「介護福祉士の仕事内容にはどのようなものがあるのかよく分からない」という方もいるでしょう。介護福祉士の主な仕事内容は、介護業務や利用者・利用者家族の相談対応、チームのマネジメント業務などです。この記事では、介護福祉士の一日のスケジュール例を施設別に紹介します。介護福祉士と介護士やヘルパーとの仕事内容の違いについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

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介護福祉士の仕事内容とは

介護福祉士の主な仕事内容は、大きく分けて以下の5つがあります。

• 身体介護
• 生活援助
• 社会活動の支援
• 利用者や利用者家族の相談対応・助言
• チームのマネジメント

ここからは、それぞれの仕事内容について詳しく見ていきましょう。

身体介護

介護福祉士の仕事内容と聞いて、思い浮かびやすいのが「身体介護」でしょう。厚生労働省「各介護サービスについて」によると、身体介護とは、介護サービスの利用者の身体に直接触れて行う介護のことです。具体的には、以下のようなものがあります。

• 食事介助
• 入浴介助
• 排泄介助
• 移動・移乗介助
• 体位変換
• 服薬介助

身体介護は、介護サービス利用者の心身の状況によって、提供するサービス内容が異なるのが特徴です。また、自立支援や重度化防止の観点から、利用者が可能な限り自身で日常生活動作が行えるよう、常時介助できる状態で見守る「見守り的援助」も、身体介護の一つとして行われています。

生活援助

厚生労働省「各介護サービスについて」によると、生活援助とは、身体介護以外で、利用者が日常生活を営むことを支援するサービスのことです。生活援助には、以下のようなものが含まれます。

• 調理や配下膳
• 掃除
• 洗濯
• ベッドメイク
• 衣類の整理
• 買い物や薬の受け取り

生活援助は、介護サービス利用者やその家族が、障がいや疾病により家事を行うことが困難な場合に行われます。そのため、生活援助は、訪問介護の現場でも提供することが多いサービスの一つです。

社会活動の支援

介護福祉士は、介護を必要としている方が孤立せず、地域の一員として過ごせるよう、社会活動への参加の支援をすることもあります。介護福祉士が行う社会活動の支援は、就労支援や地域活動の情報提供などが主です。場合によっては、地域住民とのコミュニケーションや人間関係の構築をサポートすることもあるでしょう。

利用者や利用者家族の相談対応・助言

介護サービス利用者や利用者家族からの相談に乗り、助言や必要な対応を行うのも介護福祉士の主な仕事内容の一つです。具体的には、介護保険や要介護認定、介護サービスなどに関する相談や情報提供などを行います。また、居宅などで利用者家族が介護をしている場合、家族に対して、介護に関する助言や指導を行うこともあるでしょう。

チームのマネジメント

介護福祉士は、介護現場のリーダーとして、チームのマネジメントに携わることもあります。介護の現場では、経験やスキルなどが異なる介護職員が多く働いているのが特徴です。介護福祉士は、より質の高い介護サービスを提供するため、専門的知識や技術を活かし、介護職員をチームとしてまとめる役割も担っています。

参考：厚生労働省「第176回社会保障審議会介護給付費分科会（ペーパーレス）資料」

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介護福祉士とほかの介護職との仕事内容の違い

介護職には、介護福祉士以外にも多くの職業が含まれます。ここでは、介護福祉士と介護士、介護福祉士とホームヘルパーの仕事内容の違いを見ていきましょう。

介護福祉士と介護士の違い

介護福祉士と介護士は、仕事内容に大きな違いはありません。

そもそも、介護福祉士と介護士の違いは国家資格の有無です。
「介護士」とは、介護に携わる職員のことを呼ぶ通称であり、「介護士」という名称の資格はありません。そのため、保有資格の種類や有無にかかわらず、介護職に従事している人を指す言葉として「介護士」が使われるのが特徴です。

一方、厚生労働省「ページ4：介護福祉士の概要について」によると、介護福祉士とは、「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づく名称独占の国家資格のことを指します。そのため、介護福祉士資格を保有していない人は、介護福祉士という名称を使用できないのが特徴です。

介護福祉士は「業務独占資格」ではないため、介護福祉士しか行えない業務はありません。そのため、業務の内容は、介護士と介護福祉士の間に大きな違いはないでしょう。

参考：厚生労働省「ページ4：介護福祉士の概要について」

介護福祉士とホームヘルパーの違い

介護福祉士とホームヘルパーは、職場によって、主な仕事内容が異なる場合があります。

ホームヘルパーは、訪問介護の現場で介護を行うのに対し、介護福祉士は、介護施設や病院、障がい者施設など、さまざまな職場で介護サービスを提供するのが特徴です。
そのため、ホームヘルパーが行うことが多い洗濯や衣類の整理、買い物などは、介護施設や病院で働く介護福祉士が携わる機会は少ないこともあるでしょう。

また、前述のとおり、介護福祉士はチームリーダーとして介護職員をまとめることもあります。一方、ホームヘルパーの場合、1人または少人数で利用者の居宅を訪問するのが一般的です。そのため、訪問介護の現場で働くホームヘルパーは、チームのマネジメントに携わる場面は多くないでしょう。

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介護福祉士の一日のスケジュール

介護福祉士は、職場によって、一日のスケジュールや仕事内容が異なることがあります。ここでは、介護福祉士の一日のスケジュールを職場別に見ていきましょう。

介護施設で働く介護福祉士の一日のスケジュール例

通所介護（デイサービス）で働く介護福祉士の一日のスケジュール例は、以下のとおりです。

通所型の介護施設の場合、利用者の平均要介護度は比較的低いのが特徴です。そのため、通所介護で働く介護福祉士は、レクリエーションを通じた機能訓練や見守り的援助など、利用者の要介護度が重度化しないための介護サービスを提供することも多いでしょう。

病院で働く介護福祉士の一日のスケジュール例

病院で働く介護福祉士の一日のスケジュール例は、以下のとおりです。

病院には、病気やけがなどにより、身体が思うように動かせない患者も多くいます。そのため、病院で働く介護福祉士は、看護師と連携をとりながら、患者の療養生活の世話を行うのが特徴です。また、病棟のカンファレンスに参加し、ほかの職種と情報共有を行いながら業務に取り組む点も、病院で働く介護福祉士ならではの特徴といえます。

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介護福祉士の主な仕事内容は介護業務や相談対応など

• 介護福祉士の主な仕事内容には、身体介護や生活援助などが挙げられる
• 介護福祉士は、チームのマネジメントや利用者家族の相談対応なども行う
• 介護福祉士の一日の仕事内容は、職場によって異なることもある

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