたびに動作を止める必要があり、実際の歩行中の荷重変化をリアルタイムで把握するのは容易ではありませんでした。こうした現場の課題を解決するのが、下肢荷重計「そくまる+」です。
同商品は、靴の上から簡単に装着できるセンサーデバイスです。最大の特長は、歩行中の荷重状態を「見える化・聞こえる化」できる点にあります。無線通信で接続されたスマートフォンやタブレット端末に荷重状況が即座に表示され、設定した目標値に達すると通知音でお知らせ。患者自身が「どの程度体重が乗っているか」を動作中にダイレクトに捉えるため、視線を下げることなく正しい姿勢での荷重訓練を可能にします。

さらに、前足部と後足部の荷重量を分割して測定し、それぞれで「見える化・聞こえる化」できる機能を搭載。整形外科から脳神経まで幅広い疾患の患者に対し、一歩ごとの緻密なフィードバックを実現しています。測定データは専用アプリケーションを通じてPDFレポートや画像、数値データとして保存・共有が可能。そのため、経過観察の効率化にも貢献します。
開発経緯と導入事例
3年以上の歳月をかけて、医療従事者や患者の声に耳を傾けて行われた同商品の開発。そこで得られた現場の知見は、靴を脱がずに装着できる設計や操作を迷わせない画面構成など、現場スタッフの業務負担を軽減するための仕様に反映されています。
同商品は、多くの医療機関において日々のリハビリテーションを支えるツールとしての導入が進んでいる状況です。現場からは、客観的な数値に基づく評価が可能になったことで、スタッフの「経験や感覚」に頼りがちだった荷重指導が、エビデンスに基づいたものへと変化したという声も寄せられています。

また、同社では新たな現場支援ツールとして、デジタルゴニオメーター「はかどる」もリリース予定です。従来のゴニオメーターを用いた関節可動域(ROM)測定では、両手が塞がることや1人では難しい計測と記録の同時作業、その後の転記の手間が課題となっていました。同商品は、片手でボタンを押すだけの2ステップで計測が完了し、データは本体と専用アプリケーションへ自動記録されます。身体障害者診断記録の専門様式に合わせたレポート出力にも対応しており、測定から事務作業までのプロセスを大幅に効率化するでしょう。
現場スタッフの身体的・事務的負担を軽減し、患者一人ひとりと向き合うための時間を創出する「そくまる+」と「はかどる」。現場の「測る」をよりスマートに変えるこれらのデバイスは、リハビリテーションに関わるすべての人の可能性を広げる、心強い選択肢となっていくかもしれません。
■詳細情報
DUPLODEC株式会社
下肢荷重計「そくまる+」
デジタルゴニオメーター「はかどる」
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