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看護師のジェネラリストとは?なる方法やキャリアプランを解説

3 days ago

「看護師のジェネラリストって何?」と疑問に思っている方もいるでしょう。看護師のジェネラリストとは、幅広い領域や分野の経験を活かして現場で活躍している人のことです。この記事では、ジェネラリストになる方法やスペシャリストとの違いを解説しています。ジェネラリストとスペシャリスト、どちらを目指すか考えるポイントにも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

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看護師におけるジェネラリストとは

ジェネラリストとは一般的に、幅広い知識や技能、経験を有する人材を指します。日本看護協会「看護にかかわる主要な用語の解説」によると、看護師におけるジェネラリストは以下のとおり定義されています。

  • ジェネラリストとは、特定の専門あるいは看護分野に関わらず、どのような対象者に対しても経験と継続教育によって修得した多くの暗黙知に基づき、その場に応じた知識・技術・能力を発揮できる者をいう

つまり、幅広い知識や技能をもって看護業務にあたれる人を指しており、異動や転職により、さまざまな診療科や部署を経験してきた看護師はジェネラリストといえます。看護師として長年経験を積んできた人の多くはジェネラリストに当てはまるでしょう。

ジェネラリストとスペシャリストの違い

スペシャリストとは一般的に、特定の分野に深い知識や技術をもつ専門家を指します。日本看護協会「看護にかかわる主要な用語の解説」において、看護師のスペシャリストについても、以下のとおり定義されています。

  • スペシャリストとは、一般的に、ある学問分野や知識体系に精通する看護職をいう。特定の専門あるいは看護分野で卓越した実践能力を有し、継続的に研鑽を積み重ね、その職務を果たし、その影響が患者個人に留まらず、他の看護職や医療従事者にも及ぶ存在であり、期待される役割の中で特定分野における専門性を発揮し、結果を出している者である

スペシャリストは、特定分野の専門家として活躍する看護師のことで、ジェネラリストとは対照的な存在となっています。

また、スペシャリストには専門看護師と認定看護師という資格制度があることも特徴です。専門看護師と認定看護師は、スペシャリストになりたいと思ったらすぐに取得できるわけではありません。実務経験5年以上、うち専門分野における実務経験が3年以上必要なうえ、規定の研修をすべて修了することなどが資格取得条件に含まれます。知識や経験だけでなく、専門性を高めたい分野の資格を取得することで、看護師のスペシャリストとして位置づけられることになるでしょう。

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ジェネラリストとスペシャリストどちらになる?

看護師としてある程度経験を積んできた方は、自分がジェネラリストとスペシャリストのどちらを目指すべきか、悩む方もいるかもしれません。ここでは、ジェネラリストとスペシャリスト、どちらになるのが良いのか選ぶポイントについて解説します。

なりたい看護師像や適性から考える

ジェネラリストになるか、スペシャリストになるかを選ぶには、将来なりたい看護師像や適性から考えてみると良いでしょう。

ジェネラリストは広い知識や経験をもっており、診療科や部署が変わっても柔軟に対応できる点が特徴です。そのため、臨床現場の最前線で長く活躍したい方や、幅広い分野において経験を積みたい方は、ジェネラリストが向いています。

一方、スペシャリストは特定の診療科や看護分野における専門家です。1つの分野を極めたい方や、従事している専門分野が好きな方に向いているといえるでしょう。

キャリアプランから考える

将来のキャリアプランからジェネラリストとスペシャリストを選択することもできます。それぞれ考えられる看護師のキャリアプランをまとめました。

看護師のジェネラリストのキャリアプラン

ジェネラリストは幅広い知識や経験を活かし、教育担当や管理職を任せられるケースが多くみられます。よって、将来的に主任や看護師長になりたい方は、ジェネラリストを目指すのがおすすめです。

また、看護師としてブランクがあっても、総経験年数が長ければジェネラリストとして活躍できます。そのため、「ライフスタイルの変化で退職や休職することがあるかも…」と考える方は、ジェネラリストになる選択をしておくと、復職後も働きやすいかもしれません。

さらに、ジェネラリストとして成熟すると、看護師が1人または少人数で勤務する職場にも活躍の場を広げられます。具体的には、訪問看護や保育園の看護師、企業看護師などです。幅広い疾病や症状、緊急対応を要する際にも対応できる人材として、病院以外からも高い需要が見込めます。

看護師のスペシャリストのキャリアプラン

看護師のスペシャリストは、特定の診療科や部門で継続してキャリアを積むことになるため、専門性の高い部門の中で主任や管理職になったり、スペシャリストの養成に携わったりするケースがみられます。たとえば、急性・重症患者看護専門看護師の資格を取ってスペシャリストとして活躍する看護師が、救急病棟やICUで主任や看護師長になるケースです。

また、専門的な知識やスキルが求められる医療機関へと、活躍の場を広げることもできます。例として、皮膚ケアや褥瘡ケアの専門知識をもつ看護師であれば、訪問看護や介護施設で高齢者に対して知識を生かしたケアができるでしょう。がん看護のスペシャリストであれば、がんセンターやホスピスで勤務する選択肢も広がります。

さらに、臨床現場で活躍するだけでなく、大学病院や研究機関に勤務して、より専門的な看護ケアを研究して突き詰めていくことも可能です。

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看護師のジェネラリストになるには?

ここまでジェネラリストとスペシャリストの違いや選び方について解説してきましたが、実際に看護師のジェネラリストになるためには、どうすればよいのでしょうか。

幅広い領域や分野で経験を積む

看護師のジェネラリストになるには、幅広い領域や分野で経験を積むことが大切といえます。
病棟と外来、内科と外科、救急部門とリハビリ病棟など求められる知識やスキルが異なる部署において、横断的に経験するのが理想的です。さまざまな部署で経験を重ねた看護師は知識やスキルが統合され、より優れたジェネラリストに近づきます。一つの部署で3年程度経験を積んだら、意識的に異動希望を出すというサイクルで、スキルアップを図る看護師もいるようです。

ジェネラリストの研修や勉強会に参加する

ジェネラリストに必要な基礎看護の土台強化や、幅広い領域・分野に活用できるスキルを学ぶために、研修や勉強会に参加するのも良いでしょう。

院内の勉強会に出るだけでなく、院外の研修会や日本看護協会が主催する研修に行くのもおすすめです。自分が興味のある分野から研修に参加してみましょう。
また、看護実践だけでなく、看護管理や業務ラダーに関する研修が行われていることもあります。これらは将来、看護管理に携わりたいという方にとくにおすすめです。

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看護師のジェネラリストは幅広い領域に精通している

  • 看護師のジェネラリストは幅広い領域の知識やスキルを有する人材のこと
  • 看護師のスペシャリストはジェネラリストと対照的で、特定の領域や分野の専門家のこと
  • ジェネラリストとして成熟すると看護師が1人の職場でも活躍できるようになる
  • 看護師のジェネラリストになるには多くの診療科や部署を横断的に経験することが大切

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