職種・資格情報

栄養士資格とは?取り方・難易度・管理栄養士との違いを紹介

12 days ago

「栄養士資格とは、どのようなものかよく分からない」という方もいるでしょう。栄養士資格とは、都道府県知事より認定を受ける国家資格のことで、養成施設を卒業することで取得が可能です。この記事では、栄養士資格の概要や取り方、難易度を紹介します。栄養士と管理栄養士の資格の違いについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

栄養士資格とは?

栄養士資格とは、e-Gov法令検索「栄養士法」によって定められた国家資格で、栄養士の名称を用いて栄養の指導に従事するための資格のことです。
栄養士資格は、名称独占資格に該当します。そのため、栄養士資格を保有している人のみが、「栄養士」や類似する名称を用いて栄養指導を行えるのが特徴です。

なお、栄養士資格は、栄養士の上位資格にあたる「管理栄養士」や、小・中学校において子どもに食に関する指導や給食管理などを行う「栄養教諭」になるうえでも必要な資格となります。

厚生労働省「栄養士免許交付数の推移」によると、2023年度の免許交付数は1万6344件、2023年時点での栄養士免許の交付総数は、118万1980件にわたるようです。

栄養士の仕事内容

job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「栄養士」によると、栄養士は、学校や社会福祉施設、病院、企業、行政機関などで、栄養に関する指導・助言や食事の管理を行います。

栄養士は主に、健康な方を対象に栄養指導や食事の管理を行うのが特徴です。そのため、学校や企業の食堂などで、バランスのとれた献立の作成や調理を行ったり、栄養教諭とともに食育を行ったりするのが、栄養士の主な仕事内容となるでしょう。

一方で、傷病者に対する療養のための栄養指導や、栄養状態に応じた高度な専門的知識や技術を要する栄養指導は、主に管理栄養士が中心となって行います。そのため、医療機関で働く栄養士は、管理栄養士とともに業務に携わるのが一般的でしょう。

参考:e-Gov法令検索「栄養士法」
厚生労働省「管理栄養士・栄養士関係」
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「栄養士」

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

栄養士資格の取り方

文部科学省「3 栄養士、管理栄養士制度の概要」によると、栄養士資格は、厚生労働大臣の指定した栄養士養成施設を卒業した後、都道府県知事に申請し、免許を受けることで取得できます。

栄養士養成施設では、栄養士に必要な知識や技能を身に付けるため、2年以上の修業が必要です。栄養士養成施設には、大学・短大・専門学校があり、養成施設の種類によって、修業年数が2~4年と異なります。

栄養士養成施設における必修科目と必要単位数は、以下のとおりです。

必修科目 必要単位数
社会生活と健康 4単位
人体の構造と機能 8単位
食品と衛生 6単位
実験・実習 4単位
栄養と健康 8単位
栄養の指導 6単位
給食の運営 4単位
実習・実習 10単位
合計 50単位

参考:文部科学省「3 栄養士、管理栄養士制度の概要」

栄養士養成施設における必修科目には、実験や実習が含まれています。そのため、栄養士養成施設には夜間部はなく、通信教育による資格取得もできないのが特徴です。実習では、学校の給食施設や介護施設、病院などを訪れ、実際に栄養士が業務を行う様子を見ながら、必要な知識や技術を学びます。

なお、栄養士資格は、管理栄養士の養成施設でも取得が可能です。そのため、将来的に管理栄養士へのキャリアアップを検討している方は、はじめから管理栄養士養成施設で学ぶことを検討してみるのも良いでしょう。

栄養士資格を取得する難易度は?

栄養士資格は、栄養士養成施設を卒業すると取得できる資格であり、国家試験はありません。そのため、資格を取得する難易度はそれほど高くないでしょう。

ただし、前述のとおり、栄養士養成施設には夜間部や通信課程がありません。そのため、社会人が栄養士の資格取得を目指す場合、人によっては休職や退職をする必要があることも。よって、働きながら栄養士資格を取得する難易度は、比較的高いといえます。

参考:文部科学省「3 栄養士、管理栄養士制度の概要」

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

栄養士と管理栄養士の資格の違い

栄養士と同様に、栄養に関する専門職であるのが「管理栄養士」です。ここからは、栄養士と管理栄養士の違いを紹介します。

資格の取り方

栄養士と管理栄養士の違いの一つは、資格の取り方です。
前述のとおり、栄養士の資格は、栄養士または管理栄養士の養成機関を卒業することで取得できます。

一方で、job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「栄養士」によると、管理栄養士の資格を取るには、栄養士免許を取得後、管理栄養士国家試験に合格することが必要です。管理栄養士養成施設から管理栄養士を目指す場合は、最短4年で国家試験を受けられます。

なお、栄養士養成施設を卒業し、管理栄養士国家試験を受けるには、養成施設での修業年数と実務経験を合わせた年数が5年以上であることが必要です。そのため、栄養士養成施設から管理栄養士を目指す場合は、1年以上の実務経験が必須となります。

このように、管理栄養士資格は、栄養士資格と比べると、資格を取得する難易度は高いといえるでしょう。

業務の内容

栄養士と管理栄養士は、業務の内容も異なります。
栄養士は、主に健康な方を対象にして、栄養指導や給食の管理などを行うのが特徴です。
一方で、管理栄養士の場合、健康な方に加えて、病気や高齢などによって食事がとりづらくなっている方や特別な配慮が必要な方に対しても、栄養指導や栄養管理を行います。そのため、管理栄養士は、より専門的な知識を要する個別の栄養指導などに携わる機会も多いでしょう。

また、e-Gov法令検索「健康増進法 第21条」によると、特定かつ多数の者に対して、継続的に食事を提供する「特定給食施設」では、管理栄養士の配置が義務付けられています。

このように、管理栄養士は専門性の高い業務に従事できるため、栄養士に比べるとより幅広い職場で活躍できるのが特徴です。

参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「栄養士」
e-Gov法令検索「健康増進法」

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

栄養士資格とは養成施設を卒業すると得られる国家資格

  • 栄養士資格は、栄養士として栄養指導に従事するための国家資格のこと
  • 栄養士資格を取得するには、栄養士養成施設で2年以上修業することが必要
  • 栄養士資格を取得すると、主に健康な方に対する栄養指導や給食の管理が行える

簡単60秒!あなたにピッタリの案件が届く 無料会員登録

おすすめ記事