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短期入所とショートステイの違いとは?介護職の働き方を紹介

「短期入所とショートステイの違いがよく分からない」という方もいるでしょう。短期入所とショートステイは基本的には同じものを指す場合が多く、違いはありません。この記事では、ショートステイ(短期入所)の種類やロングショートステイについて紹介します。短期入所生活介護と短期入所療養介護の働き方の違いについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

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短期入所とショートステイの違いとは?

短期入所とショートステイは、どちらも、介護が必要な方の短期間の入所を受け入れ、日常生活上の支援や機能訓練などを提供する介護サービスのことです。
短期入所とショートステイは、介護施設での短期的な宿泊サービスのことを指す言葉として、基本的には同じものを指す場合が多いため、大きな違いはありません。

ただし、ショートステイは、短期入所の介護サービスのうち、「短期入所生活介護」を限定して指す場合もあります。そのため、ショートステイは、短期間の宿泊を伴う介護サービス全般を指す場合と、短期入所生活介護を指す場合があると整理しておくと良いでしょう。

なお、ショートステイの種類については、後述の「ショートステイ(短期入所)の種類」で説明しているので、そちらもあわせてご覧ください。

ショートステイとデイサービスの違い

ショートステイとデイサービスの主な違いの一つは、サービスの利用可能な時間帯です。
厚生労働省 介護サービス情報公表システム「どんなサービスがあるの?-通所介護(デイサービス)」によると、デイサービス(通所介護)とは、日常生活上の支援や機能訓練を、通所介護施設の利用時間内において提供する介護サービスです。そのため、デイサービスの施設では、宿泊を伴う夜間の対応は行っておらず、日中の利用が中心となるケースが一般的でしょう。

一方で、ショートステイを提供している施設は、24時間体制で稼働しているため、夜間の宿泊を伴う利用ができるのが特徴です。そのため、介護者の休息を目的として、数日間ショートステイを利用するケースも多く見られるでしょう。

また、ショートステイとデイサービスでは、利用者の条件も異なります。ショートステイの場合、要支援または要介護の認定を受けた方の利用が可能です。一方で、デイサービスの場合、利用できるのは要介護1~5の認定を受けた方のみで、要支援1・2の認定を受けた方は利用できません。

参考:厚生労働省 介護サービス情報公表システム「どんなサービスがあるの?-通所介護(デイサービス)」

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ショートステイ(短期入所)の種類

厚生労働省 介護サービス情報公表システム「公表されている介護サービスについて」によると、短期間の宿泊を伴う介護サービスには、「短期入所生活介護」と「短期入所療養介護」の2つがあります。ここでは、それぞれの介護サービスの特徴を見ていきましょう。

短期入所生活介護

厚生労働省 介護サービス情報公表システム「どんなサービスがあるの?-短期入所生活介護(ショートステイ)」によると、短期入所生活介護とは、常に介護が必要な方の短期間の入所を受け入れ、入浴や食事などの日常生活上の支援や機能訓練などを提供するサービスのことです。

短期入所生活介護は、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持回復などを目的に実施されます。また、家族(介護者)が疾病や出張などの事情で介護ができない場合の利用や、家族(介護者)の身体的・精神的負担の軽減を目的とした利用なども可能です。

なお、短期入所生活介護は、主に介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)で提供されています。

短期入所療養介護

厚生労働省 介護サービス情報公表システム「どんなサービスがあるの?-短期入所療養介護」によると、短期入所療養介護とは、短期間の入所を受け入れ、日常生活上の世話や機能訓練、医療、看護などを提供する介護サービスのことです。短期入所療養介護は、短期入所生活介護を指すショートステイと区別するため、「医療型ショートステイ」や「療養ステイ」と呼ばれることもあります。

短期入所療養介護は、療養生活の質の向上や家族の介護の負担軽減などを目的として実施されるのが特徴です。なお、短期入所療養介護は、主に医療機関や介護老人保健施設、介護医療院などで提供されています。

参考:厚生労働省 介護サービス情報公表システム「公表されている介護サービスについて」
厚生労働省 介護サービス情報公表システム「どんなサービスがあるの?-短期入所生活介護(ショートステイ)」
厚生労働省 介護サービス情報公表システム「どんなサービスがあるの?-短期入所療養介護」

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ロングショートステイとは

ロングショートステイとは、本来、短期間の宿泊を想定しているショートステイを、長期にわたって利用することです。ショートステイの連続利用日数は原則30日までとされており、その日数を超えて利用するケースをロングショートステイと呼びます。

厚生労働省「(介護予防)短期入所生活介護(改定の方向性)」によると、2022年度に実施された調査では、短期入所生活介護の利用者のうち、約10%が31日以上の利用をしている結果に。また、そのうち半数以上が、121日以上連続して利用している結果となっています。
このように、ショートステイは30日までの利用が原則である一方で、31日以上のロングショートステイを利用する方も多いのが現状です。

なお、ショートステイを31日以上連続して利用する目的として多いのが、「要介護3以上の利用者で、特別養護老人ホームの入所待機のため」というものです。ショートステイを提供している施設は、特別養護老人ホームに併設されていることも多く、特別養護老人ホームの空きが出るまでショートステイを利用するケースもよく見られます。

また、同調査によると、「要介護3以上の利用者で、特別養護老人ホームの入所待機のため」にショートステイを利用している人のなかには、連続利用期間が半年以上にわたる方もいるようです。

ロングショートステイと入所の違い

ロングショートステイと入所型の介護施設の主な違いは、利用目的です。
前述のとおり、ショートステイは、短期間の宿泊を目的として利用するサービスです。そのため、31日を超えて利用するロングショートステイの主な目的は、特別養護老人ホームの入所待機のためや介護者や家族の心身の負担軽減のためなど、利用者の周辺環境が要因となるケースが多く見られるでしょう。

一方で、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、介護医療院などの入所型の介護施設の場合、要介護度による利用条件が設けられています。そのため、利用する目的には、要介護度が高く、常時介護が必要なケースや居宅での生活が難しいケースなど、利用者の身体状況が要因となっている場合が多いのが特徴です。

参考:厚生労働省「第229回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料」

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短期入所生活介護と短期入所療養介護の働き方の違い

短期入所生活介護と短期入所療養介護では、利用者の傾向によって、介護職員の働き方や業務内容が異なる場合があります。

たとえば、短期入所生活介護の場合、介護職員の業務内容は、日常生活における身体介護や生活援助が中心です。介護者・家族の事情や休息のために短期入所療養介護を利用する方が多い場合、利用者の要介護度はそれほど高くならないこともあるでしょう。

一方、短期入所療養介護は、医療的なケアを必要としている方が利用するのが特徴です。そのため、短期入所療養介護の事業所で働く介護職員は、施設の看護師と連携をとりながら、介護を行う場面も多いでしょう。また、一定の条件を満たした介護職員は、喀痰吸引や経管栄養などのケアに携わることもあります。

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短期入所とショートステイの基本的な違いはない

  • 短期入所(ショートステイ)には、短期入所生活介護と短期入所療養介護がある
  • ショートステイは短期入所全般を指す場合と、短期入所生活介護を指す場合がある
  • 短期入所生活介護と短期入所療養介護の主な違いは、医療ケアの有無

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