職種・資格情報

地域連携室とは?主な仕事内容や働くスタッフの職種を紹介!

15 days ago

病院の地域連携室にはどのような役割があるのか分からない方もいるでしょう。地域連携室の主な役割は、病院とほかの医療機関などをつなぐ窓口として、患者が安心して医療や介護を受けられるようにサポートすることです。本記事では、地域連携室の主な仕事内容や働くスタッフの職種などを紹介します。また、地域連携室で働く際に求められるスキルについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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地域連携室とは

全国連携実務者ネットワーク「地域連携室の役割は?」によると、地域連携室とは自院と他院、他施設をつなぐ部署です。病院によって地域医療連携室や医療連携科、患者支援室など呼び方は異なるものの、地域連携室としての役割は共通しています。

ここでは、地域連携室が担う役割と前方連携・後方連携のそれぞれの違いについて見ていきましょう。

参考:全国連携実務者ネットワーク「地域連携室の役割は?」

地域連携室の主な役割

前述のとおり、地域連携室は医療・介護・福祉をつなぐ橋渡し役で、患者が安心して医療・介護サービスを受けられるよう調整する部署です。たとえば地域連携室では、医療機関同士における紹介状のやりとりや患者が退院したあとの生活支援の準備などを行い、治療から在宅生活まで切れ目なく患者をサポートします。

全国連携実務者ネットワーク「地域連携室の役割は?」によると、具体的な地域連携室の役割は以下のとおりです。

  • 紹介受診調整や紹介状・返書を管理する機能
  • 退院調整や退院支援を行う機能
  • 地域連携パスを運用する機能
  • 地域の情報収集や病院を広報する機能
  • 研修会や協議会などを開催する機能
  • そのほか、地域との関わりに関する機能(共同診療や登録医など)

上記から分かるように、地域連携室は病院内だけでなく地域全体を視野に入れて、患者の医療と生活を支える仕組みづくりを行っています。

参考:全国連携実務者ネットワーク「地域連携室の役割は?」

前方連携と後方連携の違い

地域連携室の役割は、大きく前方連携と後方連携に分けられます。前方連携とは、患者が病院を受診したり入院・転院したりするときに行う調整のことです。地域連携室では患者が通院している主治医から紹介状を受け取り、診療科や検査の予約を手配することで必要な医療を滞りなく受けられるように調整します。

一方、後方連携は治療を終えた患者が退院したあと、日常生活に戻るまでを支える連携です。患者の退院時期の調整やかかりつけ医の紹介、在宅医療や介護サービスとの橋渡しを担います。

上記から前方連携は病院に入るときの調整、後方連携は病院を出たあとの生活支援として機能していることが分かるでしょう。前方連携と後方連携の双方が連動することで、患者が切れ目なく医療や支援を受けられる体制を整えているのです。

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地域連携室の主な仕事内容

地域連携室の主な仕事は患者が安心して治療や療養を受けられる環境を整えることであり、そのために病院内外での調整や情報の管理を行います。前方連携では診察・検査の予約受付や入院の受け入れ調整、ほかの医療機関への紹介などを行うのが主な仕事です。

後方連携では患者の退院後の生活支援やかかりつけ医の紹介、介護サービスの手配などを行い、病院を出たあとも切れ目なくケアを受けられる環境を整えます。

また、医療相談や制度利用の案内など、患者やその家族への情報提供なども地域連携室の業務です。さらに、地域の医療・介護機関との連携調整や病院の広報活動、医療者向け・市民向けの講演会の開催なども担い、地域連携室は地域全体で患者を支える体制づくりに貢献しています。

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地域連携室の主な職種

地域連携室で活躍している主な職種は医師や看護師、医療ソーシャルワーカーなどです。ここでは、地域連携室で活躍している職種について詳しく見ていきます。

医師

地域連携室における医師は室長として地域連携室の統括を行い、病院内外の医師との調整役を担当します。患者の紹介や受け入れに関する判断、診療方針のすり合わせなどを主導し、スムーズな医療提供につなげるのが地域連携室における医師の役割です。

ただし、小規模な病院の地域連携室では医師が配置されないこともあるようです。

看護師

地域連携室の看護師は、患者の転院・入院の際の病床調整や入院時の案内・説明を行います。また、地域連携室における看護師は退院支援が必要な患者をピックアップし、看護計画を立てて円滑な退院につなげなければなりません。

さらに、退院前カンファレンスでは医師やケアマネジャーなどと連携し、患者の在宅療養に向けた具体的なプランを調整します。看護師は患者の退院後もモニタリングを行い、状態変化に応じて追加の支援につなげることで、継続的なサポートを提供しています。

医療ソーシャルワーカー

地域連携室に配置される医療ソーシャルワーカー(MSW)は、患者や家族の抱える心理的・社会的・経済的な課題に寄り添い、解決へ導く調整役です。医療ソーシャルワーカーは、患者の入院時から退院後までの生活状況を踏まえた支援を行い、在宅療養や社会復帰が円滑に進むように地域や関係機関とつなぎます。

具体的には医療費などの経済面の相談対応や、退院支援、福祉サービス導入の調整など多岐にわたります。

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地域連携室で働く際に求められる資格やスキル

地域連携室で働く際に必須となる資格はありません。ただし、看護師や社会福祉士、精神保健福祉士として従事する場合は、それぞれの国家資格を取得していることが前提となります。

また、事務職であれば「医科医療事務管理士」「医療事務認定実務者」「診療情報管理士」などの取得がおすすめです。医療事務やデータ整理、情報管理に関わる資格があれば面接時のアピールや業務に活かせるでしょう。

さらに、患者や家族、病院内外の医療従事者と円滑に連携するためには、コミュニケーション力が欠かせません。なぜなら、地域連携室は患者や家族に安心感を与える説明や対応を行うと同時に、医師や看護師などの他職種との情報共有や調整を担う必要があるからです。

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地域連携室とは病院とほかの医療機関などをつなぐ窓口

  • 地域連携室とは、患者が安心して医療や介護サービスを受けられるよう調整する部署
  • 地域連携室の主な仕事は紹介状の管理や入院の受け入れ調整、かかりつけ医の紹介など
  • 地域連携室で活躍している主な職種は医師や看護師、医療ソーシャルワーカーなど

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