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医療費助成制度をわかりやすく解説!種類の一覧や注意点も紹介
7 hours ago

「医療費助成制度とは、わかりやすくいうとどんなものか知りたい」という方もいるのではないでしょうか?医療費助成制度とは、国民が支払う医療費の一部(または全部)を、国や自治体が代わりに負担する仕組みのことです。この記事では、医療費助成制度の仕組みや種類の一覧を紹介します。医療費助成制度を利用する際の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
医療費助成制度とは?わかりやすくいうと?
医療費助成制度とは、病院の窓口で支払う医療費の「自己負担分」の一部(または全部)を、国や自治体が代わりに負担する仕組みのことです。
日本では国民皆保険制度により、すべての人が公的医療保険に加入しており、通常は病院の窓口で支払う自己負担割合は1~3割となります。この1~3割になった自己負担額を、条件に応じてさらに軽減する仕組みが「医療費助成制度」です。
ただし、医療費助成制度はすべての人が利用できるものではありません。対象となるのは、特定の年齢(高齢者や子どもなど)や、特定の病気(指定難病や精神疾患など)といった条件を満たす人に限定されます。
医療費助成制度の一覧
医療費助成制度にはどのような種類があるのでしょうか。ここでは、国の法律に基づくものと自治体独自のものに分けて、医療費助成制度の例を紹介します。
国の法律に基づく医療費助成制度
国による医療費助成制度は、以下のとおりです。
| 高額療養費制度 | - 医療機関や薬局の窓口で支払う月々の医療費が上限額を超えた場合、超えた分の金額を支給 - 上限額は、年齢や所得に応じて決まる |
| 指定難病医療費助成制度 | - 指定難病に係る医療や、一部の介護サービスに対する費用を助成 - 対象は、348疾病(東京都の場合、8疾病が対象として追加)※2026年8月時点 - 医療費の自己負担が2割になる(負担割合が1割・2割の方は変更なし) - 所得に応じた月ごとの自己負担上限額を超えた分は、全額助成 |
| 小児慢性特定疾病医療費助成制度 | - 小児慢性特定疾病に罹患する原則18歳未満の児童を対象に、医療費を助成 - 対象は、悪性新生物・内分泌疾患・血液疾患などの16疾患群・801疾病(2026年8月時点) - 所得に応じた月額0円~1万5000円の負担上限額の設定 |
| 自立支援医療制度 | - 身体障がいや精神障がいに関する治療・通院にかかる費用を助成 - 自己負担額は、所得に応じて決められた負担上限額または、月の総医療費の1割に軽減される - 精神通院医療・更生医療・育成医療が対象 |
参考:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
東京都 保健医療局「難病医療費助成の助成内容」
厚生労働省「小児慢性特定疾病対策の概要」
厚生労働省「自立支援医療制度の概要」
国の法律に基づく医療費助成制度は、特定の病気の治療を支えるものが中心となっています。全国どの地域に住んでいても、同じ基準で助成が受けられる点が特徴です。
なお、上記の医療費助成制度には、制度同士のつながりが深いものが含まれています。たとえば、「指定難病医療費助成制度」を利用する場合、「高額療養費制度」の適用で軽減された自己負担額から、さらに難病の助成を使って支払いを減らせる仕組みです。
また、「小児慢性特定疾病医療費助成制度」の対象者が成人(18歳以上)になった場合、多くの疾病では「指定難病医療費助成制度」へとスムーズに移行・引き継ぎができる体制が整えられています。
万が一高額な医療費がかかる病気になった場合も、複数の医療費助成制度を組み合わせたり、年齢に応じて引き継いだりすることで、経済的な負担を抑えることが可能です。
参考:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
東京都 保健医療局「難病医療費助成の助成内容」
厚生労働省「小児慢性特定疾病対策の概要」
厚生労働省「自立支援医療制度の概要」
自治体(都道府県・市区町村)独自の医療費助成制度
一方、自治体(都道府県・市区町村)による医療費助成制度には、以下のようなものがあります。
- 子ども医療費助成
- ひとり親家庭医療費助成
- 重度心身障害者医療費助成
自治体独自の医療費助成制度は、特定の人や家族を支えるものが多いのが特徴です。都道府県や市区町村が主体となって行うため、住む場所によって受けられる助成の種類や内容は異なります。
こども家庭庁「こども医療費に対する助成の実施状況」によると、子ども医療費の助成制度は全ての都道府県・市区町村で実施されているものの、対象年齢や所得制限の有無、自己負担の有無などに違いがあるようです。
なお、多くの市区町村では、都道府県が定める基準に独自の予算を上乗せして、より手厚い医療費助成制度を行っています。そのため、まずはお住まいの市区町村のWebサイトで、助成の内容を確認してみると良いでしょう。
参考:こども家庭庁「令和6年度『こどもに係る医療費の助成についての調査』」
医療費助成制度を利用する際の注意点
ここからは、医療費助成制度を利用する際の注意点を見ていきましょう。
利用するには申請手続きが必要
医療費助成制度は、条件を満たすだけで自動的に適用される仕組みではなく、利用するには申請手続きが必要です。
制度の種類によって窓口は異なり、市区町村役場や保健所などで手続きを行えます。具体的な申請場所は、自治体のWebサイトを見たり窓口に問い合わせたりして確認しましょう。
自治体によって対象者や内容が異なる
前述のとおり、医療費助成制度のなかには、自治体が独自で行っているものがあります。そのため、引越しで居住地が変わる場合、継続して助成を受けられなくなったり、助成の金額が減ったりすることもあるでしょう。
一方で、これまで以上の助成を受けられたり、別の制度の利用対象となったりすることも起こり得ます。医療費助成制度を利用する可能性がある場合は、引越し先の自治体の制度について詳しく調べておくのがおすすめです。
立替払いが必要なケースがある
医療費助成制度は、「事前に申請することで支払いが免除されるもの」と「一度支払いをした後に申請することで、後日助成金を受け取れるもの(償還払い)」があります。助成金が後日支給される仕組みの場合、一時的に窓口で自己負担分(1~3割)の医療費を全額支払わなければならない可能性があるため、理解しておくことが大切です。
立替払いが発生するケースとしては、医療費受給者証を忘れた場合や、自身が住む都道府県や市区町村以外の医療機関を受診した場合、自治体が償還払い方式を採用している場合などが挙げられます。
なお、助成金の申請時に領収書の原本の提出を求められることがあるため、紛失しないように注意しましょう。確定申告(医療費控除)で利用する方や手元に控えを残しておきたい方は、あらかじめコピーをとっておくのもおすすめです。
医療費助成制度とは国民の自己負担を軽減する仕組み
- 医療費助成制度とは、医療機関などで支払う医療費を助成する制度のこと
- 医療費助成制度は、年齢や疾患などの条件を満たす人が利用できる
- 医療費助成制度には、国の法律に基づくものと自治体独自のものがある