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問診とは?主な内容や看護師が実施するときのポイントを紹介
19 hours ago

「問診とはどのようなものかよく分からない」という方もいるでしょう。問診とは、医師の診察に先立ち、医師や看護師などの専門職が、患者の病状や既往歴などについて質問するものです。この記事では、問診の主な内容や重要性について紹介します。看護師が問診するときのポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
問診とは
厚生労働省「診療のプロセスにおける役割分担について」によると、問診とは、診察に先立ち、患者に病状や既往歴、家族歴などを聞くことです。問診では、診断の手掛かりとなる患者の情報を正しく聞き取る必要があるため、専門的な知識をもった医師や看護師などの医療専門職種が行います。
医療機関においては、問診・診察の前に、問診票と呼ばれる質問事項が記載された紙に、患者自身が情報を記入するよう求めることが多いでしょう。そして、医師や看護師などが、患者が記入した問診票を基に問診を進める流れが一般的です。
参考:厚生労働省「第4回医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会 資料」
web問診とは
web問診とは、スマートフォンやパソコンなどを用いて、インターネット上で症状や既往歴などについて、患者に回答してもらうシステムのことです。web問診を用いると、来院前に自宅などから問診票の記入ができます。また、医療機関によっては、備え付けのタブレットから患者に回答してもらう仕組みをとっているところもあるでしょう。
web問診を導入する主な目的は、診療の効率化や患者の待ち時間の短縮などです。紙の問診票を用いる場合、患者が病院や診療所に来院してから、待合室で記入する時間と手間がかかります。また、患者が記入した問診票の内容は、医師や看護師などが確認した後、カルテに転記しなければなりません。
一方で、患者のスマートフォンやパソコンから回答するweb問診の場合、来院する前から問診に記入できるのが特徴です。よって、患者の来院後、問診票を記入したり、医師や看護師が内容を確認したりする時間が短縮できるため、患者はよりスムーズに診療を受けられるようになります。その結果、院内の混雑解消につながることもあるでしょう。
また、web問診の場合、紙の問診票を使用した際に起こり得る読み間違いや記入漏れなどを防ぎやすくなったり、電子カルテに入力する手間が省けたりするメリットもあります。このように、web問診を用いるうえで得られるメリットは多いため、web問診を導入する医療機関も増えてきているようです。
問診と診察の違い
問診と診察の主な違いは、目的や症状の確認方法です。前述のとおり、問診では患者への聞き取りをとおして、症状や患者自身に関する情報を集めます。
一方で、診察では医師が視診や触診、聴診などをとおして、患者の身体の状態を把握するのが特徴です。また、診察では問診で得られた情報を基に、症状を確認したり、治療方針を立てたりします。
このように、問診と診察は役割が異なるため、患者の症状を正しく把握し、適切な治療を行ううえではどちらも必要不可欠です。
問診の目的や重要性とは
問診の主な目的は、医師の診療をスムーズに進めることや、診察の手掛かりを得ることなどです。
問診では、患者・家族の既往歴や服薬中の薬の有無、アレルギーの有無など、診察では分からない情報についても患者に質問し、情報を集めます。このような情報を集めることで、発症リスクの高い疾患の有無を確認し、今回の病状との関連性を調べられたり、症状の原因を探る手掛かりを見つけられたりすることもあるでしょう。
また、患者によっては、主症状以外に気になる症状がある場合も。その場合、問診で内容を確認しておくことで、検査では見つけにくい疾病の兆候を見つけられることもあります。そのため、問診では患者とコミュニケーションをとりながら、診察に必要な手掛かりはないか、一つひとつ確認していくことが重要です。
問診の主な内容
厚生労働省「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(通知)」によると、問診では主に以下のような項目について確認を行います。
- 受診した症状について(症状の内容や発症時期、経過など)
- 現在、ほかの医療機関に通院しているか
- 現在、処方されている薬があるか
- これまでに大きな病気にかかったことがあるか(入院や手術を要する病気など)
- この1年で健康診断を受診したか
- これまでに薬や食品などでアレルギーを起こしたことがあるか
- 現在、妊娠中または授乳中であるか(女性のみ)
なお、厚生労働省「参考資料(医療DXに関する診療報酬上の評価について)」によると、マイナンバーカードの健康保険証を利用する場合、患者の同意があれば、特定健診の結果や過去の診療・薬剤の情報が閲覧できる仕組みとなっています。
医療のデジタル化が進むと、従来問診で確認していた事項についての情報をデータで確認できるようになるため、より効率良くかつ正確に、問診を進めることが可能になるでしょう。
参考:厚生労働省「令和6年度診療報酬改定について」
厚生労働省「中央社会保険医療協議会 総会(第535回)議事次第」
看護師が問診を行うときのポイントとは
ここからは、看護師が問診を行うときのポイントを4つ紹介します。
患者が答えやすいような質問をする
看護師が問診を行う際には、患者が答えやすいよう、具体的な質問をするのがポイントです。
たとえば、症状の内容について確認する場合、「痛みはありますか?」や「症状は出始めたときから変わりありませんか?それとも、症状が変化していますか?」というように具体的な聞き方をすると、答えやすいと感じる患者も多いでしょう。このように、問診では内容を細かく分けて質問することが大切です。
また、問診票の内容に追加して確認したい情報がある場合は、「◯◯とご記入いただいておりますが、◯◯は△△ですか?」のような質問をすると、追加の情報の聞き取りだけでなく、記入内容の確認も同時に行えます。内容の確認を含めた質問をすることで、患者との認識を合わせやすくなるため、よりスムーズに問診を進められるでしょう。
症状の状況や経過の様子を聞く
問診では、症状の具体的な状況や経過の様子を聞くことも大切です。たとえば、現在の症状に至るまでに異なる症状が出ていた場合や、症状の度合が変化していた場合など、状況によっては、ほかの疾患の可能性を疑う必要がある場合も。そのため、問診では現在の症状に加えて、症状の変化の有無も確認しておくことが重要です。
患者自身や家族の既往歴を詳しく確認する
患者自身や家族の既往歴を詳しく確認しておくことも、看護師が問診を行うときに大切なポイントの一つです。患者自身の既往歴を確認することで、患者のかかりやすい病気の傾向や、現在の症状との関連性をつかめることがあります。
また、血縁関係のある家族の場合、遺伝的背景や生活習慣などが似ていることが多く、類似した病気にかかるリスクもあるため、家族の既往歴についてもきちんと確認しておくことが重要です。
なお、患者自身の既往歴を確認する過程で、現在服用している薬の有無や、薬による副作用が生じた経験の有無などもあわせて確認すると、確認漏れが防ぎやすくなるでしょう。
患者の心配事や希望を確認する
看護師が問診を行うときには、診療に関する希望の有無を確認しておくことが大切です。患者のなかには、特定の検査を受けたいと考えている方や、薬の種類に関する希望がある方などもいます。このように、診察や治療方針に対して希望がある場合は、事前に聞いておくことで、可能な限り患者の希望に沿った形での診療が行いやすくなるでしょう。
また、治療に関する心配事の有無も、事前に確認しておくべき事項の一つです。治療に対して不安な気持ちや心配事があると、安心して治療に向き合えない患者もいます。そのため、「話しておきたいことや心配なことはないですか」と、問診の際に確認し、患者の不安を取り除く機会を作ることも重要です。
問診とは診察に先立って患者の病状や既往歴を聞くこと
- 問診とは、患者の基本情報や診察では分からない情報を患者から聞き取ること
- 問診では症状についてや既往歴、アレルギーの有無などを確認する
- 問診の主な目的は、診療をスムーズに進めることや診療の手掛かりを見つけること
- 問診を行うときには、患者が端的に答えられる質問をするのがポイント
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