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保育士の国家試験の受験資格や合格率は?日程・申し込み方法も
14 hours ago

「保育士の国家試験について知りたい」という方もいるのではないでしょうか?保育士の国家試験とは、指定保育士養成施設の卒業者以外が保育士資格を取得するための試験で、正式名称は「保育士試験」です。この記事では、保育士試験の受験資格や科目、合格率を紹介します。試験対策のポイントや申し込み方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。
保育士の国家試験とは?
保育士の国家試験とは、保育士の資格を取得するための試験で、正式名称は「保育士試験」です。
一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験とは」によると、保育士の資格を取得するには、都道府県知事の指定する「保育士養成施設を卒業する」または「保育士試験に合格すること」が求められます。
そのため、養成施設に通わず保育士資格の取得を目指す場合は、国家試験である「保育士試験」を受験して合格しなければなりません。
参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験とは」
2026年度保育士の国家試験の日程
一般社団法人全国保育士養成協議会のサイトによると、2026年度の保育士の国家試験のスケジュールは、以下のとおりです。
| 項目 | 日程 | |
|---|---|---|
| 前期 | 受験申請期間 | - 2026年1月8日(木)~2026年1月28日(水) |
| 筆記試験 | - 試験日:2026年4月18日(土)・19日(日) - 合格発表:2026年6月2日(火) |
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| 実技試験 | - 試験日:2026年6月28日(日) - 合格発表:2026年7月29日(水) |
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| 後期 | 受験申請期間 | - 2026年7月3日(金)~2026年7月23日(木) 【前期実技試験の不合格者】 - 2026年7月29日(水)~2026年8月10日(月) |
| 筆記試験 | - 試験日:2026年10月24日(土)・25日(日) - 合格発表:2026年11月30日(月) |
|
| 実技試験 | - 試験日:2026年12月13日(日) - 合格発表:2027年1月12日(火) |
|
参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験を受ける方へ」
一般社団法人全国保育士養成協議会「【前期】受験票・試験結果通知について」
一般社団法人全国保育士養成協議会「【後期】受験票・試験結果通知について」
保育士の国家試験は基本的に年2回(前期・後期)で、都道府県が全国保育士養成協議会に委託してに実施します。
なお、オンラインで受験申請する場合の受付期間は、期間初日の午前10時から最終日の午後5時までです。郵送申請の場合は、最終日の当日消印有効となっています。
参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「保育士試験を受ける方へ」
一般社団法人全国保育士養成協議会「【前期】受験票・試験結果通知について」
一般社団法人全国保育士養成協議会「【後期】受験票・試験結果通知について」
保育士の国家試験の受験資格
一般社団法人全国保育士養成協議会「受験資格詳細」によると、保育士の国家試験の受験資格を満たす方法は、最終学歴によって異なります。最終学歴ごとの主な条件は以下のとおりです。
| 大学・短大卒 | 学部や学科を問わず、大学・短大を卒業する |
| 専門学校卒 | 専修学校の専門課程(修業年数2年以上)を卒業する |
| 高卒 | 高校卒業後、児童福祉施設で2年以上かつ2880時間以上、児童の保護に従事する ※1991年3月31日までに高校を卒業した方・1996年3月31日までに高校の保育科を卒業した方は、実務経験が不要 |
| 中卒 | 中学校卒業後、児童福祉施設で5年以上かつ7200時間以上、児童の保護に従事する |
参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「受験資格詳細」
上記以外にも、「海外の学校を卒業した方」や「卒業見込みの方」など、受験資格の条件は細かく定められています。自分が保育士試験の受験資格を満たせるかどうかは、全国保育士養成協議会のWebサイトで確認が可能です。
参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「受験資格詳細」
保育士の国家試験の内容
保育士の国家試験は、筆記試験と実技試験で構成されており、資格を取得するには両方に合格する必要があります。
ここからは、筆記試験・実技試験の具体的な内容を見ていきましょう。
筆記試験
一般社団法人全国保育士養成協議会「試験日程・科目(前期)」によると、保育士の国家試験の筆記試験は、全9科目で構成されています。試験科目は以下のとおりです。
- 保育の心理学
- 保育原理
- 子ども家庭福祉
- 社会福祉
- 教育原理(※「社会的養護」とセット)
- 社会的養護(※「教育原理」とセット)
- 子どもの保健
- 子どもの食と栄養
- 保育実習理論
筆記試験は科目ごとに採点され、100点満点中60点以上が合格基準です。ただし、「教育原理」と「社会的養護」はセットで扱われ、それぞれ50点満点中30点以上の得点が求められます。
すべての科目に合格しなければ実技試験には進めないので、試験範囲を幅広く勉強する必要があるでしょう。
参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「試験日程・科目(前期)」
科目免除制度
一般社団法人全国保育士養成協議会「免除制度について」によると、保育士試験における筆記試験の科目免除制度として、主に以下の3つが挙げられます。
| 合格科目免除制度・合格科目免除期間延長制度 | - 合格した年を含む3年間は、合格した科目の受験が免除される - 対象の実務経験がある場合、合格した科目の受験が最長5年免除される |
| 幼稚園教諭免許状所有者の免除制度 | 「保育の心理学」「教育原理」の受験が免除される ※特例制度の対象施設における実務経験がある場合は、上記に加えて「保育実習理論」も免除 |
| 社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の資格所有者の免除制度 | 「社会的養護」「子ども家庭福祉」「社会福祉」の受験が免除される |
参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「免除制度について」
筆記試験の合格科目には有効期間が設けられています。不合格となった科目を有効期間内に再受験して合格点が取れれば、実技試験に進むことが可能です。
合格科目の有効期間は3年間が原則ですが、合格科目免除期間延長制度を活用すると、最長で5年まで延長できます。対象施設で児童の保護に一定期間従事している人が、合格科目免除期間延長制度の該当者です。対象施設の例として、以下が挙げられます。
- 児童福祉施設(助産施設・保育所・児童養護施設など)
- 認定こども園
- 幼稚園
- 小規模保育事業
- 放課後児童健全育成事業
- 障がい児通所支援事業
- 一時保護施設
2026年の合格科目の場合、原則2028年までとなる有効期間を、最長で2030年の試験まで延長することが可能です。
ただし、2029年の試験まで延長する場合と、2030年の試験まで延長する場合では、必要な勤務期間・勤務時間数が異なります。それぞれの条件は以下のとおりです。
| 延長する期間 | 対象期間 | 必要な勤務期間・総勤務時間数 |
|---|---|---|
| 2029年まで(計4年間) | 2026年4月~2029年3月 | 1年以上かつ1440時間以上 |
| 2030年まで(計5年間) | 2026年4月~2030年3月 | 2年以上かつ2880時間以上 |
参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「筆記試験合格科目における合格科目免除期間延長制度について」
勤務経験としてカウントされる対象期間は、科目が合格となった年度の頭(4月1日)から、免除を行う試験が行われる年度の前年度末(3月31日)までとなります。
参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「免除制度について」
一般社団法人全国保育士養成協議会「筆記試験合格科目における合格科目免除期間延長制度について」
実技試験
一般社団法人全国保育士養成協議会「実技試験(前期)概要」によると、実技試験は3つの分野が設けられており、そのうち2分野を選択して受験します。2026年の保育士の国家試験(前期)における、実技試験の分野と内容は以下のとおりです。
| 分野 | 項目 | 概要 |
|---|---|---|
| 音楽に関する技術 (弾き歌い) |
内容 | ピアノまたはギターを使って、2つの課題曲を弾き歌いする 【2026年度試験の課題曲】 - うれしいひなまつり - 山の音楽家 |
| 求められる力 | 歌や伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができること | |
| 詳細 | - 伴奏は、指定の楽譜のコード進行を尊重して演奏する - 歌のみ・伴奏のみは採点の対象外 |
|
| 造形に関する技術 (絵画) |
内容 | 保育の一場面を、色鉛筆を用いた絵画で表現する |
| 求められる力 | 保育の状況をイメージし、情景・人物の描写や色使いなどの造形表現ができること | |
| 詳細 | - 試験時間:45分 - 解答用紙の大きさ:A4判(縦横19㎝の枠内) - テーマ:当日に発表 |
|
| 言語に関する技術 (素話) |
内容 | 指定されたお話(昔話のあらすじ)を身振り・手振りを加えて話す 【2026年度試験の課題】 - ももたろう - おむすびころりん - 3びきのこぶた |
| 求められる力 | 基本的な声の出し方・表現上の技術・幼児に対する話し方ができること | |
| 詳細 | - 時間:3分間 - 対象:3歳児クラス(15人程度)を想定 - テーマ:3つの課題のうち1つを、個人の試験開始時(入室時)に指定 - 禁止事項:絵本や人形などの使用 |
参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「実技試験(前期)概要」
実技試験は、保育士として必要な知識・技能・資質の観点から評価されます。配点は各分野50点満点で、合格には2分野ともに6割以上(30点以上)の得点が必要です。
参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「実技試験(前期)概要」
科目免除制度
一般社団法人全国保育士養成協議会「免除制度について」によると、幼稚園教諭免許状を所有している場合のみ、実技試験が免除されます。
なお、実技試験は科目ごとの合格判定がないため、筆記試験のような科目免除制度はありません。
参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「免除制度について」
保育士の国家試験の合格率・難易度
こども家庭庁のデータによると、2023~2025年度の保育士試験における受験申請者数・合格者数と、これらの人数から算出した合格率は以下のとおりです。
| 実施年度 | 受験申請者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 6万6625人 | 1万7955人 | 26.9% |
| 2024年度 | 5万8767人 | 1万5475人 | 26.3% |
| 2025年度 | 5万4807人 | 1万621人 | 19.4% |
参考:こども家庭庁(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP))「保育士試験の実施状況(令和5年度)」
こども家庭庁「保育士試験の実施状況(令和6年度)」
こども家庭庁「保育士試験の実施状況(令和7年度)」
2023~2025年度における保育士の国家試験の合格率は、20~25%前後です。2025年度の合格率は2割を下回る結果で、国家試験のなかでも難易度が比較的高いと考えられます。そのため、保育士の国家試験に合格するには入念な対策が必要です。
参考:こども家庭庁(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業(WARP))「保育」
こども家庭庁「保育」
保育士の国家試験の申し込み方法
一般社団法人全国保育士養成協議会「受験申請方法」によると、保育士の国家試験の申し込み方法は、「郵送申請」と「オンライン申請」があります。
郵送申請の場合の手順は、以下のとおりです。
- 受験申請の手引きを請求(通常5~10日程度で到着)
- 申請書の記入
- 受験手数料の払い込み(郵便局の窓口のみ)
- 申請書類の発送(郵便局の窓口から簡易書留で郵送)
- 申請の手続き完了
一方、オンライン申請の場合、申し込みの手順は以下のようになります。
- 受験申請ページで必要な情報を入力・データをアップロード
- 受験手数料の支払い(クレジットカードまたはコンビニ決済)
- 申請手続き完了(受付完了メールを受領)
オンライン申請の場合、手引きの請求や書類の発送が不要です。そのため、郵送申請よりも早く、かつ郵送料や証明写真の印刷費用を抑えて申請できます。
参考:一般社団法人全国保育士養成協議会「受験申請方法」
保育士の国家試験に受かるための対策
ここでは、保育士の国家試験に受かるための対策を紹介します。
学習スケジュールを立てる
保育士の国家試験に受かるためのポイントの1つは、スケジュールを立てて計画的に学習することです。勉強に必要な期間は3~6ヶ月程度が目安といわれています。
社会人の方や子育て中の方などは、日々まとまった勉強時間がとれない場合もあるでしょう。そのため、まずは月単位で大まかな学習スケジュールを立てることが大切です。
たとえば、「X月中にテキストを読み切る」「X月中に過去問を3年分解く」などの目標を決めると、試験までにやるべきことを把握しやすくなるでしょう。
筆記試験はすべての科目の合格点を満たす必要があるので、「苦手科目に対する学習時間は長めに確保する」といった、保育士の国家試験の内容に即した対策を行うことが重要です。
試験本番を想定した練習を行う
試験本番を想定した練習を行うことも、保育士の国家試験に受かるために大切な対策の1つです。筆記試験の場合は、本番どおりの時間で過去問を解いてみると、解答形式や時間配分に慣れることができます。
実技試験の対策としては、家族や友人に協力してもらい、人前で実技を行う練習をしておくのがおすすめです。子どもの興味を引く工夫が重要となるため、第三者目線からアドバイスをもらえると、合格に近づけるでしょう。
保育士の国家試験は保育士資格を取得するための試験
- 保育士の国家試験(保育士試験)は、基本的に年2回実施される
- 保育士の国家試験は、筆記試験と実技試験で構成されている
- 保育士の国家試験の合格率は、近年20~25%前後で推移している