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歯科衛生士になるには?国家資格の取得方法や必要なスキルを紹介

7 days ago

「歯科衛生士になるにはどうすれば良いかよく分からない」という方もいるでしょう。歯科衛生士になるには、歯科衛生士養成機関を卒業し、国家試験に合格することが必要です。この記事では、歯科衛生士になる方法や必要なスキルについて紹介します。歯科衛生士の主な業務内容や職場、給料事情についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

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歯科衛生士になるには?

job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「歯科衛生士」によると、歯科衛生士になるには、歯科衛生士養成機関を卒業後、国家試験に合格し、歯科衛生士免許を取得する必要があります。
ここからは、それぞれの過程について詳しく見ていきましょう。

歯科衛生士養成機関(大学や専門学校)を卒業する

歯科衛生士になるには、高等学校を卒業後、歯科衛生士養成機関にて指定のカリキュラムを修了することが必要です。job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「歯科衛生士」によると、歯科衛生士養成機関には、大学や短期大学、専門学校などがあり、修業年数は3年以上となっています。

歯科衛生士国家試験に合格する

歯科衛生士国家試験は、年に1回、例年3月上旬ごろに実施されています。厚生労働省「歯科衛生士国家試験の施行」によると、2025年に実施された第34回歯科衛生士国家試験の概要は、以下のとおりです。

  • 試験日:2025年3月2日(日)
  • 試験地:北海道・宮城県・東京都・新潟県・愛知県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県
  • 試験科目:人体(歯・口腔を除く)の構造と機能/歯・口腔の構造と機能/疾病の成り立ちおよび回復過程の促進/歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み/歯科衛生士概論/臨床歯科医学/歯科予防処置論/歯科保健指導論/歯科診療補助論
  • 合格発表日:2025年3月26日(水)

厚生労働省「第34回歯科衛生士国家試験正答肢」によると、第34回歯科衛生士国家試験では、計220問(午前110問、午後110問)が出題されています。なお、歯科衛生士国家試験は、例年計5時間(午前と午後で2時間30分ずつ)で試験が実施されることが多いようです。

また、厚生労働省「第34回歯科衛生士国家試験の合格発表について」によると、第34回歯科衛生士国家試験での合格基準は、配点を1問1点、合計215点満点とし、129点以上であることとなっています。このように、歯科衛生士国家試験は、6割以上の得点が合格基準となるのが一般的です。

歯科衛生士国家試験の合格率

厚生労働省「国家試験合格発表」によると、2023年度からの過去3年間の歯科衛生士国家試験の合格率は、以下のとおりです。

実施回(実施年度) 受験者数 合格者数 合格率
第32回(2023年度) 7470人 6950人 93.0%
第33回(2024年度) 7950人 7346人 92.4%
第34回(2025年度) 8026人 7300人 91.0%

参考:厚生労働省「第32回歯科衛生士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第33回歯科衛生士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第34回歯科衛生士国家試験の合格発表について」

歯科衛生士国家試験は、例年9割を超える合格率を維持しており、合格率が非常に高いのが特徴です。試験の難易度自体が低いわけではありませんが、きちんと試験対策を行って試験に臨めば、合格できる可能性は高いでしょう。

参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「歯科衛生士」
厚生労働省「歯科衛生士国家試験の施行」
厚生労働省「第34回歯科衛生士国家試験正答肢」
厚生労働省「第32回歯科衛生士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第33回歯科衛生士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第34回歯科衛生士国家試験の合格発表について」

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歯科衛生士になるにはどのようなスキルが必要?

歯科衛生士として働くうえでは、以下のようなスキルが必要です。

  • コミュニケーションスキル
  • 丁寧かつ迅速に処置を行うスキル
  • 観察力・状況把握力

患者のなかには、歯科医院に対して苦手意識をもっている方もいるでしょう。そのような患者に対して、歯科衛生士が高いコミュニケーションスキルをもって関わることで、患者との信頼関係ができ、安心感を与えやすくなります。そのうえで、丁寧かつ迅速に処置を行える高い技術力が伴っていると、歯科衛生士としての評価が上がるだけでなく、長く通い続けてくれる患者が増えるきっかけにもなるでしょう。

また、歯科衛生士が働く職場では、歯科医師をはじめとするほかの職種や、ほかの歯科衛生士などと連携をとりながら業務を行う場面が多くあります。そのため、コミュニケーション能力に加え、高い観察力や状況把握力があると、ほかのスタッフとの連携がとりやすくなり、業務がスムーズに行えるでしょう。

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歯科衛生士の主な業務内容

job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「歯科衛生士」によると、歯科衛生士の主な業務は、歯科医師の指導の下で、歯科予防処置や診療の補助、歯科保健指導などを行うことです。ここでは、歯科衛生士の3つの主な業務内容について、詳しく紹介します。

歯科予防処置

歯科予防処置とは、虫歯や歯周病などの、歯や歯茎の病気を予防するための処置のことです。歯科衛生士は主に、歯垢・歯石の除去やフッ化物の塗布などを行います。また、日常の歯磨きでは落とせない汚れの除去や、奥歯のように溝がある部分を埋め、虫歯を予防するシーラントなども、歯科衛生士が行う歯科予防処置の一つです。

歯科医師の診療の補助

歯科衛生士は、歯科医師の診療がスムーズに進むよう、使用する治療器具の消毒や、歯の型を取るための材料・薬剤の準備などを行います。また、患者の様子に気を配ったり、歯科医師の指示の下、歯科治療の一部を担当したりすることもあるでしょう。
手術を行う医療機関で働く歯科衛生士の場合、歯科医師が麻酔や手術を行う際の補助に携わることもあります。

歯科保健指導

歯科衛生士は、虫歯予防に関するアドバイスや正しい歯磨きの仕方の指導などを行います。行政機関で働く歯科衛生士の場合、保健所や教育機関、介護施設などで、歯科保健指導を行うこともあるでしょう。

また、近年では、訪問歯科のような、高齢者に対する歯科保健指導への需要も高まっているようです。そのため、歯科衛生士が高齢者の居宅を訪問し、摂食・嚥下の指導や口腔ケアに関するアドバイスなどを行うこともあります。

参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「歯科衛生士」

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歯科衛生士の主な職場

厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、2024年末時点での、歯科衛生士の主な就業先と就業先別の割合は、以下のとおりです。

就業先 就業人数 割合
診療所 13万5499人 90.6%
病院 7675人 5.1%
市区町村 1929人 1.3%
介護保険施設など 1533人 1.0%
歯科衛生士学校・養成所 1123人 0.8%
保健所 768人 0.5%
事業所 433人 0.3%
都道府県 123人 0.1%
そのほか 496人 0.3%
合計 14万9579人 100%

参考:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

本調査によると、歯科衛生士の約9割が歯科診療所で働いており、診療所以外で働く歯科衛生士は少数であるようです。
しかし、病院や介護施設、行政機関など、歯科衛生士としての知識や技術を活かして働ける職場は幅広くあります。そのため、歯科衛生士は、自分に合った働き方ができる職場を見つけやすい職種の一つといえるでしょう。

参考:厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」

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歯科衛生士の給料事情

政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」によると、歯科衛生士の平均給与額は、以下のとおりです。

  • きまって支給する現金給与額:29万7600円
  • 年間賞与その他特別給与額:48万4400円

上記の金額から年収換算(きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額)すると、歯科衛生士の平均年収は405万5600円となります。

給料をアップさせたい歯科衛生士は、資格を取得してスキルを磨いたり、管理職を目指したりするのがおすすめです。
また、自由診療を主に扱う歯科医院のなかには、インセンティブ制度を設けているところもあります。そのため、自身のスキルを磨き、より高い給与が得られる職場への転職を検討するのも良いでしょう。

参考:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」

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歯科衛生士になるメリット

ここまで、歯科衛生士になる方法や、歯科衛生士という職種の概要を見てきました。では、歯科衛生士になるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、歯科衛生士になるメリットを3つ紹介します。

職場の選択肢が多い

歯科衛生士の職場は選択肢が多く、自分のスキルや希望する働き方に合った職場を見つけやすい点がメリットといえます。前述のとおり、歯科衛生士は、医療機関や介護施設、教育の現場など、さまざまな場所で活躍している職種です。
また、「歯医者はコンビニより多い」といわれるように、歯科医院は全国各地に多く存在しています。そのため、転職をする際も、歯科衛生士として働ける職場を見つけやすいでしょう。

仕事とプライベートを両立させた働き方がしやすい

歯科衛生士の職場は、診療時間や休診日が決まっていることが多いため、仕事とプライベートを両立させながら働きやすい点が、歯科衛生士として働くメリットの一つです。歯科医院では、夜勤や大幅な残業などが発生する可能性も低いため、ワークライフバランスが整いやすく、長く働き続けやすいと感じる方も多いでしょう。

また、歯科衛生士の職場のなかには、パートとして働けるところも多くあります。そのため、出産や子育てなどで一時退職していた場合も、短時間から働き始められるため、歯科衛生士として再就職しやすい点もメリットでしょう。

キャリアアップを目指せる

歯科衛生士は、長く働き続ける以外にも、資格を取得してスキルを磨くことで、キャリアアップを目指すことが可能です。歯科衛生士には、小児歯科や矯正歯科、老年歯科など、専門分野に特化した認定資格が多くあります。そのため、自身が携わる業務と関連が強い資格を取得することで、職場での評価がアップしたり、管理職を任されるようになったりするケースもあるでしょう。

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歯科衛生士の資格取得についてよくある質問

ここからは、歯科衛生士の資格取得に関するよくある質問を3つ紹介します。

歯科衛生士資格は働きながら取得できる?

歯科衛生士資格は、働きながら資格取得を目指せます。働きながら歯科衛生士資格の取得を目指す場合は、夜間に通えるコースを設けている養成機関を選ぶのがおすすめです。
ただし、臨床実習などは日中に行われるケースも多いため、仕事の予定の調整が必要になる場面もあるでしょう。

歯科衛生士になるには通信教育のみでは無理?

歯科衛生士になるには、指定の養成機関に通う必要があるため、通信教育のみでは資格の取得はできません。
しかし、歯科衛生士養成機関のなかには、一部のカリキュラムに対して、オンラインで受講できる仕組みを取り入れているところもあります。そのため、可能な限り通学せず、自宅などで受講したい方は、オンライン授業が実施されている養成機関を探してみるのも良いでしょう。

主婦が歯科衛生士になるには?

主婦が歯科衛生士になる場合、家庭との両立がしやすい養成機関で資格取得を目指すと良いでしょう。具体的には、自宅で受講できるオンライン授業が多い養成機関や、より短い授業時間数でカリキュラムを修了できる夜間コースなどがおすすめです。
また、歯科衛生士はパートとして働く方も多いため、資格取得後も、自身のライフスタイルに合った働き方がしやすいでしょう。

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歯科衛生士になるには国家試験への合格が必要

  • 歯科衛生士になるには指定の養成機関を卒業し、国家試験に合格する必要がある
  • 歯科衛生士になるにはコミュニケーションスキルや観察力、状況把握力などが必要
  • 歯科衛生士資格は、働きながらでも資格の取得が目指せる

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