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介護業界で初めて働く方へ!仕事内容や資格について紹介
13 hours ago

「介護業界で初めて働く際に知っておくべきことがよく分からない」という方もいるでしょう。介護業界で初めて働く際には、介護施設の種類の違いや主な仕事内容についての情報を収集しておくのがポイントです。この記事では、介護職が初めての方が知っておくべき情報や資格の要否について紹介します。介護職が初めての方におすすめの資格や職場選びのポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
介護業界で初めて働く方が知っておくべき基本情報
介護業界で初めて働く方はまず、介護が提供されている施設の種類と、介護職の仕事内容についての理解を深めておくことが大切です。ここでは、介護施設の主な種類と、介護職の主な仕事内容を紹介します。
介護施設の種類
介護施設の種類は、「入所型」と「通所型」の大きく2つに分けられます。入所型の介護施設とは、利用者が入所して、介護サービスを受けながら日々過ごす施設のことです。入所型施設には、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)や介護老人保健施設(老健)、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)などがあります。
一方、通所型の介護施設とは、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送れるよう、心身機能の維持・向上を目的とした日常生活上の支援を提供する施設のことです。具体的には、通所介護(デイサービス)や通所リハビリ(デイケア)などが挙げられます。
介護職の主な仕事内容
介護施設における介護職の主な仕事内容には、以下のようなものが挙げられます。
- 食事・排泄・入浴の介助
- 更衣の介助
- 移乗・移動の介助
- 利用者の健康管理
- 身体機能向上のための機能訓練
- レクリエーションの計画・実施
入所型の介護施設の場合、介護職員は主に、利用者の日常生活における介助や健康管理などを行います。特に、要介護度が高い利用者が多い介護施設では、食事や排泄、入浴の介助などの「身体介護」が業務の中心となるでしょう。
また、介護職員は、利用者の居宅を訪問して介護サービスを行うこともあります。介護職員が行う訪問サービスは、訪問介護や訪問入浴などです。訪問介護では、身体介護に加えて、調理や洗濯、掃除、買い物などの生活援助を行うこともあります。
介護の仕事は初めて・無資格でも始められる?
介護の仕事は、初めて・無資格でも始められるのが特徴です。ただし、無資格の場合は入職して1年以内に「認知症介護基礎研修」を受講する必要があります。
厚生労働省「令和3年度介護報酬改定の主な事項について」によると、2021年度の介護報酬改定において、介護に直接携わる無資格の職員の「認知症介護基礎研修」の受講が義務付けられました。当初設けられていた3年間の経過措置期間を経て、2024年4月以降、医療・福祉関係の資格を持たない人が介護職員として働くうえでは「認知症介護基礎研修」の受講が必須となっています。
認知症介護基礎研修
厚生労働省「介護保険最新情報 vol.1224」によると、認知症介護基礎研修とは、認知症介護に関する基礎的な知識・技術を修得するための研修です。
認知症介護基礎研修の受講にかかる時間は、150~180分程度となっており、原則eラーニング形式で実施されます。認知症介護基礎研修は、オンラインで受講できるうえ、研修科目も「認知症の人の理解と対応の基本」の1つのみであるため、比較的手軽に受講できるのが特徴です。
参考:厚生労働省「第199回社会保障審議会介護給付費分科会(Web会議)資料」
厚生労働省「介護保険最新情報掲載ページ」
介護職で初めて働く方におすすめの研修
介護職で初めて働く方も受講できる研修は、前述の認知症介護基礎研修以外にも、「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」などがあります。ここからは、2つの研修の概要を見ていきましょう。
介護職員初任者研修
厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について(介護職員初任者研修・生活援助従事者研修関係)」によると、介護職員初任者研修とは、介護職員が基本的な介護業務を行うために必要な知識・技術の修得を目的とした研修です。介護職員初任者研修は、旧ホームヘルパー2級にあたるもので、初めて介護職で働く方も受講できます。
介護職員初任者研修は、講習と演習による130時間程度のカリキュラムが組まれているのが特徴です。具体的には、以下のような科目が設けられています。
- 職務の理解
- 介護における尊厳の保持・自立支援
- 介護の基本
- 介護・福祉サービスの理解と医療との連携
- 介護におけるコミュニケーション技術
- 老化の理解
- 認知症の理解
- 障がいの理解
- こころとからだのしくみと生活支援技術
- 振り返り
介護職員初任者研修は、前述の認知症介護基礎研修と比べると研修時間も長く、受講の難易度はやや高いでしょう。しかし、介護職員初任者研修を受講すると、介護職員に必要な幅広い知識を身に付けられます。そのため、初めて介護の仕事に携わる方は、介護職員初任者研修の受講を検討してみるのも良いでしょう。
介護福祉士実務者研修
厚生労働省「実務者研修の指定基準について」によると、介護福祉士実務者研修とは、幅広い利用者に対する基本的な介護提供能力の修得を目的とした研修です。介護福祉士実務者研修では、以下のような科目が設けられています。
- 社会福祉制度(介護保険など)
- 認知症の理解
- 医療の知識
- 障がいの理解
- 介護技術
- 介護過程
- 痰の吸引・経管栄養
介護福祉士実務者研修の研修時間は、450時間以上とされています。そのため、介護職員として働きながら受講する場合、人によっては、修了するまでに半年ほど時間がかかることもあるようです。
介護の仕事に関する知識が浅い場合、介護福祉士実務者研修は、前述の介護職員初任者研修に比べると、やや難易度が高いと感じる可能性もあります。しかし、介護福祉士実務者研修は、介護福祉士資格の取得にもつながる研修であるため、初めて介護職で働く方や無資格の方が受講するケースもあるようです。
そのため、介護福祉士を目指している方や、介護職員として着実にスキルアップしたい方は、介護福祉士実務者研修を受講するのもおすすめです。
参考:厚生労働省「介護職員・介護支援専門員」
厚生労働省「介護福祉士養成施設等における『医療的ケアの教育及び実務者研修関係』」
介護職で初めての職場選びをするときのポイント
介護職で初めての職場選びをするときは、まず、自身に合った働き方ができる介護サービス事業所の種類を見つけることが大切です。たとえば、日勤中心で働きたい場合は、通所型の介護施設や訪問介護事業所などを中心に探すと良いでしょう。一方で、介護スキルを磨きたい方は、幅広い介護業務に携われる入所型の介護施設が向いている可能性が高いと考えられます。
介護職員の働き方は、どの種類の介護サービス事業所で働くかによって大きく変わるのが特徴です。そのため、まずは事業所の種類をある程度絞った後、一つひとつの施設の特徴や職員の働き方などについて詳しく情報を集めていくと、自分に合った職場が見つけやすいでしょう。
介護職で初めて働く際には事前の情報収集が大切
- 介護業界で初めて働く方は、介護施設の種類や介護職の業務内容を知っておくことが大切
- 初めて介護職で働く人で無資格の場合は、認知症介護基礎研修の受講が必要
- 介護職で初めての職場選びをするときは、介護サービスの種類から絞るのがおすすめ
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