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理学療法士国家試験の合格率・合格点・合格発表までの流れを解説

6 days ago

「理学療法士国家試験の合格率がよく分からない」という方もいるでしょう。2021年からの過去5年間の理学療法士国家試験の合格率は、7割後半から8割後半の間で推移しています。この記事では、理学療法士国家試験の合格率や合格点について紹介します。理学療法士国家試験の合格発表までの流れや合格するためのポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

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理学療法士国家試験の合格率の推移

厚生労働省「国家試験合格発表」によると、2020~2024年度までの過去5回における、理学療法士国家試験の合格率は以下のとおりです。

実施年度(実施回) 受験者数 合格者数 合格率
2020年度(第56回) 1万1946人 9434人 79.0%
2021年度(第57回) 1万2685人 1万96人 79.6%
2022年度(第58回) 1万2948人 1万1312人 87.4%
2023年度(第59回) 1万2629人 1万1266人 89.2%
2024年度(第60回) 1万2691人 1万1373人 89.6%

参考:厚生労働省「第56回理学療法士国家試験及び第56回作業療法士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第57回理学療法士国家試験及び第57回作業療法士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第58回理学療法士国家試験及び第58回作業療法士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第59回理学療法士国家試験及び第59回作業療法士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第60回理学療法士国家試験及び第60回作業療法士国家試験の合格発表について」

2020~2024年度の理学療法士国家試験の合格率は、7割後半から8割後半の間で推移しています。受験者数や合格者数も大きな差がないことから、試験の難易度は比較的安定していると考えられるでしょう。

理学療法士国家試験の合格点

厚生労働省「第60回理学療法士国家試験及び第60回作業療法士国家試験の合格発表について」によると、第60回理学療法士国家試験の合格基準は、以下のとおりです。

  • 総得点:164点以上/273点
  • 実地問題:40点以上/114点

上記の2つの条件を満たした場合、合格となります。なお、理学療法士国家試験の合格点は実施回によって異なりますが、実地問題で約35%、かつ全体で約60%以上の得点が合格基準の目安となるでしょう。

参考:厚生労働省「国家試験合格発表」
厚生労働省「第56回理学療法士国家試験及び第56回作業療法士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第57回理学療法士国家試験及び第57回作業療法士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第58回理学療法士国家試験及び第58回作業療法士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第59回理学療法士国家試験及び第59回作業療法士国家試験の合格発表について」
厚生労働省「第60回理学療法士国家試験及び第60回作業療法士国家試験の合格発表について」

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理学療法士国家試験の概要

ここからは、過去に実施された試験を参考に、理学療法士国家試験の概要を紹介します。

受験資格

job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「理学療法士(PT)」によると、理学療法士国家試験を受験するには、大学や短大、養成施設などで3年以上、理学療法士として必要な知識や技能を学ぶことが必要です。

なお、作業療法士の資格を有している場合は、養成施設で2年以上学ぶと、理学療法士国家試験の受験資格が得られます。

参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「理学療法士(PT)」

試験問題

厚生労働省「理学療法士国家試験の施行」によると、理学療法士国家試験は原則、筆記での試験(マークシート形式)となります。
理学療法士国家試験の筆記試験は、基本的な知識が問われる「一般問題」と、具体的な症例に基づき知識が問われる「実地問題」の2つに分かれているのが特徴です。

同資料と厚生労働省「午前 問題」、厚生労働省「午後 問題」によると、試験区分ごとの概要は、以下のとおりとなっています。

区分
問題数
配点
試験科目
一般問題 160問
(午前80問、午後80問)
各1点 - 解剖学
- 生理学
- 運動学
- 病理学概論
- 臨床心理学
- リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む)
- 臨床医学大要(人間発達学を含む)
- 理学療法
実地問題 40問
(午前20問、午後20問)
各3点 - 運動学
- 臨床心理学
- リハビリテーション医学
- 臨床医学大要(人間発達学を含む)
- 理学療法

参考:厚生労働省「理学療法士国家試験の施行」
厚生労働省「午前 問題」
厚生労働省「午後 問題」

理学療法士国家試験は午前と午後に分かれており、それぞれ実地問題20問+一般問題80問の計100問で構成されているのが特徴です。なお、試験時間は原則、午前・午後ともに2時間40分(計5時間20分)となります。

参考:厚生労働省「理学療法士国家試験の施行」
厚生労働省「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」

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理学療法士国家試験の合格発表までの流れ

厚生労働省「理学療法士国家試験の施行」によると、2024年度に実施された第60回理学療法士国家試験のスケジュールは、以下のとおりです。

  • 国家試験に関する情報の公開:2024年9月2日
  • 受験願書の配布:2024年10月下旬以降
  • 受験書類の提出期限:2024年12月16日~2025年1月6日
  • 受験票の交付:2025年1月下旬以降
  • 試験日:2025年2月24日(口述試験・実技試験は、2025年2月25日)
  • 合格発表日:2025年3月21日

重度の視力障がいがある方に対しては、筆記試験の実地問題の代わりに、口述試験および実技試験が実施されます。口述試験および実技試験は例年、筆記試験の翌日が試験日となることが多いようです。

なお、理学療法士国家試験に関する情報は、厚生労働省のWebサイトで公開されます。試験日時の変更などの情報も、厚生労働省のWebサイトで適宜公表されるため、受験を検討している方は、こまめにWebサイトをチェックしておくと良いでしょう。

参考:厚生労働省「理学療法士国家試験の施行」

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理学療法士国家試験に合格するには?

ここからは、理学療法士国家試験に合格するためのポイントを紹介します。

過去問を利用して出題の傾向をつかむ

理学療法士国家試験に合格するには、過去問から出題の傾向をつかむことが大切です。実際に過去問を解いてみると、出題形式や出題の傾向が分かるため、試験対策が行いやすくなります。また、本番同様に過去問を解いてみることで、試験全体の時間配分を把握する練習にもなるでしょう。

なお、過去の理学療法士国家試験の試験問題や正答は、厚生労働省のWebサイトで閲覧可能です。

実地問題の対策をしっかり行う

理学療法士国家試験の対策では、実地問題の対策をしっかり行うことも重要です。前述のとおり、実地問題は1問3点と、一般問題より配点が大きくなっています。また、実地問題の正答率は合格基準の一つとなっているため、合格には一定の得点が必須です。よって、試験までに、実地問題の問題形式に慣れておくことが大切でしょう。

なお、実地問題を解くには、問題文から状況を把握し、解答を導く必要があります。そのため、正誤の確認だけでなく、解答を導いた過程や考え方まで確認しておくと、知識が定着しやすくなるでしょう。実地問題の対策では、参考書やアプリ、インターネットの記事なども活用しながら、多くの問題に触れておくこともおすすめです。

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理学療法士国家試験の合格率の平均は8割程度

  • 理学療法士国家試験の合格率は、7割後半から8割後半の間で推移している
  • 理学療法士国家試験は例年2月中旬から下旬ごろ、合格発表は3月下旬ごろに行われる
  • 理学療法士国家試験に合格するには、過去問を利用して出題の傾向をつかむことが大切

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