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臨床心理士になるには?試験の概要や受験資格を紹介
a day ago

「臨床心理士になるにはどうすれば良いかよく分からない」という方もいるでしょう。臨床心理士になるには、原則として大学院を卒業し、認定試験に合格することが必要です。この記事では、臨床心理士試験の概要や合格率、受験資格について紹介します。「社会人が臨床心理士になるには?」という疑問についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
臨床心理士になるには
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「受験資格」によると、臨床心理士になるには、原則として臨床心理士養成に関する指定の大学院を卒業し、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会による「臨床心理士試験」に合格することが必要です。
臨床心理士試験の受験資格
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「臨床心理士資格認定事業」によると、臨床心理士試験の受験資格基準は以下のとおりです。
- 指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を満たしている方
- 臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した方
- 諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後、日本国内において2年以上の心理臨床経験を有する方
- 医師免許取得者で、取得後2年以上の心理臨床経験を有する方
第1種指定大学院の場合、大学院修了後の心理臨床経験は不要で、すぐに臨床心理士試験の受験資格を得られるのが特徴です。一方、第2種指定大学院を卒業する場合、受験資格を得るには、修了後1年以上の心理臨床経験が必要となります。
なお、心理臨床経験とは、教育相談機関や医療施設、心理相談機関などで、心理臨床に関する専門職員(心理相談員やカウンセラーなど)として働いた経験のことです。心理臨床経験は有給を原則とするため、ボランティアや研修員などとして無給で働いた経験は、心理臨床経験として認められません。
参考:公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「受験資格」
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「臨床心理士資格認定事業」
臨床心理士試験の概要
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「臨床心理士資格認定事業」および公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「資格審査の実施」によると、2026年2月時点で公表されている臨床心理士試験の概要は、以下のとおりです。
| 試験日程 | 年に1回実施(例年10月から12月ごろ) |
| 試験地 | 東京都 |
| 試験方式 | - 一次試験:筆記試験(多肢選択方式試験および論文記述試験) - 二次試験:口述面接試験 |
| 試験時間 (筆記試験) |
- 多肢選択方式試験:2時間30分 - 論文記述試験:1時間30分 |
| 試験内容 | 【多肢選択方式試験(計100題)】 - 臨床心理士の基本業務(臨床心理査定・臨床心理面接・臨床心理的地域援助・それらの研究調査)に関する基本的な専門知識 - 臨床心理士に関する倫理・法律などの基礎知識および基本的な姿勢や態度 【論文記述試験】 心理臨床に関する1題のテーマについて、1001~1200字の範囲内で論述を記載する 【口述面接試験】 臨床心理士としての基本的な姿勢や態度、専門家として最低限備えておくべき人間関係能力などが問われる |
参考:公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「臨床心理士資格認定事業」
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「資格審査の実施」
二次試験は、一次試験の多肢選択方式試験の成績が一定の水準に達している方に対してのみ実施されます。そのため、10月に一次試験、11月に二次試験、12月に合否発表のようなスケジュールで試験が実施されるケースが多いようです。
なお、臨床心理士資格には、5年ごとの資格更新の制度が設けられています。そのため、臨床心理士は資格取得後も、研修会・学会への参加や研究論文の公刊などを継続的に行うことが必要です。
参考:公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「臨床心理士資格認定事業」
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「資格審査の実施」
臨床心理士試験の合格率
公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「『臨床心理士』資格取得者の推移」によると、2022~2024年に実施された臨床心理師試験の合格率の推移は、以下のとおりです。
| 実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2022年 | 1810人 | 1173人 | 64.8% |
| 2023年 | 1705人 | 1134人 | 66.5% |
| 2024年 | 1816人 | 1200人 | 66.1% |
参考:公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「『臨床心理士』資格取得者の推移」
2022~2024年の過去3年における臨床心理士試験の合格率は、65%前後と比較的安定しているのが特徴です。そのため、過去問題などを活用しながら入念に試験対策を行っておくと、試験合格を目指しやすくなるでしょう。
参考:公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会「『臨床心理士』資格取得者の推移」
社会人が臨床心理士になるには?
社会人が臨床心理士になるには、自身の学歴や臨床心理学に関する知識量、資格取得までにかけられる期間などを基に、受験資格を得るルートを決めることが大切です。
たとえば、大学で心理学に関する科目を履修していた場合、働きながら大学院の受験・入学準備をした後、大学院で2年修学して資格を取得することも可能でしょう。一方で、心理学を学んだことがない場合、心理学の基礎知識から身に付けるため、大学院への入学前に大学に入学・編入する方もいます。そのため、社会人から臨床心理士になるには、まず大学院に入学するまでの計画を立てることがポイントとなるでしょう。
また、社会人から臨床心理士になるうえでは、大学院選びも重要です。大学院によっては、
通信課程や夜間コースが設けられているところもあります。そのため、働きながら臨床心理士の資格取得を目指す方は、仕事と両立しながら通いやすい大学院を選ぶのがおすすめです。
臨床心理士の資格に関するよくある質問
ここでは、臨床心理士の資格に関するよくある質問を紹介します。
臨床心理士になるには何年かかる?
臨床心理士になるには、2~6年程度かかります。大学で心理学を学んでいた方は、第1種大学院で2年修業し、臨床心理士試験に合格することで、最短2年で資格取得が可能です。一方、心理学を学んだことのない方や高卒・短大卒の場合は、大学での修業も必要となるため、さらに2~4年程度かかるでしょう。
臨床心理士になるには通学が必須?
臨床心理士になるには、通学が必須です。前述のとおり、大学院によっては通信課程が設けられている場合もあります。しかし、一部の科目については対面授業が必須であったり、実習期間が設けられていたりするため、通信のみで臨床心理士資格の取得を目指すことはできません。
そのため、働きながら臨床心理士資格の取得をしたい方は、対面授業のカリキュラムが比較的少ない大学院や、社会人が多く通っている大学院などを中心に探してみるのがおすすめです。
臨床心理士になるには大学院の卒業が原則必須
- 臨床心理士になるには、指定の大学院の卒業や認定試験への合格が必要
- 臨床心理士試験は例年10~12月ごろに実施される
- 臨床心理士試験の合格率は、65%前後が平均
- 社会人から臨床心理士になるには、大学院選びが重要