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保育園の園長になるには?仕事内容・必要なスキル・年収を紹介
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「保育園の園長について知りたい」という方もいるのではないでしょうか?保育園の園長とは、園の運営や保育士の育成、行政との連携などを行う責任者です。この記事では、保育園の園長の仕事内容や年収、なる方法を紹介します。園長に必要なスキルや資格の要否、向いている人・向いていない人の特徴も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
園長とは?保育園での役割
保育園の園長とは、園を統括する役割を担う責任者のことです。保育士が子どもの世話を中心に行うのに対して、園長は保育士の育成・管理や資金面の調整、関係機関との連携など、より多角的な業務を行いながら園を運営します。
園長になるには?資格は必要?
保育園の園長になるには、資格は必須ではないものの、施設ごとの要件を満たすことが必要です。公立保育園と私立保育園では、園長になる方法が異なります。
ここからは、公立保育園と私立保育園に分けて、園長になる方法を見ていきましょう。
公立保育園で園長になる流れ
公立保育園の園長は、地方公務員にあたります。そのため、公立保育園の園長になるには、公務員試験に合格して保育士として入職した後、自治体で実施されている昇任・昇格試験や人事評価などの選考を通過することが必要です。
保育園の園長の要件は自治体によって異なるものの、「一定の在籍年数があること」や、「特定の役職(主任や主査など)に就いていること」などを条件とする傾向にあります。自治体によっては、年齢制限を設けている場合もあるようです。
なお、昇任・昇格試験では、筆記試験や面接試験が実施されることが多いでしょう。勤務状況や実績なども加味して、園長としてふさわしい人材であると認められると、昇任が決定します。
私立保育園で園長になる流れ
私立保育園の場合、園長になる方法は主に以下の3つがあります。
- 保育士としてキャリアを積んで昇進する
- 園長や園長候補の求人に応募する
- 開業して保育園を立ち上げる
私立保育園の場合、運営元によって園長への昇進方法が異なります。たとえば、家族経営の保育園では、親族や現在働いている保育士の中から園長を選ぶ傾向にあり、園長を募集する求人が出る可能性は低いでしょう。
一方で、保育士の経験を活かして早期に園長になりたい場合は、園長の求人に応募する方法が近道です。しかし、時期によって採用枠に変動があったり、公開求人が少なかったりすることもあります。園長を目指して転職する場合は、早めに情報収集を始めたり、転職サイトに登録したりしておくと良いでしょう。
また、自身で保育園を開設して園長になる方法もありますが、多くの資金が必要だったり認可基準が厳しかったりするので、認可保育園の立ち上げはハードルが高いといえます。個人で保育園を開設する場合、小規模保育事業や認可外保育施設も選択肢に入れ、実現可能か検討することが大切です。
保育園の園長の仕事内容
ここからは、園長の仕事内容を詳しく見ていきましょう。
人事業務
保育園の園長は、保育士の採用面接や育成、シフトの管理などの人事業務を行います。
面接で園の運営方針に合った人材であるかを判断したり、現場で保育士のスキルが伸びるよう指導したりするのが園長の役割です。
すべての職員が無理なく働けるよう、必要に応じて業務内容やシフトの管理・調整を行うこともあります。
資金管理
保育園の運営に欠かせない資金管理を行うのも、園長の仕事内容です。国・自治体による補助金や保育料などの収入と、人件費・光熱費・消耗品費などの支出のバランスがとれるように調整します。職場によっては、保育園の運営に関する補助金の申請手続きを行うこともあるでしょう。
安全管理
園長は、子どもたちが安全に過ごせるよう、園内の環境整備や安全管理を行います。施設内の設備の点検や玄関扉の施錠、子どもが使用する道具の選定・管理などを行い、子どものけがや事故を防ぐのも園長の役割です。
給食を提供する際には、栄養士や保育士などと連携をとりながら、食中毒予防のための衛生管理や、食物アレルギーのある子どもの食事管理のチェックを行うこともあります。
保護者対応
園内での大きなけがや事故、トラブルなどが発生した際は、園長から保護者への説明や対応を行うことになるでしょう。担任の保育士だけでは解決が難しい問題やクレームを扱う場合、園長が責任者として対応するのが一般的です。
また、行事の説明会や保護者会などでは、園長が進行を務めることも多いでしょう。
行政や関係機関との連携
行政や地域の関係機関と連携して、子どもの安全かつ豊かな生活を支援する体制を整えることも、園長の重要な仕事の1つです。
具体的には、老人ホームやほかの園との交流会や、消防署・警察署による防災・防犯訓練などを実施します。また、虐待の疑いがある子どもがいる場合、児童相談所に情報を共有し、子どもたちの安全を確保するために動くことも園長の役割です。
園長に必要なスキル
ここでは、園長に必要なスキルや求められる能力を紹介します。
コミュニケーションスキル
園長の仕事は、園の職員や保護者、地域の関係機関の職員など、さまざまな人と関わるのが特徴です。立場や役割が異なる人と連携する機会が多いため、状況を分かりやすくまとめて伝えるスキルが求められます。
保育士や保護者から、保育に関する相談を受けることもあるでしょう。よって、傾聴力や相手の考えを汲み取る力があると、園長としての信頼につながり、良好な人間関係の構築に役立ちます。
経営・マネジメントスキル
保育園の運営では、限られた資金・資源をうまく活用し、子どもや職員にとって過ごしやすい環境をつくらなければなりません。そのためには、経営に関する知識やマネジメントスキルが必須となります。
魅力的な保育園づくりや広報をとおして、園児の募集につなげることも、保育園の黒字運営に欠かせないマネジメントの要素の1つです。
リーダーシップ
園の運営を円滑に進めるには、職員のチームワークと、全体を引っ張る園長のリーダーシップが重要です。リーダーシップを発揮して職員全体をまとめることで、働きやすい職場環境になると、チームとして子どもの保育に向き合う体制を整えられます。
園長に英語力は必要?
保育園の園長になるうえで英語力は必須ではありません。園長への昇進試験や園長の求人においても、英語力が求められることはそれほど多くないでしょう。
ただし、英語を中心とした環境で保育を行うプリスクールや、日本語を母語としない子どもが多く通う保育園の園長を目指す場合は、一定の英語力が必要とされます。
近年では、一般的な保育園においても、日本語のみでのコミュニケーションが難しい子ども・保護者が増えてきているため、日常会話程度の英語力を身につけておくと、役立つ場面もあるでしょう。
園長の給料・年収
こども家庭庁「令和6年度 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果(p.11)」によると、2024年3月における常勤で働く保育園の園長(保育所の施設長)の給与・年収の平均は以下のとおりです。
なお、平均給与月額は、2023年度の年間賞与の12分の1を含んだ額で、平均年収は平均給与月額×12で算出しています。
| 施設の種類 | 平均給与月額(賞与込み) | 平均年収 |
|---|---|---|
| 私立保育園 | 58万354円 | 696万4248円 |
| 公立保育園 | 64万5307円 | 774万3684円 |
参考:こども家庭庁「令和6年度 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果(p.11)」
公立保育園で働く園長は地方公務員なので、勤続年数に応じて給料が上がる年功序列の給与体系が基本です。また、公立保育園の場合は、私立のように法人の経営状況が職員の給料に直接影響することはありません。
そのため、公立保育園のほうが私立保育園よりも、園長の給料や年収は高い傾向にあります。
参考:こども家庭庁「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」
園長になるメリット・やりがい
ここでは、園長として働くメリットややりがいを紹介します。
人材育成に携われる
保育士から園長になると、保育を中心に行う仕事から、保育士を育成する立場に変わります。これまで保育士として培った経験を活かしながら、より裁量をもって新しいことに挑戦できるので、大きな手応えを感じられるでしょう。
指導やサポートをとおして、経験が浅い保育士の成長を支えられることも、園長の仕事の魅力です。
収入アップが見込める
収入アップが見込める点は、園長になるメリットの1つです。
こども家庭庁「令和6年度 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果(p.11)」によると、保育園で働く職員の平均給与は、役職が上がるほど高い金額となっています。
公立の場合、園長の平均給与が64万5307円なのに対し、主任保育士は56万2944円、保育士は36万3315円です。勤続年数を重ねて園長になると、収入が大幅にアップする可能性が高いでしょう。
参考:こども家庭庁「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」
理想の保育環境をつくれる
園長になると、自身の理想とする保育環境をつくれるメリットがあります。保育士として働いている間は、園の環境を変えることは容易ではありません。しかし、園の代表である園長になれば、保育士や子ども・保護者の声を聞きながら、理想の園をつくっていくことが可能です。
子どもが安心して過ごせる保育環境と、職員が働きやすい職場環境を整えられると、園としての魅力が増すでしょう。その結果、園の経営に良い影響をもたらすことにもつながります。
園長になるデメリット
園長になるメリットがある一方で、知っておきたいデメリットもいくつか存在します。
責任が大きくプレッシャーを感じやすい
園長は、経営・人事・保育などに責任をもつ立場で、自身の仕事が園の評価や経営状況に直結します。また、園の運営における最終決定は、保育園の代表である園長に委ねられるのが基本です。そのため、人によっては、責任の重さから精神的な負担を感じてしまうことがあるでしょう。
子どもと関わる機会が減る
保育士から園長になると、保育以外の業務が増えるため、子どもたちと直接関わる時間は減る傾向にあります。行事や見回りなどをとおして子どもたちの様子を見る機会はあるものの、担任保育士のように日々深く関わる場面が少ないことに寂しさを覚えるかもしれません。
したがって、子どもと直接関わって保育をすることにやりがいを感じる方は、園長の働き方をデメリットに感じる可能性があります。
園長に向いている人
保育園の園長に向いている人は、以下のような人です。
- 視野が広い人
- 冷静さを保てる人
- 柔軟な対応ができる人
園長は、保育士と比べて携わる業務の幅が広いため、複数の業務を並行して進める力が求められます。常に広い視野をもち、冷静かつ柔軟に判断・対応できる人は、園長の業務を円滑に進められるでしょう。
園長に向いていない人
以下のような人は、「園長に向いていない」と感じる可能性があります。
- 感情に流されやすい人
- 決断力がない人
園長として働く中で、責任者として決断する場面が多くあります。そのため、感情に流されやすく公平な判断ができない人や、決断するのが苦手な人は、「保育園の運営や管理は自分に合っていない」と感じるおそれがあります。
園長は保育園の運営や保育士の育成を担う責任者
- 園長の仕事内容は、人事業務・資金管理・安全管理・保護者対応など
- 昇任試験や人事評価、採用選考などを通過することで園長になれる
- 園長に向いている人の特徴は、視野が広いことや柔軟な対応ができること