NEW職種・資格情報

男性保育士の割合・将来性は?少ない理由や給料について解説

2 days ago

保育士を目指している男性の中には、現場での割合はどうなのか気になる方もいるでしょう。男性保育士の割合は、女性に比べて少ないのが現状です。この記事では、男性保育士が少ない理由や現場での需要、給料について解説します。また、男性保育士の将来性や、働くうえで気をつけることについても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

男性保育士の割合は女性に比べて少ない

男性保育士の割合は女性保育士に比べると少ないのが現状です。ここでは、男子保育士の割合や、男性保育士が少ない理由について紹介します。

男性保育士の割合

厚生労働省「保育士の現状と主な取組」によると、2018年における保育施設の男性保育士の割合は4%、女性保育士の割合は95.8%でした。この調査から、職場内における男性保育士の比率は女性保育士と比べると少ないことが分かります。

また、こども家庭庁「保育」によると、男女別の保育士登録者数は以下のとおりです。

年度 男性の保育士登録者 女性の保育士登録者 保育士登録者累計
2024年4月1日 9万8,676人 179万9,343人 189万8,019人
2023年4月1日 9万4,462人 174万8,032人 184万2,494人
2022年4月1日 9万148人 169万1,092人 178万1,240 人
2021年4月1日 8万6,207人 163万6,472人 172万2,679人
2020年4月1日 8万2,330人 158万3,219人 166万5,549人
2019年4月1日 7万8,080人 152万476 人 159万8,556人
2018年4月1日 7万3,576人 145万7,296人 153万872 人
2017年4月1日 6万8,976人 139万882人 145万9,858人
2016年4月1日 6万3,837人 132万1,840 人 138万5,677人
2015年4月1日 5万9,018人 125万3,223人 131万2,241人
2014年4月1日 5万4,423人 119万1,929人 124万6,352人

参考:こども家庭庁「保育」

2024年4月1日時点における保育士登録者数は、男性が9万8,676人(約5%)、女性が179万9,343人(約95%)です。また、2014年4月1日時点における男性保育士の登録者数は5万4,423人(約4%)、女性保育士は119万1,929人(約96%)となっています。このことから、男性保育士の割合は2014年に比べると1%程増えていることが分かるでしょう。

ただし、女性保育士に比べると男性保育士の割合はいまだに少ないのが現状です。

参考:厚生労働省「保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)資料」
こども家庭庁「保育士登録者数等(男女別)」

男性保育士が少ない主な理由

男性保育士が少ない理由として考えられるのは、保育士という仕事や給与水準へのイメージです。

保育士は長いあいだ女性の仕事として扱われており、かつては「保母」という名称で認識されていました。その名残から、人によっては今でも「保育士といえば女性」というイメージが残っている可能性があります。そのため、男性が就職を考え出す段階で保育士が選択肢に入らないケースも少なくありません。

さらに、給料が低いというイメージも、男性が保育士を目指しにくい要因の一つです。保育士の給料については後述しますが、理想の年収よりも低い場合やほかの職種と比べて給与水準が低いときは不安を感じることもあるでしょう。

保育士や給与水準へのイメージが重なり、現場で働く男性保育士は全体の4%程度にとどまっていると考えられます。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

男性保育士が現場で求められる主な理由

男性保育士は現場で需要があるのか気になる方もいるでしょう。ここでは、男性保育士が現場で求められる主な理由について紹介します。

体を使った遊びや力仕事で活躍しやすい

男性保育士が現場で求められる理由の一つは、体力を必要とする場面で頼りになるためです。

保育の現場では、園庭で思いきり走り回る遊びや行事準備の力仕事など、体力を使う業務があります。特に女性保育士が中心の職場では、重い備品の移動や高い場所の作業などが負担になりやすいため、身体的にサポートしやすい男性が加わることで、チーム全体の負担が軽減されやすくなります。

また、体を使った遊びをする場面での男性保育士の存在は、子どもたちにも良い影響を与えるでしょう。全力で鬼ごっこをしたり、高い高いなどの体を使ったダイナミックな遊びをしたりする経験は、子どもにとって大切な時間になり、運動面の成長にも良い刺激を与えると考えられます。

防犯面で保護者の安心につながる

防犯上の安心感を園と保護者の双方に与えられることも、男性保育士が現場で求められる理由の一つです。

保育園は子どもが集まる場所であり、不審者対応や園外活動中の安全確保は欠かせません。
しかし、女性だけの職場の場合、「不審者が暴れたときに止められるかどうか」などに不安を感じる保育士や保護者は少なくありません。

不審者は女性や子どもを狙いやすい傾向があるため、男性が保育園に在籍していることで近づきにくい環境を作れます。その点、男性保育士がいることが犯罪の抑止力となり、園全体の心理的な安心につながると考えられます。

男性保護者が育児について相談しやすい

男性保育士が現場で求められる理由には、男性の保護者が育児の悩みを気軽に相談しやすくなることも挙げられます。

育児に関わる男性の中には、「叱り方が分からない」「子どもへの接し方が分からない」などの悩みを抱えているものの、女性保育士には相談しづらいと感じるケースもあるでしょう。

その点、同性である男性保育士なら男性保護者の心理的ハードルが下がり、自然と相談しやすくなることもあります。男性保育士は、父親や祖父、叔父など男性の保護者が園に訪れた際に、生活習慣や育児の困りごとについて話しやすい相談相手となれるでしょう。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

男性保育士の給料・年収

e-Stat 政府統計の総合窓口「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、男性保育士のきまって支給する現金給与額は29万9600円、所定内給与額(給料)は29万2200円、年間賞与等その他特別給与額は79万3300円でした。「きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与等その他特別給与額」で、男性保育士の年収を算出すると、 438万8500円となります。

給料を上げるには、保育士等キャリアアップ研修を受けるのがおすすめです。次項で詳しく紹介します。

参考:e-Stat 政府統計の総合窓口「令和6年賃金構造基本統計調査」

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

男性保育士がキャリアアップする方法

男性保育士がキャリアアップを目指すなら、「保育士等キャリアアップ研修」を受けて役職に就くのが選択肢の一つです。

保育士等キャリアアップ研修とは、保育士の専門性を高め、処遇改善とキャリアアップを目的として設けられた研修制度です。保育士等キャリアアップ研修により従来の園長や主任保育士だけでなく、職務分野別リーダーや専門リーダー、副主任保育士といった新しいポジションが設置され、段階的な昇格が可能になりました。

ここでは、厚生労働省「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ 」をもとに、保育士等キャリアアップ研修や保育士のキャリアパスについて解説します。

保育士等キャリアアップ研修の概要

保育士等キャリアアップ研修は、以下の8分野で構成されています。

  • 乳児保育
  • 幼児教育
  • 障がい児保育
  • 食育・アレルギー対応
  • 保健衛生・安全対策
  • 保護者支援・子育て支援
  • マネジメント
  • 保育実践

各分野15時間以上の研修を受け、レポートを提出することで修了証が交付されます。保育士等キャリアアップ研修に試験はなく、修了証は全国共通で転職時にも有効です。

保育士等キャリアアップ研修を受けたあとのキャリアパス

保育士等キャリアアップ研修を受けたあとのキャリアパスとして、役職ごとの要件は以下のとおりです。

  • 職務分野別リーダー:担当分野の研修修了(経験概ね3年以上)
  • 専門リーダー:職務分野別リーダーを経験し4分野以上の研修修了(経験概ね7年以上)
  • 副主任保育士:職務分野別リーダーを経験しマネジメント+3分野以上の研修修了(経験概ね7年以上)

役職に就くと、公費による処遇改善手当が支給され、以下のように給与アップが見込めます。

  • 職務分野別リーダー:月5,000円
  • 副主任保育士:月4万円
  • 専門リーダー:月4万円

段階的に実力を積み上げながら昇格できる仕組みがあるため、キャリアアップを目指す男性保育士は積極的に保育士等キャリアアップ研修を受講すると良いでしょう。

参考:厚生労働省「保育士等(民間)のキャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ」

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

男性保育士の将来性

男性保育士は、将来性の高い職種だと考えられます。保育現場は慢性的な人手不足が続いており、力仕事や子どもたちの安全管理など、男性の存在が助けになるケースも少なくありません。また、「子育ては女性がするもの」というイメージが薄れ、男女がともに子どもを育てる社会が進む中で、男性保護者にとって男性保育士はより相談しやすい存在となるでしょう。

近年は、職場のジェンダーバランスを重視する園も存在します。賃金改善やハラスメント対策なども進み、「男性だと働きにくい」という従来の不安は徐々に解消されつつあるでしょう。

なお、保育士資格は更新不要で有効期限がない国家資格であり、保育園以外にも企業内の託児所や学童、放課後等デイサービスなど幅広い職場で活かせます。転職を考えた際にも職場の選択肢が多くあると考えられ、保育士資格を活かして長く活躍することが期待できるでしょう。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

男性保育士が働くうえで気をつけること

男性保育士は現場で求められる一方で、心掛けたいことがあります。ここでは、男性保育士が働くうえで気をつけたほうが良いことを紹介します。

保護者との関わり方

男性保育士に対して、なかには慎重な目を向ける保護者もいるようです。男性保育士はまだ数が少ないため、言動が必要以上に注目されることも考えられます。そのため、日々のコミュニケーションで保護者に対して子どもの様子を丁寧に共有し、地道に信頼を積み重ねていくことが大切です。誠実な行動を続けることで、保護者の「男性だから不安」という気持ちは自然と薄れていくでしょう。

子どもとの関わり方

女児の着替えやトイレ介助など、密接な関わりが必要な場面では、慎重な対応が求められると考えられます。園によっては保護者の心配を考慮したり、男性保育士を守るために独自のルールを設けたりするところもあります。

明確な決まりがない場合も、「できるだけ複数の職員がいる環境で介助を行う」「誤解を招く行動は避ける」など、自分を守るための工夫も大切です。
誠実な対応を積み重ねていくことで、保護者の安心につながり、男性保育士自身も働きやすい環境を作れるでしょう。

女性職員との人間関係の築き方

男性保育士が女性中心の職場で働くうえで、相手と壁をつくらない姿勢が大切です。保育園の職員は女性が多い傾向があるため、男性が一人だけという職場も珍しくありません。こうした環境では疎外感を覚えたり、女性の保育士とどのように接すれば良いのか悩んだりすることもあるでしょう。日々の挨拶やコミュニケーションを欠かさず、誠実な行動で信頼を積み重ねていきましょう。

また、周囲の動きを見て、サポートできる場面では積極的に動く姿勢が周りからの信頼につながります。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

男性保育士に関するよくある質問

ここでは、男性保育士に関するよくある質問を紹介します。「男性保育士は何歳まで働けるのか」「どのような職場が働きやすいのか」について触れているので、ぜひご一読ください。

男性保育士はいつまで働ける?

公立保育園の保育士は地方公務員として扱われるため、原則の定年は60歳、再雇用の場合は65歳です。私立の場合は園ごとに異なるものの、60歳前後を定年とし、65歳前後まで働けることが一般的です。

公立・私立ともに再雇用制度を設けている園はあり、その場合は定年後も引き続き現場に立ち続けられると考えられるでしょう。

男性保育士が働きやすい職場は?

男性保育士が働きやすい職場は、男性職員がある程度在籍している園や、男女問わず活躍できる体制づくりが進んでいる園です。夜間保育を行う保育園は、男性保育士の割合が比較的多い可能性があります。また、規模が大きい保育園には、男性の用務員など保育士以外の男性職員がいることも考えられるでしょう。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

男性保育士の割合は少ないが需要はある

  • 保育施設における男性保育士の割合は4%で、女性が大部分を占めている(2018年)
  • 男性保育士は体力面や防犯面、男性保護者の相談相手といった点で重宝される傾向がある
  • 男性保育士が給料を上げるには、保育士等キャリアアップ研修を受けて役職に就く

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

おすすめ記事