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認定社会福祉士とは?なるには?資格取得ルートやメリットを紹介
a month ago

「認定社会福祉士とは何かよく分からない」という方もいるのではないでしょうか?認定社会福祉士とは、特定の分野において、高度な知識・技術を身に付けていることを認められた社会福祉士のことです。この記事では、認定社会福祉士の役割や認定上級社会福祉士との違いを紹介します。認定社会福祉士の資格の取得方法やメリット・デメリットも解説するので、ぜひ参考にしてください。
認定社会福祉士とは
厚生労働省(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP))「国家資格関係資料(p.8)」によると、認定社会福祉士とは、「他職種と連携しながら、個別支援や地域福祉の増進を担うスキル」をもつ社会福祉士のことです。認定社会福祉士の認定を受けると、高度な知識や技術に基づく実践力があることの証明になるでしょう。
そもそも「社会福祉士」になるためには、要件を満たしたうえで社会福祉士国家試験に合格する必要がありますが、大学を卒業するルートでは実務経験が問われません。社会福祉士を取得してから相談援助の実務経験を積み、スキルを磨く人も多くいます。
そこで、社会福祉士としての実践力を身に付けたことを証明する仕組みとして設けられたのが「認定社会福祉士制度」です。認定制度を通じて、社会福祉士のキャリアアップを支援し、確かな実践力を担保することを目的としています。
認定社会福祉士の認定分野と役割
同ページによると、認定社会福祉士制度では、以下の5つの認定分野が設けられています。
- 高齢分野
- 障害分野
- 児童・家庭分野
- 医療分野
- 地域社会・多文化分野
認定社会福祉士になるには、上記から要件を満たせる分野を選んで認定を受けることになります。転職や異動で従事する分野が変わった場合や、複数の分野に携わるようになった場合などは、「認定分野の追加」をすると、現実に即した分野の認定を新たに受けることが可能です。
なお、認定分野の変更は、要件を満たす場合の「地域社会・多文化分野」への変更のみ認められています。転職や異動により、元の分野で資格更新に必要な実務経験年数を満たせなくなったときは、認定分野を「地域社会・多文化分野」へ変更すれば資格を維持できるかもしれません。
参考:厚生労働省(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP))「社会保障審議会児童部会新たな子ども家庭福祉のあり方に関する専門委員会 第4回新たな児童虐待防止システム構築検討ワーキンググループ」
認定社会福祉士と認定上級社会福祉士の違い
「認定上級社会福祉士」とは、「認定社会福祉士」の上位資格にあたる資格のことです。
厚生労働省(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP))「国家資格関係資料(p.8)」によると、認定社会福祉士と認定上級社会福祉士の役割の違いは、以下のように整理されています。
| 認定社会福祉士 | - 複数の課題のある困難事例を担当する - 実習指導や人材育成などの指導を担う - 地域や外部機関との窓口として、緊急対応や苦情対応などを行う |
| 認定上級社会福祉士 | - 複数の課題のある困難事例の指導・スーパービジョンを行う - 財務管理や人事管理、リスクマネジメントなどに取り組む - 地域の関連機関の中核となり、連携のシステムづくりや福祉政策の形成に関わる - 科学的根拠に基づく支援の指導・推進を行う |
参考:厚生労働省(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP))「国家資格関係資料(p.8)」
認定上級社会福祉士には、所属する施設や組織の枠を越えて、地域全体に広がる活動を行う役割があります。複数の分野にまたがる複雑な課題の解決や、地域におけるシステムづくりなどに幅広く関わるのが特徴です。そのため、特定の認定分野は設けられていません。
認定上級社会福祉士には、社会福祉士・認定社会福祉士の育成を行う指導力や、幅広い専門知識などが求められます。
参考:厚生労働省(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP))「社会保障審議会児童部会新たな子ども家庭福祉のあり方に関する専門委員会 第4回新たな児童虐待防止システム構築検討ワーキンググループ」
認定社会福祉士になるには
認定社会福祉士認証・認定機構「認定社会福祉士(新規申請)のご案内」によると、認定社会福祉士になるには、以下の要件をすべて満たさなければなりません。
- 社会福祉士の資格を持っている
- 日本社会福祉士会もしくは、日本医療ソーシャルワーカー協会の正会員である
- 社会福祉士としての相談援助の実務経験が、過去10年以内に5年以上ある
- 認定を受ける分野の実務経験が2年以上ある
- 実務経験の期間において、指定された「必要な経験」がある
- 指定された研修を受講している
社会福祉士として定められた実務経験の要件を満たすほか、職能団体の会員であることと、研修を受講することも必要です。なお、認定を受けた後に職能団体の正会員をやめると、認定社会福祉士の登録が取り消されるため注意しましょう。
参考:認定社会福祉士認証・認定機構「認定社会福祉士(新規申請)のご案内」
認定社会福祉士資格の取得ルート
認定社会福祉士認証・認定機構「認定社会福祉士取得ルート」によると、認定社会福祉士を取得するためのルートとして、「通常ルート」「認定研修ルート」「強化ルート」などがあります。
各ルートにおける要件は以下のとおりです。
| 認証研修30単位 ルート |
- 共通専門研修:10単位 - 分野専門研修:10単位 - スーパービジョン実績(受ける):10単位 |
| 認定研修ルート | - 社会福祉士資格取得後の研修・実務経験の実績:10~12単位相当 - 専門研修・スーパービジョン(受ける)(する)などの実績:6~8単位 - 認定研修の受講 |
| 強化ルート | - 社会福祉士資格取得後の研修などの実績:10~12単位相当 - 研修・スーパービジョン(受ける)(する)などの実績:6~8単位 - 強化ルート研修の受講 |
参考:認定社会福祉士認証・認定機構「認定社会福祉士取得ルート」
同サイト「強化ルート」によると、強化ルートは、日本社会福祉士会の基礎課程の修了者と、認定医療ソーシャルワーカー(日本医療ソーシャルワーカー協会)を対象として、2026年に新設されました。
強化ルートには、「有効となる研修単位の範囲拡張」や「スーパービジョン実績の猶予措置」、「研修のオンライン化」などの特徴があります。ほかのルートと比べて、資格を取得しやすい仕組みとなっているため、要件を満たす場合は強化ルートを選ぶのがおすすめです。
参考:認定社会福祉士認証・認定機構「認定社会福祉士(新規申請)」
認定社会福祉士認証・認定機構「強化ルート」
スーパービジョンとは
認定社会福祉士認証・認定機構「スーパービジョンの実施」によると、スーパービジョンとは、社会福祉士としての実践を重ねながら専門的な知識・技術を習得できるよう、指導や支援を行う仕組みのことです。
要件を満たした認定社会福祉士または認定上級社会福祉士が、認定社会福祉士を目指す方に対して、実例を用いた指導を行います。
スーパービジョンの指導者が「スーパーバイザー」で、指導・支援を受ける側が「スーパーバイジー」です。認定社会福祉士制度では、スーパーバイザーとスーパーバイジーが原則1年間の契約を締結し、個人またはグループ形式でスーパービジョンを実施します。
個人のスーパービジョンは、「1回当たり1時間以上を、1年間に6回以上」です。一方、グループの場合は、1回当たり90分以上のスーパービジョンを、1年間に8回以上実施します。
参考:認定社会福祉士認証・認定機構「スーパービジョンの実施」
資格の申請方法
認定社会福祉士認証・認定機構「認定社会福祉士(新規申請)のご案内」によると、認定社会福祉士の認定・登録を受けるまでの流れは、以下のとおりです。
| 申請の受付期間 | - 9月1日~9月30日(消印有効) |
| 書類審査 | - 初回審査:10月~11月 - 再審査:12月~1月 |
| 審査結果の通知 | - 2月初旬(合格者には合格証を送付) |
| 登録申請期間 | - 2月1日~2月末日(必着) |
| 登録証の交付 | - 4月1日 |
参考:認定社会福祉士認証・認定機構「認定社会福祉士(新規申請)のご案内」
同サイト「申請書類」から、自身の資格取得ルートで必要な書類を確認できます。
なお、新規申請は「認定社会福祉士認証・認定機構」、登録申請は「日本社会福祉士会」と、手続きの内容によって申請先が変わるため注意しましょう。
参考:認定社会福祉士認証・認定機構「認定社会福祉士(新規申請)のご案内」
認定社会福祉士認証・認定機構「申請書類」
認定社会福祉士の資格を取得するメリット
ここでは、認定社会福祉士の資格を取得するメリットを紹介します。
専門性の証明になる
認定社会福祉士の資格を取得するには、実務経験やスーパービジョンを受けた実績などが必須です。そのため、認定社会福祉士の資格は、社会福祉士としての実践力が身に付いていることの証明となります。
認定分野に関する専門知識があることも客観的に示せるので、相談者や関係機関の担当者からの信用を得やすくなるでしょう。
スキルアップにつながる
資格を取得する過程でスキルを磨けることも、認定社会福祉士に挑戦するメリットの1つです。資格取得に必要な研修やスーパービジョンなどをとおして、多職種連携や地域課題の解決などを行う確かな実践力を身に付けられます。
また、認定上級社会福祉士を目指すことで、モチベーション高く業務に取り組め、さらなるスキルアップを目指すきっかけにもなるかもしれません。
認定社会福祉士の資格を取得するデメリット
認定社会福祉士の資格取得の際に、以下のようなことをデメリットと感じる可能性があります。
取得・更新に費用と手間がかかる
認定社会福祉士を取得するには、一定年数の実務経験や研修の受講が必須です。さらに、5年間ごとの更新が必要で、資格を保有し続けるためには、該当分野の実務経験や研修の受講などの要件を満たさなければなりません。
また、認定社会福祉士の新規申請には1万2000円、分野の変更・追加や更新には1万5000円程度の費用がかかります。要件となっている研修の受講やスーパービジョンの契約に費用が発生する場合もあるでしょう。
そのため、働きながら資格の取得・更新にかかる時間を確保したり、費用を負担したりすることを大変に感じる人もいるようです。
昇給や評価につながらないこともある
認定社会福祉士の資格を取得しても、直接的な昇給や評価につながるとは限りません。認定社会福祉士に対する資格手当を設けている職場は少ない傾向にあり、資格の取得が給料アップに直結しにくいのが現状のようです。
そのため、給与や評価アップが主な目的の場合、「認定社会福祉士を取っても意味ない」と不満を感じることがあるかもしれません。
ただし、資格手当がなくても、専門性を高めることで評価につながる可能性も。認定社会福祉士に興味がある方は、前向きに取得を検討してみても良いでしょう。
認定社会福祉士とは高度な知識・技術を証明する資格
- 認定社会福祉士とは、相談援助の専門的な技術や実践力を証明する資格
- 認定社会福祉士には5つの認定分野がある
- 認定社会福祉士になるには、実務経験や研修の受講などが必要