豆知識
社会福祉主事任用資格の証明書がない!就職に必要な書類とは?
2 months ago

「社会福祉主事任用資格の証明書について知りたい」という方もいるのではないでしょうか?社会福祉主事任用資格に公的な証明書はありません。資格要件を満たしていることを証明する書類が証明書となります。この記事では、社会福祉主事任用資格の取り方と証明書となる書類の種類を紹介します。大学や短大における社会福祉主事任用資格の指定科目一覧や確認方法、履歴書への書き方も解説するので、ぜひ参考にしてください。
社会福祉主事任用資格の証明書とは?
厚生労働省「ページ9:社会福祉主事任用資格の取得方法」によると、社会福祉主事任用資格に、国や自治体が発行する「資格証明書」はありません。
社会福祉主事任用資格を有すると証明するには、要件を満たすことを証明する書類が必要です。
社会福祉主事の要件を満たすことを証明する書類は、資格の取得方法によって異なります。就職や転職の際に、「社会福祉主事任用資格の証明書」の提出を求められた際は、自身の資格取得方法に応じた証明書や書類を提出しましょう。
具体的な書類の種類については、後述の「社会福祉主事任用資格の取得方法別の証明書の種類」の項目で紹介しているので、あわせてご覧ください。
参考:厚生労働省「ページ9:社会福祉主事任用資格の取得方法」
社会福祉主事任用資格とは
厚生労働省「ページ8:社会福祉主事について」によると、社会福祉主事任用資格とは、福祉事務所の現業員として働くために必要な資格です。福祉事務所は、社会福祉各法に基づく援護または更生の措置に関する事務を行うため、専門知識のある社会福祉主事の配置が義務付けられています。
社会福祉主事任用資格は、福祉事務所の現業員だけではなく、同様の知識が求められる他職種の要件としても準用されているので、要件を満たす方は福祉業界で広く活躍できるでしょう。社会福祉主事任用資格を要件とする職種は、以下のとおりです。
| 職場 | 職種 | |
|---|---|---|
| 行政 | 福祉事務所 | - 現業員 - 査察指導員 - 老人福祉指導主事 - 家庭児童福祉主事 - 家庭相談員 - 母子相談員 |
| 各種相談所 | - 知的障害者福祉司 - 身体障害者福祉司 - 児童福祉司 |
|
| 社会福祉施設 | - 施設長 - 生活相談員 |
|
参考:厚生労働省「ページ8:社会福祉主事について」
福祉事務所以外にも、相談所や社会福祉施設などで相談援助の仕事に携わりたい場合、社会福祉主事任用資格が活かせるでしょう。なお、上記の職種のなかには、社会福祉主事任用資格に加えて、児童福祉事業や障がい者福祉事業など、特定の事業に一定期間従事した経験が必要となるものもあります。
参考:厚生労働省「ページ8:社会福祉主事について」
社会福祉主事任用資格の取得方法別の証明書の種類
前述したように、社会福祉主事任用資格の証明書となる書類は、資格の取得方法によって異なります。社会福祉主事任用資格の取得方法は、以下の3通りです。
- 指定科目を修めて大学などを卒業する
- 指定の養成機関・通信課程・講習会を修了する
- 社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取得する
厚生労働省「ページ9:社会福祉主事任用資格の取得方法」を参考に、社会福祉主事任用資格の取得方法と、証明書となる書類の例を見ていきましょう。
指定科目を修めて大学などを卒業した場合
社会福祉主事任用資格の取得方法の一つは、学校教育法に定める大学や短期大学において、社会福祉に関する科目(指定科目)を3科目以上修めて卒業する方法です。
このルートの場合は、履修済みの科目が記載された大学の成績証明書や卒業証明書などが、社会福祉主事任用資格を有することの証明書として使用できます。
なお、書類の発行方法は大学によってさまざまです。発行までに時間がかかることも考えられるため、社会福祉主事任用資格が必要な職場へ就職する可能性がある場合は、早めに証明書を準備しておくのがおすすめです。
社会福祉主事任用資格の指定科目一覧
厚生労働省「ページ9:社会福祉主事任用資格の取得方法」によると、2026年4月時点での社会福祉主事任用資格の指定科目は、以下のとおりです。
- 社会福祉概論
- 社会保障論
- 社会福祉行政論
- 公的扶助論
- 身体障害者福祉論
- 老人福祉論
- 児童福祉論
- 家庭福祉論
- 知的障害者福祉論
- 精神障害者保健福祉論
- 社会学
- 心理学
- 社会福祉施設経営論
- 社会福祉援助技術論
- 社会福祉事業史
- 地域福祉論
- 保育理論
- 社会福祉調査論
- 医学一般
- 看護学
- 公衆衛生学
- 栄養学
- 家政学
- 倫理学
- 教育学
- 経済学
- 経済政策
- 社会政策
- 法学
- 民法
- 行政法
- 医療社会事業論
- リハビリテーション論
- 介護概論
科目の名称は、時代の変遷とともに変更される場合があります。よって、自身が指定科目を履修しているか確認するには、大学などを卒業した年度に規定されていた指定科目一覧を参照しましょう。
また、履修科目を判定する際は、指定科目名との完全一致が原則となりますが、一部読み替えが可能な科目もあります。自身が履修した科目名と完全一致する指定科目がない場合は、読み替えの範囲に該当するものがないか確認することも重要です。
なお、指定科目の一覧や読み替えの範囲は、厚生労働省「ページ9:社会福祉主事任用資格の取得方法」で確認できます。
指定の養成機関・通信課程・講習会を修了した場合
社会福祉主事任用資格は、以下のいずれかの条件を満たすことでも、取得が可能です。
- 「全社協中央福祉学院社会福祉主事資格認定通信課程」もしくは「日本社会事業大学通信教育科」で1年間修業する
- 22科目1500時間を修めて指定社会福祉主事養成機関を修了する
- 都道府県などで実施される講習会(19科目279時間)を受講する
指定社会福祉主事養成機関や通信課程、講習会などを修了した場合は、「修了証明書」が社会福祉主事任用資格の要件を満たすことの証明書となります。
なお、養成機関によっては、「単位修得証明書」など、書類の種類や名称が異なることもあるようです。どの書類が社会福祉主事任用資格の証明書として使用できるか分からない場合は、社会福祉主事任用資格の証明となる書類が欲しい旨を窓口で伝えてみると良いでしょう。
社会福祉士や精神保健福祉士の場合
社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取得している場合、各資格の登録証を社会福祉主事任用資格の証明書として使用できます。
公益財団法人社会福祉振興・試験センター「初めて登録申請を行なう方の登録手続き」によると、社会福祉士と精神保健福祉士の登録証は、国家試験に合格後、社会福祉振興・試験センターに必要書類を提出することで発行が可能です。
なお、公益財団法人社会福祉振興・試験センター「よくあるご質問」によると、登録証の交付には通常1ヶ月半程度の時間がかかり、登録申請中であることの証明書はありません。そのため、就職や転職の際に登録証を使用する可能性がある場合は、早めに申請手続きを行っておくのがおすすめです。
資格の登録申請中に、就職先から社会福祉主事任用資格の証明書の提出を求められた場合は、現在登録申請中であることを伝えましょう。「合格証書」「登録手数料の振替払込請求書兼受領証」「登録申請書類送付時に郵便局から発行された簡易書留の受領証」を提示すれば、資格登録の申請中であることを証明できます。
参考:厚生労働省「ページ9:社会福祉主事任用資格の取得方法」
公益財団法人社会福祉振興・試験センター「初めて登録申請を行なう方の登録手続き」
公益財団法人社会福祉振興・試験センター「よくあるご質問」
社会福祉主事任用資格の履歴書への書き方
社会福祉主事任用資格は、履歴書の資格欄へ記入することが可能です。
履歴書の資格欄に書く際は、「社会福祉主事任用資格 取得」と記載します。「資格」や「任用資格」の部分は省略せず、正式名称で書くのがポイントです。また、社会福祉主事任用資格は試験に合格することで得られる資格ではないため、「合格」ではなく「取得」を用いると良いでしょう。
社会福祉主事任用資格の取得年月には、養成機関や通信課程を卒業・修了した年月や、社会福祉士や精神保健福祉士の資格を取得した年月を記載します。養成機関を卒業予定の場合は、「取得見込」と記載するのが一般的です。
社会福祉主事任用資格を取得していると、福祉に関する知識を持っていることの証明となります。そのため、社会福祉主事任用資格を必須要件としていない応募先に提出する履歴書にも、「社会福祉主事任用資格 取得」と記載しておくと、専門性を評価される可能性があるでしょう。
社会福祉主事任用資格や証明書に関するQ&A
社会福祉主事任用資格や証明書に関するよくある質問を紹介します。
社会福祉主事任用資格の有効期限は?
社会福祉主事任用資格に有効期限はありません。一度資格を取得すれば、資格要件を満たした日から年数が経っても「社会福祉主事任用資格を取得している者」として就業でき、履歴書にも記載できます。
社会福祉主事任用資格に関する証明書は再発行できる?
社会福祉主事任用資格に関する証明書は、一般的には再発行可能なものが多いようです。ただし、発行元や書類の種類によっては、発行可能な枚数や期間が決められている場合があります。書類の再発行の必要がある場合は、発行元に確認してみると良いでしょう。
社会福祉主事任用資格に公的な証明書はない
- 社会福祉主事任用資格の証明書となる書類は、卒業証明書や成績証明書など
- 社会福祉主事任用資格の証明書は、資格の取得方法ごとに種類が異なる