お役立ち情報
臨床の質を高める!リハビリスタッフの知見を広げる独自の支援活動
a month ago

医療やリハビリテーションの現場では、患者さんが障がいや痛みを抱えながらも「自分らしい豊かな人生」を歩んでいけるよう、伴走者として心に寄り添うサポートがますます重要視されています。
そこで本記事では、当事者のリアルな声に耳を傾け、独自の視点で支援・普及活動を行う団体に注目しました。現場でのコミュニケーションのヒントや、支援の在り方を見つめ直すきっかけとなる、特色ある取り組みをご紹介します。ぜひ新たな知見に触れ、明日からのより豊かな臨床やサポートにお役立てください。
ことばの天使株式会社
「誰もが“話す力”を取り戻せる社会へ」を理念に掲げ、オンライン言語リハビリ事業を展開することばの天使株式会社。在宅支援を行うユースタイルラボラトリー社などと連携し、言語聴覚士不足という業界課題の解決を推進しています。
AIと専門職の知見を融合した身近な言語ケア環境を整え、日常のなかにリハビリが自然と存在する、新たな社会インフラの実現を目指す企業です。
不安や疑問を解消!言語聴覚士のスキルアップを支える「Speech Academy」

言語聴覚士(ST)は職場内に同職種が自身しかいない環境で勤務するケースも多く、現場で直面した疑問や悩みを相談する機会が限られている現状があります。そうした孤立感や不安を解消し、実践的なスキルアップを支援するのが、同社が運営する次世代型オンラインプログラム「Speech Academy(スピーチアカデミー)」です。
同プログラムは、ライブ配信セミナーと過去3年分のアーカイブ動画を組み合わせた効率的な学習スタイルが特長として挙げられます。失語症や高次脳機能障害、小児の発達など幅広い領域をカバーしており、「教科書だけでは学べない臨床の知恵」を第一線で活躍する講師陣から直接学ぶことが可能です。さらに、月1回のグループ相談会や対談イベントが設けられているため、同じ志を持つST同士で横のつながりを築く環境も整っています。
また、6カ月のプログラム修了後も手頃な継続費用で学習サイトへアクセスでき、学びを継続できる仕組みが構築されている点も安心です。希望者には面談の上、同社が運営するオンライン言語リハビリサービスの業務委託を受ける道も用意されており、学んだ知識をすぐに現場で実践しながらキャリア構築へつなげられるでしょう。
参加者の声
受講生を対象としたアンケート調査では、「特定の疾患への介入アプローチ」や「臨床上の悩みを相談・意見交換できる場の不足」を課題に挙げる回答が多く見られました。特に、意見交換や相談の場を求める割合は全体の約4割にのぼり、現場での横のつながりや相談相手が強く望まれている状況がうかがえます。
実際の受講生からは、以下のような声が寄せられています。
- 同職種が身近にいない環境で抱えていた悩みを具体的なアプローチとともに相談でき、臨床への自信につながった
- ほかの参加者の質問や質疑応答を通じ、気切抜管などの難渋症例への対応ポイントを共有できた
- カフ脱気の注意点など、教科書だけでは学べない実践的な現場の知恵を得られた
このように、疑似OJTのような学習効果を実感する意見が数多く見受けられます。あわせて「現場の経験知を直接学べる」点も評価が高く、受講者から厚い信頼を獲得する要因となっています。
最新の知見をアップデートしながら気軽に相談できる環境は、質の高いリハビリ支援を提供するうえで大きな力となるでしょう。自身の臨床アプローチに自信を深めたい方や言語聴覚士として復職を目指す方は、専門性をより高める選択肢として活用を検討してみてはいかがでしょうか。

■詳細情報
ことばの天使株式会社
Speech Academy
日本吃音臨床研究会 吃音と上手につきあうための吃音相談室
日本吃音臨床研究会は、吃音(きつおん)と共に生きる人々の支援と普及活動に尽力する団体です。代表の伊藤伸二氏をはじめとする当事者や専門家が中心となり、「吃音と上手につきあうための吃音相談室」の運営や、多様な啓発活動を展開しています。また、ことばの教室の教員や言語聴覚士などの専門職者に向けた、現場での支援につながる取り組みや、当事者への深い理解を促すための貴重な情報発信も行っています。
「治す」努力から「上手につきあう」ことへの転換!当事者視点を臨床に活かす活動
同会が提唱するのは、吃音を無理に「治す」努力に焦点を当てるのではなく、吃音を受容し「上手につきあう」ことへの転換です。
小学生時代から吃音の苦悩を感じていた伊藤氏は、自身の経験をもとに、吃音と向き合う方法を探求。同じような悩みを抱えた人々との出会いを通じて、知識・知恵・哲学の必要性を改めて実感し、1965年のセルフヘルプグループの創設に至ります。
グループ立ち上げ以降「治す」ことを目指していた活動は、1976年の「吃音者宣言」の採択を最大の転換点として、「吃音者が明るく前向きに生きる」社会の実現へと大きく舵を切りました。
1986年には、「第一回吃音問題研究国際大会」を開催。研究者や臨床家、成人吃音者など多くの参加者が世界各国から集う同大会は、交流の場としてだけでなく、吃音への正しい知識の普及を力強く後押しし、多岐にわたる支援活動へとつながっています。
対話から臨床のヒントを見つける「吃音と向き合い、語り合う 伊藤伸二・吃音ワークショップin東京」
同団体主催の「吃音と向き合い、語り合う 伊藤伸二・吃音ワークショップin東京」は、2026年で13回目を迎えた恒例のイベントです。『吃音を治すことにこだわらず、吃音と共に豊かに生きていく』ことを目指し、年に1度、1日限定で開催されています。

ワークショップの内容は、参加者の要望をもとに構成する独自のスタイルを確立。吃音で苦戦していること、悩んでいること、どもって声が出ないときの対処法など、さまざまなテーマをもとに参加者同士で語り合います。一方的な講義ではない「対話」を重視した同イベントは、当事者のリアルな声や日々の葛藤に直接触れ合えることが大きな魅力です。
開催されたワークショップの様子は、同団体のブログサイトで随時発信されています。記事内容を参考にすることで、吃音の臨床に携わる専門職者にとっても、支援の在り方を根本から見つめ直す重要なヒントになるでしょう。
そのほかの活動
日本吃音臨床研究会ではワークショップのほかに、濃密な対話の時間を過ごせる「新・吃音ショートコース」、臨床や支援の質を高める「親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会」も開催しています。
さらに、1990年から続く「吃音親子サマーキャンプ」は、2025年に第34回を迎えた歴史あるイベントです。話し合いや芝居作り、作文の時間などのプログラムの中で、子どもたちと保護者が吃音と向き合いながら力強く成長していけるよう支援しています。

これらの幅広い活動を通じて当事者主体の視点に触れることは、より良いリハビリ支援やコミュニケーション力の向上にもつながるはずです。ぜひ、専門職としての知見を広げるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
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