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音楽療法士に向いている人とは?必要なスキルや目指す方法を紹介
19 hours ago

「音楽療法士に向いている人の特徴を知りたい」という方もいるのではないでしょうか?音楽療法士に向いている人は、音楽が好きな人や相手に寄り添える人などです。この記事では、音楽療法士に向いている人の特徴や必要な知識・スキルを紹介します。社会人から音楽療法士になる方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
音楽療法士に向いている人とは?
音楽療法士とは、音楽に受動的・能動的に触れる環境をつくることで、クライエント(対象者)の生活の質向上を目指す職種のことです。
ここでは、音楽療法士に向いている人の特徴を3つ紹介します。
音楽が好きな人
音楽療法士に向いている人の特徴の1つは、音楽が好きで、その楽しさや魅力を周りに広げられることです。音楽療法士は歌や楽器の演奏、音楽に合わせた体操など、さまざまなプログラムを実施します。
クライエントが「積極的に参加したい」と思える環境をつくるには、まず音楽の楽しさを実感してもらうことが重要です。音楽を心から楽しめる人であれば、クライエントに良い刺激を与えられるでしょう。
相手の気持ちに寄り添える人
相手に寄り添って気持ちを汲み取れる人は、音楽療法士に適性があります。音楽療法の対象者は、高齢者や障がい者、精神的なケアが必要な方などさまざまです。クライエントのなかには、自身の思いをうまく表現できない方もいると考えられます。
そのため、音楽療法士には、相手の状況や気持ちを理解し、一人ひとりに合ったサポートをする力が求められるでしょう。コミュニケーションをとおして歩み寄る姿勢によって、より良い療法の提供につなげられます。
継続力がある人
音楽療法士に向いている人の特徴として、根気強く物事に取り組み続ける継続力があることも挙げられます。音楽療法の主な目的は、身体機能の維持・向上や精神面における変化を促すこと。効果が出るまでじっくりと時間をかけて継続的に行います。
ときには、状態が一時的に悪化したり、目に見える効果がすぐに現れなかったりする場合もあるかもしれません。そうした状況でも、長期的な視点をもち、諦めずにアプローチを続けられる人は、音楽療法士として活躍できる人材といえます。
音楽療法士に必要な知識・スキル
音楽療法士に求められることには、音楽の技術・専門的知識・コミュニケーションスキルの3つがあります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
楽器の演奏や歌唱の技術
音楽療法士に必要なスキルの代表的なものが、楽器の演奏や歌唱の技術です。
音楽療法士は、クライエントの状況に合わせて歌を歌ったり楽器を演奏したりして、セッションを進めていきます。ピアノやギターで伴奏をする場合、クライエントが歌いやすいよう、その場でテンポや音の高さを調整することもあるでしょう。そのため、音楽療法士には、即興での演奏技術や柔軟な対応力が欠かせません。
また、音楽療法の効果を引き出すには、音楽をとおしてクライエントの気持ちを動かすことが大切です。よって、豊かな表現力とそれを形にする高い演奏スキルも必要となります。
医学・心理学の知識
クライエントの理解を深めるうえで必要となるのが、医学や心理学の知識です。障がいや疾患がある方に対してセッションを行う場合、クライエントの症状を正しく理解していないと、参加が難しいものや心身への負担が大きいプログラムを実施してしまうおそれがあります。
適切な音楽療法を行うには、障がいや疾患に関する知識を身に付け、クライエントが過度な負担を感じず安全に参加できるプログラムを考案することが不可欠です。医学や心理学の専門的な知識を身に付けておくと、クライエントの心身の小さな異変に気づいて対応できるでしょう。
コミュニケーションスキル
高いコミュニケーションスキルも、音楽療法士に必須な能力の1つです。
音楽療法士は、施設の職員や医師・看護師などの他職種と協力してプログラムの内容を検討したり、クライエントの様子を観察しながらセッションを進めたりします。そのため、情報共有を適切に行う力や、現場の状況に合わせて提案する力が求められるでしょう。
場合によっては、セッションの経過をクライエントの家族に伝えることもあります。その場にいない人に対して、分かりやすい言葉で説明する力を磨いておくことも大切です。
社会人から音楽療法士になるには
音楽療法士に関する国家資格はなく、従事するために必須の資格もありません。そのため、求人に応募したり営業活動をしたりして仕事を得られれば、音楽療法士として働けます。音楽療法のスキルがあることを示すには、関連する民間資格を取得するのも有効です。
音楽療法士の代表的な資格として挙げられるのが、「日本音楽療法学会認定の音楽療法士資格」と、「全国音楽療法士養成協議会認定の音楽療法士資格(専修・1種・2種)」です。それぞれの取得方法は、以下のようになっています。
| 音楽療法士 (日本音楽療法学会認定) |
- 認定校で必要単位を修得 - 認定試験(筆記試験・実技試験ならびに口頭試問)に合格 |
| 音楽療法士資格(専修・1種・2種) (全国音楽療法士養成協議会認定) |
- 専修(修士レベル):大学院で指定課程を修めて卒業 - 1種(学士レベル):大学で指定課程を修めて卒業 - 2種(短期大学士レベル):短大で指定課程を修めて卒業 |
参考:一般社団法人日本音楽療法学会「1.認定校コース」
全国音楽療法士養成協議会「音楽療法士(専修、1種、2種)資格の取得を希望する受験生・保護者のみなさまへ」
2026年7月現在、上記の音楽療法士に関する資格を取得するには、認定校への通学が必須です。いずれも昼間課程の履修が基本のため、社会人が資格取得を目指す場合は、勤務日数や勤務時間帯の調整が必要な可能性があるでしょう。
ただし、協議会認定資格(専修・1種・2種)の場合、通常の在学年限を超えて通学できる「長期履修学生制度」が導入されている認定校もあるようです。この制度を利用すると、1年当たりの取得単位数を減らせるため、仕事と通学のバランスをとりやすくなります。
また、学校によっては一部の授業がオンラインで受講できる場合もあるため、働きながら資格取得を目指したい社会人の方は、無理なく通学できる学校を選ぶことが大切です。
なお、通学が難しい場合は、受験資格がなく在宅で試験を受験・合格することで取得できる「音楽療法カウンセラー(音楽療法資格)」のような資格から挑戦する選択肢もあります。
参考:一般社団法人日本音楽療法学会「1.認定校コース」
全国音楽療法士養成協議会「音楽療法士(専修、1種、2種)資格の取得を希望する受験生・保護者のみなさまへ」
音楽療法士は仕事がない?
実際に求人を見てみると、音楽療法士として働ける職場はあまり多くないのが現状です。施設への配置義務がないことや、保険診療の対象ではないことが、求人が少ない理由と考えられます。
音楽療法を積極的に取り入れている施設はまだ少ないため、音楽療法士の仕事は限られており、「音楽療法士は仕事がない」と感じる方もいるようです。
音楽療法士の活躍の場は、介護施設や障害者支援施設、児童養護施設などです。介護職員や児童指導員の募集において、音楽療法に関する知識がある人を歓迎することは多くあります。専従の音楽療法士の仕事がない場合、介護や福祉の専門職として就職し、業務の一環として音楽療法を実践する働き方をするのも良いでしょう。
また、パートや業務委託などの非常勤の求人は、比較的見つけやすい傾向にあります。音楽療法士の仕事をメインで行いたい場合は、フリーランスとして複数の施設を掛け持ちするスタイルを視野に入れるのも1つの選択肢です。
音楽療法士に向いている人は音楽で相手に寄り添える人
- 音楽が好きな人は、音楽療法士に向いている
- 音楽療法士には、医学・心理学の知識やコミュニケーションスキルが必要
- 音楽療法士の資格には、通学が必須のものと在宅で取得できるものがある