豆知識

男性看護師について知ろう!割合や年収、メリットを紹介

3 months ago

「男性看護師の割合はどれくらい?」と思っている方も多いでしょう。男性看護師の割合は全体の1割未満ですが、年々増加しています。この記事では、看護師の男女比や男性看護師の年収、男性が看護師として働くメリット・デメリットを紹介します。男性看護師が活躍するためのポイントも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

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男性看護師の割合はどれくらい?

昔は「看護婦」と呼ばれていたため、看護師は女性のイメージが強いとされる職種ですが、実際に男性看護師はどのくらいいるのでしょうか。厚生労働省「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、2012年から2022年までの就業看護師の男女別人数と割合は以下のとおりです。

                                                                                  
調査年
(各年末現在)
就業看護師数(構成割合)
2012年
6万3,321人
(6.2%)
95万2,423人
(93.8%)
2014年
7万3,968人
(6.8%)
101万2,811人
(93.2%)
2016年
8万4,193人
(7.3%)
106万5,204人
(92.7%)
2018年
9万5,155人
(7.8%)
112万3,451人
(92.2%)
2020年
10万4,365人
(8.1%)
117万6,546人
(91.9%)
2022年
11万2,164人
(8.6%)
119万9,523人
(91.4%)

参照:厚生労働省「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

看護師として働いている人は9割以上が女性という結果になっており、男性の看護師はまだまだ少ないことが分かります。

ただし、男性看護師の人数に着目すると年々増加傾向にあり、2012年から2022年までの10年間では2倍近く増加しています。男女別の割合でみても、男性の割合が徐々に増えています。看護師はまだ女性の多い職種ではありますが、今後も男性看護師が増え続ける可能性は高いといえそうです。

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男性看護師の年収

ここでは、男性看護師の年収を紹介します。 厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとにした女性看護師や全職種の男性の平均額との比較は以下のとおりです。

(1)給与
(きまって支給する現金給与額)
(2)年間賞与その他特別給与額 年収
※(1)×12ヶ月+(2)
男性看護師 36万5,100円 87万5,800円 525万7,000円
女性看護師 35万600円 85万4,200円 506万1,400円
全職種男性平均 38万1,000円 92万8,300円 550万300円

参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

男性看護師と女性看護師では、男性看護師の年収がやや高い結果となりました。女性はライフイベントの節目で離職する人もいる中、男性は勤続する人が多いため、差となって表れていると考えられます。女性の多い職種ですが、男性看護師の方が高い年収を得られる可能性があるといえるでしょう。

全職種の男性の平均と男性看護師では、給与に大きな差はないものの、年収で比較すると男性看護師の方がやや年収が低いようです。ただし、この値は平均値のため勤務先や勤続年数によっても年収が変化し、男性看護師の中には全職種の平均より高い年収を貰っている人もいると考えられます。また、これはすべての職種の平均であるため、男性看護師の年収はおおむね平均程度といえるでしょう。

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男性看護師として働くメリット

男性が看護師として働くメリットは多くあります。ここではその一部を紹介します。

希少性が高く職場で重宝されやすい

看護師全体の男性の割合はまだ少ない状況のため、職場で重宝されることも多いでしょう。特に男性患者のケアや身体介助などは、男性看護師が求められることの多い業務です。また、女性のみの職場に男性看護師が入ることで、職場の潤滑油の役割を果たせることもあります。

雇用が安定している

近年では医療サービスの需要が高く、看護師の需要も高まっています。また、看護師は国家資格であるため専門的なスキルが公的に証明されており、他職種と比べても雇用が安定しているのが特徴です。転職もしやすく、病院だけでなく診療所や介護施設など幅広い職場で働けるうえ、収入も安定しやすいでしょう。

キャリアアップも狙える

看護師は女性の割合が多い以上、看護主任や看護師長などのキャリアも女性が多いのが現状ですが、男性も同様にキャリアアップが狙えます。キャリアを積むことで昇給も望めるでしょう。また、認定看護師や専門看護師などの上位資格を取得することで、キャリアアップや待遇改善がより期待できます。

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「男性看護師はやめとけ」といわれる理由は?デメリット

男性が看護師として働くうえでデメリットもあります。デメリットを理解しておくことで自分に合う職種であるか考えられ、就職後のギャップを減らせるでしょう。

ここでは、どのようなデメリットがあるのか紹介します。

ハードな仕事ながら一般男性より年収が低い場合がある

年収の見出しでもご紹介したとおり、男性看護師は男性の全職種平均より年収がやや低い傾向にあるのが現状です。

看護師の仕事はバタバタと忙しいときも多く、ハードな仕事といわれています。特に、人数の少ない夜勤での対応や急変対応があると、十分に休憩が取れないことも。そのようにハードな仕事ながら、男性の全職種平均と年収があまり変わらなかったり低かったりすると、不満を感じる場合もあるでしょう。

なお、男性看護師が年収を上げるには、現在の職場に勤続して年収アップを狙う、資格を取得して待遇改善を図るなどの方法があります。

配属先に同性の看護師がいない場合もある

前述のとおり、看護師は女性が多い職種のため、配属先に男性看護師が自分一人だけという状況になることもあります。同性の看護師がいないことで、「仕事のことで気軽に相談できる人がいない」と感じることもあるかもしれません。

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男性看護師として活躍するためのポイント3選

ここからは、男性看護師が職場で活躍するためのポイントを3つご紹介します。すでに男性看護師として働いている方だけでなく、これから男性看護師として働きたい方にも有益な情報を集めました。

就職先の男性看護師の人数などを把握する

男性看護師が就職するときは、就職先の男性看護師の人数や配属先などをチェックするのがおすすめです。面接時や施設見学のときに尋ねてみるのが良いでしょう。自分が就職したときのイメージがつきやすくなり、安心して働き始められます。男性が看護管理職に就いているかも確認してみると、将来のキャリアプランを想像しやすくなるかもしれません。

男性看護師が比較的多い職場・診療科での勤務を目指す

「同性の先輩がいると安心」という方は、男性看護師が比較的多いとされている職場・診療科を就職先の選択肢にするのも一つの手です。具体的には、整形外科・リハビリテーション科や、救命救急センター・手術室、精神科などが挙げられます。

配慮すべき場面を把握し、臨機応変な対応を心掛ける

男性患者が入院している場合、入浴・更衣介助や排泄介助の業務を任されるケースがあるでしょう。反対に、女性患者に対しては、服を脱がせる・身体に触るケアには極力入らないようにするといった配慮が必要なタイミングも出てくると考えられます。

男性看護師がより求められるタイミングや配慮すべき場面が分かっていると、臨機応変に対応でき、周りからも重宝される人材になれます。

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男性看護師の割合は全体の1割未満だが増加傾向にある

  • 男性看護師の割合は看護師全体の1割未満となっており、9割超が女性看護師である
  • 男性看護師の人数は年々増加傾向で、近年では10年で2倍近く増えた
  • 男性看護師の年収は全職種男性平均に比べるとやや低いが女性看護師よりは高い
  • 面接時などに男性看護師の人数や配属先を聞いておくと就職後をイメージしやすくなる

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