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医療事務の職務経歴書の書き方を項目別に解説

転職医療事務2 days ago

「医療事務の職務経歴書の書き方が分からない!」と悩む方もいるでしょう。職務経歴書には、自己PRや職務経歴などを記載する必要がありますが、同様の項目が含まれる履歴書と書き方が異なります。この記事では、医療事務の職務経歴書の書き方について、項目別に記載例を交えながらご紹介。職務経歴書を作成するときのポイントも触れていますので、医療事務への転職活動中の方はぜひ参考にしてください。

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医療事務の職務経歴書とは

職務経歴書は、職歴や保有スキル、自己PRを記載した書類のことで、応募先から履歴書とあわせて提出を求められることがあります。

履歴書は住所・生年月日や学歴、志望動機などを記載する欄があり、応募者の基本的な情報を把握するための書類です。一方、職務経歴書は具体的な職務経歴や自己PRを記載するのが一般的なフォーマットのため、応募者のスキルを把握できる書類となっており、履歴書と役割が異なっています。

以前は履歴書のみの提出で良いとしている医療機関も多くありましたが、近年では職務経歴書の提出を求めるケースも増えており、転職活動に不可欠な書類といえるでしょう。特に、医療事務の採用に際しては、履歴書だけでは具体的にどのようなスキルや経験を持っているのか分かりにくい場合もあります。職務経歴書を見ることで、採用担当者は人材のスキルや能力を適切に評価できるため、提出を求めるようです。

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医療事務の職務経歴書の作成ポイント

ここでは、医療事務の職務経歴書の作成ポイントを解説します。職務経歴書を作成する前にポイントを押さえて、魅力的な職務経歴書を作るための土台を固めましょう。

PCでの作成がおすすめ

履歴書の作成は手書きを指定されることも多いですが、職務経歴書は基本的にPCでの作成もOKとされています。医療事務はPCスキルを重視される職種であるため、可能であればPCでの作成がおすすめです。印刷したときに体裁が整えられ、見やすい書類になるのであれば、Word・Excelのどちらで作成しても構いません。PCで作成した職務経歴書を提出することで、PCスキルのアピールにもなるでしょう。

また、PCでの作成だと、修正や追加が容易というメリットもあります。決まったフォーマットに内容を記載していく履歴書と違い、職務経歴書はフォーマットから自分で作成するのが基本です。手書きで職務経歴書を作成すると、記載欄の広さと文字数が釣り合わず体裁が乱れたり、追加や修正の必要があるときは一から書き直しになったりすることも。PCでの作成では調整や修正が容易にできるため、書類作成時間の短縮にもなります。

A4用紙2枚以内に収める

職務経歴書は、A4用紙2枚以内に収まるように記載しましょう。前述のとおり、職務経歴書は履歴書のように決まった用紙がありません。どのくらい記載するかも自由ですが、長いと読みづらく、短いと意欲がないと受け取られることも。PCでの作成の場合、印刷したときにA4用紙2枚以内に収まるくらいがベストです。

なお、文字の大きさで記載量を調整するのは好ましくありません。文字サイズは9~11ポイントで記載するようにしましょう。

履歴書と一貫性のある内容を書く

職務経歴書と履歴書には、職歴や保有資格など、記載情報に共通する点も多くあります。そのため、職務経歴書と履歴書には一貫性のある内容を記載しましょう。自己PRなど具体的な文章を記載する項目が重複する場合に、まったく違う内容を述べてしまうと「一貫性がない」と評価されてしまいます。

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医療事務の職務経歴書の項目別書き方

ここでは、医療事務の職務経歴書の書き方を項目別に紹介します。

職務要約

職務要約は、職務経歴書の最初に記載します。下記のように、3~5行ほどで今までの職歴をまとめて記載しましょう。

  • 医療事務・秘書の専門学校を卒業後、〇〇総合病院 医務課にて外来担当と入院担当として、医療事務業務を計4年間経験しました。その後、△△内科クリニックにて受付業務やレセプト作成を3年間経験し、現在に至ります。

詳細は「職務経歴」で説明しますので、ここでは勤務先と在職年数、担当業務などを簡単に述べるようにします。

職務経歴

職務経歴の欄では、今までの経歴を履歴書よりも詳しく記載します。医療事務としてのキャリアがある方は、医療機関によって施設や部署の規模、業務内容が異なりますので、医療機関の基本情報まで詳しく記載しましょう。来院者数など数値化できる情報は、数値で記載するのがおすすめです。詳しい業務内容と在籍中に取り組んだこと・成果まで記載するとより良い職務経歴になります。

職務経歴の書き方には、編年式とキャリア式があります。下記でそれぞれの特徴や例文を紹介しますので、自分に合った形式を選んで使用しましょう。

編年式

編年式は、在籍した職場ごとに情報をまとめ、時系列に経歴を記載する形式です。これまで医療事務の経験しかない方や、後述するキャリア式を選択する理由が特にない方は、編年式で書くのが良いでしょう。編年式で記載された職務経歴の記載例は以下のとおりです。

     
20XX年XX月~現在
医療法人〇〇会 △△病院
標榜科:総合内科、消化器外科、整形外科、循環器内科、脳神経外科、消化器内科、呼吸器内科、神経内科
病床数:135床
従業員数:XX名
20XX年XX月~20XX年XX月 医事課(XX名)、外来担当
【業務内容】
- 受付、会計業務(平均来院人数 XX名/日)
- 電話対応(外来・健診予約、問い合わせ)
- レセコン入力
- レセプト作成(担当:総合内科、消化器内科、循環器内科)

【主な取り組み】
- 20XX年の診療報酬改定時、部署内で使用していたレセプトチェックリストを改定
- 電話対応のマニュアルを改定
- レセプト業務全般のスキルアップを図るため、△◇試験を受験し、合格
20XX年XX月~現在 医事課、入院担当(課内異動)
【業務内容】
- 入院時受付(平均人数 XX名/日)
- 退院時会計業務(平均人数 XX名/日)
- レセコン入力
- レセプト作成(担当:脳神経外科、神経内科)
- 新人教育

【主な取り組み】
- 部署内全体の残業短縮のため、入外関わらずレセプト作成のヘルプへ積極的に入る
- 20XX年XX月入院担当のリーダーに就任、新人教育を任される
- レセプト作成効率化のため作成フローの見直しを行い、半年で1人当たりの残業時間月平均3時間短縮・返戻ゼロを達成

上記のように経歴は表形式でまとめると見やすくなるでしょう。転職経験がある方は職場ごとに表を作り、古い順から表を並べて記載することになります。

キャリア式

キャリア式は、経験してきた職種ごとに経歴をまとめる形式です。転職回数が多い方や、2つ以上違う職種を経験してきた方は、キャリア式で記載するのが良いでしょう。キャリア式で記載した職務経歴の記載例は以下のとおりです。

     
20XX年XX月~20XX年XX月 営業職
企業名:株式会社〇〇食品
主な事業:食肉加工(ハム・ウインナーなど)、卸売・販売業務
従業員数:XX名
20XX年XX月~20XX年XX月配属先:営業部 法人営業グループ
【業務内容】
- 担当エリア内の小売事業者へ法人営業、販促活動
- 商品納品
- 市場調査・分析

【主な取り組み】
- 年間最高売上〇〇円
- ノルマ達成率年間平均113%
- 20XX年社内表彰にて年間最優秀営業賞受賞

キャリア式では、経験してきた職業を最初に提示し、在籍した企業に関する情報や業務内容を述べます。経験した職業ごとに表を分けると、分かりやすいでしょう。

保有資格

保有資格は履歴書にも書く項目ですが、履歴書のように全ての資格を書くのではなく、より医療事務に関係のある資格やアピールしたい資格を書くようにします。以下のように箇条書きで書くのがおすすめです。

  • 診療報酬請求事務能力認定試験(日本医療保険事務協会)/20XX年XX月
  • メディカルクラーク(日本医療教育財団)/20XX年XX月
  • 医療事務技能認定試験(技能認定振興協会)/20XX年XX月
  • 医事コンピュータ技能検定試験 準1級(医療秘書教育全国協議会)/20XX年XX月

医療事務の資格は民間資格であり、主催・認定している団体が数多くあります。そのため、資格を書くときは必ず主催団体を書くようにしましょう。また、履歴書のように時系列で書く必要はなく、アピールしたい資格、難易度の高い資格から記載するのがおすすめです。

保有スキル

保有スキルは、職務経歴や保有資格でアピールしきれない実用的なスキルを書きます。以下のようにPCスキルに関して書くのが一般的です。

  • Word(表やグラフを交えた文書、ビジネス文書作成が可能)
  • Excel(IF・VLOOKUP関数、ピボットテーブル使用可能、マクロ作成経験あり)
  • PowerPoint(プレゼン資料、院内掲示物作成経験あり)
  • 電子カルテ、レセコン使用経験あり

スキルがどのようなレベルなのか、上記のように具体的に示すと分かりやすいでしょう。特に、医療事務はほとんどの施設でレセプト作成時にレセコンを使用します。電子カルテやレセコンに触れた経験がある場合は、保有スキル欄で言及すると良いでしょう。

自己PR

履歴書の自己PR欄と違い、職務経歴書の自己PRではアピールしたいポイントをトピックとして取り上げ、実績を交えて詳細を説明する形式で書くのがおすすめです。できればトピックは2、3個記載すると良いでしょう。医療事務の職務経歴書の自己PRの記載例は以下のとおりです。

【スピード感と正確さを両立できる】
直近の職場では、レセプト作成のスピードが部署内で最も早いことが多々あり、手が空いたら他の職員のレセプト作成をよく手伝っていました。また、レセプト提出前に部署独自のチェックリストを用いて、自己点検と他者点検を行うルールがあったのですが、指摘を受けることはほぼありませんでした。支払機関からの返戻も、5年間の勤務のうち2回しかなく、スピード感と正確さは自分の強みであると感じています。

トピックごとに自己PRを書くことで、「自己分析ができる人」という印象も与えられます。長すぎると読みづらさや分かりにくさが先行してしまうため、1トピックあたり5~6行くらいにまとめるのがベターです。

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医療事務の職務経歴書の書き方を押さえて転職を成功させよう

  • 医療事務の職務経歴書には、職務経歴や保有スキル、自己PRなどを記載する
  • 医療事務の職務経歴書を書くときは、手書きよりPCでの作成がおすすめ
  • 医療事務の職務経歴書では、レセプト作成スキルやPCスキルをアピールしよう

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