仕事内容・働き方

ナースエイド(看護助手)とは?仕事内容や給料、資格をご紹介

看護助手資格仕事内容8 months ago

ナースエイド(看護助手)に興味があっても、具体的な仕事内容や資格の必要有無などを知らない方もいるでしょう。ナースエイド(看護助手)は病院や介護施設などにおいて看護師のサポート役となる職種で、資格がなくてもチャレンジできます。

この記事では、ナースエイド(看護助手)の仕事内容や給料、向いている人の特徴、役立つ資格などをご紹介します。ナースエイド(看護助手)を目指している方はぜひ参考にしてください。

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ナースエイド(看護助手)とは

ナースエイド(看護助手)とは、看護師のサポートや施設の環境整備、患者の世話などを行う職種です。ナースエイド(看護助手)は病院やクリニック、介護施設などに勤務します。

看護師資格がなくてもナースエイド(看護助手)になることは可能ですが、注射などの医療行為はできません。ナースエイド(看護助手)は、看護師だけでは手が回らない患者のケアを補助するのが一般的です。

ナースエイド(看護助手)とクラークの違い

クラークとは「事務員」という意味を持つ言葉で、医師・看護師の事務サポートをする職種です。

病棟クラークは病棟のナースステーションに駐在し、入院手続きにおける書類作成や面会者の案内、備品の手配などを行います。外来クラークの主な仕事は、来院患者の対応や電話対応、データ管理などです。

医師・看護師をサポートするという点でクラークはナースエイド(看護助手) と近い立場ですが、患者との関わり方が異なります。ナースエイド(看護助手) の仕事は、患者の食事・入浴・排泄のサポートなど直接的なケアです。一方、クラークは書類作成など事務作業をメインに行います。クラークと比べると、より患者との距離が近いのがナースエイド(看護助手) です。

ナースエイド(看護助手)と介護助手の違い

ナースエイド(看護助手)は主に医療機関で看護師のサポートを行い、介護助手は主に介護施設で介護職員をサポートするという点に違いがあります。

また、ナースエイド(看護助手)と異なり、介護助手は利用者の部屋を整備したり話し相手になったりするなど、利用者の身体に直接触れない支援を行う職種です。

ナースエイド(看護助手) と看護師、准看護師の違い

ナースエイド(看護助手)と准看護師・看護師の大きな違いは、資格の必要有無です。ナースエイド(看護助手)は資格が不要ですが、准看護師は准看護師資格、看護師は看護師資格が必要になります。また、ナースエイド(看護助手)は医療行為を行えませんが、准看護師・看護師は点滴や注射、採血などの医療行為を行えます。

准看護師と看護師の業務内容はほぼ同じです。ただし、准看護師は看護師や医師の指示を受けて業務を行う必要があります。

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ナースエイド(看護助手)の仕事内容

ナースエイド(看護助手)の仕事内容は、主に以下の3つです。

  • 患者の身の回りの世話
  • 看護師のサポート
  • 施設の環境整備

ナースエイド(看護助手)の仕事内容についてそれぞれ解説します。

患者の身の回りの世話

医療行為に該当しない患者の身の回りの世話は、基本的にナースエイド(看護助手)が行います。たとえば、入浴・排泄・食事の介助などはナースエイド(看護助手)の仕事です。また、患者の着替えの手伝いや車椅子の操作、検査の付き添いなどもナースエイドが(看護助手)が行います。

看護師のサポート

看護師のサポートも、ナースエイド(看護助手)の仕事です。看護師の使う医療器具の準備・片付けや洗浄などを行い、医療行為を補助します。たとえば、注射をするときに注射自体は看護師が行いますが、注射器や消毒液の準備をしたり、患者を誘導したりする業務はナースエイド(看護助手)も行うことが可能です。

施設の環境整備

ナースエイド(看護助手)は、施設の環境整備も担当します。たとえば、ガーゼや消毒液などの備品の補充、部屋の清掃などはナースエイド(看護助手)の仕事です。勤務先が病棟や入居施設であれば、シーツ・タオルの回収や取り替えなども行います。

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ナースエイド(看護助手)の1日の流れ

ナースエイド(看護助手)として病棟で働く場合、基本的には看護師と同じように日勤と夜勤があります。ここでは、日勤の病棟勤務のナースエイド(看護助手) と仮定して1日の流れの例をご紹介します。

時間 担当業務 概要
8:00〜 患者の朝食の配膳、食事介助 患者の朝食を配膳し、必要な患者に食事の介助を行う。
食事が終わったら下膳する。
10:00〜 病室の整備、患者の身の回りの世話 病室の清掃や退院した患者のベッドメイキングなどを行う。患者の体位変換なども必要であれば行う。
午後から入院する患者がいる場合は、このタイミングで準備する。
12:00〜 昼食の配膳、食事介助 患者の昼食を配膳し、必要に応じて食事介助をする。
13:00〜 休憩 患者の昼食後に、職員が順番に休憩に入る。
14:00〜 患者の身の回りの世話 患者のリハビリ・検査の付き添い、入浴介助、体位変換などを行う。
16:30〜 備品管理 紙おむつ、消毒液などの備品をチェックし、補充する。在庫がなければ発注を行う。
医療器具の洗浄なども行う。
17:00 日勤終了 夜勤の職員に引継ぎして退勤する

患者の身の回りの世話のほか、備品管理や医療器具の洗浄などナースエイド(看護助手)としてやるべきことは多くあります。その一方で、患者と触れ合う中で感謝の言葉をもらう場面も多くあり、やりがいを感じやすいでしょう。ナースエイド(看護助手)は医療行為は行えませんが、日々の業務の中で十分に患者の生活に貢献できます。

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ナースエイド(看護助手)の給料

厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、2020年のナースエイド(看護助手)の平均月収は約22万円です。同調査によると、賞与の平均額は約44万円で、年収に換算すると約308万円になります。

給料を上げたいと考えた場合は、准看護師や看護師の資格を取得するなどのステップアップが必要になるでしょう。

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ナースエイド(看護助手) に向いている人

ナースエイド(看護助手)に向いている人の特徴の例は、以下のとおりです。

  • コミュニケーション能力の高い人
  • 人の役に立てることに喜びを感じられる人
  • 真面目で責任感のある人

ナースエイド(看護助手)は、患者や患者の家族、看護師などさまざまな立場の人と多く関わる職種で、円滑に仕事を進めるためにコミュニケーション力が求められます。

「人の役に立ちたい」という気持ちが強い人は、ナースエイド(看護助手)になった際はやりがいを感じながら働けるでしょう。さらに、備品管理や医療器具の洗浄などをミスなく丁寧に行える、真面目で責任感がある人もナースエイド(看護助手)に向いています。

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ナースエイド(看護助手) に向いていない人

ナースエイド(看護助手)に向いていないのは、以下のような特徴がある人です。

  • 人と関わるのが苦手
  • 責任感のない人
  • 人と協力することが苦手な人

ナースエイド(看護助手)は患者や患者の家族と関わる機会が多いので、初対面の人と接するのが苦手、または人付き合いにストレスを感じやすい人にはあまり向いていないと考えられます。

また、医療現場で働く以上、ナースエイド(看護助手)の仕事の質は患者の健康に影響を与えます。備品が足りなければ適切な処置ができなくなりますし、医療器具の洗浄などが不十分であれば感染症リスクも生じかねません。ナースエイド(看護助手)の仕事の重要性を理解し、責任感を持って働く必要があります。

また、ナースエイド(看護助手)として働く際は、医師や看護師などとの連携が必要になります。人と協力して仕事をするのが苦手な人は、ナースエイド(看護助手)に向いていないと考えられるでしょう。

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ナースエイド(看護助手) に役立つ資格

ナースエイド(看護助手) として働く際に役立つ資格として、メディカルケアワーカーや看護助手認定実務者試験が挙げられます。

メディカルケアワーカーは、看護助手の実務能力を証明する民間資格です。医療福祉情報実務能力協会が認定しています。メディカルケアワーカーの2級は、同協会規定の実務経験を1年以上積んでいるか、同協会指定の教育機関でメディカルケアワーカーの講座を修了していれば受験できます。

看護助手認定実務者試験は、看護助手の知識と技能を認定する資格です。全国医療福祉教育協会が実施しています。看護助手認定実務者試験の受験資格は特になく、在宅での受験も可能なのが特徴です。

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ナースエイド(看護助手) として働くには

ナースエイド(看護助手)として働きたい場合は、求人サイトで希望条件に合う職場を探してみましょう。ナースエイド(看護助手)として働いた経験がない方は、「未経験可」の求人を中心に探すのも一つの方法です。

基本的には応募後に書類選考を経て面接試験を受けると、採否が決まります。ナースエイド(看護助手)はコミュニケーション能力が問われる職種のため、面接でしっかり受け答えができるよう事前に練習しておくと安心です。

ナースエイド(看護助手)に必須の資格はありませんが、医療・介護に関わる経験や資格がある場合は、伝えることで採用される可能性が高くなるかもしれません。自身の家族の介護経験などがある場合は、積極的にアピールしましょう。

また、前述したメディカルケアワーカーや看護助手認定実務者試験などの資格を取得するのもおすすめです。面接時点で資格の勉強をしている場合でも、そのことを面接で伝えて意欲をアピールしましょう。

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ナースエイド(看護助手)は看護師をサポートする職種

  • ナースエイド(看護助手)は患者の身の回りの世話や施設の環境整備をする職種
  • ナースエイド(看護助手)の平均月収は約22万円
  • ナースエイド(看護助手)に向いているのは真面目で責任感のある人
  • ナースエイド(看護助手)に役立つ資格はメディカルケアワーカーなど

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