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面接後のお礼メールは必要?メリットやタイミング、例文を紹介
a year ago
介護・医療施設で採用面接を受けた際、「お礼メールは送るべき?」「どんな内容を送ったら良い?」と悩む方もいるでしょう。面接後のお礼メールは必須ではありませんが、マナーを守って送ることで好印象を与えられる場合があります。
この記事では、面接後に送るお礼メールについて、タイミングや書き方、注意点などを解説します。お礼のメールとお礼状の使い分けについても解説するので、ぜひ役立ててください。
面接後のお礼メールの必要性
結論から言うと、面接後のお礼メールが面接の合否に大きく影響することはありません。選考はあくまでも面接の場で行われ、経歴やスキル、性格、相性などによって合否が検討されます。お礼メールを送らなかったからといって選考結果が悪い方向に転ぶことはほとんどないと考えられるでしょう。
そのため、面接後にお礼メールは送らなくても問題はありません。ただし、面接後にお礼メールを送ることによって、熱意を伝えられるなどのメリットを得られることもあります。
お礼状との使い分け
日本では従来、贈り物のお礼などにお礼状が使われてきました。そのため、面接後のお礼にも、メールではなくお礼状を出したほうが良いのではないかと考える方もいるようです。しかし、ほとんどの場合、面接のお礼にお礼状を使うのは好ましくなく、メールのほうが良いとされています。
お礼状よりもメールが良いといわれる理由は、スピードです。お礼状は面接当日に投函したとしても、到着まで1~2日かかると想定されます。そのほか、面接先に届いたお礼状は、窓口から採用担当者に渡してもらう必要が出てしまい、先方の手間となる可能性もあるでしょう。
ただし、お礼状が効果的に作用するケースもあります。
少ない採用枠に多数の応募者が殺到している場合などは、採用担当者もたくさんの面接をこなさなければならず、誰を採用するか迷っているケースも少なくありません。そんなときに面接のお礼状を届けることで、採用担当者に自分の意気込みやお礼の気持ちをダイレクトに伝えられ、自分を強く印象づけることができます。
面接後にお礼メールを送るメリット
面接後にお礼メールを送るメリットは、以下のとおりです。
- 好印象を与えられる
- 熱意をアピールできる
面接後にお礼メールを送るメリットについて、それぞれ確認しましょう。
好印象を与えられる
お礼メールを送ることによって、「気配りができる人」「しっかりと感謝の気持ちを伝えられる人」などと好印象を持ってもらえる可能性があります。
お礼メールによって合否を決めるわけではなくても、礼儀正しい人を採用したい、一緒に気持ち良く働ける人を採用したいという気持ちが採用担当者にあるのは当然のことです。
ただし、面接後のお礼メールで好印象を与えるためには、正しい言葉遣いで文章を作成する必要があります。敬語などを間違えるとかえって悪印象を与えるため、注意してください。
熱意をアピールできる
面接後にお礼メールを送るもう一つのメリットは、入職したい、職場に貢献したいという熱意をアピールできることです。
面接によって得られたことや入職したい気持ちをお礼メールに改めて記載することで、採用担当者にやる気をアピールできます。基本的に多くの採用担当者が「やる気のある人を採用したい」と考えているため、お礼メールがプラスに働く可能性はあるでしょう。
しかし、熱意があるとはいえ、お礼メールが長文になると読みづらくなってしまいます。あくまでもメインはお礼であり、自分の気持ちは簡潔に記すことを心掛けましょう。
面接後にお礼メールを送るタイミング
面接後にお礼メールを送る場合、採用担当者に良い印象が与えられるのはどのタイミングなのか悩むかもしれません。ここでは、面接後にお礼メールを送るタイミングについて紹介します。
原則として面接の当日中に送る
面接後のお礼メールは、原則として当日中に送るのが良いでしょう。面接を受けた時間帯が遅い場合は、翌日の送信でも問題ありません。ただし、面接を受けた24時間以内に送るよう心掛けてください。
それ以上の時間が経過してしまうと、お礼メールのメリットが発揮できません。採用担当者にとって面接の印象が薄くなった頃にお礼メールが届くことになり、熱意が伝わりづらくなります。
面接が複数回ある場合も毎回送って問題ない
一次面接や二次面接など、面接を複数回受ける場合は、面接のたびにお礼メールを送っても問題ありません。
ただし、面接のお礼メールはどうしても似通った内容になりがちです。毎回同じような事務的なメールの場合、かえって悪い印象を与える可能性があるため注意しなければなりません。毎回の面接の内容を上手に文面に取り入れ、前に送信したものと似通った内容にならないよう工夫してください。
面接後のお礼メールの送り先
面接後のお礼メールは、採用担当者宛に送ります。
面接時に面接官から名刺を渡されるなどしてメールアドレスが分かる場合は、面接官の個人アドレス宛に送っても構いません。しかし、そうでない場合は、面接前にやりとりをしていた採用担当者のメールアドレスに、宛先を「採用担当者様」にして送りましょう。
反対に、面接官が複数いてそれぞれのメールアドレスを知っていたとしても、送るメールは代表となる方への1通とします。そのメールの宛先は連名にするのが無難です。
面接官の名前が分からず、採用担当者宛にメールを送信する場合は、「面接のためにお時間を取ってくださった皆様にくれぐれもよろしくお伝えください」と書き添えると良いでしょう。
面接後のお礼メールの書き方・例文
ここでは、介護施設で面接を受けた場合のお礼メールの書き方を例文で紹介します。
この例文は、テンプレートとして使うことが可能です。実際にお礼メールを送信する際は、受けた面接の内容に従って書き換えてください。
○○法人○○施設(法人名・施設名)
人事部 ○○様
お世話になっております。
本日○時より面接の機会を頂きました、○○ ○○(氏名)と申します。
本日はお忙しい中、お時間を割いていただき 誠にありがとうございました。
○○様のお話を伺い、貴施設の理念や○○という方針についてあらためて共感を深め、 貴施設で仕事をしたいという思いが一層強くなりました。
ご縁をいただくことができましたら、これまでに身につけたスキルや経験を役立て、貴施設に貢献できればと考えております。
ご多忙と存じますので、ご返信には及びません。 末筆ながら重ねて面接のお礼を申し上げるとともに、貴施設のますますのご発展とご活躍をお祈り申し上げます。
○○ ○○※氏名
〒000‐0000
○○県・・・・・・※住所
電話:080-0000-0000
メールアドレス:・・・・・・@・・・・・.ne.jp
新卒採用の面接だった場合は、末尾の氏名に大学名や学部名などを添えても良いでしょう。病院宛にお礼メールを送る場合、本文の「貴施設」は「貴院」にします。
お礼メールを送信するときのメールアドレスは、あまりカジュアルでない文字列のアドレスを使用するのが理想的です。就職・転職活動で使うメールアドレスは自分のフルネームにするのが無難ですが、そうでない場合はカジュアルすぎないか見直してみてください。
なお、転職面接の場合、現職で使っているメールアドレスを面接のお礼メールに使うのはやめましょう。業務以外のことに仕事のメールアドレスを使ったことになり職場に悪印象を与えるので、私用のメールアドレスを使うのが賢明です。
面接後のお礼メールに関する注意点
面接後のお礼メールは印象アップを期待して送りますが、場合によっては逆効果になるケースもあります。
ここでは、面接後のお礼メールに関する注意点を紹介しますので、ぜひ確認してください。
誤字脱字がないか確認する
面接後のお礼メールでは、誤字脱字がないよう注意してください。
誤字脱字のあるメールだと、業務遂行の正確性を疑わせてしまいかねません。「採用したとしても重要なところでミスをするかもしれない」と、面接の評価が下がってしまう可能性があります。
返信がきた場合にはできるだけ早く対応する
面接のお礼メールに対して介護施設や病院などから返信がきた場合、できるだけ早く対応する必要があります。ただし、文中に「返信不要」と書かれている場合には、返信する必要はありません。
メールに「返信不要」と書かれていなければ、以下の主旨で簡潔に返信しましょう。
「お忙しいなかご返信いただき、ありがとうございます。
選考の結果をお待ちしております。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
返信は不要でございます。」
返信に対する儀礼的な返信のため、新しく内容を追加する必要はありません。先方にさらなる手間をとらせないよう、返信内容は簡潔にするのが適切です。
面接後にお礼メールを送って熱意をアピールしよう
- 面接後のお礼メールが面接の合否に大きく影響することはない
- 面接後にお礼メールを送るメリットは、熱意を伝えられること
- 面接のお礼メールは、原則として当日中に送る
- 面接後のお礼メールは、採用担当者宛に送ろう
- 面接後にお礼メールを送る際は、誤字脱字がないか確認しよう
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