お役立ち情報
製品・研修を通じて、チームや個人のスキルアップを支援する組織
5 months ago
医療現場の最前線で働く看護師にとって、自己研鑽を積むことはとても大切です。専門的な知見を深めることはもちろんですが、「職場の人間関係を改善したい」「患者さんを感染症から守りたい」など、別の視点から現場で役立つ知識を深めたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、現場で役立つ製品の提供や研修を開催している組織、自己研鑽の環境を提供する組織を紹介します。ぜひ、ご一読ください。
公益社団法人臨床心臓病学教育研究会
公益社団法人臨床心臓病学教育研究会は、「医師も患者も互いに尊重し、信頼に基づく医療を。」という考えのもと活動する団体です。臨床現場の第一線で活躍する医師や看護師、医療関係者、医療関連企業の有志の方々が中心となり、1985年に社団法人として設立しました。2010年4月より公益社団法人へ変更となり、新たな活動を実施しています。
近年増加している循環器疾患への正しい理解を深め、新しい学問・研究成果を地域医療に普及する取り組み、生活習慣病の予防と教育を通じての啓発活動などを推進していることが特徴です。
循環器に関する知識を幅広く学べる「循環器専門ナース研修」
循環器専門ナース研修は、循環器に関する知識を幅広く学べる研修です。
心臓の解剖生理や最新の循環器疾患治療の動向など、循環器看護に関する多様な知識と技術を身につけられます。
同研修の特徴は、さまざまな形式の研修を通じて循環器に関する高度な知識や技術を身につけられること。専門講師による講義のほか、小グループに分かれてのグループワークや実践形式の研修も行われます。
グループワークは「看護の視点での症例検討会」を実施。小グループに分かれてディスカッションすることで、互いの経験や知識を伝え合えたり、自身と異なる考えに気づけたりできる点がポイントです。
実践研修では、聴診シミュレーションアプリや心臓病患者シミュレータ「イチロー」を使用します。イチローは同法人の理事長髙階經和先生が開発したシミュレータで、心電図のモニタリングや動脈の触診、静脈の視診など、生体と同じ状態を再現できることが特徴です。
難しい内容も分かりやすく学習できる工夫がなされているため、最後までしっかり学習できるでしょう。
研修講義終了後に認定試験を受験し、合格すると晴れて「循環器専門ナース」に認定されます。認定期間は5年間で、更新を希望する方は更新試験の受験が必要です。
認定試験・認定更新試験ともWebサイトで受験します。その場で結果が分かるため、期間中であれば合格するまで何度でも受験が可能です。
修了生の声
以下は、同研修を受講した修了生の感想です。
- 根拠に基づいた実践的な内容で学びを深めることができた
- 明日から臨床で役立つ知識や技術をたくさん学習できた
- 膨大な量と専門性の高さに驚いたが、最後まで楽しく学習できた
- 講義や研修を通じて先生方の熱い思いが伝わり、モチベーションが上がった
- 研修の受講が、心電図検定や心不全療育指導士の資格取得につながった
- 全国から集まった看護師とのディスカッションや雑談を通じ、もっと循環器看護に精通したいと思った
循環器疾患のなかには命に直結する病気も含まれているため、看護師には迅速な判断と専門的な知識や技術、優れた観察力などが求められます。
「もっと循環器看護について勉強したい」「循環器看護スキルを上げたい」と考えている看護師は、ぜひ同研修の受講を検討してみてください。
■詳細情報
公益社団法人臨床心臓病学教育研究会
循環器専門ナース研修
ナーシングマネジメントスクール
ナーシング・マネジメントスクールは、ケア職の方のメンタルや人間関係、キャリア、チーム、プライベートの悩みに寄り添い、研修・講義を通じてサポートしているスクールです。個人向けサービス(オンラインレッスンや個別相談への対応)だけでなく、企業・法人向けサービス(院内・所内研修やカウンセリング顧問)にも対応しています。
創設者である赤木きぬ子さんは、約20年の看護師キャリアとマインドワーク®(行動変容のためのワーク)の講師資格を保有。これらの経験・資格を活かして開講した「看護師しんどい!がラクになる 心理学と人間関係のレッスン」は、これまでに250名以上の方が受講しています。
心をつなぐコミュニケーションカードゲーム「にじつなカード」
ナーシング・マネジメントスクールのレッスンでは、「にじつなカード」という教材を用いています。
このカードは、ゲームを通して医療・介護の現場で働く人々の心をつなぎコミュニケーションを円滑にする目的で考案されました。
カードの開発に関わったのは、赤木さんと介護福祉士の藤井みちよさん。マインドワーク®認定講師の資格も保有する二人がタッグを組み、看護と介護のプロの見識を取り入れ製作されています。
カードの特徴は、かわいくてワクワクするようなデザインと、シンプルでありながらも多彩で応用可能なルール設定が施されていること。スクールのレッスンのみならず、誰もが簡単かつ手軽に遊べる工夫がされています。200個以上の累計販売数を誇り、カードの使用者はさらに拡大中です。
医療・介護の現場はチームプレイが多く、業務を円滑にこなすためにも、良好な人間関係を築くのはとても大事なことです。人間関係にほころびが生じると、連絡漏れや伝達ミスなどが起こりかねません。最悪の場合、患者さん・利用者さんの命に関わる重大な事故につながる可能性もあります。
にじつなカードは、そんな「チーム内の雰囲気を良くしたい」「もっと良好な人間関係を構築したい」という方の支えとなるでしょう。ゲーム感覚でコミュニケーションを楽しめるだけでなく、普段しないような会話を自然と話すことができ、チーム内の関係も深まります。
また、学校やフリースクールなどで活用すれば、子どもたちが自分の思いを話せるきっかけづくりになり、自己肯定感を上げることにも役立つでしょう。家族で使用すれば、普段話せない思いを伝えることができ、家族の絆をもっと深められるかもしれません。
にじつなカードの秘密
良好な人間関係の構築に有効なにじつなカード。なぜ、カードゲームをするだけで人間関係を良好にする効果があるのでしょうか。
こちらでは、にじつなカードの秘密を少しだけ紹介します。
にじつなカードの大きな特徴は、心の仕組みとコミュニケーションの本質が学べる「マインドワーク®」の要素が取り入れられていること。心理的安全性を構築し、話しやすく、安心感と自己肯定感を得られやすい仕組みになっています。
ゲームを通じて、組織の基盤となるチーム間の信頼関係だけでなく、患者さんや利用者さんとの信頼関係も構築しやすくなるでしょう。
カードの秘密については、公式Webサイトに詳しく掲載されています。気になる方はぜひ、Webサイトを一読してみてくださいね。
「現場の雰囲気を良くして職員の離職率防止につなげたい」「チームと話ができる機会を設けたい」など、職場の人間関係の改善に悩んでいる看護師もいらっしゃることでしょう。
にじつなカードでは、カードで心理的安全性を構築し、土台が強く崩れにくいチームビルディングの研修も実施しています。研修に興味がある方は、ぜひ問い合わせてみてはいかがでしょうか。
※マインドワーク®は濱田 恭子氏の登録商標です
■詳細情報
ナーシングマネジメントスクール
にじつなカード
特定非営利活動法人 きれいな手
特定非営利活動法人 きれいな手は、宮城県を拠点に活動する団体です。
「感染予防はきれいな手から」をスローガンに掲げ、感染予防対策の講義や実技指導といった教育事業を実施しています。
同法人が対象としているのは、医療従事者や介護士だけではありません。保育士や教師、エッセンシャルワーカーなど幅広い業種の方々にも感染予防教育を実施しています。
さまざまな業種の方々が感染予防対策を身につけ、県民全体の健康増進につなげることが、同法人が目指す目標です。
同法人の理事長である残間 由美子さんは、感染予防対策について以下のように話しています。
「まだすべてが明らかになっていない病原体でも、基本となる感染予防対策は変わらない。その対策を実践することが、新興感染症に対峙する場合に有益となる」
感染予防の基本となる「手洗い」。同法人は「きれいな手」を維持することが感染予防につながるという意味をこめ、法人名を「きれいな手」にしたそうです。
感染防止に関する教育事業や研修会活動
同法人では、感染予防に関する講習会・ワークショップの企画運営といった教育事業を実施。研修会会場における必要な物品の展示、感染防止に関するコンサルタント活動を行っています。
■活動内容の一例
活動内容の一例は、以下の通りです。
- 介護施設
訪問指導を実施。感染予防対策マニュアルの検討や、個人防護服の着脱訓練を行いました。感染予防対策マニュアルについては、施設の方々と一緒に検討しています。 - デイサービス施設
先に施設で行っている感染対策について一通り確認し、食事や口腔ケアにおける注意事項について認識を深めました。また、職員の方々からいただいた質問に対しては、ホワイトボードを用いて解説しています。
2024年度は、BCP(事業継続計画)で求められている感染対策訓練の助言に注力する予定です。
「感染対策についての研修」の感想
感染対策についての研修を受講した方の感想は以下のとおりです。
- 感染症予防対策について忘れている部分も多かったので、再確認できて良かった
- 感染対策についてそれなりに自信があったが、一部忘れている箇所があった
- 研修を通じて、改めて基本的対応と手洗い、うがい、マスク着用の大切さが分かった
- ゴーグル、フェイスシールドの役割を理解できた
- この研修を機に、マニュアルの整備に努めたいと思った
- マニュアルの中に足りない資料があると感じたため、作成を検討したいと思った
- もしもの時に慌てないよう、しっかりとした対策が必要だと思った
医療機関や高齢者施設では、感染症の流行に合わせてさまざまな対策が実施されています。しかし、流行が落ち着くと徐々に対策が緩和されるため、詳細について忘れてしまっている部分があるかもしれません。
今後、新たな感染症が流行しても慌てず適切に対応できるよう、知識のすり合わせやマニュアルの作成など、しっかりと対策しておくことが重要です。
同法人の研修では、看護協会が認定する感染管理認定看護師・感染症専門看護師など、感染症予防対策のプロフェッショナルが講師を務めています。
「感染対策について脆弱な部分を改善したい」「看護師としてもっと感染対策を勉強したい」と考えている方にとって、同法人は解決の一助となるでしょう。
■詳細情報
特定非営利活動法人 きれいな手
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