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臨床工学技士国家試験の内容・合格率・試験対策を紹介
20 hours ago

「臨床工学技士国家試験について知りたい」という方もいるのではないでしょうか?臨床工学技士国家試験は、臨床工学技士の免許を取得するうえで合格が必要な試験のことで、年に1回、例年3月上旬ごろに実施されます。この記事では、臨床工学技士国家試験の概要や合格率の推移を紹介します。臨床工学技士国家試験を受けた後の流れや合格するためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
臨床工学技士国家試験の概要
臨床工学技士国家試験とは、臨床工学技士の資格を取得するための試験です。年に1回、例年3月上旬ごろに実施されます。
厚生労働省「臨床工学技士国家試験の施行」、公益財団法人医療機器センター「第39回午前問題」、公益財団法人医療機器センター「第39回午後問題」によると、2025年度に実施された第39回臨床工学技士国家試験の概要は以下のとおりです。
| 試験期日 | 2026年3月1日(日) |
| 試験地 | 北海道・東京都・大阪府・福岡県 |
| 試験時間 | - 午前9時30分~正午(2時間30分) - 午後1時30分~午後4時(2時間30分) |
| 試験方式 | 筆記試験(五肢択一・マークシート方式) |
| 問題数 | 180問(午前90問/午後90問) |
| 試験科目 | - 医学概論(公衆衛生学・人の構造及び機能・病理学概論及び関係法規を含む) - 臨床医学総論(臨床生理学・臨床生化学・臨床免疫学・臨床薬理学を含む) - 医用電気電子工学(情報処理工学を含む) - 医用機械工学 - 生体物性材料工学 - 生体機能代行装置学 - 医用治療機器学 - 生体計測装置学 - 医用機器安全管理学 |
| 受験手数料 | 3万800円 |
| 合格発表日 | 2026年3月26日(木) |
参考:厚生労働省「臨床工学技士国家試験の施行」
公益財団法人医療機器センター「第39回午前問題」
公益財団法人医療機器センター「第39回午後問題」
臨床工学技士国家試験に関する情報は、厚生労働省や医療機器センターのWebサイトで公表されます。例年9月ごろに情報が解禁されるため、受験を予定している方はこまめにチェックしておきましょう。
参考:厚生労働省「臨床工学技士国家試験の施行」
公益財団法人医療機器センター「臨床工学技士国家試験 過去の試験問題等」
臨床工学技士国家試験を受けるには?
公益財団法人医療機器センター「臨床工学技士国家試験 受験資格/試験科目」によると、臨床工学技士国家試験を受けるには、以下のいずれかの受験資格を満たす必要があります。
- 臨床工学技士養成所で3年以上、臨床工学技士に必要な知識・技能を修得する
- 「大学や指定の養成所で2年以上」または「高等専門学校で5年以上」修業して指定科目を修め、臨床工学技士養成所で1年以上、臨床工学技士に必要な知識・技能を修得する
- 「大学や指定の養成所で1年以上」または「高等専門学校で4年以上」修業して指定科目を修め、臨床工学技士養成所で2年以上、臨床工学技士に必要な知識・技能を修得する
- 指定科目を修めて大学を卒業する
- 外国で臨床工学に関する学校・養成所を卒業するまたは、臨床工学技士に相当する免許を取得し、厚生労働大臣から知識や技能が備わっていると認められる
高校卒業後に臨床工学技士を目指す場合は、「3~4年制の臨床工学技士養成所」や「臨床工学の指定科目を学べる4年制大学」に通うのが一般的です。
看護師や診療放射線技師、臨床検査技師などの医療系職種の養成所で一定年数修業し、必要科目を修得している場合は、臨床工学技士養成所に1~2年通うことで国家試験の受験資格が得られます。
参考:公益財団法人医療機器センター「臨床工学技士国家試験 受験資格/試験科目」
臨床工学技士国家試験の申し込み方法
厚生労働省「臨床工学技士国家試験の施行」によると、臨床工学技士国家試験の受験手続きには、以下のような書類が必要となります。
- 受験願書
- 証明写真
- 修業(卒業)見込証明書または修業(卒業)証明書など、受験資格を証明する書類
受験手続きを行う期間は、例年12月上旬~中旬ごろに設けられます。
なお、修業(卒業)見込証明書を提出して受験手続きを行った場合は、3月の指定期日までに改めて修業(卒業)証明書を提出しなければなりません。修業(卒業)証明書を出さなかった場合は受験資格が認められず、合格しても原則として受験が無効となるため、忘れず提出しましょう。
参考:厚生労働省「臨床工学技士国家試験の施行」
臨床工学技士国家試験の合格率の推移
厚生労働省「国家試験合格発表」によると、過去3年(第37回~第39回)における臨床工学技士国家試験の合格率の推移は、以下のとおりです。
| 実施回(実施年度) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第37回(2023年度) | 2630人 | 2068人 | 78.6% |
| 第38回(2024年度) | 2598人 | 2049人 | 78.9% |
| 第39回(2025年度) | 2396人 | 1573人 | 65.7% |
参考:厚生労働省「第37回臨床工学技士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第38回臨床工学技士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第39回臨床工学技士国家試験の合格発表について」
第39回(2025年度)臨床工学技士国家試験は、合格率が前年度より10%以上低くなっています。合格率の低下には、出題基準の変更が影響している可能性があるでしょう。
現状の臨床工学技士の業務に応じた知識や技能を身につけることを目的に、養成施設のカリキュラムと試験の出題基準の変更が行われました。出題基準の変更後初めて実施された第39回試験の結果を受けて、第40回以降の試験の難易度が調整されることも考えられます。
なお、臨床工学技士国家試験の合格基準は180点満点中108点以上(全体の6割以上の得点)で、こちらの変更はありません。
参考:厚生労働省「国家試験合格発表」
厚生労働省「第37回臨床工学技士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第38回臨床工学技士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第39回臨床工学技士国家試験の合格発表について」
臨床工学技士国家試験に合格するためのポイント
ここでは、臨床工学技士国家試験に合格するためのポイントを紹介します。
試験本番までの学習スケジュールを立てる
臨床工学技士国家試験に合格するためのポイントは、試験日から逆算して学習スケジュールを立てることです。
臨床工学技士国家試験では、医学や工学、安全管理など、幅広い分野の知識が問われます。そのため、すべての科目をバランス良く学習できるよう、計画的に勉強を進めていくことが大切です。
過去問を使って試験対策をする
過去問を使って試験対策をすることも、臨床工学技士国家試験の合格に近づくための学習方法の一つです。過去問を活用すると出題の傾向を掴めるので、要点を押さえて勉強できるでしょう。
過去5年分の試験問題は、公益財団法人医療機器センター「臨床工学技士国家試験 過去の試験問題等」から閲覧可能です。
参考:公益財団法人医療機器センター「臨床工学技士国家試験 過去の試験問題等」
最新の出題基準を理解して勉強する
前述のとおり、第39回(2025年度)の試験から出題基準が変更されています。具体的には、IT分野に関する問題が出題されたり、物理・数学・化学の知識を問われる問題が増えたりしたようです。そのため、新基準に準拠したテキストや第39回試験以降の過去問を使い、問題の傾向を把握して対策する必要があります。
スキマ時間を活用する
スキマ時間を有効活用することも、臨床工学技士国家試験の勉強のコツです。ノートや単語帳を作成して苦手な科目のキーワードを確認したり、一問一答形式の問題を解いたりすることで、スキマ時間にも試験対策ができます。
勉強する場所や使える時間に合わせて、勉強方法の選択肢をいくつか用意しておくと、試験対策に充てる時間を増やせるでしょう。
臨床工学に関する試験を受けてみる
試験本番の雰囲気に慣れたり、知識の定着度や苦手分野を把握したりするために、臨床工学に関する試験を受験してみるのも良いでしょう。出題形式や出題範囲が臨床工学技士国家試験と類似している試験として、「第2種ME技術実力検定試験」があります。
公益社団法人日本生体医工学会 ME技術教育委員会「第2種ME技術実力検定試験のご案内」によると、第2種ME技術実力検定試験とは、ME機器やシステムの安全管理などの医用生体工学に関する知識を持ち、医療に応用し得る資質があることを評価する検定です。受験資格は設けられておらず、誰でも受験できます。
参考:公益社団法人日本生体医工学会 ME技術教育委員会「第2種ME技術実力検定試験のご案内」
臨床工学技士国家試験を受けた後の流れ
臨床工学技士として働くためには、免許の申請を行い、厚生労働省が管理する臨床工学技士名簿に登録される必要があります。臨床工学技士国家試験に合格したら、速やかに免許申請の手続きを行いましょう。
厚生労働省「臨床工学技士免許申請手続」によると、臨床工学技士の免許申請に必要な書類は以下のとおりです。
- 免許申請書
- 診断書
- 住民票の写しまたは戸籍抄(謄)本
- 収入印紙(登録免許税):9000円分
- 免許証送付用封筒(660円分の切手を貼付)
- 登録済証明書用はがき(登録済み証明書の発行を希望する人のみ)
免許証が手元に届くまでには、免許登録後2~3ヶ月程度かかります。そのため、就職先によっては、登録日から一両日中に発行される「登録済証明書」の提出を求められることがあるようです。免許申請後は登録済証明書を発行できない場合があるため、登録済証明書の要否は事前に確認しておきましょう。
なお、上記の情報は2026年6月時点のものです。
参考:厚生労働省「資格申請案内」
臨床工学技士国家試験に落ちたら?
臨床工学技士国家試験に落ちた場合、次回の国家試験の合格を目指すために、予備校に通うのも一つの手です。独学で対策をして試験に挑むこともできますが、予備校で指導を受けて計画的に試験対策を進めるほうが、学習内容の理解を深めやすいでしょう。
なお、養成施設によっては、卒業生を対象に試験対策のサポートを行っているところもあるようです。臨床工学技士国家試験は例年2割以上の人が不合格となっているため、万が一落ちてしまったときに備え、卒業後に利用できる制度の有無を事前に確認しておくと良いでしょう。
臨床工学技士国家試験は例年3月上旬に実施される
- 臨床工学技士の資格を取得するには、国家試験の合格が必要
- 臨床工学技士国家試験では、医学・工学・安全管理学などの知識が問われる
- 臨床工学技士国家試験の近年の合格率は、60%台後半~70%台後半で推移している