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御侍史とは?読み方・使い方や意味について紹介

転職5 months ago

「御侍史」という見慣れない言葉を目にして、意味や読み方が分からないという方もいるでしょう。御侍史(ごじし・おんじし)は医師へ手紙・書類を送る際に使用する脇付けです。この記事では、御侍史の正しい使い方や意味を紹介しています。同義語の「御机下」や使用時の注意点にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

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御侍史・御机下とは

御侍史・御机下とは、医師へ手紙や書類を送るとき、宛名の最後に付ける脇付けです。御侍史は「ごじし」もしくは「おんじし」、御机下は「ごきか」もしくは「おんきか」と読み、どちらの読み方でも問題ないとされています。御侍史と御机下の両方とも医療業界でしか使用しない言葉です。

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御侍史・御机下の意味と使われる理由

御侍史は「侍史(じし)」に敬称の「御」を付けた言葉です。「侍史」とは昔、身分の高い人の元で、秘書のような仕事をしていたお付きの人を指します。そのため、医師名のあとに御侍史を付けることで、「先生に直接手紙を出して手をわずらわせるのは恐れ多いので、秘書やお付きの方が開けてください」という意味があるようです。実際に、医師宛ての手紙を秘書などの本人以外が開けることもありますが、最終的に医師が目をとおすようになっています。

また、御机下の「机下」は文字どおり、机の下という意味です。こちらも「先生に直接手紙をお渡しするのは恐れ多いため、先生の机の下に置きます」という御侍史と似た意味を持ちます。御机下と書かれた手紙は、実際にデスクの下に置かれるのではなく、本人に直接もしくは秘書などをとおして手渡されます。

「お医者様」という言葉があったり、「先生」と呼ばれていたりという点からも分かるように、昔は医師に「権威がある」「偉い人」というイメージが色濃くありました。「医師は偉いので、直接手紙を出すなど恐れ多い」と思われていたことから、次第に「御侍史」「御机下」といった脇付けを付ける習慣が根付いたようです。
今では昔ほど必要以上に医師を敬うことは少なくなりましたが、脇付けを付ける習慣は残っています。

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御侍史・御机下の使い方

御侍史・御机下は手紙や書類を入れる封筒の宛先や、手紙の宛名に使用します。なお、この記事で述べている「手紙」とは、私的な手紙ではありません。診断書や診療情報提供書など、診療に必要な紹介状や患者情報を病院間でやり取りするとき、郵送で送りあうのが一般的で、医療機関では総じて「手紙」と呼ばれます。

手紙の宛名における御侍史・御机下の使い方の例は、以下のとおりです。

  • 〇〇市立病院 心臓外科 担当医先生御侍史
  • 医療法人〇〇会 △△病院 内科 ×× ××先生御机下

先方の担当医師が分からない場合は「御侍史」を使い、御机下は相手の医師の名前が分かるときに使います。担当医師が分からない手紙が届いた場合は、秘書や事務員が中身を見て担当医に渡すようです。

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御侍史・御机下を使うときの注意点

御侍史・御机下を使うときの注意点について解説します。正しい使い方ができるよう、注意点を押さえておきましょう。

医師宛てのときだけ使う

御侍史・御机下は、医師に使う脇付けです。同じ病院内で「先生」と呼ばれることがある薬剤師や、医療業界以外で「先生」と呼ばれることがある弁護士や教員には使いません。医師以外の「先生」と呼ばれる職業宛てに手紙を出す場合は、「〇〇先生」でOKです。なお、医師同士で手紙を送る場合や、上級医が若手医師宛てに手紙を出す場合も御侍史・御机下を付けるのが一般的です。

一般的にメールには使用しない

御侍史・御机下は、メールには使用しません。手紙は本人以外が受け取る可能性があるため、御侍史・御机下という表現が使用されますが、メールは直接本人に届く場合がほとんどだからです。メールの宛先は、「〇〇先生」が正しい表現となります。

「拝」「御中」と合わせて使用しない

「拝」は脇付けの一種で、目上の人に手紙を出す際、自分の名前のあとに付けることで、「私はあなたを敬っています」という意味を示します。「拝」と御侍史・御机下を一緒に使用するのは一般的ではないため、あえて「拝」を使う必要はないでしょう。

「御中」は組織や団体に付ける敬称です。御侍史・御机下は、特定の医師に手紙を出すときに使用する脇付けのため、「××病院御中御侍史」「××病院御中 〇〇先生御侍史」といった使い方は誤りとなります。宛先が病院全体、診療科・部署宛の場合は御中のみを使用しましょう。

二重敬語であることは気にしなくてよい

御侍史・御机下の「御」と「先生」という呼び方はどちらも敬称のため、「二重敬語になってしまいかえって失礼にあたるのでは?」と悩む方もいるかもしれません。二重敬語は基本的に避けるべきですが、御侍史・御机下の場合は例外です。御侍史・御机下は「先生」とセットで使うのが正しい使い方であり、逆に「×× ××(医師名) 御侍史」のように使うのは誤りとなります。

どちらを使うか迷ったら「御侍史」を使う

御侍史は「侍史」、つまり秘書がいるような上級医や院長宛てに使うと思われがちですが、「偉い人には御侍史を使う」といったルールや序列はありません。御侍史と御机下、どちらを使用しても大丈夫です。

ただし、「御侍史」は秘書やお付きの人がいる医師に使う、という認識の方も中にはいます。そのため、迷ったら「御侍史」を使う方がベターといえるでしょう。

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御侍史は医師へ手紙を送るときに使用する脇付け

  • 御侍史と御机下は医師へ手紙を出すときに使用する脇付け
  • 御侍史と御机下は医師を敬う意味の言葉で、現在は形式的に使用されている
  • 御侍史と御机下はメールや医師以外で「先生」と呼ばれる職種宛てには使わない

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