資格・スキルアップ

介護福祉士の資格とは?取得のメリットや取り方・難易度を解説

資格7 months ago

介護福祉士の資格に興味があっても、「取得方法が分からない」「難易度が高そう…」と思っている方もいるでしょう。介護福祉士の取得方法は3つのルートに分けられ、ルートによっては実技試験が免除になります。

この記事では、介護分野の中で唯一の国家資格である介護福祉士について、仕事内容や取得するメリット、取得方法、国家試験の難易度を紹介します。

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介護福祉士とは

介護福祉士とは、「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づいた国家試験に合格したのちに取得できる介護分野では唯一の国家資格です。一度取得すれば更新の必要もないため一生ものの資格であり、介護職を目指すならぜひ取得しておきたい資格といえるでしょう。

介護福祉士の資格を取得している介護職員の主な仕事は、介護サービスの利用者に対して、身体介助や生活介助などの介護業務を行ったり、利用者家族に対してアドバイスしたりすることです。

施設や事業所によっては、介護福祉士はほかの介護スタッフをまとめるリーダー的な役割を求められることもあります。

介護福祉士と介護士との違い

介護福祉士と似ている用語に介護士があります。実は、介護士という資格は存在せず、介護事業所や介護施設などで、介護スタッフとして働いている人を総称して介護士と呼んでいるにすぎません。

介護スタッフの中には、介護職の入門的な資格である介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)や介護福祉士実務者研修を修了している人、あるいは無資格で働いている人もいます。

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介護福祉士の仕事内容

ここでは、介護福祉士の仕事内容を具体的に紹介します。

介護福祉士の仕事は大きく分けると以下の4つです。

  • 身体介護
  • 生活援助
  • 相談・助言
  • チームのマネジメント

介護福祉士のそれぞれの仕事内容を確認していきましょう。

身体介護

身体介護は、食事や入浴、排せつ、それに伴う着衣の着替え、移動のサポートなど主に利用者の身体に直接触れて行う介護のことです。

厚生労働省の「『訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について』の一部改正について」では、身体介護を以下のように定義しています。

  • 利用者の身体に直接接触して行う介助サービス(そのために必要となる準備、後かたづけ等の一連の行為を含む)
  • 利用者のADL・IADL・QOLや意欲の向上のために利用者と共に行う自立支援・重度化防止のためのサービス
  • その他専門的知識・技術(介護を要する状態となった要因である心身の障害や疾病等に伴って必要となる特段の専門的配慮)をもって行う利用者の日常生活上・社会生活上のためのサービス

なお、「ADL」は日常生活動作、「IADL」は手段的日常生活動作、「QOL」は生活の質を指す言葉で、自立支援や重症化予防のサービス、利用者の日常生活上・社会生活上のためのサービスも含まれます。

生活援助

生活援助は、利用者の身体に直接触れない介護サービスのことです。具体的には、以下のような内容が含まれます。

  • 食事の調理・片付け
  • 部屋の清掃
  • 洗濯
  • 買い物の代行

訪問介護で生活援助を行う場合、利用者本人以外の部屋の掃除や、健康な家族のための家事などは介護保険サービスの対象ではありません。

また、買い物の代行についても、あくまでも利用者本人の生活上必要なものに限られます。食料品や台所用品、日常的な消耗品は該当しますが、お酒やたばこなどの嗜好品は対象外です。

相談・助言

在宅で介護サービスを利用している場合、利用者の家族から在宅介護についての相談を受けたり、注意点をアドバイスしたりします。介護ベッドや排せつ、入浴の際に利用する福祉用具のレンタルや購入、手すりの取り付けなど住宅改修についてのアドバイスなどさまざまです。

チームのマネジメント

介護サービスの現場で、自身が介護業務を行うだけでなく、ほかの介護スタッフのマネジメントを行うことも介護福祉士の役割の一つです。介護事業所によっては、管理職を任されスタッフをまとめるケースも少なくありません。

訪問介護事業所でサービス提供責任者として勤務する際は、介護スタッフのサポートだけでなく利用者・家族の相談対応や訪問介護計画書の作成などにも携わります。

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介護福祉士の資格を取得するメリット

介護福祉士の資格を取得しておけば、介護について一定の専門知識や技術を有していることの客観的な証明になります。そのため、以下のようなメリットを得られるでしょう。

  • 高待遇を期待できる
  • 転職を有利に進められる
  • キャリアアップに役立つ

介護福祉士の資格を取得した際のメリットについて、それぞれ確認していきましょう。

高待遇を期待できる

介護福祉士は介護分野で唯一の国家資格であるため、高待遇が期待できます。資格手当が出たり、資格を持っていることで管理職を任されたりするため、ほかのスタッフと比べて給与面で有利に働くでしょう。

厚生労働省の「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」の調査によれば、2021年9月の介護職員全体の月平均給与が316,610円だったのに対し、介護福祉士の月平均給与は328,720円となっており、約1.2万円高いことが分かります。

転職を有利に進められる

介護福祉士の資格があれば、介護分野における一定水準の専門知識とスキルを身に着けていることを客観的に証明することが可能です。そのため、国家資格がない人に比べて転職の際も有利に進められると考えられます。

キャリアアップに役立つ

介護福祉士の資格があれば、より上位の資格取得を目指すことも可能です。民間の資格ではありますが、認定介護福祉士になれば、介護スタッフの指導にあたったり、介護事業所のマネジメントを任されたりするなど、より幅広い仕事に携わることができます。

また、介護福祉士としての実務経験を活かし、介護支援専門員(ケアマネジャー)を目指すことも可能です。

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介護福祉士の資格の取り方

では、介護福祉士の資格を取得するためにはどのようにすれば良いのでしょうか。

資格取得のルートは主に3つです。なお、下記で紹介する以外にも経済連携協定(EPA)ルートがありますが、介護福祉士資格を取得するために日本で就労及び研修を受けているインドネシア人、フィリピン人、ベトナム人向けのルートなので、ここでは省きます。

  • 実務経験を積んで取得する
  • 福祉系高校を卒業して取得する
  • 養成施設を卒業して取得する

介護福祉士の資格取得のそれぞれのルートを確認していきましょう。

実務経験を積んで取得する

介護スタッフとして働きながら、介護福祉士の受験資格を得るルートです。実務経験3年以上に加え、介護福祉士実務者研修を修了する、もしくは介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修の2つを修了する必要があります。

ただし、介護職員基礎研修は2012年度で廃止されたので、実質的には介護福祉士実務者研修を受講しなければなりません。介護福祉士実務者研修を修了している場合、介護福祉士国家試験の実技試験は免除されます。

介護福祉士実務者研修は、現在持っている資格によって取得にかかる期間が異なりますが、大体2カ月~6カ月で修了できます。受講科目の中には通学が必要なものもありますが、通信講座で学べる科目は多いため、働きながら介護福祉士実務者研修の取得を目指すことが可能です。

福祉系高校を卒業して取得する

福祉系高校とは、介護福祉士養成課程の基準を満たし、文部科学大臣・厚生労働大臣が指定する高等学校のことです。福祉系高校には福祉科や福祉コースなどが設置されています。

福祉系高校ルートの場合、入学年度によってカリキュラムが異なります。

2009年度以降に入学し、新カリキュラムで学んだ人の場合は実技試験が免除されますが、2008年度以前に入学した人は実技試験が課せられるので注意が必要です。ただし、養成施設などで介護技術講習または介護過程・介護過程Ⅲを修了すれば、実技試験の免除を申請できます。

そのほか、文部科学大臣・厚生労働大臣が指定する特例高校等で定められた科目・単位数を履修した上で卒業し、介護事業所で9カ月以上かつ135日以上介護の実務経験を積めば、養成施設などで介護技術講習または介護過程・介護過程Ⅲを修了することで実技試験の免除を申請することが可能です。

福祉系高校を2009年度以降に入学した人の場合、卒業後に介護福祉士の筆記試験に合格すると資格を取得できます。

養成施設を卒業して取得する

介護福祉士養成施設とは、文部科学大臣および厚生労働大臣が指定する大学や短期大学、専門学校のことです。

介護福祉士養成施設に通う期間は、卒業した学校の種類によって異なります。

  • 普通科高校:2年以上
  • 福祉系大学・社会福祉士養成施設・保育士養成施設:1年以上

養成施設ルートの場合、普通科高校卒業後に介護福祉士養成施設で2年以上学ぶか、福祉系大学や社会福祉士養成施設、保育士養成施設のいずれかを卒業後、介護福祉士養成施設で1年以上学ぶ必要があります。2026年度末までに介護福祉士養成施設を卒業する場合、卒業後5年間は介護福祉士国家試験を受験しなくても(不合格であっても)介護福祉士の資格を取得できます。

そして、卒業後5年間続けて介護等の業務に従事することで、5年経過後も介護福祉士の資格取得を継続することが可能です。2027年度以降に介護福祉士養成施設を卒業する場合は特例がなくなるため、筆記試験に合格しないと介護福祉士の資格を取得できません。

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介護福祉士の資格の難易度・合格率

介護福祉士の国家試験は、例年1月下旬に筆記試験、3月上旬に実技試験が実施されます。2023年(第35回)の介護福祉士国家試験は、筆記試験が1月29日(日)、実技試験が3月5日(日)、合格発表は3月24日(金)に行われました。

公益財団法人社会福祉振興・試験センターの発表によると、2023年の介護福祉士国家試験の合格率は84.3%(受験者数79,151人、合格者数66,711人)です。介護福祉士国家試験の合格率は大体70パーセント前後といわれており、しっかりと試験対策をすれば難易度はそこまで高くないと考えられます。

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転職を有利に進めるなら介護福祉士の資格はおすすめ

  • 介護福祉士は介護分野では唯一の国家資格
  • 介護福祉士の仕事内容は身体介護や生活援助、マネジメント業務など
  • 介護福祉士の資格を取得すると転職やキャリアアップに役立つ
  • 介護福祉士の資格は実務経験を積むか福祉系高校や養成施設を卒業すると取得できる

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