まとめ

看護支援や待合室の順番管理など、ICTの力で人手不足の解消に努める組織

正看護師6 months ago

本記事では、看護師の記録業務をサポートするシステムを開発している企業、病院やクリニックなどの受付システムを開発している企業を紹介しています。
人材不足が深刻化する医療業界の助力になるとして、近年ICTを活用したシステムが続々と登場しています。こちらで紹介するシステムも「医療業界の効率向上に貢献したい」という思いで開発されたものばかりです。
看護師の業務効率化、患者さんの満足度向上につながるシステムを探している方は、ぜひ本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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株式会社イノシア

株式会社イノシアは、ITソリューションを駆使して医療現場のDX実現に貢献する企業です。業務効率化を支援するサービスを提供し、医療現場の働き方改革をサポートしています。
企業名である「イノシア」は、医療の「医の」とInnovationの「Inno」を掛け合わせ、医療をInnovationで改善し、患者さんと医療従事者をXia(ギリシャ語で幸せ)にしたいという思いから名付けらています。

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看護記録支援システム「チームコンパス」

チームコンパスは、看護師の「働き方改革」と「医療の品質向上」を同時に実現するソフトウェアです。医療の質向上を目的とするクリニカルパスと、業務効率化が図れるアプリケーションを組み合わせたソフトで、真の意味での品質改善を実現するためのツールとして開発されています。

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チームコンパスの特徴は以下のとおりです。

  • 看護記録の時間を短縮できる
    「看護実践用語標準マスター」に準拠しており、評価・記録に関するスケールが統一されていることも大きなポイント。患者さんの状態を分かりやすく記載できるだけでなく、記載漏れを防ぐのにも役立ちます。ベッドサイドでリアルタイムに記録を入力できる構造になっているので、記録時間の短縮につながります。

  • 思考プロセスを可視化できる
    同ソフトは「看護ナビ」と「PCAPS」の機能を兼ね備えており、患者さんの状態ごとに必要な看護ケア・観察項目が分かるようになっていることが特徴です。誰でも適切な看護・ケアを実施できるため、経験や知識の差による看護のムラをなくすことができます。

  • 電子カルテと連動
    電子カルテ上にショートカットアイコンを表示でき、1クリックで患者さんのチームコンパスを起動できます。チームコンパス内で必要な情報を瞬時に絞り込むことができ、見やすさとデータ表示速度が格段に上がります。事例として、申し送りを廃止した病院もあるそうです。

利用者の声

チームコンパスを導入した医療機関の声は以下のとおりです。

  • 看護師の時間外労働を月あたり20%減少できた
    導入前は1月あたりの残業時間が5,000時間を超えていましたが、導入後は4,385時間に減ったとのこと。チームコンパスの導入コストを十分に回収でき、大幅なコスト削減につながったそうです。

  • COVID-19受け入れに伴う業務に時間を充てられた
    導入初月で、看護師の時間外勤務時間が15%減少、そのうち記録のための残業が64%減少したとのこと。COVID-19の受け入れがなかったチームコンパス導入前よりも、COVID-19の受け入れありの導入後の方が、時間外勤務が少なかったそうです。

  • 患者さんへのケアやレクリエーションに時間を充てられるようになった
    入院日における患者さん1人あたりの記録時間について、これまで33分かかっていたのが6分で終了できるようになったそう。また、記録漏れ件数も格段に減少したほか、看護記録/計画の時間削減にもつながったといいます。

近年、医療業界では労働環境・働き方の改善が進められており、電子カルテ管理システムや患者さんのモニターシステムなど、医療用ICTツールを導入・活用する医療機関も増えています。
医療用ICTツールを導入することで、患者さん一人ひとりに最適な医療・看護を提供できるようになるほか、医療業務の効率化につながったり、医療の地域差をなくしたりと、さまざまなメリットを享受できるでしょう。

同社は学会・展示会に積極的に参加しており、今年も10件以上の学会に参加しています。学会では同システムをデモ体験できるそうで、多くの医療従事者が同システムの便利さを実感しているとのこと。「ぜひ利用してみたい」という方は、こちらのページから問い合わせてみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
株式会社イノシア
チームコンパス

株式会社シンリョウ

株式会社シンリョウは、医療業務に欠かせない多様な製品を取り扱っている企業です。医療用印刷製品をはじめ、投薬瓶やホスピタルユニフォームなど、扱っている製品は2万点以上にのぼります。
同社は1944年に設立。当時は個人営業の印刷所でしたが、1950年に先々代の社長である鈴木幸太郎氏によって「診療印刷株式会社(現株式会社シンリョウ)」となりました。1986年に医療事務コンピュータの販売をはじめたほか、全国各地に営業所や工場を構えるなど、これまでに着実な成長を遂げてきた同社。2017年に+IT事業部を設立し、多くの医療現場のDX化を支援しています。

呼出時間を削減、順番管理システム「まちみる」

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▲画像提供:株式会社シンリョウ


まちみるは、医療機関や調剤薬局などの医療機関において、患者さんの待ち時間を可視化できるシステムです。院内のモニターやスマートフォンなどで、患者さんが「自分の番まであとどのくらいかかるのか」を確認できます。

まちみるの特徴は以下のとおりです。

  • 操作が簡単
    「受付(発券)」「呼び出し」「完了」が全て1タップで完了します。面倒な操作が不要なため、パソコンが苦手な方もすぐに操作に慣れることが可能です。

  • 導入費用がリーズナブル
    お手持ちのパソコンやタブレットでシステムを利用できます。専用機器は発券用のプリンターのみ。低価格で利用できる手軽さもうれしいポイントです。

  • PR機能付き
    お知らせや案内などの情報配信(画像配信)ができるPR欄が設けられています。院内モニターはもちろん、スマートフォンでも配信できるため、患者さんに伝えたい情報を掲示するのに便利です。

  • 専用アプリ不要
    発券紙のQRコードで専用順番画面にアクセスできます。ブラウザでアクセスするため、専用アプリをインストールする必要がありません。また個人情報の入力が要らないため、患者さんも安心してアクセスできるでしょう。

  • 複数人で同時に操作OK
    1つのIDを複数人で利用可能。複数人で使っても同一料金で利用できます。役割や建物構造に合わせて柔軟に運用設計が可能です。

  • 本部管理機能付き
    薬局の本部など、複数店舗の混雑データを閲覧できる機能が搭載されています。追加料金なしで利用可能。データは人員配置を考えるときなどに参考にできるでしょう。

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▲画像提供:株式会社シンリョウ


「まちみる」を開発した思い

まちみるの開発に至ったきっかけは、開発チームの1人が顧客である医療機関のネットの口コミ評価で「待ち時間が長い」「対応が悪い」といった書き込みを見つけたことにあるそうです。
「お客さまは患者さんを第一に考えているはずなのに、なぜ評判が悪いのだろう」
そのような疑問から、医療機関・薬局における患者さんの不満について調査したところ、「待ち時間」に対しての不満が多いことが分かりました。
また、医療機関側にも「待ち時間に対してさまざまな工夫や努力を重ねているものの、ITサービスの活用に至っていない」という実情があったといいます。その理由を探るべく、順番管理システムに関して調査をすると、「市場のサービスと、医療機関側が求めるサービスに差異がある」ことが明らかになりました。高額な既存システムは高機能ではあるものの、操作が複雑とのこと。なによりも、多くの医療現場ではそれほど高度なITサービスを求めていないのだそうです。

この調査結果をうけ、同開発チームは「もっと気軽に導入でき、スタッフも患者さんも簡単に利用できるサービスを作りたい」と気持ちを新たに奮闘。「医療現場に寄り添った優しく新しいサービス」というコンセプトを掲げ、まちみるを開発しました。

お客様の声

以下では、同システムを導入したお客さまの声を紹介します。

・うまく操作できるか不安だったが、導入日から問題なく運用できた
・順番が可視化できるため、順番が回ってくるまでの間患者さんが外出できるサービスを導入できた
・予約制を導入しても予約なしの患者さんで混雑していたが、システムを導入してからは混雑を回避できている
・操作が簡単で、店舗への導入や教育も非常に楽だった

待合コーナーで患者さんが混雑することに心苦しい思いをしながらも、コストや操作性などの懸念から、システムの導入をためらう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
低コストかつ簡単に操作できる同システムであれば、導入に関する不安を解消できるでしょう。ひいては、患者さんの満足度向上にもつながるかもしれません。

■詳細情報
株式会社シンリョウ
まちみる

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