転職ガイド
履歴書の郵送方法|書き方やマナーを解説!
a year ago
転職活動では、履歴書の郵送を求められることがあります。しかし、インターネットを通じた連絡が一般化している中、そもそも郵便物をあまり送ったことがない、履歴書の郵送の仕方がよく分からないという方も多いでしょう。
そこで封筒の選び方や宛名の書き方、履歴書に同封する送付書の書き方などを紹介します。郵送する際の注意点やマナーについても詳しく解説するので、ぜひチェックしてください。
履歴書の郵送方法は普通郵便が一般的
履歴書を企業に送るとき、特別な指示がなければ普通郵便でかまいません。
履歴書は郵便法における「信書」に当たり、荷物やカタログの送付などに利用されるメール便や宅配便では信書は送っていけないことになっています。
急ぐ場合は、速達を使っても良い
郵便の中には、普通郵便より速く届けることができる速達郵便があります。履歴書の郵送には基本的に普通郵便を利用しますが、時間的に余裕がないときは速達郵便を使ってもかまいません。
募集を見るタイミングや他社の選考状況によっては、履歴書の提出がぎりぎりになってしまうことがあるのも事実です。応募書類が期限までに届かなければ、選考から外されてしまう可能性が高いため、状況に応じて速達を利用しましょう。
ただし、急いで履歴書を仕上げると、ミスが発生しやすくなるため、注意が必要です。また、期限ぎりぎりに速達で送ると、採用担当者に「スケジュール管理ができていない」など、よくない印象を与えてしまう可能性もあります。できる限りマイナス要因につながることは避け、万全の体制で転職活動に当たるようにしたいものです。
配達状況を確認できるのは特定記録郵便やレターパック
特定記録郵便とは、郵便物などを差し出した記録を残すことができるサービスです。利用する際は、加算料金を支払い、「書留・特定記録郵便物等差出票」に必要事項を記入して窓口に提出します。定記録郵便を利用すると、インターネット上で配達状況が確認できるほか、配達完了メール通知サービスを受け取ることができます。同じく配達記録が残る書留郵便との違いは、受取人の郵便箱に配達されることです。書留郵便の場合は、基本的に受取人の受領印が必要になりますが、特定記録郵便の場合は押印や署名をすることはありません。
レターパックは、郵便局で購入できる専用のA4サイズの封筒を使って、信書も送れるサービスです。対面で届けられるレターパックプラスと、郵便受けに配達されるレターパックライトがあります。どちらも追跡サービスで配達状況が確認できます。
レターパックを利用する場合は、担当者に受領印または署名をしてもらう負担をかけないようレターパックライトを選ぶと良いでしょう。
書留は避けること
書留は、郵便物の引き受けから配達までの配送過程を記録し、万一、郵便物等(ゆうパックを除く)が壊れたり、届かなかったりした場合に、損害要償額の範囲内で、実損額を賠償ししてくれるサービスです。一般書留、簡易書留、現金書留の3種類があります。
書留を使うと配達の際に、相手先の担当者に受領印または署名をしてもらう手間がかかるため、履歴書を郵送する際は使用しないほうが良いでしょう。また、土日や営業時間外など、受取人がいないときは再配達の依頼をして届けてもらう必要があるため、場合によっては、普通郵便よりも届くのが遅くなる可能性もあります。企業からの指定がない限り、簡易書留で履歴書を送るのは避けましょう。
履歴書を郵送する際のマナー
履歴書を郵送する際は、封筒の選び方と書き方のマナーを把握しておきましょう。それぞれ以下で詳しくご説明します。
封筒の選び方
封筒は、履歴書を折らずに入れられるサイズを選びます。一般的な履歴書はA4かB5サイズの二つ折りが多いため、これらが入る「角型2号」(240mm×332mm)を用意するようにしましょう。
履歴書とセットになっている定型の封筒もありますが、A4サイズの書類を三つ折りにしないと入らないため、コピーを取る際に広げる手間がかかります。採用企業にとって負担となるので利用するのは避けましょう。
「角型4号」(228mm×312mm)の場合、A4サイズの書類がぴったり入りますが、履歴書以外にも職務経歴書など複数の書類を同封した場合に、若干取り出しにくくなるのが難点です。
色は、白色がおすすめです。茶封筒は一般的な事務文書の送付に用いられることが多いため、履歴書を送る場合は、ほかの郵送物に埋没しにくい白色の封筒が適しています。封筒の素材についても、中身が透けないよう厚みのある紙を使ったものを選ぶようにしましょう
封筒の書き方
封筒が用意できたら、封筒に記載する項目について確認しましょう。
表面の書き方のポイント
表面に記載する項目は下記の4項目です。
- 郵便番号(アラビア数字で、〒マークは不要)
- 住所(◯丁目以降の数字は漢数字)
- 宛名(正式名称で。敬称は部署の場合は御中、人名の場合は様)
- 「履歴書在中」または「応募書類在中」(朱書き)
なお、日本の企業であれば郵便番号を除き、縦書きで書くようにします。外資系企業宛に英語で送付する際には横書きを用います。
文字は読みやすい楷書で、筆記具は黒色の油性のサインペンや油性のボールペンなどが適しています。
裏面の書き方のポイント
裏面は差出人である自分の住所・名前などを記載します。位置は左上に投函日、左下に住所・氏名を書きます。裏面も郵便番号以外は縦書きにします。
- 郵便番号(アラビア数字で、〒マークは不要)
- 自分の住所(◯丁目以降の数字は漢数字)
- 自分の名前
- 投函日の日付(履歴書に和暦で記載した場合は和暦で、西暦で記載したら西暦で)
- 「〆」(封をしたうえに記載)
封筒への入れ方
履歴書を封筒に入れる際のマナーについて紹介します。
送付書を同封する
封筒にはただ履歴書を入れるだけでなく、どのような用件で送付したかを伝える「送付状(添え状)」を同封するのがマナーです。送付状には、挨拶文、同封した書類の内容(履歴書、職務経歴書など)、簡単な自己PRや応募動機などを記載します。
送付書を同封することで、採用担当者は誰からどんな目的で送付されてきた書類なのかを確認できます。また、応募書類に少しでも関心を持ってもらうアピール材料にもなります。
作成はWordなどパソコンの文書作成ソフトを使用してかまいません。A4サイズ1枚に収まるようにしましょう。
記載する項目は上から順に以下の通りです。
1.送付日付(右寄せで。和暦、西暦は履歴書にそろえます)
2.宛名(正式名称を記載します)
3.自分の連絡先(住所・携帯電話・メールアドレス)、名前(右寄で)
4.頭語・時候の挨拶(投函日に合わせた時候の挨拶を記しましょう)
5.応募の経緯(求人を知った媒体や応募職種などを記載します)・経歴・志望動機(簡潔に)
7.面接の申し込み
8.結語(右寄せで、頭語が拝啓の場合は敬具)
9.同封書類の一覧(左右センターで「記」、その下に同封物の部数・枚数を記載し、「以上」と右寄せで記します)
書類の向きをそろえる
応募書類は、すべてサイズを統一し、重ねる順序や向きにも気を配ります。送付状、履歴書、職務経歴書、その他書類の順に重ね、記入面が上になるようにします。
履歴書はA3の二つ折りになっていますが、自分の名前と写真があるほうを表に向けるようにします。
書類が曲がらないようにする
履歴書は大切な書類ですから、郵送時に折り曲がらないよう、クリアファイルに入れてから封筒に入れるようにしましょう。書類が折り曲がって、コピーを取る際に手間をかけたり、折り目にかかった文字が見づらくなったりするのを防ぎます。
封はのりや両面テープでする
封筒を閉じる際は、のりしろ部分に液体のりまたは両面テープを使用し、しっかりと閉じるようにしましょう。セロハンテープははがれやすいため、ビジネスの場ではマナー違反です。
履歴書を郵送する際の注意点
この項では履歴書を郵送する際の注意点を3つ紹介します。必ず守るようにしましょう。
郵送する前に送付物のコピーを取っておくこと
郵送する前には誤字や脱字がないかチェックし、必ずコピーを取って、どこに送ったものか分かるように保管しておきます。面接では、面接官が履歴書や職務経歴書の内容と照らし合わせながら質問することが多いため、コピーがあると本番前の確認に役立ちます。
履歴書は郵便局から郵送すること
「角2号」の封筒は、定形外郵便となり、同封物の重量によっても料金が異なってきます。郵便料金が不足しないよう、サイズ・重量を確認してもらえる郵便局の窓口で出すのが安心です。
履歴書はメール便や宅配便で送付しないこと
履歴書は郵便法の「信書」に当たるため、郵送で送るのが原則です。荷物やカタログを送る用途のメール便や宅配便で送付しないようにしましょう。
履歴書の郵送方法に関するよくある質問
以下で履歴書の郵送方法に関してよくある質問をご紹介します。
Q.履歴書は白い封筒に入れなければだめ?
基本的には白色、茶色、水色の封筒であれば問題ないとされていますが、白色の封筒を利用したほうが無難でしょう。茶封筒だからといって、不採用となってしまうわけではありませんし、白色の封筒だから大きくプラスに働くわけではありません。それよりも、宛名が丁寧に書けているか、応募書類や履歴書の記入内容に不足がないかなど、中身のほうがより重要だと理解するようにしましょう。
Q.履歴書をポスト投函するとどうなる?
きちんとサイズや重量に見合った料金分の切手が貼ってあれば、ポストに投函しても問題はありません。ただし、郵便局の窓口に持ち込むメリットも存在します。「切手料金の不足が起きない」「集荷トラブルを避けて、投函できる」という点です。
切手料金が不足していると差出人に戻されるか、受取人が差額を支払う必要があります。差し戻されると提出期限に間に合わなくなる可能性があるほか、受取人に差額を支払ってもらうことになればイメージダウンとなってしまいます。
また、ポスト投函の場合その日の集荷時間に間に合わない可能性もあるでしょう。天候が悪ければ封筒が雨に濡れたりする心配もあります。そうした点から、できる限り窓口を使用するのがおすすめです。
Q.郵送報告のメールは必要?
履歴書を郵送した後のメール報告は必ず必要なわけではありません。ただし、郵送した旨の連絡をすると、担当者に丁寧な印象を与えることができます。また、報告しておけば、もし郵便物が届かないトラブルが起こっても、担当者も気遣って連絡してくれるでしょう。
Q.履歴書を郵送する際、切手はいくら必要?
A4サイズの書類を折らずに封入できる「角2型」の封筒で郵送する場合、定形外郵便(長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内)の料金が重量に応じてかかります。50g以内120円、100g以内140円、150g以内210円、250g以内250円、500g以内390円、1㎏以内580円になります。速達の場合は、この基本料金に250gまで260円、1㎏まで350円を加算します(2023年6月時点)。
Q.履歴書の郵送料金はどうやって調べる?
郵便局の窓口に持参すれば、サイズや重量をはかってそれに応じた切手を貼ってくれます。自宅からなら、日本郵便のWebサイトで調べることができます。
履歴書の郵送マナーを押さえて面接を成功させよう
- 履歴書を送る際には、封筒選びから封筒の書き方まで、マナーを守る
- 履歴書を郵送する際には、送付書も同封するのも忘れずに
- 郵送する際には切手の料金を間違えないよう、郵便窓口を利用すると良い
履歴書を郵送するには、守るべきマナーや注意点があります。ぜひこの記事を参考にして書類選考を乗り切ってください。
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