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看護師は副業OK?禁止?おすすめ14選や注意点を解説

2 months ago

「看護師は副業をしてもOK?」と疑問に思う方もいるでしょう。看護師は、勤務先の就業規則で禁止されていない場合であれば副業が可能です。この記事では、看護師におすすめの副業や選ぶときのポイント、向いている人の特徴などを紹介します。看護師が副業をする際の注意点についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

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看護師は副業してもOK?禁止?

看護師の副業は、公的機関の場合は法律、民間病院の場合は就業規則に基づき、可否の判断がされています。ここでは、公的機関と民間病院に分けて、それぞれの規則の傾向を見ていきましょう。

公的機関で働く看護師の場合

公立病院や保健所など、国や地方自治体が運営する公的機関で働く看護師の副業は、法律に基づき、原則認められていません。
公的機関で働く看護師は、国家公務員または地方公務員として従事しています。そのため、看護師の副業についても、国家公務員法または地方公務員法に基づくのが特徴です。

なお、国家公務員として働く看護師の場合は、e-Gov法令検索「国家公務員法 第103条」、地方公務員として働く看護師の場合は、e-Gov法令検索「地方公務員法 第38条」に基づき、営利を目的とする会社との兼職、副業をしてはならないとの規則が適用されます。

民間病院で働く看護師の場合

民間の医療機関で働く看護師の場合、副業の可否は、勤務先の就業規則に基づき判断されます。就業規則は企業によって異なるため、副業が全面的に禁止されている職場もあれば、条件を満たせば副業可としている職場もあるのが特徴です。

なお、厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」によると、副業・兼業を希望する労働者は年々増加傾向にあるうえ、厚生労働省が提示しているモデル就業規則においても、勤務時間外の副業・兼業を認める旨が記載されています。そのため、今後は、副業や兼業を許容する企業も増えていくと予想されるでしょう。

参考:e-Gov法令検索「国家公務員法」
e-Gov法令検索「地方公務員法」
厚生労働省「副業・兼業」

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看護師の副業の実態

公益社団法人日本看護協会「2023年 病院看護実態調査 報告書」によると、正規雇用の看護職員の副業・兼業に関する規定の整備状況は以下のとおりです。

規定の整備状況 回答件数 割合
副業・兼業の許可に関する規定がある 1,639件 44.3%
副業・兼業を全面的に禁止する規定がある 1,325件 35.8%
副業・兼業に関する規定はない 717件 19.4%
無回答・不明 18件 0.5%
合計 3,699件 100%

参考:公益社団法人日本看護協会「2023年 病院看護実態調査 報告書」

2023年の調査時点では、半数以上の病院で看護師の副業・兼業が全面的に禁止されている、もしくは副業・兼業の許可に関する規定が整備されていないようです。そのため、副業・兼業をしている看護師数は、現状においてそれほど多くないといえるでしょう。

看護師の副業に関する規定の実態

公益社団法人日本看護協会「2023年 病院看護実態調査 報告書」によると、副業・兼業の許可にあたって病院ごとに規定している内容には、以下のようなものがあります(複数回答)。

規定の内容 回答件数 割合
副業・兼業の届出があること 1,456件 88.8%
当院での業務に支障がないこと 1,389件 84.7%
当院の機密事項が漏洩しないこと 1,023件 62.4%
当院の名誉や信用を損なう行為、
信頼関係を破壊する行為がないこと
1,016件 62.0%
競業により、当院の利益を害することがないこと 700件 42.7%

参考:公益社団法人日本看護協会「2023年 病院看護実態調査 報告書」

副業・兼業の許可に関する規定がある病院のうち、8割以上の病院が、「副業・兼業の届出があること」や「当院での業務に支障がないこと」を条件としています。
副業・兼業の許可に際しては、副業・兼業先の事業内容や担当する業務内容、副業・兼業先での労働時間などを判断材料としている病院が多いようです。

看護師の副業が規定で認められないケース

厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」によると、副業・兼業に関する裁判では、労働時間以外の時間をどのように過ごすかは、基本的には労働者の自由であると解されています。ただし、次のような場合、副業・兼業が認められないケースが多いといえるでしょう。

  • 労務提供上の支障がある場合
  • 業務上の秘密が漏洩する場合
  • 競業により自社の利益が害される場合
  • 自社の名誉や信用を損なう行為や信頼関係を破壊する行為がある場合

副業をしたい看護師は、本業に支障をきたさない範囲で働ける仕事を、副業とすることが大切です。

参考:
公益社団法人日本看護協会「2023年 病院看護実態調査 報告書」
厚生労働省「副業・兼業」

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看護師におすすめの副業14選

看護師におすすめの副業は次のとおりです。

  • 医療機関や介護施設の夜勤バイト
  • クリニック
  • イベントナース
  • ツアーナース
  • ワクチン接種バイト
  • 健診・健診センター
  • 献血ルーム
  • 訪問看護
  • 介護施設・介護事業所
  • コールセンター
  • 覆面調査
  • オンライン・電話での健康相談
  • オンライン講座の講師
  • 医療系のWebライター・記事監修

以下で、それぞれの副業の詳細を紹介します。

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看護師におすすめの副業:単発・短期OKの仕事

ここからは、看護師におすすめの副業のうち、単発や短期OKの仕事を紹介します。

医療機関や介護施設の夜勤バイト

夜勤バイトは、日勤中心で働く看護師におすすめの副業です。看護師の夜勤バイトの主な職場には、病院や入院施設のあるクリニック、入所型の介護施設などがあります。

夜勤バイトでは、夜間の巡回やナースコール対応などが中心となることが多いため、普段から看護師として働いている方であれば、スムーズに対応できるでしょう。そのため、バイト先が本業と同じ形態の職場であれば、本業で培った知識や経験を活かしながら副業の職場で働けます。

また、夜勤バイトでは、週1などの少ないシフトで働ける職場もあるため、本業との両立も比較的しやすいでしょう。深夜手当が支給されるため、少ないシフトでもある程度の給与を受け取れるメリットもあります。

クリニック

クリニックでのパートも、看護師におすすめの副業の一つです。クリニックでは特定の診療科を扱う場合が多いため、より専門的な知識やスキルを身に付けたい看護師におすすめの副業といえます。病棟勤務に比べると急患の対応も少ないため、比較的落ち着いた環境で働けるのが特徴です。

クリニックでのパートでは日勤中心での募集が多いため、本業が休みの日に副業に就きたい人に向いているでしょう。

イベントナース

イベントナースとは、スポーツイベントや音楽ライブの会場などの多くの人が集まる場所で、体調不良者や傷病者に対して応急処置を行う看護師のことです。イベントナースは、一つのイベントに派遣される人数が少ないうえ、その場で迅速に判断・対応する必要があるため、緊急時の看護スキルを磨ける仕事の一つといえます。

なお、イベントナースは、看護師免許以外の資格は求められないうえ、単発で働けることが多いため、副業として働きやすいのも特徴です。イベントナースの仕事のなかには、短時間で終わるものもあるため、本業に支障をきたさない範囲で働けるでしょう。

ツアーナース

ツアーナースとは、ツアー参加者の体調管理や体調を崩した参加者へ看護を行う看護師のことで、学校の修学旅行や会社の社員旅行、団体旅行などに同行し、業務を行います。

ツアーナースが同行する旅行は、日帰りのものから数日の宿泊を伴うものまでさまざまです。さらに、仕事は基本単発のため、本業の勤務状態に合わせて仕事を選べる点がメリットといえるでしょう。

ワクチン接種バイト

ワクチン接種のバイトにおける看護師の主な業務は、ワクチン接種や予診票の確認、ワクチン接種後の経過観察などです。ワクチン接種後に体調が悪くなった方に対して看護を行うこともありますが、基本的には単純作業が多いでしょう。

近年では、新型コロナワクチンの集団接種などにより、ワクチン接種バイトの募集が多くありました。しかし、厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」によると、新型コロナワクチンの全額公費による接種が2024年度3月末で終了したこともあり、ワクチン接種バイトの募集数は少なくなってきているようです。

そのため、ワクチン接種バイトの副業をしたい場合は、こまめに求職サイトをチェックするなどして情報収集をすると良いでしょう。

参考:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」

健診・検診センター

健診・検診センターでの仕事も、看護師の副業としておすすめです。健診・検診センターで看護師は、身体測定や採血、視力や聴力の検査などを行います。
健診・検診センターでの看護師の業務は、基本的な流れや任される業務が決まっており、難しい手技や専門的な知識が求められることもそれほど多くないでしょう。そのため、健診・検診センターでのパートは、本業に大きな支障をきたすことなく働ける副業の一つといえます。

献血ルーム

看護師におすすめの副業には、献血ルームでの仕事もあります。献血ルームでの看護師の主な仕事は、採血や採血前の検査・説明などです。場合によっては、受付や記録などの事務作業を行うこともあるでしょう。

また、献血ルームの看護師は、移動採血車(献血バス)で採血業務を行うこともあります。献血ルームも献血バスも、看護師の勤務時間は日中のみで、夜勤がないのが特徴です。献血ルームや献血バスでは多くの方に対して採血を行うため、採血のスキルを磨きたい看護師にもおすすめの副業といえます。

訪問看護

訪問看護も、看護師の副業におすすめの仕事の一つです。訪問看護では、看護師が在宅療養をしている方の居宅を訪問し、看護ケアを行います。訪問看護で看護師は、バイタルサイン測定などによる健康状態の確認や点滴・経管栄養などの医療的ケア、リハビリなど、幅広い業務に携わるのが特徴です。

また、訪問看護では、食事・排泄・入浴の介助や利用者家族の支援・介護指導などを行うこともあるため、医療機関での看護業務とは異なるスキルも身に付けられるでしょう。事業所によっては、短時間のシフトで働ける場合もあるため、本業に支障をきたさない範囲での勤務も可能です。

介護施設・介護事業所

介護施設で看護師は、利用者の健康状態の確認や医療的ケアなどを行います。介護施設の看護師は、介護職員と連携をとりながら、食事・排泄・入浴などの介助や機能訓練などに携わるのが特徴です。

厚生労働省「人員配置基準等(介護人材の確保と介護現場の生産性の向上)」によると、看護職員の配置が義務付けられている介護施設・介護事業所には、以下のようなものがあります。

  • 訪問入浴介護
  • 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
  • 通所介護
  • 通所リハビリテーション
  • 小規模多機能型居宅介護
  • 看護小規模多機能型居宅介護
  • 短期入所生活介護
  • 特定施設入居者生活介護
  • 介護老人福祉施設
  • 介護老人保健施設
  • 介護医療院

介護施設での業務や勤務時間は、施設形態によって異なります。たとえば、入所型の介護施設の場合は夜勤があったり、利用者の要介護度が比較的高い介護施設では、身体的負担が大きい介助業務に携わる機会が多くなったりすることも。介護施設で副業に就く場合は、本業に支障をきたさない範囲で働けるか、勤務時間や業務内容などを事前に確認しておくことが大切です。

参考:厚生労働省「第223回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料」

コールセンター

看護師の知識を活かせる副業には、コールセンターでの業務も挙げられます。製薬会社や医療機器メーカー、保険会社などのコールセンターでは、看護・医療の知識が求められることも多いようです。
看護師としてコールセンターで働く場合は、患者からの病気や薬の使用に関する相談にのったり、医療従事者からの医療機器の使用方法に関する問い合わせに対応したりします。

医療機器メーカーや製薬会社のコールセンターの場合、普段の看護業務では学ぶ機会がない分野の知識が身に付くことも。場合によっては、本業の勤務先で扱ったことのある製品や薬品に対する理解が深められることもあるでしょう。

覆面調査

覆面調査とは、覆面調査員(モニター)として施設を訪れ、スタッフの対応や施設の環境などをチェックする仕事です。医療機関の調査の場合、患者として病院やクリニックを受診し、医師の診察や施設内の設備環境、看護師をはじめとする医療スタッフの対応などをチェック・評価します。

覆面調査をとおして、勤務先以外の病院やクリニックの様子を調査することで、新たな気付きを得られることもあるでしょう。覆面調査は単発、かつ単独で行えるため、身体的・精神的な負担がかかりにくく、手軽な副業の一つとしてもおすすめです。

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看護師におすすめの副業:在宅勤務の仕事

ここからは、看護師におすすめの副業のうち、在宅で行える仕事を紹介します。

オンライン・電話での健康相談

オンラインや電話での健康相談は、医療・看護の知識を活かして、相談者の悩みを解消したり、必要に応じて医療機関での受診を提案したりする仕事です。

病状の診断は医師にしかできないため、健康相談で看護師が診断を行うことはありません。しかし、一般的な医学・看護の知識を基に情報の提供を行うため、豊富な知識が必要となるでしょう。

オンライン・電話による健康相談は、24時間365日対応しているものもあります。そのため、本業での勤務がない時間帯に合わせて働きやすいのが特徴です。

オンライン講座の講師

看護師ができるオンライン講座の講師の副業には、看護師向けの教育を行う講座や、看護学生を対象とした国家試験の対策講座などがあります。

オンライン講座の講師は、正しい知識を基に講義を行うことが必要です。また、受講者からの質問に答える機会もあるでしょう。そのため、オンライン講座の講師は、本業の知識を活かせる副業の一つといえます。

医療系のWebライター・記事監修

文章を書くのが好きな看護師は、医療系のWebライターや記事監修もおすすめです。医療系のWebライターは、自身の経験や知識を活かして医療に関する記事を執筆します。本業での業務に近いテーマの記事であれば、より実情に即した内容の記事が執筆できるでしょう。また、看護師は記事監修として、ライターが執筆した記事をチェックする業務に携わることも可能です。

Webライターや記事監修のバイトは、出来高制のものも多く、納期までに納品できれば勤務時間は問われないこともあります。そのため、まとまった時間はとれないものの、副業をしたい看護師には向いているでしょう。

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看護師で副業に就くのに向いている人の特徴

ここまで、看護師におすすめの副業を見てきました。ここからは、看護師で副業に就くのに向いている人の特徴を紹介します。

本業とは異なる経験を積みたい人

本業とは異なる経験を積みたい看護師は、副業に就くのに向いているでしょう。
たとえば、高齢者への看護に興味があるものの、高齢の入院患者が少ない病棟で勤務している看護師もいるでしょう。その場合、訪問看護や介護施設での副業をすると、高齢者との接し方や身体介護などの知識やスキルが身に付き、本業でも活かせることがあります。

また、転職を検討している看護師にも副業はおすすめです。副業であれば、本業を続けながら、転職先で活かせる知識を身に付けることもできます。そのため、転職に向けて、本業とは異なる職場で実務経験やスキルを身に付けながら、転職先がみつかるまでは本業を続けたい人は、副業を検討してみるのも良いでしょう。

すぐに収入を増やしたい人

すぐに収入を増やしたい看護師も、副業に就くのに向いています。看護師のなかには、収入を増やすことを第一の目的として副業に就いている人もいるでしょう。
本業での収入を増やすには、昇給につながるように経験を積んだり、資格手当がある資格を取得したりと、ある程度の時間が必要となります。

一方、副業に就くと本業の収入に加え、すぐに副業での収入も得られるでしょう。ただし、副業に就く分、勤務時間が増えるため、本業との両立が難しいデメリットもあります。長期的な視点で収入を増やしたい場合は、現在の職場より待遇の良い職場への転職を検討するのも一つの手です。

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看護師の副業選びのポイント

ここからは、看護師が副業を選ぶときのポイントを4つ紹介します。

副業をする目的を明確にする

看護師が副業を選ぶ際には、副業をする目的を明確にしておくのがポイントです。看護師が副業に就く目的は、専門的知識の習得や収入アップ、本業とは異なる仕事の経験など、人によって異なります。

副業の目的が明確になっていなかったり、副業を探す際にあまり重視していなかったりすると、副業に対するモチベーションが保ちにくくなることも。また、場合によっては、副業先での働き方が自分に合わないと感じやすくなることもあるでしょう。
そのため、看護師の副業選びでは、自身の副業に対する目的を明確にし、その目的が果たせる仕事かどうかをチェックするのがポイントです。

専門知識やスキルを活かせる副業を選ぶ

看護師の副業選びでは、専門知識やスキルを活かせる副業を選ぶこともポイントの一つです。たとえば、本業とは大きく異なる副業に就く場合、副業で必要な知識をゼロから身に付ける必要があるため、副業に対する負担は大きくなりやすいでしょう。

一方、本業での経験により身に付けた専門知識やスキルを活かせる副業であれば、比較的早く業務を覚えられたり、業務全体の流れをつかみながら働きやすかったりすることもあります。また、本業と副業とで、身に付けた知識を双方で活かせると、自身のスキルアップにつなげられるでしょう。

無理なく本業と両立できる職場を選ぶ

看護師が副業をする場合は、無理なく本業と両立できる職場を選ぶことが大切です。副業先での勤務時間が長かったり、業務に対する負担が大きかったりする場合、十分な休養がとれず本業に支障が出ることもあります。

前述のとおり、本業に支障がない範囲で副業をすることを就業規則として定めている病院が多いため、副業に就くうえで、本業と両立できるかどうかは重要なポイントです。特に、仕事に慣れるまでは覚えることも多く、通常以上に身体的・精神的に負担がかかることもあるでしょう。そのため、看護師の副業選びでは、無理なく働ける時間数や日数をあらかじめ計算しておき、その範囲内で勤務可能な職場を選ぶのがおすすめです。

勤務先に知られたくない場合は勤務場所に注意する

就業規則で禁止されていなくても、勤務先に副業を知られたくない人もいるでしょう。その場合は、勤務場所に注意して職場探しをするのがおすすめです。
たとえば、本業と副業の職場が近いと、副業をしている姿を職場の人に見られることも。本業の勤務先から離れた職場を探すと、勤務先に知られる可能性は低くなるでしょう。

また、現場での仕事にこだわらない場合は、在宅の仕事も探してみるのもおすすめです。在宅勤務であれば、副業をしている姿を見られることを心配せず働けます。また、在宅勤務の場合、通勤に対する時間や手間がかからないため、身体的な負担がかかりにくいこともメリットの一つです。

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看護師が副業をするときの注意点

看護師が副業をする際、注意すべき点がいくつかあります。ここからは、看護師が副業をするときの注意点を4つ見ていきましょう。

就業規則を確認する

看護師が副業をするときに大切なのが、会社の就業規則を確認することです。前述のとおり、看護師の副業に関しては、就業規則で条件などを定めている病院が多くあります。そのため、副業を考えている看護師はまず、会社の就業規則を確認し、副業の可否や条件の有無などを調べるのがおすすめです。

「就業規則で副業が禁止されていても、会社に知られなければ問題ないのでは?」と考える人もいるでしょう。前述のとおり、副業が勤務先に知られにくくなるように工夫することは可能ですが、知られる可能性がゼロになるわけではありません。
また、勤務先のスタッフには、副業が知られないように工夫できた場合も、住民税の増額によって、会社に知られてしまうケースもあるようです。

厚生労働省「【Q&A】IX.税・社会保険料の額の試算」によると、総所得金額が住民税非課税金額(45万円)を超える場合、住民税は以下の計算式に基づき算出されています。

住民税=所得金額(住民税)×住民税率(0.1)+住民税均等割(5000)-調整控除額

上記のとおり、副業により総所得金額が増えると住民税が増額するため、会社に気付かれるケースもあるようです。就業規則に反して副業をしていることが知られた場合、減給や解雇などの処分を受ける可能性もあるため、会社に伝えず副業をすることは避けるのが得策でしょう。

労働時間を管理する

看護師が副業をするときには、労働時間にも注意する必要があります。厚生労働省「副業・兼業時の労働時間の通算のポイント」によると、本業と副業の労働時間は通算して労務管理されるのが特徴です。

e-Gov法令検索「労働基準法 第32条」によると、使用者(会社)は労働者に、原則として週40時間または1日8時間の「法定労働時間」を超えて勤務させてはならないと定められています。法定労働時間を超えた労働時間は「法定外労働時間」となり、企業は割増賃金を支払わなければなりません。

副業をする場合、本業と副業を合わせた所定労働時間が1日8時間を超えるケースや、各企業で所定外労働が行われるケースも起こり得るでしょう。その際、どちらでの勤務時間がどのくらい法定外労働に該当するのかを適切に判断するため、各企業での所定労働時間については双方に報告しておくことが大切です。

また、法定外労働時間と休日労働の時間は、月100時間未満・月平均80時間以内とする必要もあります。このように、労務管理は本業と副業で合わせて行うため、就業規則で副業が許可されている場合も、副業をする際は会社に伝えておくのもポイントです。なお、長時間労働にならないよう、自身でも各勤務先での労働時間を把握しておくと良いでしょう。

確定申告が必要な場合がある

看護師が副業をする際、確定申告が必要な場合があるため、注意が必要です。国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」によると、1年で得た副業による所得が20万円を超える場合は、確定申告をしなければなりません。

勤務先に副業が知られないよう、確定申告が必要にもかかわらず申告しない場合、脱税となってしまうことも。副業をする場合は、確定申告が必要なケースがあることを理解したうえで、自身の勤務状況を確認しておくことが大切です。

参考:厚生労働省「【Q&A】IX.税・社会保険料の額の試算」
厚生労働省「副業・兼業」
e-Gov法令検索「労働基準法」
国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」

社会保険への加入が必要な場合がある

日本年金機構「兼業・副業等により2カ所以上の事業所で勤務する皆さまへ」によると、副業先の事業所で社会保険の加入要件を満たしている場合、本業と副業でそれぞれ社会保険に加入する必要があります。

厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト「従業員のみなさま 社会保険加入のメリットや手取りの額の変化について」によると、社会保険(健康保険・厚生年金保険)の加入対象となる条件は以下のとおりです。下記のすべてを満たす場合、社会保険への加入が必須となります。

  • 週の勤務時間が20時間以上である
  • 給与が月額8万8000円以上である
  • 2ヶ月を超えて働く予定がある
  • 学生ではない

副業先でも社会保険に加入する場合、二重で社会保険を支払うこととなります。そのため、副業先での勤務時間や給与を計算し、社会保険の加入対象になる可能性があるか事前に確認しておくと良いでしょう。

参考:日本年金機構「複数の事業所に雇用されるようになったときの手続き」
厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト「従業員のみなさま 社会保険加入のメリットや手取りの額の変化について」

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看護師の副業は就業規則を守ればOK

  • 看護師の副業に関する規定は、公務員法や企業の就業規則で定められている
  • 看護師の副業には、看護師として働くものと看護の知識を活かして働くものとがある
  • 看護師の副業選びでは、副業する目的に合った仕事を選ぶのがポイント

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