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イベントナースとは?仕事内容や働き方、求められるスキルを紹介
2 days ago

「イベントナースとは?」とよくわからないという方もいるでしょう。イベントナースは、イベントやライブ会場などで、ケガをしたり体調不良になったりした参加者の応急処置を行う看護師です。この記事では、イベントナースの仕事場所やなる方法、働く方法を解説しています。イベントナースとして働くメリット・デメリットや、向いている人の特徴にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
イベントナースとは
イベントナースとは、コンサートやスポーツ大会などのイベント会場で、ケガをした人や体調不良者の看護を行う看護師のことです。イベントナースは、救護室や救護スペース、医務室、託児所などで待機するのが一般的です。イベントの救護スペースには医師がおらず、イベントナースが少人数または1名で対応することが多いでしょう。
ツアーナースやシップナースとの違い
イベントナースに似た看護師の働き方に、ツアーナースとシップナースがあります。
ツアーナースは、宿泊研修や修学旅行、ツアー旅行などに同行し、ケガをしたり体調不良になったりした参加者の看護や参加者の体調管理を行う看護師です。酔いやすい参加者へ乗り物に乗る前に酔い止めを渡したり、参加者のアレルギー情報を把握し、食事に食べられないものがないか確認したりもします。
シップナースは、旅客船や海上調査船などに乗り、ケガをしたり体調不良になったりした乗客や乗組員の看護を行う看護師です。
ツアーナースとシップナースのどちらも、イベントナースと仕事内容はほぼ同じですが、拘束時間の長さが異なっています。
イベントナースは拘束時間が1日もしくは数時間の場合もありますが、ツアーナースはツアーに同行するため、数日間拘束されることが一般的です。シップナースの場合、大型船に乗ることになるため、航行期間によっては数か月間、船の上で生活しながら業務にあたります。
イベントナースの仕事場所
イベントナースの仕事場所はイベントが行われる場所になるため、求人によって異なるのが特徴です。
ホールやアリーナといった屋内会場だけでなく、音楽フェスやスポーツ大会、花火大会などでは、野外テントやプレハブに拠点を構える場合もあります。
中には救護所と託児所が一緒になっていることもあり、保育士と一緒に子どもの面倒をみながら、必要に応じて看護師業務を行う場合もあるようです。
イベントナースの仕事内容
ここでは、イベントナースの詳細な仕事内容について紹介します。
イベントに関する情報把握
イベントナースが仕事現場に到着して最初に行う仕事は、情報把握です。
イベントナースは、現場で初めてイベントの詳細を知ることも多いため、本格的に業務を始める前に、参加者の人数や年齢層、イベントの内容などを把握します。救急車を要請した場合の会場内の動線や、会場内のAEDの設置場所を確認することも大切です。
また、イベントの特性を確認することで、スポーツイベントであればケガや熱中症の人、食べ物の提供があるイベントであればアルコールを過剰摂取した人など、どのような急病人が来るか予測できます。イベントナースは、このような情報把握を行うことで、適切に準備を行って、処置に備えているようです。
応急処置
イベントナースはケガをしたイベント参加者に対して、止血・消毒・固定・冷却などの応急処置を行います。
軽いケガであれば処置後、すぐにイベント会場に戻る参加者もいるため、今後の過ごし方や注意点について助言を行うこともあるようです。
体調不良者の看護
イベントナースは、体調不良者の看護も行います。体調不良で救護室に来た参加者に対しては、体温測定で熱がないか確認し、直前に何を食べたか、何をしていたかなどを本人や同伴者からヒアリングして、適切な処置を行うのが一連の流れです。
特に夏場のイベントでは熱中症になる参加者が増えるため、経口補水液での水分補給を促したり、クーリングを行ったりすることが多いでしょう。
救急要請
骨折や心停止、重篤な熱中症など、イベントナースの処置では対応しきれない病状の参加者がいた場合は、救急要請が必要か判断し、救急車を呼ぶのもイベントナースの仕事です。
救急隊の到着まではイベントナースが応急処置を継続し、受傷状況や病状を救急隊に伝えて引き継ぎます。
イベントナースになるには?必要な資格
イベントナースになるには、看護師免許があればよく、ほかに特別な資格は必要ありません。ただし、イベントナースとして働く場合、准看護師は勤務が難しいケースが多いでしょう。
イベントナースは医師がいない環境や看護師1名のみで業務を行うことが多いため、応急処置や救急要請などは、イベントナースが単独で行う必要があります。准看護師は医師や看護師の指示がなければ業務にあたれないため、イベントナースとしては働けないことが多いようです。
イベントナースとして働くには?
イベントナースとして働くには、イベントナースの求人を取り扱う派遣会社に登録するのが一般的です。まずは派遣会社に登録し、イベントナースとして働きたい旨を伝えましょう。自宅から近い現場や自分の希望にあった日時などの仕事を、紹介してもらえます。
イベントナースの単発バイトを取り扱う求人サイトで仕事を探す方法もありますが、求人があまりなく、派遣会社から仕事を紹介してもらう場合よりもチャンスが少ないようです。
イベントナースとして働くメリット
イベントナースとして働くと、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
自分の希望や都合に合わせて仕事を選べる
イベントナースは、自分の希望や都合に合わせて仕事を選べるメリットがあります。
イベントナースの仕事は基本的に単発業務です。そのため、仕事に合わせて自分の予定を変える必要がなく、仕事を引き受ける量も調整できるでしょう。比較的自由な働き方ができるのが、イベントナースの魅力です。
視野や人脈が広がる
イベントナースとして働くと、視野や人脈が広がるでしょう。
イベントナースとして働いていると、一緒に働く人は毎回同じとは限りません。多くの人と仕事ができるため、今までより視野が広がったり、病院勤務では得られない人脈が得られたりするでしょう。
仕事に対する考え方が違う人や、自分より知識や経験が豊富な人と仕事をすることで、自分自身も看護師として成長できるかもしれません。
人間関係で悩むケースが少ない
イベントナースとして働くと、人間関係で悩むことが少ないのも大きなメリットです。
イベントナースは1人で勤務することもあるため、勤務中にスタッフとの人間関係で悩むことがあまりありません。複数人で勤務する場合でも仕事は単発のため、現場で気が合わない人がいても次の仕事で一緒になるとは限らず、気楽に仕事ができます。
肉体的な負担の少ない業務が多い
イベントナースは、肉体的な負担の少ない業務が多いという特徴もあります。
イベントナースの仕事は、何も起きなければ待機のみで業務が終了することも。処置に走り回ったりすることはあまりなく、大抵の場合は肉体的な負担の少ない業務となるでしょう。
高度な処置を求められることが少ない
イベントナースは、高度な処置を求められることがあまりありません。
病状が重い人には救急車を要請することになりますが、あくまでもイベントナースが行うのは応急処置のみです。高度な処置を行う機会はほぼないでしょう。
ただし、行うべき処置や救急要請の必要性など、高度な判断能力は求められます。
休憩時間でイベントを楽しめることもある
イベントナースは、休憩時間でイベントを楽しめることもあるようです。
複数人のイベントナースで勤務する現場の場合や、1日の勤務時間が8時間以上となる場合は、まとまった休憩時間が取れることがあります。その休憩時間で、イベントを楽しめることも珍しくありません。
音楽イベントであれば、救護室に居てもアーティストの生歌が聞こえる場合があり、休憩時間でなくてもイベントの雰囲気を楽しめることがあるでしょう。
イベントナースとして働くデメリット
ここまで、イベントナースのメリットを紹介しましたが、イベントナースにはデメリットもあります。どのようなデメリットがあるのかについても、把握しておきましょう。
継続的に仕事があるとは限らない
イベントナースは単発のイベント会場で勤務を行うため、継続的に仕事があるとは限りません。スポーツ大会やお祭り、野外フェスなどが増える夏、クリスマスや年末年始がある冬は求人が多い一方で、春・秋は求人が少ない傾向にあるようです。
また、イベントナースの日給は拘束時間や場所によって異なりますが、1万円ほどが相場となっています。「たくさん稼ぎたい」と思っても、思うように仕事を受けられないこともあり、イベントナースの収入だけで生計を立てるのは難しいでしょう。
原則仕事をキャンセルできない
イベントナースの仕事は、直前に都合が悪くなったり、多少体調が悪くなったりしても、原則仕事をキャンセルできません。
イベントナースが要請されるイベントには、基本的に医師はおらず、看護師1名のみしかいない場合も多いでしょう。そのような状況で、前日や当日に突然看護師が行けないことになると、主催者側は代わりを探すのが難しくなります。そのため、少々体調が悪くても仕事に行く必要があるでしょう。
もちろん、インフルエンザなど人にうつす恐れの高い病気にかかってしまった場合は欠席せざるを得ないですが、派遣元の会社や派遣先のイベント主催者にも迷惑をかけることになります。よって、イベントナースは日頃から特に体調管理に気を付ける必要があるでしょう。
拘束時間が長いこともある
イベントナースの勤務時間は仕事によって異なり、拘束時間が長いこともあります。大規模なイベントであれば、朝早くから夜遅くまでの勤務を求められることもあるでしょう。
また、イベント会場もそれぞれの仕事によって異なります。自宅から遠い現場であれば、勤務時間が短くても移動時間が長くなってしまい、結果として長時間拘束されることも。中には「午前中のみ」など、拘束時間が短い求人もありますが、その分、日給が低くなります。
看護師としてスキルアップするのは難しい
イベントナースとして働きながら、看護師としてスキルアップするのは難しいかもしれません。
前述のとおり、看護師は高度な処置を求められる機会は少なく、よく行われる処置がある程度決まっています。取り扱う疾患も熱中症や創傷などが多いため、高度な処置を経験したり、治療の難しい疾患を看たりすることはほぼありません。看護師としてスキルアップできる働き方をしたい人は、イベントナースよりも病院勤務がおすすめです。
イベントの内容は事前に知らされないこともある
求人にもよりますが、イベントナースは、イベントの詳細な内容について事前に知らされないこともあります。
特にライブや音楽フェスなどは、日時と勤務地以外知らされないことも多いようです。そのため、「自分の好きなアーティストのライブにイベントナースとして参加したい」などといった要望は、通りにくい仕組みになっています。
イベントナースに求められるスキル
ここでは、イベントナースに求められるスキルを紹介します。
応急処置のスキル
イベントナースはケガや体調不良者の処置を行うことが多いため、応急処置のスキルが求められるでしょう。参加者の様子や患部を見て、適切な処置を素早く行うことが求められます。内科や整形外科での勤務経験がある看護師は、スキルを活かせるでしょう。
臨機応変に対応できるスキル
イベントナースには、臨機応変に対応できるスキルも必要です。
イベントナースは、少人数もしくは単独での対応を求められることも多くあります。休んでいた急病人の病状が急変した場合や、万が一災害が起きた場合、ほかに医療従事者がいない状況で判断を下し、行動しなければなりません。
イベントナースとして働きたい人は、想定外のことが起きても、臨機応変に対応できるスキルを身に付けておきましょう。
コミュニケーションスキル
イベントナースには、コミュニケーションスキルも必要です。
イベントナースは一般的な医療機関の看護師と違い、基本的には初対面の患者と接することになります。患者は子どもから高齢者までさまざまで、一緒に働く看護師も現場ごとに異なるため、さまざまな相手と適切にコミュニケーションを取れるスキルが求められるでしょう。
また、各地で行われるイベントには外国の方も訪れることがあります。そのため、英語でのコミュニケーションが可能な看護師は、優遇されることもあるでしょう。
イベントナースに向いている人は?
ここまでイベントナースの仕事内容やメリット・デメリットに触れてきました。では、イベントナースにはどのような人が向いているのでしょうか。
臨床経験が豊富な人
イベントナースには、臨床経験が豊富な人が向いています。
前述のとおり、イベントナースは応急処置のスキルや、臨機応変に対応できるスキルなどが求められる職種です。勤務中は何が起こるかわからず、想定外の出来事が起きて急病人が続出したり、突然倒れた人が運ばれて来たりすることもあります。
臨床経験が豊富な人であれば、今までの経験を活かして活躍できるでしょう。最低でも臨床経験が3年以上ある人がおすすめです。
派遣会社によっては、臨床経験がない看護師はイベントナースとして働けない場合もあります。
自分の都合に合わせて単発で働きたい人
イベントナースには、自分の都合に合わせて単発で働きたい人が向いているでしょう。
イベントナースの仕事は基本的に単発で、1日で終わる場合がほとんどです。自分の都合に合わせて仕事を入れられるため、医療機関や介護施設で働く看護師が、副業として働くのにも向いています。育児や介護で家を空けられる日が決まっている人にもおすすめです。
イベントやライブなどさまざまな現場で働きたい人
イベントナースには、イベントやライブなどさまざまな現場で働きたい人にも向いています。
イベントナースが活躍できるイベントは、コンサートやお祭り、野外イベントなど仕事によりさまざまです。毎日同じ職場で働く一般的な看護師と異なり、毎日新しい環境で働けるため、目新しさや楽しさを感じられるでしょう。
イベントナースはイベント会場で応急処置などを行う
- イベントナースとはイベント会場で応急処置や看護を行う看護師のこと
- イベントナースは単発の仕事が多く、自分の都合で働けるというメリットがある
- イベントナースには、応急処置のスキルやコミュニケーションスキルが求められる
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