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常勤と非常勤の違いとは?定義や給与体系、職種別の特徴を解説!

「常勤と非常勤の違いとは?」と気になる方もいるのではないでしょうか。常勤と非常勤の違いは、労働時間の長さです。この記事では、常勤と非常勤の定義や給与体系の違いを解説します。それぞれの勤務形態のメリットとデメリットもまとめました。職種別にみる常勤・非常勤の働き方の特徴や、自分に合った勤務形態を見つける方法にも触れているので、就職や転職の参考にしてください。
常勤と非常勤の違いとは?
ここでは、常勤と非常勤の定義や給料、社会保険の違いを解説します。「常勤と非常勤の違いは何?」と気になる方は、以下を確認してみましょう。
常勤と非常勤の定義の違い
常勤と非常勤の主な違いは、勤務時間の長さです。一般的に、常勤は就業規則で設定されているフルタイム(1日8時間、週5日など)での勤務を指し、それ以外の短時間勤務が非常勤に分類されます。
なお、「常勤」や「非常勤」はあくまで勤務形態を表しており、雇用形態(正社員、パート、アルバイトなど)とは必ずしも対応しません。たとえば、フルタイムで働くパート・アルバイトは常勤職員となります。求人情報を確認する際は、勤務形態と雇用形態の両方をチェックすると良いでしょう。
常勤と非常勤の給料の違い
給与体系は、常勤は固定の月給制や年俸制が多く、非常勤は労働時間に応じて支払う時給制や日給制が多いという違いがあります。
ただし、雇用形態で給与体系を決める場合が多いので、一概に常勤か非常勤かだけで給与体系を判断することはできません。正社員は月給制が多く、パート・アルバイトや派遣社員は時給制が多い傾向にあります。
ボーナスや退職金の支給対象を、常勤職員や正社員のみとする職場も少なくありません。常勤で働く場合、勤務時間が長かったりボーナスが付いたりすることにより、非常勤より高い年収を稼げる場合が多いでしょう。
ただし、高度な専門スキルが求められる職種の非常勤職員は、時給が高かったり資格手当が支給されたりすることで、効率良く稼げる場合があります。
常勤と非常勤の社会保険の違い
社会保険が適用されるかどうかも、常勤と非常勤の違いの一つです。常勤はフルタイムで勤務するため、原則として健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険のすべてに加入します。一方で非常勤の場合は、労働時間や契約条件によっては勤務先の社会保険に加入せずに働く場合があるでしょう。
健康保険・厚生年金保険の加入対象者
「所定労働時間および労働日数が常勤職員の4分の3以上」の場合、事業者の規模を問わず社会保険の加入義務が生じます。
また、厚生労働省「社会保険加入の要件」によると、労働時間が「常勤の4分の3」に満たなくても、以下をすべて満たす場合は、勤務先の健康保険や厚生年金保険への加入が必要です。
- 勤務先の従業員数が適用基準を満たしている
- 週の所定労働時間が20時間以上ある
- 所定内賃金が8.8万円以上ある
- 学生ではない
- 2ヶ月を超えて雇用される見込みがある
上記の労働条件に該当する非常勤職員が、健康保険・厚生年金保険に加入する必要があるかどうかは、事業者の規模によって異なります。2027年9月までは、従業員数が51名以上の事業者が適用対象です。2027年10月以降は基準が緩和され、従業員数が36名以上の事業者へと対象範囲が広がります。
参考:厚生労働省「社会保険加入の要件」
雇用保険・労災保険の加入対象者
正社員やパート・アルバイトといった雇用形態に関わらず、以下の2つに当てはまる方は雇用保険の加入対象です。
- 1週間あたりの所定労働時間が20時間以上ある
- 31日以上継続して雇用される見込みがある
上記に該当する場合、事業者や本人の意思に関係なく雇用保険への加入義務が生じます。
また、労災保険の適用は雇用形態や企業規模を問わず、雇用されるすべての労働者が加入対象です。
参考:厚生労働省「雇用保険制度 Q&A~事業主の皆様へ~」
厚生労働省「労災補償」
常勤職員として働くメリット・デメリット
常勤職員として働くメリット・デメリットを、以下の表にまとめました。
| ・収入が安定している ・すべての社会保険に加入できる ・キャリアアップの機会を得やすい ・手厚い福利厚生を利用できる傾向がある ・教育体制が整っている傾向がある |
・残業や休日出勤をする可能性がある ・拘束時間が長い場合がある ・業務量が多い場合がある ・責任の大きさを感じる場合がある |
常勤職員のメリットは、収入が比較的安定していることや、すべての社会保険に加入できて生活の安定を図れることです。常勤職員に対する教育体制が整備されている職場も多く、研修や勉強会を通じてスキルアップしやすい環境といえるでしょう。
一方で、業務の状況によっては残業や休日出勤を求められる場合があります。特に業務量が多い職場や夜勤シフトがある職場では、拘束時間の長さを負担に感じるかもしれません。
非常勤職員として働くメリット・デメリット
非常勤職員として働くメリット・デメリットは、以下のとおりです。
| ・勤務する時間や曜日の融通が利きやすい ・ダブルワークがしやすい ・残業や休日出勤が少ない傾向がある |
・収入が安定しにくい ・ボーナスや退職金制度がない傾向がある ・昇進やキャリアアップの機会が少ない |
非常勤職員は、勤務時間や勤務日の融通が利きやすいメリットがあります。プライベートで育児や介護を担う方など、ライフスタイルに合わせて働く時間を調整したい人にとって、選択しやすい働き方といえるでしょう。
ただし、給与が出勤日数・時間数に左右されたり、ボーナスや退職金の支給対象ではなかったりするなど、収入の不安定さをデメリットに感じる可能性があります。責任の大きい仕事を担当する機会が限られるため、「キャリアアップが難しい」と感じることも考えられるでしょう。
職種別にみる常勤・非常勤の働き方の違い
ここでは、常勤・非常勤の働き方の違いを職種別に解説します。医師や看護師、介護職、保育士の働き方が気になる方は、以下を参考にしてみてください。
医師
常勤医師は1つの病院やクリニックに専属で勤務するのに対し、非常勤医師は複数の医療機関を掛け持ちしたり、短時間のシフトを組み合わせたりすることが可能です。
厚生労働省「医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査要綱(p.102)」では、常勤医師について「原則として病院が就業規則などで定める医師の勤務時間のすべてを勤務する者」と定義しています。
同ページには、「病院が定めた医師の週あたりの勤務時間が32時間未満の場合、32時間以上勤務する医師を常勤医師とする」という旨の記述もあります。
なお、上記は立入検査時のルールで、病院が必要な人員を配置しているか調査する際などに用いられる基準です。
参考:厚生労働省「医療法に基づく立入検査について」
看護師
常勤看護師は、病院やクリニックの就業規則に定める所定内の労働時間で働く職員で、非常勤看護師は短時間勤務の職員のことです。所定内労働時間は職場によって異なりますが、労働基準法が定める上限である40時間とする場合が多いでしょう。立入検査時のルールは医師と同様です。
常勤看護師の仕事内容は、病棟や外来での日々の看護業務に加え、リーダー業務や新人看護師の教育・指導、病棟運営に関わる委員会活動などです。勤務形態は2交代制や3交代制が一般的で、夜勤や残業が発生する場合があるでしょう。
非常勤看護師は、常勤看護師の補助業務を担当したり、特定の時間帯に限定して働いたりする傾向があります。非常勤看護師が活躍する職場は、病院の外来やクリニック、介護施設、訪問看護ステーションなどさまざま。一定の看護経験があれば、ブランクがあってもそのスキルが評価され、好条件で採用されるケースもあるようです。
介護職
常勤の介護職は、日勤・夜勤を組み合わせた2~4交代制のシフト勤務が多いのに対し、非常勤の介護職は「週2~3日」「1日4時間のみ」といった勤務が多い傾向があります。
常勤介護職は、利用者さんの身体介護や生活援助に加え、施設の運営や新人職員の指導、マネジメントといった業務を担当することもあるようです。責任が大きい仕事を任される分、キャリアアップを目指しやすいでしょう。
非常勤介護職は、「日勤専従」「夜勤専従」や「入浴介助のみ」といった特定の業務に絞った働き方が可能です。訪問介護の分野では、「登録ヘルパー」という選択肢もあります。登録ヘルパーは、訪問介護事業所に希望の勤務時間や曜日を登録し、依頼に応じて利用者さんの自宅に直行・直帰してサービスを提供する働き方です。
希望の仕事内容やライフスタイルに合わせて働きやすいのが、非常勤の介護職として働くメリットです。
保育士
常勤保育士がクラス担任を務めることが多いのに対し、非常勤保育士は常勤の補助業務や朝夕の延長保育など、保育業務を中心に担当します。
常勤保育士は、園児の保育だけではなく、年間計画の作成や保護者対応、行事の企画・準備、後輩指導といった施設運営に関わる業務を担うことも多いでしょう。
なお、常勤保育士の定義は2023年4月にこども家庭庁によって明言されました。こども家庭庁「保育所等における常勤保育士及び短時間保育士の定義について(通知)(p.2)」によると、常勤保育士の定義は以下のとおりです。
- 保育所等の就業規則で定める常勤の労働時間に達している人(所定内労働時間が月120時間以上の場合に限る)
- 上記以外で、1日6時間以上かつ月20日以上勤務する人
上記の要件を満たさない職員は、人員基準を考える際に短時間保育士(非常勤)として位置づけられます。
参考:こども家庭庁「保育」
自分に合った働き方や職場を見つける方法
希望に合った勤務形態を選んでミスマッチのない職場を見つけるには、以下のような流れで求人探しを進めると良いでしょう。
- 1.希望条件を書き出して優先順位を付ける
- 2.希望職種の常勤・非常勤の実態を把握する
- 3.ライフスタイルに合う働き方を考える
- 4.気になる職場の情報を集める
- 5.複数の職場の求人情報を比較する
自分にとって最適な働き方を見つけるには、まず将来のキャリアプランを含めて希望条件を整理し、優先順位を付けると良いでしょう。譲れない条件を明確にしたうえで、希望する職種における常勤と非常勤の違いを把握します。業務内容や給料、勤務時間などを調べ、自身のライフスタイルに合う働き方や職場を考えることが重要です。
気になる職場の給与体系や雰囲気といった情報を集めて複数の求人を比較することで、ミスマッチのない就職・転職ができるでしょう。
常勤と非常勤の違いは労働時間の長さ
- 一般的に常勤とはフルタイム勤務を指し、非常勤はそれ以外の働き方を指す
- 常勤職員は収入が安定している一方で、責任の大きさを感じる可能性がある
- 非常勤職員は勤務時間に融通が利く一方で、キャリアアップしにくい場合がある
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