転職ガイド
転職失敗談から学ぶ!後悔しないために押さえるべきポイントとは
a year ago
「転職したことを後悔している…前職に戻りたい…」
「ひどい職場に転職してしまった…人生終わりだ…」
転職した方の中には、このように考える方も少なくないようです。また、転職のときに面接で失敗するのでは、と不安に思う方もいるでしょう。
この記事では、転職の失敗談からわかる後悔ポイントを明らかにし、転職に成功するにはどうすれば良いのかを解説しています。面接での失敗談とその対策も取り上げていますので、ぜひご覧ください。
転職失敗談からみえる後悔ポイント
仕事に不満があり、転職を行う人は少なくありません。希望が叶って転職が成功しても、働きだしてから「転職失敗した…」「転職したことを後悔している」と感じている方は多くいます。ここでは、そのような転職の後悔ポイントを失敗談とともにまとめました。
思っていた仕事内容と違っていた
想像していた仕事内容と現実に乖離があり、後悔するケースです。具体的には以下のような失敗談があります。
- やりたい仕事と違う診療科へ配属されてしまった
- 思ったより残業時間が長く、転職前より疲弊している
- 口コミサイトで見た情報と、職場の実情が違った
これらの事態は、異業種への転職をしたときに起こることが多いでしょう。仕事の実情が見えておらず、仕事への憧れが先行してしまうと、理想と現実の差が大きくなってしまいます。一度こう感じてしまうと仕事にやりがいが見いだせなくなり、転職に失敗したと思う人が多いようです。それだけでなく、同業種への転職で行きたい企業に就職できても、やりたい仕事の部署に配属されるとは限りません。
また最近では、友人や知人の紹介で転職する「リファラル制度」の利用を考えている方もいることでしょう。知人から「楽しくて、やりがいのある仕事だよ!」と紹介されて入職したが、働いてみると自分にはそう思えなかった、という失敗談もあります。楽しい、やりがいがある、といった部分は個人の価値観により異なるため、口コミや周りの人の意見を鵜呑みにしないことも大切です。
仕事と自分のスキルがミスマッチだった
仕事と自分のスキルがミスマッチだった場合によく聞かれる失敗談もあります。具体例は以下のとおりです。
- 背伸びして高いスキルを求められる病院に転職したら、仕事が難しくついていけない
- 残業が多いところが嫌で転職したが、転職先では簡単な仕事しかなく定時で帰れるがやりがいがない
仕事量やレベルは、職場によりさまざまです。上記の失敗談だと、前者は自分のスキルが会社の求めるスキルに達していない状態、後者はその逆が起きています。
転職の際には、会社が求めるスキルと自分のスキルにどのくらい差があるのか、よく吟味する必要があるでしょう。
職場環境や人間関係に馴染めなかった
職場環境や人間関係により、転職に失敗したと感じる方も多くいるようです。具体的なケースを見てみましょう。
- 同僚同士があまり協力的ではない雰囲気で、いつも職場がピリピリしていて息が詰まる
- 熱血で体育会系の人が多い社風で、飲み会やプライベートでの付き合いが多い
- ワンマンな施設長や上司がおり、誰も意見できないまま日々振り回されている
転職先の職場環境や人間関係に馴染めないという後悔はよく聞かれます。社風が自分に合うかどうかは個人差もあるため、一概に良し悪しで評価できず、事前に見定めることが難しいポイントでもあります。
人間関係も同様で、入社してみなければわからないのが難しい点です。人間関係がうまくいかないことは、転職を失敗したと感じる原因の一つとなるでしょう。
応募時に聞いていた待遇と実際の待遇が違った
待遇は入社前に明らかにされていた情報とギャップがあると、後悔してしまう方が多いようです。個別に事例を見ていきましょう。
- 求人票や面接で聞いていた労働条件と違い、手取りも以前より低くなってしまった
- 正職員登用についての話を聞いていたが、入職後に確認すると聞いていない条件が含まれていた
このような事態のうえでさらに悪質な場合は、採用者へ少しでも不利になる条件を、あえて隠したまま話を進める場合もあります。
また、労働条件が納得いかない場合に交渉を持ちかけたが失敗してしまい、企業側が提示する待遇で採用されたケースもあるようです。
最近では、社員のやりがいを利用して不十分な待遇で働かせることに対し「やりがい搾取」と呼び名がついています。このように、やりがいを感じながらも待遇に納得できないまま働く人は少なくありません。
年代別!転職での失敗談あるある
多くの人が転職を行う中で、年代により多くみられる失敗が違います。ここでは、年代別によくある失敗例を紹介します。
20代の転職失敗例
第2転職と呼ばれる人も多い20代に多い失敗例は「仕事と自分のスキルとのミスマッチ」です。
新卒入社した会社で自分をあまり評価してもらえないため、さらに自分を評価してもらえる企業に転職したいと考える人も多いでしょう。しかし、自分を客観的に評価できていない方は、自身の市場価値を高く見積もってしまうことがあります。
よって転職しても、自分が想定していた仕事を任せてもらえず、失敗したと感じるようです。自分は経験豊富な人材だ、と思っていても、市場視点では「新人」としてしか見られないこともあるのです。
また、「勢いで転職を決めてしまった」という失敗談もあります。ほかの企業で働く同級生より出世や昇給が遅いという理由だけで仕事を辞めてしまうケースです。仕事の評価が役職や待遇に反映するスピードは、企業によって差があるため、目先の利益だけにとらわれて転職すると、自分の思い描くキャリアを実現できずに失敗したと感じるようです。
特に不満なく働いている人も、同僚が次々に辞めていく姿を見ると、「この企業にいてはよくないのかもしれない」と考え転職して失敗するケースもあります。なぜ転職したいのか、なぜ今の会社が良くないと思うのかを明確にせず、勢いで転職してしまうと後悔することになるでしょう。
30代の転職失敗例
30代に多い失敗例は「給与アップに失敗した」「企業の求める人物像にマッチせず転職がうまくいかない」などです。
30代は仕事の経験やスキルもある程度身についており、ライフプラン上で考えても給料のアップを目指して転職する人が多いでしょう。しかし、給料にこだわりすぎて転職先がなかなか決まらなかったり、給料は上がったが仕事が忙しくなってワークライフバランスが崩れたりという失敗がよく聞かれます。
また、今まで経験してきた業界を離れて、新しいことに挑戦したいと転職活動をする人もいるでしょう。一方、企業側は即戦力となる経験者を欲しているケースが多く、未経験者ではなかなか採用してもらえないこともあるようです。
40代の転職失敗例
40代に多い失敗例は「過去の経験、キャリアにとらわれてしまう」「焦って転職し、待遇が悪くなる」などがあげられます。
40代は社会人経験も長い人が多く、管理職に就いている人も多いでしょう。そこで今の職場に不満があり転職すると、転職先では以前より低い役職からスタートすることも珍しくありません。今までの経験が通用せず、新しいことを教わる場面も出てきます。年齢やキャリアに関係なく、謙虚に仕事ができるかが転職成功の鍵といえるでしょう。
また、40代となると転職がなかなかうまくいかないのが現実です。年齢制限から応募すらできない求人もあります。年を重ねるとともに転職が難しくなる焦りから、急いで転職したら待遇が悪くなってしまった、という失敗があるようです。
転職面接での失敗談と後悔しないための対策
ここまでは転職後の失敗談を紹介してきましたが、面接の時点で失敗してしまったと後悔する声も少なくありません。面接での失敗談と、後悔しないための対策について項目ごとに説明します。
面接に遅刻した
社会人として、約束の時間に遅刻することはあってはなりません。しかし、以下のような遅刻をして失敗することがあるようです。
- 道に迷ってしまい、面接会場への到着が遅れた
- 電車を乗り間違えてしまい、引き返していたら面接に遅刻した
- 面接の時間を勘違いしており、慌てて家を出たが時間に合わなかった
- 本部で面接があると思い込んでおり、気づいたときには面接開始時間だった
面接に遅刻した時点で企業側からは「この人は時間を守れないルーズな人なんだな」という印象を与えてしまいます。
面接に遅刻しないための対策
面接に遅刻しないためには、面接時間や場所は、面接の連絡をもらったときと面接前日に再度確認しておきましょう。面接会場が知らない土地にある場合や、会場まで普段使用しない公共交通機関を使用して行く場合は、下調べが必要です。可能であれば、事前に面接会場まで実際に行ってみると良いでしょう。
また、やむを得ず遅刻しそうな時は、必ず担当者に一方を入れるようにしましょう。
準備不足だった
自分では十分に準備をしたつもりでも、面接で準備不足を痛感することもあります。具体的には以下のようなケースです。
- 前日から緊張で眠れず、面接中は眠くてあまり集中できなかった
- 持参するように言われていた書類を忘れてしまった
- 志望動機を言う練習ばかりしており、理念や施設長の名前などを聞かれて答えられなかった
- 「逆に質問はありますか?」と聞かれたが「特にありません」とだけ答えてしまい沈黙が流れた
面接への準備が不足していることは、自分では特に気づきにくいポイントです。面接を受けて初めて「失敗した」と感じる人も多くいます。
準備不足による失敗を防ぐ対策
準備不足による失敗を防ぐには、よくある質問集などをみて、回答をある程度考えておくと安心です。逆質問がないと面接担当者から「弊社に興味がないのかな?」と思われてしまいます。
どうしても聞きたいことがない場合は、1日のスケジュールや配属予定の部署についてなどの質問をすると、当たり障りがないでしょう。ただし、事前にホームページや職場案内などで分かる内容を聞くのは避けるべきです。リサーチ不足という印象を与えてしまいます。
また、面接の前日は、持ち物や着ていくスーツなどに不備がないか確認し、緊張して眠くなくても早めに布団へ入るようにしましょう。
質疑応答で失言した
緊張のあまり、失言してしまう人も少なくありません。どのような発言が失敗に繋がってしまうのでしょうか。
- 「ほかに何社ほど受けていますか?」と聞かれ、競合の施設名まで言ってしまった
- 面接を受けている企業の素晴らしいと感じる点を話していたら、競合他社をおとしめる発言をしてしまった
- 前職について尋ねられ、前職の愚痴や悪口を言ってしまった
- 「そうっすね~」などとタメ口を使ってしまった
このような場合は慌ててリカバリーしようとすると、さらに失敗してしまうことがあるので注意が必要です。面接の準備段階では、面接中の失言対策までなかなか気が回らないことでしょう。どのように気を付ければよいのでしょうか。
質疑応答での失言を防ぐための対策
質問されたら、まずは質問に対する答えのみを返すようにしましょう。なにか詳しく話すよう求められた場合も、できるだけ簡潔に答えるのがスマートな対応です。上手く話す、多く話すことが必ずしも良い評価につながるとは限りません。ここで否定や愚痴などネガティブな内容を交えて話をするのも、避けた方が良いでしょう。
また、面接官の中にはあえてラフに話し掛けることで、面接者の反応をみている人もいます。フレンドリーな雰囲気を出されたり、場に慣れて緊張が解けてきたりしても、面接会場を出るまで気を緩めないようにしましょう。
面接におけるマナーを理解していなかった
面接マナーのおさらいをせずに面接を受けて、以下のように失敗してしまうことがあります。
- 遅刻をしてはいけないので、面接の1時間前に受付に行った
- 座った時にスカート丈が膝上に上がって気になってしまい、恥ずかしい思いをした
- 入室後、挨拶前にすぐ座ってしまい、ハッとして立ち上がれないまま面接が始まった
- 「カジュアルな服装で来てください」と言われ、Tシャツとスニーカーで面接に行ったら、周りはみなスーツを着ていた
せっかく良いアピールや質疑応答ができたとしても、マナーのせいで採用されないようではもったいないです。面接マナーについても気を付けるようにしましょう。
マナーの理解不足による失敗を防ぐ対策
会場到着は面接時間の10分~15分前を目安にしましょう。遅刻がよくないのはもちろんですが、会場に早く着きすぎることもマナー違反です。面接者にあまり早く来られてしまうと、企業は面接の準備をしながら対応をしなければいけなくなります。
また、服装はサイズのあったスーツを着用するようにします。転職でスーツを着るのが久しぶりという方は、転職活動を始める時点で一度着用し、サイズ感を確かめておくと良いでしょう。服装はスーツではなくて良いと配慮してくれる企業もありますが、何を着ていっても良いわけではありません。どのような服装で行けばよいか分からない場合は、スーツを着るのが無難です。
また何社も面接を受けるようになると、当たり前にできていたマナーが抜け落ちてしまうことがあります。開始直後の挨拶や、退出時の挨拶は特に忘れてしまいがちです。面接に慣れてきても、気を抜かないよう緊張感をもって挑みましょう。
転職に成功させるには
失敗談を通して、なぜ転職に後悔してしまうのかご紹介しました。ここからは、転職に成功するにはどうすれば良いのかを考えていきましょう。
なぜ転職したいのか?を明確にする
自分が転職に求めるものは何なのかを明確にし、本当に転職が必要かどうかを考えるようにしましょう。
たとえば、「今の施設が嫌だから転職したい」と考えている場合は、どこが嫌なのか、その中でもどの部分が一番嫌なのかを明確することが大切です。逆に今の仕事に満足している部分も同様に挙げていきます。満足している部分があることを考えても、やはり嫌な部分に耐えられないと考えるなら、転職を考えるのも一つの方法です。
転職において譲れない点を決める
自分の理想をすべて叶えることは難しいため、これだけは絶対に譲れないという条件を1~2つ決めます。「多少残業があっても良いから、絶対に家から近い職場が良い」「勤務地は問わないから、職場環境が良い職場に行きたい」など、転職先に求める条件は人それぞれです。
仕事において理想と現実のギャップは少なからず発生しますが、自分の譲れない点をクリアしている職場に転職できれば、転職後に大きく後悔することはないでしょう。
また、なかなか内定がもらえなくても、自分の譲れない点だけは妥協せずに転職活動することが、成功への鍵です。
見栄を張らず今の自分を評価してもらう
面接では、自分が未経験の業務や知らないことに関して確認されることもあるでしょう。そこで知ったかぶりをしたり、「できる」と答えたりすると、仕事が始まってからできない仕事を任されてしまい、大変な思いをします。
できないことに関しては、その理由を正直に伝えるようにしましょう。その上で、今後その分野のスキルアップを図りたいことも付け加えると好印象です。また、できないことの関連業務でできることがあれば、アピールすると良いでしょう。
労働条件通知書を確認する
内定をもらったら、企業より労働条件通知書が交付されます。労働条件通知書には、勤務地や仕事内容、休暇、賃金などについての労働条件が記載されているので、細かいところまで目を通すことが重要です。記載された内容で問題ない場合は、内定を承諾して良いでしょう。面接で聞いた条件と相違があったり、記載内容に疑問があったりしたときは、逐一企業へ確認しましょう。
厚生労働省によると、労働条件通知書の交付は、労働基準法で雇用主の義務と定められています。交付がない場合や、労働条件への疑問が解決しないときは、入社辞退もやむを得ないでしょう。
失敗談を活かして後悔しない転職をしよう
- 失敗を防ぐには転職したい理由と、譲れない条件を明確にしよう
- 転職活動中にできないことや知らないことを聞かれても、正直に伝えることが大切
- 労働条件通知書を確認せずに妥協して転職したという失敗談がある
- 面接においての失敗談も多いので、事前の準備と確認が必要
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