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保育士の仕事内容とは?1日のスケジュールややりがいを紹介
a day ago

「保育士の仕事内容がよく分からない」という方もいるでしょう。保育士の主な仕事内容は、子どもの保育や保護者対応、事務作業などです。この記事では、保育士の1日の仕事内容や職場による違いについて紹介します。保育士がやりがいを感じる仕事内容や、保育士の仕事で大切なことについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
保育士の仕事内容とは?
e-Gov法令検索「児童福祉法 第18条の4」によると、保育士とは、専門的知識・技術をもって、児童の保育や保護者に対する保育に関する指導を行う職種のこととされています。
では、具体的には、保育士はどのような仕事を行っているのでしょうか。ここでは、保育士の主な仕事内容を4つ紹介します。
子どもの保育
保育士の主な仕事内容の一つは、子どもの保育です。保育士は、子ども一人ひとりの発達過程や状況に合わせた保育計画を基に、保育を行います。保育施設では、家庭で保育ができない保護者に代わり、子どもの食事や排泄、午睡などの援助を行うのが、保育士の主な役割です。
また、保育施設によっては、運動会や発表会などのイベントを行うこともあります。季節ごとにイベントを実施し、子どもたちが協調性や文化への理解などを育める機会を与えるのも、保育士の仕事の一つです。なお、保育施設でイベントを行う際は、イベントの練習だけでなく、準備も子どもたちと保育士が一体となって行います。
保護者対応
保護者対応も、保育士の仕事内容の中心となるものの一つです。保育士は、保護者が安心して保育施設に子どもを預けられるよう、施設での子どもの様子を保護者に伝える役割を担っています。
なお、保育中の子どもの様子について気になる点があれば、その都度保護者に情報を共有することも、保育士の仕事の一つです。保育士は、自宅と保育施設で切れ目のない保育を行えるよう、保護者とのコミュニケーションを密にとりながら、日々の業務を行います。
また、保育士は、保護者から家庭での保育に関する相談を受けることも。その際、保育士は保育のプロとして、家庭での保育のアドバイスを行います。
事務作業
保育士は、保育日誌・連絡帳の記入や保育計画の立案などの事務作業も行います。前述のとおり、保育施設での子どもの様子を保護者に伝えるのが、保育士の役割です。そのため、保育士は、子ども一人ひとりの様子を観察して保育日誌で管理したり、保護者への連絡帳で子どもの成長の様子を伝えたりします。
また、保育所などの保育施設では、定期的に発行する保護者へのお便りを作成することもあるでしょう。
保育環境の整備
保育環境の整備も、保育士の主な仕事内容の一つです。保育士は、子どもたちが安全に過ごせるよう、施設内の清掃や遊び道具の消毒、居室内の整備などを行います。
また、施設によっては、子どもたちが楽しく過ごせるよう、季節ごとの掲示物や子どもたちが制作した絵などで居室内の飾り付けをすることもあるでしょう。
参考:e-Gov法令検索「児童福祉法」
保育士の職場による仕事内容の違い
保育士の主な仕事内容は、職場によって異なるケースがあります。
たとえば、多くの保育士が働く保育所では、一般的に0歳から小学校入学前までの子どもを対象に保育を行うのが特徴です。一方で、放課後等デイサービスや児童養護施設などで働く保育士の場合、就学後から18歳までの児童の保育を行うこともあります。
また、保育施設によっては、乳児と幼児など、子どもの年齢層で担当する保育士を分けているケースも。そのため、同じ職場内でも、部署や担当によって、主な仕事内容が変わることもあるでしょう。
保育士と幼稚園教諭の違い
保育士と混同されやすい職種に、幼稚園教諭があります。保育士と幼稚園教諭の主な違いは、仕事を行う目的です。前述のとおり、保育士は、保護者に代わり子どもの保育を行うことを主な目的とし、保育計画に沿って、子どもの成長をサポートします。
一方で、幼稚園教諭は、小学校への就学に備えて、子どもの教育・指導を行うことを主な目的としているのが特徴です。そのため、幼稚園教諭は教育計画に基づき、義務教育の基礎を培える教育を行います。
また、保育士と幼稚園教諭の違いには、関わる子どもの年齢も挙げられるでしょう。前述のとおり、保育士は児童(0~18歳未満)を対象に保育を行います。一方、幼稚園教諭が教育を行う対象は、満3歳から小学校就学前の子どもです。そのため、保育士のほうが、より幅広い年齢層の子どもたちと関わる職種であるといえます。
保育士の1日の仕事内容
保育所で働く保育士の1日の仕事内容には、以下のようなものがあります。
- 午前:子どもの受け入れ/外遊び・室内遊びの見守り/絵本の読み聞かせ
- 午後:昼食・おやつのサポート/トイレの補助/午睡/事務作業/子どもの引き渡し
保育士の1日の仕事内容は、担当する子どもの年齢によって異なることもあります。たとえば、担当する子どもの年齢が低い場合、日常生活のサポートを行う時間が長くなるのが特徴です。一方で、1人で自由に動ける年齢の子どもを担当する場合は、遊びやレクリエーションなどに取り組む時間が増える傾向にあるでしょう。
また、お昼ごろに行う午睡についても、子どもの年齢が低いほど時間を長く設けるのが一般的です。そのため、同じ仕事内容であっても、行うタイミングや長さなどが異なることもあります。
保育所の保育士の働き方
保育施設では、子どもたちが全員揃い、活動を始める時間に保育士が多く勤務している状態になるよう、シフトが組まれるのが一般的です。そのため、勤務する時間帯によって、携わる仕事内容が変わることもあるでしょう。
認可保育園の場合、開園時間は午前7時ごろから午後6時ごろまでとしているところが多いようです。そのため、保育士は、早番と遅番の2交代制や早番・中番・遅番の3交代制などのシフト制で働くケースが多い傾向にあります。
たとえば、3交代制で働く職場の場合、早番は午前7時~午後4時・中番は午前8時~午後5時、遅番は午前10時~午後7時のような時間帯で働くこととなるでしょう。
保育士がやりがいを感じる仕事内容は?
保育士がやりがいを感じる仕事内容の一つは、外遊びや室内遊びのサポートです。保育施設で過ごす子どもたちは、日々の生活をとおして、多くのことができるようになります。その中でも遊びの時間は、子どもたちが多くのことに挑戦し、成長する姿を間近で見届けられる時間であるため、やりがいを感じる保育士も多いでしょう。
特に、小さな子どもの場合は、成長のスピードが早いため、新たな物事ができるようになった瞬間に立ち会える機会も。このように、子どもの成長を近くで感じられることは、保育士にとっての大きなやりがいであり、仕事へのモチベーションアップにつながることもあるでしょう。
保育士の仕事で大切なこと
保育士の仕事で大切なことは、子どもの小さな変化を見逃さないことです。特に小さい子どものなかには、自身の思いや考えを言葉でうまく表現できない子も多くいます。そのため、保育士は、子どもの思いを汲み取れるよう、こまめにコミュニケーションをとったり、普段とは異なる様子があれば、いち早く察知して状況に合った対応を行ったりすることが大切です。
また、子どもの感情の変化にも気づけるよう、普段から子どもとの信頼関係を築いておくことも、保育士の仕事で大切なことの一つです。子どもによっては、人と話すのが得意ではなかったり、周りとうまく馴染めなかったりすることもあるでしょう。
そのため、保育士は子どもに寄り添いながら保育を行うことで、すべての子どもにとって安心でき、心を開ける存在になることが重要です。保育士と子どもの間で信頼関係が築けると、子ども同士のコミュニケーションが円滑に進みやすくなったり、保護者との関係性がより良いものになったりすることもあるでしょう。
保育士の仕事内容は子どもの保育や保護者対応が中心
- 保育士は保育業務や事務作業、保育環境の整備などを行う
- 保育士は職場や担当する子どもの年齢層によって、主な仕事内容が異なる
- 保育士がやりがいを感じる仕事内容の一つは、外遊びや室内遊びのサポート