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医療事務の資格はどれがいい?代表的な7種と選び方を知ろう

3 days ago

「医療事務の資格はどれを取得すればいいの?」と悩んでいる方もいるでしょう。医療事務の資格は多くの種類があり、出題範囲や難易度がそれぞれ異なるため、どれを取得すべきかは人によって異なります。この記事では、医療事務の代表的な資格7種類と、どれを取得するべきか選ぶ方法を解説しています。そもそも医療事務に資格は必要なのか、独学で取得可能かも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

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医療事務に資格は必要?意味ない?

医療事務は、資格がなくてもできる職業です。そのため、中には「わざわざ資格を取る必要はないのでは?」「資格を取っても意味ないのでは?」と思っている方もいるかもしれません。

しかし、医療事務として働くなら資格を持っている方が、就職や仕事を続ける上でも有利です。以下で詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてください。

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医療事務の資格を取得するメリット

医療事務として働く人が資格を取得するメリットについて紹介します。資格を取得しようか迷っている方は参考にしてください。

試験勉強をとおして医療事務の知識が身につく

医療事務の資格を取得すると、試験勉強をとおして医療事務に関する基礎知識が身に付けられます。

医療事務の仕事は無資格・未経験からでも始められますが、実際は専門用語や医学知識、診療報酬に関する知識がなければ、仕事にならないことも。働きながら学ぶこともできますが、あらかじめ知識を付けておくと、より早く仕事に慣れることができるでしょう。

知識・技能の証明になる

医療事務の資格があると、持っている知識や技能が公的に認められるレベルに達しているという証明にもなります。

医療事務の資格試験では、診療報酬に関する知識やレセプト作成の技能を問われるため、それらの知識や技能を持っている証明にも役立つでしょう。医療事務に関する知識があることを無資格でアピールするよりも、信頼性の高いアピールができます。

転職・再就職にも有利にはたらく

医療事務の資格を持っていると、転職や再就職にも有利にはたらきます。

医療事務は、幅広い年齢の人が活躍できる上、安定して働けるため、人気の職種です。特に、無資格・未経験可の求人では倍率が高くなるため、資格を持っている方が就職に有利になります。医療機関側からみても、知識のない人を採用して一から教育するより、資格を持っている人のほうが即戦力になるため、採用しやすいでしょう。

また、医療事務の資格は、更新の必要のない資格が多いことも特徴です。一度、医療事務の仕事を辞めてしまいブランクがあっても、資格があれば再就職の際に評価してもらいやすいでしょう。

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医療事務の資格7選

医療事務の資格は幅広い団体が主催・認定を行っている民間資格であり、数多くの種類が存在します。ここでは代表的な7つの医療事務の資格についてみてみましょう。

医療事務の資格試験では、主に医療保険・レセプト作成に関する問題が出題されますが、試験によっては医学知識やクラーク業務(医師事務作業補助)についての問題が出題範囲に含まれていることもあるようです。

医療事務技能審査試験

医療事務技能審査試験は、日本医療教育財団が主催・認定している資格です。資格を取得することで「メディカルクラーク」という称号が得られます。試験は医科と歯科に分かれており、それぞれ医療事務と歯科事務に関する資格となっています。

日本医療教育財団「医療事務技能審査試験の概要」によると、医療事務技能審査試験で問われる審査対象は、医療機関などにおける受付業務や診療報酬請求事務業務に関する職業能力です。試験は土日を中心に、ほぼ毎週末行われています。申し込みはインターネットで行い、受験はIBT方式(インターネット試験)です。自宅から個人のパソコンで受験できるため、受験のハードルが低い試験といえるでしょう。

試験は学科50分・実技70分で、どちらも参考資料をみながらの回答が可能です。学科では医療事務知識を〇×で答える問題が60問出題されます。実技では患者接遇に関する問題と診療報酬明細書(出来高請求)の作成が2症例ずつと、基本診療科および特掲診療科の計算が15問、1日分の外来会計の点検・病名との突合が2症例出題されます。

合格するには学科と実技、それぞれ70%以上の正答が必要です。試験終了と同時に、パソコン画面に結果が表示されます。主催団体から合格率についての公表はありませんが、7割程度といわれています。不合格になっても、試験の実施頻度や自宅から受験できることから、リベンジしやすい資格です。

医療事務認定実務者(R)

医療事務認定実務者(R)試験は、全国医療福祉教育協会が主催・認定している資格です。試験の特徴として受験資格なし・初学者向けであることが明記されており、医療事務の資格を持っていない人が最初に取得する資格としてもおすすめとなっています。

全国医療福祉教育協会「医療事務認定実務者試験」によると、試験では医療事務業務・診療報酬請求に関する知識や診療報酬明細書作成能力だけでなく、接遇とマナーに関する知識も問われます。主催協会が認定している認定機関が開講している講座の受講生以外は「一般受験」という枠組みとなっており、一般受験の人の受験形式は「在宅受験」です。

受験申し込みを行うと、試験2日前に到着するように、問題用紙と回答用紙が郵送されます。試験日と試験時間が90分間であることは指定されているため、試験日に90分以内に問題を解き、試験日の翌営業日までに返送する仕組みです。試験は毎月行われています。

試験は、知識を問われる学科問題30問と、レセプト作成の実技問題として外来1症例が出題され、マークシートで回答する形式です。合格基準は学科・実技それぞれ6割以上の正答ですが、問題の難易度で変動する場合があります。合格率は約60~80%です。

医科2級医療事務実務能力認定試験

医科2級医療事務実務能力認定試験は、全国医療福祉教育協会が主催・認定しており、医療事務認定実務者(R)と同じ団体が主催している資格です。学習者・経験者向けと明記されているため、医療事務認定実務者(R)より難易度の高い試験であることがわかります。

全国医療福祉教育協会「医科2級医療事務実務能力認定試験」によると、試験頻度は年3回です。医療事務認定実務者(R)と同じく、一般受験は在宅受験となります。郵送で問題と解答用紙が送られてくるため、試験日に試験時間120分を計測して問題を解き、解答用紙を送りかえす形式の試験です。

問題はマークシートで回答する学科問題と、レセプト作成の実技問題で構成されています。学科問題は医療関連法規と診療報酬請求に関する問題が10問ずつ、実技問題のレセプト作成は入院・外来が1問ずつです。

合格基準は学科・実技それぞれ6割以上の正答ですが、問題の難易度で変動する場合があります。合格率は約60~80%です。

医科医療事務管理士

医科医療事務管理士は、JSMA技能認定振興協会が主催・認定している資格です。資格名に「医科」とついていますが、歯科部門もあります。診療報酬請求能力だけでなく、医療保険に関する法規や医学知識も問われる資格です。

JSMA技能認定振興協会「医科医療事務管理士技能認定試験」によると、試験は診療報酬明細書(レセプト)作成の能力を問われる実技試験と、法規や保険請求事務、医学一般の知識が問われる学科試験にわかれています。また、試験はインターネット試験(IBT試験)と在宅試験の2通りあり、それぞれ出題形式や合格基準が異なるのが特徴です。

インターネット試験では試験日は問われず、好きなタイミングで自宅のパソコンから受験できます。試験結果は試験終了時に表示されるため、即時に合否がわかる仕組みです。試験は実技60問、学科50問が択一式で出題され、合格基準は学科・実技合わせて70%以上の得点となっています。

在宅試験は月1回、毎月第4土曜日の翌日の日曜日に実施されます。受験日の3日前までに試験問題が郵送で届き、提出期限までに答案を返送する形式です。試験はマークシートの択一式となっており、実技試験ではレセプト点検問題が1問と、作成問題が入院・外来外1問ずつ、学科試験が10問出題されます。

合格基準は、実技は1問ごとに60%以上、3問合計で80%以上、学科は80%以上の得点となっており、実技・学科ともに基準を満たさなければ合格できません。合否は試験後1ヶ月以内に文書で通知されます。

合格率は、インターネット試験と在宅試験合わせて50%程度となっており、しっかりと試験対策をしなければ合格は難しいでしょう。

医事コンピュータ技能検定試験

医事コンピュータ技能検定試験は、医療秘書教育全国協議会が主催・認定する資格試験です。診療報酬請求に関する知識だけでなく、コンピュータに関する知識や、パソコンでレセプトを作成する能力が問われます。レセプト作成ソフトが入ったパソコンで回答することが最大の特徴で、試験は3級・2級・準1級にわかれています。

医療秘書教育全国協議会「医事コンピュータ技能検定試験」によると、試験は領域I(医療事務)・領域II(コンピュータ関連知識)・領域III(実技)に分かれており、領域Iと領域IIIはテキストや点数表などの持ち込みが可能です。試験は年に2回、2024年度は6月と11月に行われており、試験時間は領域Iと領域IIは各30分、領域IIIは60分となっています。

合格するには、各領域で60%以上の正答が必要です。合格率は公表されていませんが、3級で7割、2級で5割、準1級で2割程度といわれています。

医療秘書技能検定試験

医療秘書技能検定試験は、医療秘書教育全国協議会が主催・認定している資格試験です。診療報酬請求に関する知識だけでなく、医療秘書としての知識も問われることが特徴で、3級・2級・準1級・1級の4段階に分かれています。

医療秘書教育全国協議会「医療秘書技能検定試験」によると、試験は領域I(医療秘書実務・医療機関の組織‧運営・医療関連法規)・領域II(医学的基礎知識・医療関連知識)・領域III(医療事務)に分かれています。試験の際は、領域IIIのみテキストや電卓、点数表の持ち込みが可能です。

配点は3領域にそれぞれ100点ずつ配点されており、3領域の正解の合計が180点以上、かつそれぞれの領域の正答率60%以上で合格です。試験は年に2回で、2024年度は6月と11月に実施されています。合格率は公表されていませんが、3級が6割、2級が5割、準1級が4割、1級が2割程度といわれています。

診療報酬請求事務能力認定試験

診療報酬請求事務能力認定試験は、日本医療保険事務協会が主催・認定している資格で、診療報酬請求事務に従事する人の資質向上を図るための全国一斉統一試験です。医療事務の資格としては最も難易度の高い資格といわれており、医科と歯科に分かれています。

日本医療保険事務協会「診療報酬請求事務能力認定試験の概要」によると、試験は7月と12月の年2回、試験地は例年全国17か所で行われます。学科試験と実技試験があり、試験時間は3時間です。

2024年7月に実施された医科試験の合格ラインは、学科は95点満点中70点以上、実技試験は100点満点中85点でした。平均点は学科65.1点、実技77.5点と学科・実技ともに合格点を下回っており、試験の難しさがうかがえます。

日本医療保険事務協会「試験実績」によると、医科の合格率は第1回から第60回の平均で30.8%です。初回受験では合格できず、2回以上挑戦する人も多くみられます。難易度の高い資格である分、取得できると大きな強みになるでしょう。

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医療事務の資格はどれがいい?取得する資格の選び方

ここまで医療事務の資格を7つ紹介してきましたが、「どれを受けるのが一番良いの?」と思った方もいるかもしれません。どの資格を受けるのが良いのか、選び方について紹介します。

難易度で選ぶ

どの資格を取ればよいのか迷う場合は、まずは難易度で選ぶのがおすすめです。初めて資格を取得する場合は、難易度の低い資格からチャレンジしてみましょう。

医療事務の資格は問われる知識が重複しています。1つの資格に合格すれば、2つ目以降はまったく知らない知識を一から勉強する必要はありません。そのため、いきなり難しい資格にチャレンジすると一気に多くの知識を詰め込まなければならず、試験対策が大変になることも。難易度の低い資格から取得し、徐々に難易度の高い資格にチャレンジするのがおすすめです。

試験時期・受験のしやすさで選ぶ

どの資格を受けるかを選ぶときは、試験時期や受験のしやすさで選んでも良いでしょう。 医療事務の資格は、月に何回も受験日があるものから、年に2~3回しか行われないものまでさまざまです。合格できるか不安な方は、開催頻度の多い資格を選んで受験してみましょう。

また、医療事務の資格は受験形式も資格によって異なります。会場受験だけでなく、自宅からパソコンで受験する形式や、自宅に送られてきた問題を解いて解答用紙を送る形式もあります。会場受験の場合は開催される会場が少ないこともあるため、受験申し込みの前に会場がどこなのか確認しましょう。

資格手当の対象になるかで選ぶ

勤務先の職場で資格手当の対象になっているかも、資格を選ぶ際には重要なポイントです。医療機関によっては、難易度の低い資格は資格手当の対象にしていないこともあります。そのため、「せっかく医療事務の資格を取ったのに、資格手当がもらえない…」となることも。事前に確認して、資格手当の対象になっている資格にチャレンジすることをおすすめします。

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医療事務の資格は独学でも取れる?

医療事務の資格は、独学でも合格できます。難易度の低い資格であれば、テキストを用いた独学だけでも合格可能です。また、資料が持ち込みOKの試験であれば、用語を丸暗記する必要もありません。

特に、試験頻度の多い資格試験においては、過去問がそのまま出題されることもあります。テキストの問題を繰り返し解いて、問題ごと覚えてしまうのがおすすめです。

なお、単独で勉強するのが不安な方や、難易度の高い資格に挑戦する場合は、通信講座や通学講座を活用する方法もあります。難易度の高い資格の勉強を進めていると、テキストの解説だけでは理解が難しいことも。特に、レセプト作成の問題がある資格の場合、なぜ回答が不正解となるのか理由がわからなかったり、講師に質問したくなったりすることも珍しくありません。通信講座や通学講座を選ぶときは、質問ができる講座を選ぶと良いでしょう。

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医療事務の資格は取得することで知識や技能の証明になる

  • 医療事務は無資格でも働けるが、資格があると知識のある状態で仕事を始められる
  • 医療事務の資格を持っていると知識や技能の証明になり、転職にも有利
  • 医療事務の資格を選ぶときは、難易度や受験のしやすさで選ぶのも良い

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