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学童保育指導員とは?仕事内容・年収・資格などを紹介
2 days ago

「学童保育指導員とはどのような職種かよく分からない」という方もいるでしょう。学童保育指導員とは、保護者が日中家庭にいない小学生を対象に、学童保育施設で遊びや生活の場を提供する職種のことです。この記事では、学童保育指導員の仕事内容や職場、年収、資格の要否などについて紹介します。学童保育指導員に向いている人の特徴についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
学童保育指導員とは
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「学童保育指導員」によると、学童保育指導員とは、保護者が就労などによって日中家庭にいない小学生を対象に、学童保育施設で遊びや生活の場を提供したり、子どもに適切な援助を行ったりする職種のことです。
学童保育指導員は、子ども自身が学童保育施設で主体的に過ごし、基本的な生活習慣を習得したり、発達段階に応じた主体的な遊びや生活、自己表現などを行える力を身に付けたりするサポートを行います。
参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「学童保育指導員」
学童保育指導員と保育士の違い
学童保育指導員と同様に、子どもの保育を行う職種に保育士があります。
学童保育指導員と保育士の違いの一つは、資格の要否です。job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「保育士」によると、保育士として働くには、養成施設を卒業、もしくは保育士試験に合格し、保育士資格を取得する必要があります。
一方で学童保育指導員の場合、学歴や特定の資格の取得は必要とされないため、職場によっては、資格や経験がなくても働き始めることが可能です。
また、学童保育指導員と保育士は、主な職場も異なります。
同資料によると、保育士の主な職場は「保育所」です。保育所では主に、0~6歳までの子どもを対象に保育を行います。一方、学童保育指導員の主な職場は学童施設となり、保育対象は6~12歳(小学校1~6年生)の子どもです。
このように、学童保育指導員と保育士は、保育する子どもの年齢が異なるため、主な業務内容にも違いがあるといえます。
参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「保育士」
学童保育指導員の主な仕事内容
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「学童保育指導員」によると、学童保育指導員の主な仕事内容は、以下のとおりです。
- 子どもの出欠席と心身の状態の把握
- 基本的な生活習慣の習得の援助
- 発達段階に応じた主体的な遊びや生活、自己表現などに関する支援
- 子どもが安全に過ごすための環境整備
- 緊急時の対応・援助
- 保護者への情報共有
- 学校や地域の関係者との連携
学童保育指導員の主な役割は、子どもが学童保育施設で安全で快適に過ごせるよう、見守りや必要なサポートを行うことです。また、学童保育指導員は、子どもの年齢や特性に合わせて、遊びに加わったり、勉強のサポートをしたりすることもあります。
参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「学童保育指導員」
学童保育指導員の主な職場
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「学童保育指導員」によると、学童保育指導員の主な職場は、学童保育施設です。施設によっては、放課後児童クラブと呼ばれることもあります。
学童保育施設は、公立・公営や社会福祉協議会、地域運営委員会、NPO法人、民間企業、保護者会など、さまざまな団体によって運営されているのが特徴です。そのため、学童保育の設置場所は、学校の余裕教室や児童館、公民館など、多岐にわたります。
また、学童保育施設における子どもの受け入れ人数も、10~40人超と、施設によってさまざまです。そのため、職場が変わると、学童保育指導員の働き方や業務の進め方などに違いを感じることもあるでしょう。
参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「学童保育指導員」
学童保育指導員の一日の勤務スケジュール
平日の学童保育指導員の勤務スケジュール例は、以下のとおりです。
| 午前10時~午後1時 | - 出勤 - 施設内の環境整備 - 事務作業 - お昼休憩 |
| 午後1時~午後3時30分 | - 子どもの受け入れ - 出席確認・出席簿の記入 - 宿題や遊びの見守り |
| 午後3時30分 | - おやつの準備 - おやつの提供 |
| 午後4時 | - 宿題や遊びの見守り - 保育日誌・業務日誌などの記入 |
| 午後5時~午後6時 | - 子どもの帰宅準備 - 保護者の出迎え対応(子どもの情報を共有) |
| 午後6時30分 | - 施設内の片付け・清掃・戸締り - 退勤 |
厚生労働省「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」によると、学童保育施設(放課後児童健全育成事業所)の開所時間は、授業日は3時間以上、学校休業日は8時間以上が原則とされています。
学校休業日は朝から子どもを預かる必要があるため、学童保育指導員の勤務時間は、早番と遅番の交代制でシフトが組まれるのが一般的です。
参考:厚生労働省「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」
学童保育指導員の平均年収
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「学童保育指導員」によると、令和6年賃金構造基本統計調査を基に算出された、学童保育指導員の平均年収は約396万円となっています。
なお、学童保育指導員の1時間当たりの賃金は、以下のとおりです。
- 一般労働者(残業代・賞与を含む):1941円
- 短時間労働者(残業代・賞与を含まない):1397円
同資料によると、正規職員として働いている学童保育指導員の割合は約34%、アルバイト・パートタイマーの割合は約66%となっています(2026年3月時点)。
学童保育指導員の勤務時間は、平日で3~6時間程度が一般的であるものの、土曜日や学校の休業日などで一日保育が必要となる日は、8時間以上の勤務となることもあるようです。
なお、同調査において、学童保育指導員は「その他のサービス職業従事者」に分類されています。よって、学童保育指導員のみの年収や賃金とは異なる可能性もあるため、あくまで参考程度にご確認ください。
参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「学童保育指導員」
学童保育指導員になるには資格が必要?
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「学童保育指導員」によると、学童保育指導員として働くにあたって、学歴や資格は原則必要とされません。ただし、「放課後児童支援員」として働く場合は、都道府県の認定を受け、放課後児童支援員の資格を取得する必要があります。
参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「学童保育指導員」
学童保育指導員におすすめの資格
学童保育指導員におすすめの資格は、保育士資格や教員免許などです。学童保育指導員は、子どもと接する仕事であるため、保育士資格や教員免許を保有していると、業務の中で知識や技術を活かせたり、転職の際有利になったりするでしょう。
また、厚生労働省「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」によると、放課後児童支援員の任用要件には、保育士や教員、社会福祉士などの資格取得が含まれています。そのため、これらの資格を取得したうえで、放課後児童支援員の資格を取得するのもおすすめです。
参考:厚生労働省「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」
学童保育指導員に必要なスキル
ここでは、学童保育指導員に必要なスキルを3つ紹介します。
コミュニケーション能力・共感力
学童保育指導員に必要なスキルの一つは、コミュニケーション能力と共感力です。
学童保育指導員の業務の中では、施設外の職員との連携や、保護者との情報共有など、コミュニケーション能力が必要となる場面が多くあります。また、学童保育では、複数の職員で子どもの保育を行うため、職員間で連携をとりながら業務を円滑に進めるうえでは、十分なコミュニケーションスキルが求められるでしょう。
さらに、学童保育指導員は、多くの時間を子どもと接しながら過ごします。そのため、高い共感力をもち、子どもに寄り添う姿勢をもてると、子どもとの信頼関係を築きやすくなるでしょう。
なお、施設によっては、利用者のなかに外国語を母語とする子どもや保護者がいる場合もあります。そのため、最低限の英語力を身に付けておくと、コミュニケーションをとる際に役立つこともあるでしょう。
観察力
学童保育指導員には、高い観察力も必要となります。厚生労働省「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」によると、学童保育指導員が働く学童保育施設では、おおむね40人以下の施設に対して、2人以上の職員(うち1人は放課後児童支援員)の配置が義務付けられているのが特徴です。預かる子どもの人数が多い施設では特に、1人で複数の子どもの様子を見ておく必要があります。
そのため、子どもが安心して活き活きと過ごせる施設を作るうえでは、高い観察力のある学童保育指導員が求められるでしょう。
参考:厚生労働省「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」
保育や遊びに関する知識
学童保育指導員として働くうえでは、保育や遊びに関する知識も必須です。
前述のとおり、学童保育施設では、6~12歳までの子どもを預かり、保育や遊びの提供を行います。6~12歳の子どもは、年齢によって発達の度合いが大きく変わるのが特徴です。そのため、学童保育指導員には、子どもの年齢に合った遊びの提供や、保育・指導などを行うための知識が必要となるでしょう。
学童保育指導員に向いている人の特徴
ここでは、学童保育指導員に向いている人の特徴を3つ紹介します。
子どもが好きな人
学童保育指導員に向いている人の特徴の一つは、子どもが好きであることです。学童保育指導員は、子どもが安全に過ごせるよう、施設の環境整備を行ったり、勉強や遊びの見守りを行ったりします。
子どもが好きな人であれば、子どもの目線に立って業務に取り組めるため、多くの子どもが過ごしやすい施設作りに貢献できるでしょう。また、子どもとのコミュニケーションを楽しめる人であれば、子どもとの信頼関係を築きやすく、保護者やほかの職員からの信頼も得やすくなると考えられます。
体力がある人
学童保育指導員は、子どもの遊びに参加することもあるため、体力が必要不可欠となるでしょう。子どもの行動力は、年齢が上がるにつれて大きくなる傾向にあります。そのため、高学年の子どもの利用が比較的多い施設や、活発な子どもが多い傾向にある施設などでは特に、体力が必要と感じる場面も多いでしょう。
また、夏の暑さや冬の寒さの中、子どもと一緒に外遊びをすることもあるため、体調管理をきちんと行える人も、学童保育指導員に向いているといえます。
感情のコントロールが得意な人
感情のコントロールが得意な人も、学童保育指導員に向いています。
学童保育で働く中では、子どもに指示を聞いてもらえなかったり、予定どおりに業務を進められなかったりすることから、焦りや不安、怒りなどの感情が湧くこともあるでしょう。しかし、このような状況においても、学童保育指導員は冷静さを保ち、子どもの成長につながる指導や対応をする必要があります。そのため、感情のコントロールが得意で、常に冷静に物事を判断できる人が、学童保育指導員に向いているといえるでしょう。
学童保育指導員の将来性
こども家庭庁「令和7年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(令和7年5月1日現在)」によると、2025年時点での学童保育(放課後児童クラブ)の登録児童数や施設数などは、前年と比べて増加しています。なお、待機児童数は減少傾向にあるものの、2025年10月時点で約7000人ほどいるようです。
また、厚生労働省「図表1-1-3 共働き等世帯数の推移と第一子出産前後の妻の就業変化」によると、共働き世帯は年々増加傾向にあります。そのため、学童保育指導員の需要は、今後も高まることが予想されるでしょう。
参考:こども家庭庁「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)」
厚生労働省「図表1-1-3 共働き等世帯数の推移と第一子出産前後の妻の就業変化」
学童保育指導員とは学童保育施設で働く職員のこと
- 学童保育指導員は小学生を対象に、遊び・生活の場の提供や必要な支援を行う
- 学童保育指導員は、資格がなくても働き始められる
- 学童保育指導員には、コミュニケーション能力や観察力などのスキルが必要
- 子どもが好きな人や体力がある人は、学童保育指導員に向いている