仕事内容・働き方

看護教員になる方法は?仕事内容についても詳しく解説します

正看護師仕事内容8 months ago

看護教員という職業をご存知でしょうか。看護教員は看護学校や大学の看護学科に勤務し、看護師を目指す看護学生へ看護技術や知識を教える専門職です。
この記事では看護教員の仕事内容や、なる方法について詳しく説明しています。どのようなひとが看護教員に向いているのか、気になる年収なども解説していますのでぜひご覧ください。

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看護教員とは

看護教員とは、看護学校や准看護師養成学校にて、学生へ看護師に必要な実践技術や学科を教える専門教員のことです。
看護師になるには、履修の必要な専門基礎科目・専門科目が決められています。看護職員は、その中から学校に求められた科目を担当することが多いようです。
厚生労働省によると2020年末時点で、看護教員として勤務している看護師は17,519人おり、就業看護師全体の1.4%となっています。就業者数は少ないですが看護師を目指す人がいる限り、看護教員も必要となるため、一定の需要がある職業といえるでしょう。

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看護教員の仕事内容

看護教員は、学生に授業をするだけではなく、さまざまな仕事をこなしています。看護教員の仕事内容について個別に見ていきましょう。

授業・演習とその準備

看護教員の代表的な仕事は、授業や演習で、学生に看護知識や技術を教えることです。ただし、教鞭をとることだけが仕事ではありません。カリキュラムに沿った授業計画を立てて講義内容を考え、資料作成を行うといった授業準備や、テスト作成と採点も行います。
また、看護学校では演習もあるため、演習に必要な物品の準備も看護教員の仕事です。

実習指導

看護学生が看護師になるには、必修単位に含まれる実習に行かなければなりません。看護教員は、実習の同行も行います。現場の技術に触れたり、患者さんへのケアを経験したりするなかで学ぶ学生のサポートは、看護教員にとって重要な仕事の一つです。なお実習先によって、看護教員は実習先に学生を連れていくだけの場合と、実習に入って指導を行う場合に分かれます。

看護師試験対策

看護学校で必修科目の単位をすべて取得したうえで、看護師試験に合格しなければ看護師になることはできません。そのため看護教員には、学生の看護師試験対策を行うことも求められます。学生への問題演習や集中的な補習を行い、なかには外部模試の受験を促すこともあるようです。

学生への個別対応

看護学校での授業や実習の中で、悩みを抱える学生は少なくありません。また、さまざまな事情から休学や退学を希望する学生もいます。そのような学生に寄り添うのも看護教員の大切な仕事です。看護教員としてだけではなく看護師の先輩として、助言を求められることもあるでしょう。必要に応じて面談の場を設けたり、電話面談を行ったりすることが多いようです。

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看護教員になるには

看護教員になるには、看護師、保健師、助産師のいずれかの資格を持ち、既定年数以上の実務経験が必要です。その上で、所定の養成課程を修了しなければなりません。ここでは、看護教員になるまでの流れを詳しく説明します。

専任教員課程を修了する

看護教員になる方法として、専任教員課程を修了する方法があります。専任教員課程を受講するには条件があり、看護師、保健師、助産師の実務経験が5年以上必要です。大学や大学院で看護師教育に関する科目を履修した場合は、これらの実務経験が3年以上でよいとされる課程もあります。
看護教員養成プログラムでは、厚生労働省が認定している専任教員養成講習会を受けるのが一般的です。ほかには、看護協会などの公益社団法人が主催されるものもあります。どのプログラムも受講期間は半年から1年弱程度で、費用は20万~30万円ほどです。また、プログラムにより定員が20~40人と定められており、応募者が多数いる場合は書類や面接での選考が行われます。

大学や大学院で教育科目単位を取得する

看護師、保健師、助産師いずれかの実務経験が3年以上あり、大学または大学院にて教育科目を履修すれば、看護教員になる資格を得られます。
大学や大学院、短大の看護教員は、採用条件として実務経験5年以上で修士号を持っていることを求められることが多いようです。また、前述の専任教員課程を修了していることより、専門分野の経験や臨床での実習指導経験を重視されることがあります。そのため大学や大学院、短大の看護教員を目指す方は、大学や大学院で教育科目単位を取得するルートを選択するのがよいでしょう。

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看護教員に向いている人

ここまで看護教員の仕事内容や、なる方法について解説してきました。実際に看護教員に向いている人は、どのような人なのでしょうか。

教えることが好きな人

看護教員の仕事の軸は教えることなので、看護教員には教えることが好きな人が向いています。教えることが好きな人は、わかりやすく教えようと努める人が多く、学生からも支持を得やすいでしょう。臨床現場にて実習学生や後輩看護師に教えることが好きという方は、看護教員を目指してみてはいかがでしょうか。

看護師のキャリアが長い人

看護教員は、試験に合格するための知識だけを教えることが仕事ではありません。看護師を目指す学生に向けて、自身の経験から教えられることも多くあります。そのため看護師のキャリアが長い人は、看護教員に向いているといえるでしょう。
また看護職員も臨床勤務と同様、仕事は多忙を極めますが、勤務がシフト制ではなく夜勤もありません。臨床と違う働き方をしたい方にとっても、看護職員は理想の働き方といえそうです。

マネジメント能力に長けている人

看護教員にはマネジメント能力も必要です。決められた時間割の中で学生に単位を取らせる必要があり、その間も看護師試験への対策や実習、授業の準備など平行して行う仕事が多くあります。そのため、スケジュール管理や優先順位を調整する力に長けている人が看護教員に向いています。計画的に物事を進めていくのが好きな人は、看護教員になっても楽しく仕事ができるでしょう。

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看護教員の年収

看護教員の年収について正式なデータは存在しませんでした。相場は、公立校で300万~350万円程度、私立校で310万~400万円程度のようです。昇給については勤続年数以外にも、実務経験を評価されて昇給するケースがあります。

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看護教員は看護師を育成する専門職

  • 看護教員は、看護学校で看護師を目指す学生に向けて知識や手技を教えている
  • 看護教員は授業のほかに実習指導や試験対策、学生への個別対応も行う
  • 看護教員になるには専門課程の修了か、大学での単位取得が必須
  • 教えることが好きで、看護師のキャリアが長い人は看護教員に向いている

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