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調理の仕事の種類や職場とは?給料事情と調理師免許の取り方も
7 hours ago

「調理の仕事について知りたい」という方もいるのではないでしょうか?調理の仕事とは、食材をカット・加熱し、料理を作り上げることです。料理を提供するために必要な食材の下ごしらえや盛り付けなども、調理の仕事の一部です。この記事では、調理の仕事に携わる職種や職場を紹介します。調理の仕事を行う職種の給料事情や、調理員・調理補助から調理師になる方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
調理の仕事とは
調理の仕事とは、食材のカットや加熱調理などを行い、料理を作り上げることです。料理を提供するうえで必要な食材の下ごしらえや仕込み、盛り付けなども、調理の仕事に含まれます。
調理の仕事を行う職場では、複数の料理を同時に調理したり、調理と片付け・皿洗いを並行したりすることも珍しくありません。そのため、調理の仕事に携わる従業員が役割分担しながら働く職場が多い傾向にあります。
さらに、安心・安全な食事を提供するための徹底した衛生管理も、重要な業務の一部です。食材ごとに適切な温度で管理したり、調理器具を都度消毒したりといった、目に見えない部分の作業も調理の仕事を支えています。
調理の仕事に携わる職種
調理の仕事に携わる職種は、保有する資格や現場での役割の観点から、「調理師」「調理員」「調理補助」の3つに分類できます。
ここからは、それぞれの職種について詳しく見ていきましょう。
調理師
調理師とは、国家資格である「調理師」の免許を有する調理のプロのことです。調理師は、専門的な技術を要する高度な調理過程を担当したり、味付けや盛り付けなどの最終チェックを行ったりします。職場によっては、厨房の責任者として、食材の仕入れやコストの計算、メニュー開発といった業務に携わることもあるでしょう。
調理師免許を取得するには、「養成施設の修了」または「調理師試験の合格」が必要です。資格取得の過程で身につけた知識や技術を活かして、より専門的な調理の仕事を担当するのが、調理師の役割といえます。
e-Gov法令検索「調理師法 第8条」によると、「調理師」の名称を調理師免許の保有者以外が用いることは認められていません。よって、「調理師」を名乗って働くには、「調理師免許を有していること」が必須です。
しかし、なかには「調理師(免許なし可)」といった求人も見られます。この場合、実際の業務は「調理員」を指しており、調理師免許がない場合は「調理師」の肩書では働けないため注意しましょう。「調理員」の仕事については次項をご覧ください。
参考:e-Gov法令検索「調理師法」
調理員
調理員とは、加熱や味付けなどの調理業務を行う職種です。調理師免許を持たないスタッフを指す言葉として使われるほか、有資格者を含めた調理スタッフ全体の総称として「調理員」の名称が使われることもあります。求人サイトで目にする「無資格から始められる調理スタッフ」という募集は、調理員を指す場合が多いでしょう。
調理員の役割は、レシピどおりに正確に調理することです。料理の提供数が多い飲食店や、提供時間が決まっている給食施設では、正確さに加えて効率良く調理するスキルも求められます。複数の料理を同時に作るマルチタスク能力や、忙しい時間帯でも一定の品質を保ち続けるための高い集中力も欠かせません。
ただ料理を作るだけでなく、お客さまにベストな状態で料理を届けるためのスピード感と正確さを両立させることが、調理員として活躍するうえで大切なポイントです。
なお、調理員は、調理師と比べて厨房全体の管理業務は行わない傾向にあります。そのため、事務作業ではなく現場での調理の仕事に集中したい方や、調理の実務経験を積みたい方に向いているでしょう。
調理補助
調理補助とは、調理師免許を持たず、火を使った調理以外の周辺業務を中心に行う職種です。具体的には、食材の洗浄やカット、盛り付け、食器の洗浄、厨房の清掃などを行います。
調理補助の仕事は、加熱・味付けや、飾り切りのような専門的な技術を要する食材のカットは行わないのが特徴です。業務の多くはマニュアル化されており、指示どおりに食材をカット・盛り付けしたり、器具や食器を洗浄したりと、比較的単純な作業が基本となります。
そのため、未経験の方や普段料理をしない方も挑戦しやすい職種といえるでしょう。調理師や調理員の業務を間近で見られたり、正しい衛生知識を身につけられたりするため、将来本格的に調理の仕事に挑戦したい方にもおすすめです。
なお、調理員や調理補助として実務経験を積むことで、調理師免許の取得を目指せる可能性があります。詳しくは「調理員や調理補助から調理師になるには?」の項目で解説するので、あわせてご覧ください。
調理の仕事を行う職場
調理の仕事に携わる現場は、レストランのような飲食店から給食施設まで多岐にわたります。調理の仕事を行う主な職場とそれぞれの特徴は、以下のとおりです。
| 飲食店 | - 従業員が少なく、調理師と調理員を兼ねるケースが多い - 調理補助はパートやアルバイトが担当する傾向にある - 時間帯や曜日によって、忙しさの波が激しい |
| 宿泊施設 (ホテル・旅館など) |
- 大人数向けのビュッフェやコース料理、定食など、職場によって料理の種類が異なる - 調理補助は、「洗い場担当」や「盛り付け担当」など、業務ごとに担当を割り振られる場合がある - 朝食と夕食の提供に合わせるため、日中に数時間の休憩を挟む「中抜きシフト」を導入する職場がある |
| 給食施設 (学校・保育園・社員食堂など) |
- 調理補助の人数が多い傾向にある - 提供時間が決まっているため、基本的に夜間の業務はない職場が多い - 土日祝休みの職場が多い |
| 福祉・医療施設 (病院・介護施設・障がい者施設など) |
- 患者や利用者の健康状態に合わせて、専門的な調理や配慮が求められる - 土日祝を含めたシフト制での勤務が多い - 3食分の食事を提供する施設では、早朝勤務や遅番勤務が発生することがある |
| 食品工場 | - カットや洗浄などの前処理は、機械を用いて行う傾向にある - ライン作業や単純作業が中心のため、ルーティン化された業務が多い |
| 客船 (豪華客船やフェリーなど) |
- 調理師や調理員がメインで働く - 船の規模によって、従業員数が大きく変わる - 客船の種類によっては、船内で住み込みで働くケースもある |
調理の仕事を行う職場は、勤務時間や休日、求められるスキルなどが職場ごとに大きく異なります。そのため、調理の仕事を探す際は、「どのように働きたいか」という視点で職場を選ぶことが大切です。
たとえば、仕事とプライベートを両立しながら規則正しく働きたい方は、土日祝休みの給食施設が働きやすいかもしれません。未経験から調理補助としてスタートしたい方には、作業がルーティン化している食品工場などが向いているでしょう。
一方で、本格的な調理スキルを磨きたい方やシフト制で柔軟に働ける方には、飲食店や宿泊施設、医療施設などがおすすめです。
このように、それぞれの職場の特徴を理解し、ライフスタイルと照らし合わせることで、自分に合った調理の仕事を見つけやすくなります。
調理の仕事を行う職種の給料事情
政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」によると、調理師や飲食店主、調理見習いなどを含めた「飲食物調理従事者」の平均給与は以下のとおりです。なお、以下では企業規模計10人以上のデータを参照しています。
- きまって支給する現金給与額:28万6600円
- 年間賞与その他特別給与額:35万1600円
上記の金額から「きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で算出すると、飲食物調理従事者の平均年収は約380万円となります。
ただし、調理の仕事を行う職種の給料は、「資格や経験の有無」「早朝・深夜勤務の有無」「職場の種類」などの条件によって異なるでしょう。
未経験から挑戦できる調理員・調理補助と調理師は、初任給の差はそれほど大きくない場合があります。しかし、調理師免許があると、「資格手当」が支給されたり、責任のある役職へ昇進しやすかったりするため、長期的にみると収入に差が生まれやすいでしょう。
また、飲食店を例に挙げると、売上規模が大きいチェーン店は、安定した収入や充実した福利厚生が期待できます。
これに対して、個人経営の店舗は、経営状況が従業員の給与に大きく影響するため、基本給や給与が低めに設定されているケースも。個人の実績に伴うインセンティブが支給される店舗であれば、チェーン店を上回る高収入を得られることもあるでしょう。
どの職場においても、個人の実績が評価の軸になり得ます。調理の仕事で高収入を目指す場合は、調理に関する資格を取得したり、経験を積んでスキルを磨いたりして、就職・転職先の選択肢を広げることが大切です。
参考:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号1)」
調理員や調理補助から調理師になるには?
調理の仕事を本格的に極めたい方は、「調理師」を目指すのがおすすめです。調理師免許を取得するには、「養成施設に1年以上通い、指定課程を修了する」または、「調理師試験に合格する」のどちらかの条件を満たす必要があります。
調理師試験の受験資格は、2年以上の調理の実務経験があることなので、調理員や調理補助として働きながらキャリアアップを目指すことも可能です。
ただし、調理師試験の受験資格として認められる実務経験は、「調理の業務」に限定されます。皿洗いや厨房の清掃、料理の運搬など、調理業務に付随する業務のみに従事した期間は実務経験としてカウントできないため、注意が必要です。自身が就く仕事やこれまでの経験が該当するか分からない場合、職場や調理師試験の窓口に確認すると良いでしょう。
公益社団法人調理技術技能センター「令和8年度調理師試験」によると、パートやアルバイトの場合、原則「週4日以上かつ1日6時間以上の勤務」で継続的に従事していることが実務経験の要件となります。
このように、無資格や未経験からスタートできる調理員・調理補助は、現場で調理の基礎を学びながら、調理師免許の取得を目指せる仕事です。調理の仕事をしたいけど自信がない場合、まずは調理補助として調理の仕事を始めてみて、次に調理員、調理師と段階的にキャリアアップを目指す選択肢もあります。
参考:公益社団法人調理技術技能センター「令和8年度調理師試験」
調理の仕事は主に調理師・調理員・調理補助が行う
- 調理の仕事とは、食材のカットや加熱調理などを行い料理を作り上げること
- 調理の仕事を行う職場は、飲食店・宿泊施設・給食施設・食品工場など多岐にわたる
- 調理の仕事を行う調理員や調理補助は、未経験や無資格から働き始められる