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看護師は注射をどこまで担当できる?主な職場や実施範囲を解説

4 months ago

看護師は注射をどこまで担当できるのか気になる方もいるでしょう。看護師は医師の指示があれば、皮下注射・皮内注射・筋肉注射・静脈注射・採血を担当できます。この記事では、注射を行う看護師の主な職場や実施範囲を解説します。また、注射スキルに不安がある看護師のための技術習得方法についても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

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看護師における注射の実施範囲

看護師が実施できる注射の範囲は、医師の指示があることを前提として、静脈や筋肉、皮膚などにおよびます。ここでは、看護師における注射の実施範囲について見ていきましょう。

皮下注射

皮下注射は、表皮・真皮・皮下組織で構成されている皮膚の中で、筋肉に近い層である皮下組織に薬液を注入する手法です。筋肉注射や静脈注射と比較して、薬液が体内に吸収される速度が緩やかであるのが特徴です。主にインスリンの投与などに用いられます。インスリンの投与を皮下注射で行うことで、インスリンの吸収が緩やかになるためです。

皮下注射を行う場合、刺入の深さと角度をコントロールする必要があります。厚生労働省「筋肉・皮下注射」によると、注射部位の皮膚をつまみあげ、注射針を10〜30度の角度で刺入するとされています。

参考:厚生労働省「筋肉・皮下注射」

皮内注射

皮内注射は、表皮・真皮・皮下組織で構成されている皮膚の中で、皮膚の表面に近い真皮といわれる層に薬液を注入する方法です。主にアレルギー反応を調べるための検査や、結核の診断に用いるツベルクリン反応検査などで活用されます。

薬液を注入した際に、皮膚の表面に小さな膨らみができて薬液が真皮に留まっているかを確認しなければなりません。皮内注射を行ったあとは、かゆみや発赤が出る可能性もあるため、投与後の反応を観察し、経過を見守る必要があります。

筋肉注射

筋肉注射は、皮下組織よりもさらに深い位置にある筋肉内に薬液を注入する手法で、皮下注射よりも吸収が早く、静脈注射よりも効果が持続するという特性を持っています。一度に投与できる薬液の量が多い場合や、刺激の強い薬剤を投与する際に選択されることが多いでしょう。

神経損傷を避けるために正確な部位を見極める必要があり、解剖学的な知識に基づいた判断が求められます。厚生労働省「筋肉・皮下注射」によると、「注射部位の周りの皮膚を引っ張るように緊張させてから筋肉を保持し、注射器はペンを持つようにして皮膚に対して45~90度の角度で刺入する」とされています。

参考:厚生労働省「筋肉・皮下注射」

静脈注射

静脈注射は、静脈内に直接薬液を注入することで、即効性が期待できる投与方法です。
厚生労働省「看護師等による静脈注射の実施について」によると、「医師の指示の下に看護師が行う静脈注射は、保健師助産師看護師法第5条に規定する診療の補助行為の範疇として取り扱うもの」とされています。

静脈注射は薬液が短い時間で全身へ回るため、副作用が無いかを観察することが大切です。

参考:厚生労働省「看護師等による静脈注射の実施について」

動脈血採血

厚生労働省「特定行為とは」によると、直接動脈穿刺法による採血では、医師の指示の下、手順書により身体所見および検査結果等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認します。その後、経皮的に橈骨動脈や上腕動脈、大腿動脈などを穿刺して動脈血を採取したあと、針を抜き圧迫止血を行います。

厚生労働省「特定行為に関する看護師の研修制度が始まります」によると、動脈血採血は医師があらかじめ作成した「手順書」に基づき、看護師が行う「特定行為」に区分されています。手順書とは、医師が看護師に診療の補助を行わせるために、その指示として作成する文書または電磁的記録のことです。

また、看護師が動脈血採血などの特定行為を行うには、特定行為研修を受ける必要があります。厚生労働省「特定行為研修とは」によると、特定行為研修は、看護師が手順書により特定行為を行う場合に特に必要とされる実践的な理解力・思考力・判断力、そして、専門的な知識と技能の向上を図るための研修です。

参考:厚生労働省「特定行為研修制度について」

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注射・採血業務を行う看護師の主な職場

注射・採血業務を行う看護師の主な職場は、外来や健診センター、献血ルームなどです。また、美容クリニックや訪問看護ステーションで働く看護師も、注射や採血業務を行うことが一般的です。

一般社団法人全国訪問看護事業協会「訪問看護における静脈注射実施に関するガイドライン」によると、訪問看護においては「点滴静脈留置針が主流になっていることから、訪問看護師は一定の臨床経験を有する者であり、輸液に関する何らかの研修や講習などの教育を受けることが望ましい」とされています。

さらに、同資料によると、「主治医と看護師は、情報の共有化にあたって、常に密な連携が保たれていることが望ましい」とされています。このことから、万が一の患者の急変時に迅速かつ的確に医師へ報告し、指示を仰ぐ体制を整えておく必要があるでしょう。

参考:一般社団法人全国訪問看護事業協会「訪問看護における静脈注射実施に関するガイドライン」

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注射スキルに不安がある看護師のための技術習得方法

注射スキルに不安を感じている看護師、あるいはブランクを経て復職を検討している看護師は、各都道府県の看護協会が実施している研修を活用するのが選択肢の一つです。

たとえば、公益社団法人神奈川県看護協会「研修(復職から定着まで)」によると、神奈川県内に就業中の方、もしくは、神奈川県内の就業を希望されている方であれば、看護協会の会員・非会員を問わず無料で採血に関する研修を受けられます。DVDを視聴して採血の技術を学び、その後、モデルを用いた採血の演習に進む流れです。

また、宮崎県看護協会「復職のための支援・研修」によると、安心して職場復帰できるよう、看護職を対象とした復職支援研修が行われています。復職支援研修の中には、採血・点滴技術研修があり、講義と演習を受けたあとに採血・点滴腕モデルを活用し演習を行います。ただし、復職支援研修に申し込みをする際には、「とどけるん」「eナースセンター」への登録が必要である点に注意が必要です。

参考:公益社団法人神奈川県看護協会「研修(復職から定着まで)」
宮崎県看護協会「復職のための支援・研修」

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看護師は医師の指示の下で注射を行うことが可能

  • 看護師が医師の指示の下で実施できる注射の範囲は静脈や筋肉、皮膚など
  • 注射や採血業務を行う看護師の主な職場は外来や健診センター、献血ルームなど
  • 注射スキルに不安を感じている看護師は、採血や点滴に関する研修を受けるのも手

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