お役立ち情報
ICTの活用で薬局の業務効率化を実現!普及が進む注目のシステムとは

多くの薬局店舗では、セキュリティ対策やスタッフの業務負担削減といったさまざまな課題を抱えていることでしょう。近年では医療現場でのDX化が進みつつあり、薬局業界においても多様なニーズに応えるべく、ICTを活用する動きが広がっているようです。
そこで本記事では、薬局店舗への普及が進むICTソリューションに注目してみました。導入によりどのようなメリットを得られるのか、詳しくご紹介します。
株式会社トリニティー
株式会社トリニティーは、「すべての人々の悩みを解決し、心豊かな社会の実現に貢献する」をミッションに掲げ、映像セキュリティ分野におけるソリューションを提供する企業です。全国に拠点を置き、オフィスビルや商業施設、医療機関など、多岐にわたる現場で映像セキュリティシステムの導入実績を重ねています。
従来のセキュリティ機器が持つ防犯機能にとどまらず、最先端のAIやIoT技術を組み合わせた製品開発に注力する同社。さらに、製造から顧客へ直接製品を届けるD2C(Direct to Consumer)企業としても邁進しており、人々の安全や社会課題の解決に貢献しています。
調剤薬局での調剤過誤・トラブル回避に活用できる「調剤薬局レコーディングシステム」
「患者さまとの会話で、言った言わないのトラブルが起きてしまう」「医薬品の在庫が合わないことがある」など調剤薬局ならではの悩みは、日々細心の注意を払う薬剤師にとって大きな負担となっているのではないでしょうか。そんな現場の声に応えるかたちで生まれたのが、同社が提供する「調剤薬局レコーディングシステム」です。

同システムの最大の特徴は、調剤カウンターに設置された高画質カメラと集音マイクにより、薬剤の受け渡し状況や会話内容を正確かつ詳細に記録できる点。万が一、調剤過誤が疑われた場合や説明内容に関する認識の相違が生じた際に、客観的な事実として記録の振り返りが可能です。これにより、トラブルの原因をすばやく突き止め、正しく対処できます。薬剤師を守るだけでなく、患者さまへも安心感を提供できるでしょう。
また、同システムはセキュリティ対策としても大きな役割を果たします。薬局内の映像を常時記録することで、医薬品の在庫管理の厳格化や不正な持ち出しに対する抑止力となるでしょう。さらに、患者さまの体調が急変するといった予期せぬ事態においても、当時の状況やスタッフの対応を検証可能。今後の対応マニュアルの改善や、より質の高い医療提供体制の構築にも貢献します。

導入事例
実際にシステムを導入した薬局より、現場の課題解決に繋がったという声が多数寄せられています。
- 予約ミスなどのトラブルに備えられ、安心して業務できるようになった
- カメラの画質が良く、処方箋の内容まで確認できるため、トラブル防止にも役立ちそう
- 手が離せないことが多い少数運営の薬局でも、過去の問い合わせに記録を見るだけですぐ対応できるようになった
このように、同システムはトラブルの防止だけでなく、薬剤師の心理的負担の軽減や業務品質の向上といった面でも、多くのメリットをもたらしているようです。導入しやすい価格帯や手厚い保証が用意されている点も、同システムの大きな魅力といえるでしょう。(導入の際は、初期費用0円、月額1万円から利用可能です。)
多くの患者さまと向き合う薬剤師にとって、安心して業務に専念できる環境は不可欠。同システムは、今後の薬局運営において、より一層重要な役割を担っていくのではないでしょうか。
■詳細情報
株式会社トリニティー
調剤薬局レコーディングシステム
株式会社アルファロッカーシステム
株式会社アルファロッカーシステムは、1964年の新宿駅へのコインロッカー設置を契機に、国内のロッカーシステム普及を牽引してきたリーディングカンパニーです。
「日々新たに、自らを変えていく」というアルファグループの企業理念のもと、キーレス化やICカード対応、近年ではクレジットカード・二次元コード決済への対応など、時代のニーズを的確に捉えた製品を開発。企画から保守までの一貫した体制を確立し、多様なシーンに「安全・安心・利便性」を届けています。
非対面・非接触で薬の受け渡し業務を支援!「STLシリーズ」
患者さまの薬の待ち時間短縮や、スタッフの受け渡し業務効率化に関する課題を抱える薬局は少なくないでしょう。株式会社アルファロッカーシステムが提供する受け渡し専用ロッカー「STLシリーズ」は、そうした課題の解決を支援する製品です。

同製品は、事前に服薬指導や決済を済ませた処方箋医薬品などを、非対面・非接触での受け渡しを可能にします。薬剤師が薬をロッカーに入庫し、発行されたQRコードを患者さまへ通知。患者さまはご自身の都合の良いときに薬局を訪れ、ロッカーにQRコードをかざすだけで、待ち時間なく薬を受け取れます。この仕組みは、患者さまの利便性向上に繋がるだけでなく、スタッフと患者さま双方の感染症リスク軽減にも貢献するでしょう。
薬剤師にとっては、窓口での受け渡し業務の省力化が期待できます。創出された時間を、対面での丁寧な服薬指導や在宅医療への注力など、より専門性が求められる業務に充てられるようになるかもしれません。また、同製品には薬剤師のヒューマンエラーを防ぐための機能も搭載。入庫時に画面表示と現品を確認するフローや、万が一の入れ間違いを知らせる機能は、調剤過誤につながるリスクを低減させ、薬剤師の心理的負担も和らげる助けとなるでしょう。
導入のしやすさも同製品の大きな特徴です。本体の幅は約30cmとコンパクトで、A3用紙1枚ほどのスペースがあれば設置可能。運用は1列5扉から始められ、状況に応じて最大14列83扉まで増設もできます。また、APIによるシステム連携に対応している点も見逃せません。例えば、既存の電子薬歴や患者管理システムとの連携で、より一元的で効率的なサービスを構築できる可能性も秘めています。
操作画面は、誰にとっても見やすく分かりやすいデザインが採用されており、薬剤師も患者さまもスムーズな操作が可能です。加えて、停電時にも手動で解錠できる機能や、メモリ保持機能も備わっており、緊急時にも業務の停滞を最小限に抑えます。オプションで防犯カメラを設置すれば、セキュリティも強化できるため、安心して運用を続けられるでしょう。

業務の効率化と患者サービスの向上を両立させることは、薬局運営において大切なポイントです。その実現を後押しする同製品は、薬剤師が専門性をより発揮できる環境づくりに役立つ選択肢の一つではないでしょうか。興味を持たれた方や、さらに詳しい情報を知りたい方は、ぜひWebサイトをご確認ください。
■詳細情報
株式会社アルファロッカーシステム
STLシリーズ
株式会社アクシス
薬局業界へのDX化に貢献する株式会社アクシス。医療現場をITでつなぐ役目を担う同社では、現場で働く薬剤師の一助となるサービスの開発・提供に注力しています。
現在の主力サービスとされるのは、クラウド型電子薬歴『Medixs(メディクス)』です。2014年のリリースから10年間で契約継続率99%以上(2023年調査)の実績を上げている同サービス。全国各地の調剤薬局での活用が進み、今では国内有数の導入店舗数を誇っています。
本記事では、同サービスが選ばれる理由や特徴とともに、導入により得られる効果などについて詳しくご紹介します。
薬歴入力時間を大幅短縮!クラウド型電子薬歴『Medixs(メディクス)』
現場で働く薬剤師の声から生まれたクラウド型電子薬歴『Medixs』。2022年、2023年と2年連続で「ASPIC IoT・AI・クラウドアワード」にて賞を受賞するなど、薬局業界から高い評価を得ているサービスです。

同サービスが多くの店舗から選ばれているのには、以下のような理由が挙げられます。
- 現場のニーズや業界動向に迅速に対応
- 使いやすい画面設計で効率的に薬歴入力
- クラウド型だからいつでもどこでも使用可能
- 薬局内に何台設置しても月額費用は一律
開発チーム内には薬剤師の資格を有するメンバーが在籍しており、現場のニーズや薬局業界の動向にも注視しながら設計・開発を行っていることも大きなポイントといえるでしょう。
また、常に機能がアップデートされていることも高く評価されています。近年では在宅医療機能の大型アップデートが実行され、さらにサイバーセキュリティ対策も進められているそうです。定期的なアップデートにより機能が強化されることで、医療過誤のリスク削減や残業時間の削減といったさまざまな面における成果を実感できます。
さらに、薬歴入力の時間を短縮できたり、在宅勤務の効率化を図れたりすることで、新たな時間の創出も可能になるでしょう。それにより、店舗内での服薬指導内容の一貫性を保てるほか、質の向上も目指せます。
電子薬歴はすでに7割以上の薬局に普及しているといわれていますが、紙薬歴から電子薬歴への移行を迷っている店舗も少なくありません。
そこで、次項では同サービスを実際に導入した店舗の声を取り上げてみました。ぜひ今後の活用の参考にしてみてください。
導入事例
導入店舗の導入目的や課題、導入後に得られた効果についてご紹介します。
■目的・課題
- 薬歴業務を効率化し、訪問調剤を推進したい
- 薬剤師の薬歴・服薬指導の質に差があるので、質を上げたい
- コストを抑えつつ、より使いやすいクラウド型電子薬歴に切り替えたい
- 薬歴探しや保管の手間を減らしたい
- 在宅対応の際に外に持ち出せて、店舗間の人や薬の移動にも柔軟に対応できる電子薬歴を使いたい
■導入後の効果
- オリジナル指導文と豊富なテンプレートで薬歴の質が向上した
- 指導に必要な情報を1画面で確認できるため、情報を探す手間が省け薬歴作成時間を短縮できた
- 同一店舗内であれば薬歴を何台でも増設できるため、システム費を削減できた
- 計画書や報告書作成の時間を短縮できた
- 場所や時間に縛られずに薬歴管理ができるようになった
- 柔軟にカスタマイズできるため使いやすくなった
- 他店舗共有と複数の患者情報を同時に確認できることで、業務効率化を実現できた

クラウド型電子薬歴を導入することで、多くの店舗において悩み解消につながる効果を実感しているようです。また、「どんどん現場の要望を取り入れてアップデートしていってほしい」といった声も聞かれ、今後の新機能追加に期待が寄せられています。
同社では、「オンライン服薬指導も進めていきたい」という声に応えるべく、2024年6月にオンライン服薬指導サービス『Medixs リモート調剤薬局』をリリースしています。
『Medixs リモート調剤薬局』は、薬剤師が患者さまに対して処方箋の受付から服薬指導、請求までをワンストップでオンライン化できる、シンプルな服薬指導システムです。このサービスは、既存の電子薬歴システム『Medixs(メディクス)』と連携し、SNSアプリを活用することで、患者さまとのコミュニケーションをスムーズに行える点が注目されています。
薬局の新たなスタイルとなるリモート調剤薬局は、今後さらに薬局業務の効率化を叶えることでしょう。
■詳細情報
株式会社アクシス
Medixs(メディクス)
株式会社APOSTRO
株式会社APOSTROは、「情報技術で『人が豊かに暮らせる』社会をのこす」という経営理念を掲げて設立された企業です。同社が目指しているのは、“働き方を変える”こと。関わりのあるすべての人々が業務効率化を実現できるよう、医療機関向けのシステム・ソフトウェアの開発、構築支援に尽力しています。
同社の主力製品は、クリニックのために作られた自動精算機「Clinic KIOSK(クリニック キオスク)」です。そのほかに、最低限の操作で会計業務をサポートする、医事会計データ連動型POSシステム「Clinic POS」も展開し、診療所・クリニックのニーズを叶える製品開発に取り組んでいます。また、クリニック向けの機器だけではなく、薬局業務をサポートする薬局専用セルフレジも展開中です。
本記事では、薬局で働くスタッフの業務効率化を図れる「PharmaCube(ファーマキューブ)」というセルフレジに注目してみました。
会計業務の自動化を実現!薬局専用セルフレジ「PharmaCube(ファーマキューブ)」

薬局スタッフが対人業務に専念できるように作られた「PharmaCube」。レセコンとのデータ連携により、薬局の業務効率の改善を図ることができる専用のセルフレジです。
同製品のおすすめポイントは、以下の3つが挙げられます。
窓口での会計業務を大幅に削減
無人会計により、患者さまへの対応時間や締め作業の削減を実現。会計時には、患者さまが調剤明細書のバーコードを読み込ませるだけで簡単にお支払いができます。現金のほかに、クレジットカードや電子マネー、QRコードによるキャッシュレス決済にも対応可能です。
窓口での会計業務を自動化することで、薬局スタッフは対人業務に専念でき、サービスの質の向上にもつながります。
高いコストパフォーマンスを実現
同製品は、薬局運用に絞ったハードウェア構成により、低コスト化を実現しています。より費用対効果の高いシステムを構築するべく、ソフトウェアの開発に注力し続け、バージョンアップを重ねている点も注目ポイントです。
安心のサポート体制を構築
これまでに、全国各地の医療機関へ導入した実績は2,000台以上。電話やメール、リモート操作、現地でのサポートなどさまざまな保守サポートを提供しているのが強みです。
導入時の丁寧なヒアリングはもちろん、導入の提案や設定、レクチャーやトレーニングなど幅広く対応。また、納品時や稼働開始時には担当者が直接立ち合うなど、充実したフォロー体制が整えられています。トラブル時はもちろん、法令改定の対応や業務改善の相談も行えるため、安心して運用を継続できるでしょう。
導入事例

導入店舗が抱えていた課題とともに、導入後の効果についてご紹介します。
■目的・課題
- 人が介入すると人為的ミスが必ず生じてしまうので、ミスを最小限にしたい
- 時代に合わせて現金以外の支払い方法を提供したい
- ピーク時の患者さまの待ち時間を減らしたい
- 処方箋をもっと効率的に捌ける体制を作りたい
- 人手不足に対して先んじて対策したい
■導入後の効果
- おつりの渡し漏れや金額誤りなどのミスがなくなり、締め作業も楽になった
- 支払い方法の選択肢が増え、患者さまの半数近くがセルフレジを利用している
- セルフレジ2台、クレジットカード決済の増設により、患者さまのお会計の流れがスムーズになった
- 売上管理がラクになり、残業時間が短縮された
- スタッフの業務負担や心理的ストレスが軽減された
多くの薬局で「調剤事務の負担軽減」と「患者さまの待ち時間短縮」が課題として上がっていたようです。
セルフレジを導入した薬局からは、課題解決だけではなく、当初想定していた以上のメリットを得られたといった声も聞かれました。会計の締め作業も効率よく行えるため、時間外労働を削減でき、ワークライフバランスの充実も叶えられるでしょう。
■詳細情報
株式会社APOSTRO
薬局専用セルフレジ PharmaCube
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