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保育士の面接でよくある質問は?回答例や志望動機の伝え方を紹介

14 days ago

「保育士の面接を受ける際、どのようなことを聞かれるのか分からない」という方もいるでしょう。保育士面接では、長所・短所や保育園を選んだ理由、保育観などを聞かれる傾向があります。この記事では、保育士の面接でよくある質問や回答例、志望動機の伝え方などを紹介します。また、保育士面接を受ける際の注意点や身だしなみ、マナーについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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保育士面接でよくある質問と回答例

保育士の面接では今後の目標や保育園を選んだ理由、保育観など、よく聞かれる質問がいくつかあります。採用担当者からの質問の意図をあらかじめ理解し、自分の言葉で答えられるように準備しておくことが大切です。ここでは、保育士面接でよくある質問とその回答例を紹介します。

「自己紹介をお願いします」

保育士面接で「自己紹介をお願いします」と言われた場合の回答例は、以下のとおりです。

△△△△と申します。これまで○○市の認可保育園で8年間勤務し、0歳から5歳までの子どもたちの保育を担当してまいりました。行事では進行係も担当し、全体を見ながら動く経験を積んできました。これまでの経験を活かし、即戦力として貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。

自己紹介は、応募者の第一印象や人柄を把握するための質問なので、表情や話し方が重視される傾向があります。緊張感のある環境でも明るくハキハキと話せれば採用担当者からの評価につながるため、笑顔で話すことを意識しましょう。

自己紹介で話す内容としては、自分の名前を最初に述べたうえで、これまでの職歴や保育経験を簡潔に伝えるのが基本です。自己PRとは異なるため、詳しく話すのではなく、自分の経歴をコンパクトにまとめて最後に「本日はよろしくお願いいたします」と締めくくりましょう。

「長所と短所を教えてください」

保育士面接で長所と短所を聞かれた場合の回答例は、以下のとおりです。

私の長所は、計画的に物事を進められることです。前職で5歳児クラスを担当していた際、運動会や発表会など行事が重なる時期には、直前で慌ただしくならないように、2ヶ月ほど前からスケジュールを立てて役割分担や必要な準備物を一覧にして整理していました。その結果、行事当日は子どもたちに集中でき、職員間の連携もうまくいったと実感しています。今後も計画力を活かし、余裕のある環境の中で、子どもたち一人ひとりに丁寧に向き合える保育を実践していきたいと考えています。

一方、私の短所は、想定外の出来事が重なると気持ちに余裕がなくなりやすいことです。特に行事前の時期などは、予定通りに進まないと焦ってしまい、判断に迷うこともありました。しかし、その経験を通じて、「保育にはイレギュラーな出来事がつきものである」と理解し、予測できるリスクを洗い出して準備するようにしています。
また、状況が変わったときには、まず深呼吸をして冷静に状況を整理する習慣をつけ、柔軟な対応ができるよう心掛けています。

保育士面接における長所・短所の質問では、単なる自己評価ではなく、保育士としての適性や人間性、自己理解の深さを採用担当者に見られているでしょう。
特に短所については、自分の弱点をどのように捉え、どのように向き合っているかがポイントです。自分の短所をネガティブに捉えたまま終えるのではなく、前向きな姿勢や改善の努力まで伝えることで、自己成長できる人物であることを採用担当者に印象づけられます。

「今後の目標を教えてください」

保育士面接で今後の目標を聞かれた場合の回答例は、以下のとおりです。

私の目標は、一人ひとりの子どもの気持ちを受け止め、幅広い年齢の子どもたちと信頼関係を築ける保育士になることです。前職では年中・年長児を中心に担当しておりました。しかし、今後は乳児期の園児との関わり方についても学びを深め、子どもの発達段階ごとの関わり方を身につけたいと考えています。
そのため、乳児保育に関する研修や勉強会にも積極的に参加し、乳児から年長まで幅広い年齢に対応できる保育士を目指してまいります。

また、職員同士の連携や子どもたちに関する情報共有の大切さも実感しているため、チームの中で円滑なコミュニケーションが取れる存在として、園全体の保育力向上にも貢献していきたいです。

保育士としてどのように成長していきたいかを問われる質問では、保育士の理想像や子どもとの関わり方を学び続ける姿勢などを伝えるよう心掛けましょう。採用担当者は、応募者が将来を見据えて働く意欲があるか、自園の保育方針とマッチする人物かを見極めようとしているからです。そのため、単に「頑張りたい」といった抽象的な言葉で終わらせず、どのような保育士を目指し、どのような経験を積みたいのかなどを伝える必要があります。

「転職理由を教えてください」

保育士面接で転職理由を聞かれた場合の回答例は、以下のとおりです。

子どもたちの思いに寄り添い、「子どもの個性を大切にした保育を実現したい」という気持ちが強くなったことが、転職を決意した理由です。前職の保育園では1クラスあたりの園児の人数が多く、保育の中で子ども一人ひとりとじっくり関わる時間をつくることが難しく感じていました。

たとえば、日々の保育において職員の人数が限られていたことや業務の多さから、どうしても「流れ作業」のような関わりになってしまい、「丁寧に子どもたちと関わりたい」という思いとのギャップに悩むようになりました。

貴園の保育方針は、まさに子ども主体の関わりを大切にしていると感じており、自分の目指す保育と重なる部分が多いため、ぜひここで新たに挑戦したいと思っています。

保育士面接で転職理由を伝える際には、「前職が合わなかった」と伝えるだけではなく、なぜ合わなかったのかを説明したうえで、これからどうありたいのかも示すことが大切です。採用担当者は、応募者が入職後に長く働けるかを確認しているためです。

「学生時代に力を入れたことを教えてください」

保育士面接で「学生時代に力を入れたことを教えてください」と言われた場合の回答例を以下に紹介します。

学生時代に打ち込んだのは、保育ボランティア活動です。地域の児童館や保育園で定期的に子どもたちと関わる機会をいただき、年齢ごとの発達の違いや子どもたちの接し方の大切さを実践を通して学びました。

特に印象に残っているのは、年少の子どもが人見知りでなかなか輪に入れなかったとき、毎回その子のペースに合わせて関わるようにしたところ、数週間後には自分から手をつないでくれるようになったことです。この経験をとおして子どもの気持ちに寄り添うことの大切さを実感し、自分自身も成長できたと感じています。こうした経験を保育の現場で活かし、一人ひとりの思いを受け止められる保育士を目指していきたいと思っています。

保育士面接で学生時代に力を入れたことを聞かれた場合は、経験したことを伝えるだけでなく、経験から何を学んだかを伝えるようにしましょう。大切なのは、具体的なエピソードを通して自分の行動力や協調性、子どもとの関わり方などが伝わるように採用担当者に話すことです。

また、経験から得た学びを保育士としての仕事にどのように活かしたいのかまで採用担当者に話すことで、「この人は考えをもって保育をしてくれそうだ」という印象を与えられるでしょう。単なる思い出話で終わらせず、保育士としての将来像に結びつけることがポイントです。

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保育士面接ならではのよくある質問と回答例

保育士の面接では、一般的な質問に加えて、保育の現場ならではの視点から問われる質問があります。子どもへの接し方や保護者との関係づくり、現場での柔軟な対応力など、保育士としての資質や考え方を探る質問です。よくある質問と回答のポイントをあらかじめ理解しておくことで、自分の強みや思いを面接時に伝えやすくなるでしょう。

ここでは、保育士面接ならではの質問とその答え方のコツを、具体的な回答例とともに紹介します。

「幼稚園ではなく保育園を志望する理由を教えてください」

保育士面接で幼稚園ではなく保育園を志望する理由を質問された場合の回答例は、以下のとおりです。

保育園を志望したのは、子どもたちと生活をともにしながら子どもの成長に寄り添える環境に魅力を感じたからです。 幼稚園が教育の場で保育時間が4~5時間程度であるのに対し、保育園は子どもたちの生活全般を支える場であり、0歳から就学前までの発達の土台を築く時期に深く関われる点に強く惹かれました。

また、私自身も保育園で育ち、先生方が身近な存在としていつもそばにいてくれたことを今でもよく覚えています。安心できる人に見守られながら日々を過ごすことが、子どもにとってどれほど大きな安心感になるかを実感してきました。 だからこそ、今度は私が保育士として、子どもたちの心に寄り添いながら日々の生活に向き合っていきたいと考えています。

保育士面接で「幼稚園ではなく保育園を志望する理由」を聞かれた場合は、「なぜ自分が保育園を選ぶのか」という価値観や体験に基づいた動機を伝える必要があります。回答の冒頭で結論を明確にし、そのあとに保育園ならではの特長や自身の体験を織り交ぜることで、保育士の仕事への熱意と適性を伝えられるでしょう。
知識だけでなく、「〇〇だから私は保育園で働きたい」と具体的に理由を伝えることで、保育園側から「長く活躍してくれそう」と判断される可能性があります。

「保育観を教えてください」

保育士面接で保育観を問われた場合の回答例は、以下のとおりです。

私が保育で大切にしているのは、子ども一人ひとりの気持ちに丁寧に向き合い、その思いを尊重する姿勢です。
保育士は、子どもの行動だけを見るのではなく、その背景にある気持ちや理由に目を向けることが求められると考えています。
たとえば、友だちに意地悪をしてしまった子に対して、ただ叱るのではなく「なぜそうしたのか」を一緒に考えるようにしています。そうすることで、子ども自身が自分の感情に気づき、相手への思いやりを育むきっかけになると考えているからです。
私は、保育園は「人との関係の原点」になる場所だと考えています。だからこそ、毎日のやりとりの中で「自分は大切にされている」「自分の気持ちは受け止めてもらえる」と子どもに感じてもらえるような関わりを心掛けています。

保育観を問われる質問では、自分なりの保育に対する価値観が明確になっているかどうかが見られます。そのため、冒頭で「保育をするにあたって何を重視しているか」を端的に示し、次に自分の保育観を体現する具体的な行動やエピソードを紹介するようにしましょう。
保育観を単なる理想論で終わらせず、実践の中でどのように普段の保育に反映しているかまで採用担当者に伝えることで、「自分なりの考えをもって日々保育に向き合っている」という印象を与えやすくなります。

当園を選んだ理由を聞かせてください

保育士面接で、園を選んだ理由(志望動機)を採用担当者に聞かれた場合の回答例は以下のとおりです。

私が貴園を志望した理由は、「生きる力を育てる」という保育理念に共感したからです。以前の勤務先では、子どもたちの主体性や挑戦心を引き出す保育に力を入れていたものの、日々の活動があらかじめ決められていて、子ども自身の意思で選ぶ機会が少ないと感じる場面がありました。

その点、貴園では日常の中に「選ぶ」「考える」「やってみる」という体験が組み込まれており、私の保育観と強く重なりました。子どもたち一人ひとりの力を信じて見守りながら、挑戦を支える保育を実践していきたいと思い、志望いたしました。

保育士面接で「当園を選んだ理由」を聞かれた場合は、どの園でも通用するような理由ではなく、「なぜこの園でなければならないのか」という根拠を、自身の経験や価値観と結びつけて話すことが重要です。保育園の理念や保育方針に対する共感を軸に、自分の保育観やエピソードを交えて答えると、説得力をもたせられるでしょう。

「何歳児を担当したいですか」

保育士の面接で担当したい子どもの年齢を聞かれた場合の回答例は、以下のとおりです。

3歳児クラスを希望しています。3歳児は話せる言葉が徐々に増えて、自己主張も出てくる時期だからこそ、一人ひとりの気持ちを丁寧に受け止めながら関係を築いていくことに、やりがいを感じています。
前職で3歳児を2年間受け持ち、自分の言葉で思いを伝えられたときの子どもたちの表情が忘れられず、この時期特有の成長を間近で支えたいという思いが強くなりました。

ただ、もちろんほかの年齢のクラスでも、子どもたち一人ひとりに合わせた関わり方を心掛けて保育に取り組んできましたので、園の方針や体制に応じて、どの年齢のクラスでも柔軟に対応させていただきたいと思っております。

保育士面接で担当したい子どもの年齢を聞かれた場合は、保育経験や関心に基づいて「どの年齢を得意とするか」を伝えつつ、希望が通らなかった場合も柔軟に対応できる姿勢を見せるように心掛けましょう。

「ほかの保育園にも応募していますか」

保育士面接でほかの保育園にも応募しているかどうかを質問された場合の回答例を、以下に紹介します。

ほかにも応募している保育園はありますが、貴園が第一希望です。見学の際に感じた園のあたたかい雰囲気や、職員同士の連携の良さに惹かれ、ここで子どもたちと向き合いたいという思いが強くなりました。
ほかの園も選考が進んでいますが、保育理念や実際の保育環境が自分の目指す保育と一致している点で、貴園が最も魅力的だと感じています。

保育の面接でほかの保育園にも応募しているかどうかを問われた場合、ほかの保育園に応募していることが理由で「園に対する熱意がない」とは見なされません。大切なのは、この園を選んだ理由が明確で、ほかの園と比べて志望度が高い旨を示すことです。

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保育士面接で「質問はありませんか」と聞かれた場合

保育士面接で「質問はありませんか」と言われた場合の回答例を以下に紹介します。

ぜひお伺いしたいことがあります。子どもたちとの関わり方について深く学びたいと考えており、貴園の保育方針に合った学びを事前に進めたいと考えています。たとえば、新しく入職する保育士が読んでおくと良い書籍や資料、または園内で大切にしている考え方などがあれば教えていただけますでしょうか。

保育士面接で「質問はありませんか」と聞かれた場合、採用担当者に仕事への熱意や意欲を伝える機会になり得るため、できるだけ質問を考えておきましょう。

その際に待遇や制度面ばかりを尋ねるのではなく、「自分が園でより良い保育をするために何ができるか」に焦点を当てることがポイントです。「より良い保育をするために必要な学びは何か」「園の考え方を深く理解したい」といった質問は、自分から積極的に保育に関わろうとする姿勢を示せるからです。これにより、採用担当者には「この人は主体的に働いてくれそう」「長く活躍してくれそう」といったポジティブな印象を残せるでしょう。

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保育士面接のポイント

ここまで、保育士面接でよくある質問とその回答例を見てきました。では、保育士面接のポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。

あらかじめ面接を受ける保育園について調べておく

保育士面接のポイントとして面接を受ける保育園の方針や特徴を事前に把握しておくことが挙げられます。
保育園のWebサイトやSNS、園だよりなどから保育方針や行事内容を調べておくことで、面接時に園ならではの魅力に触れた話ができるようになるからです。「ここが素敵だと思った」「この取り組みに共感した」と自分の言葉で伝えられると、事前に準備してきた姿勢が採用担当者に伝わるでしょう。

保育園のWebサイトやSNS、園だよりなどをチェックして気になる点や共感した点があれば、紙に書き出しておくと記憶にも残りやすく、面接時に言葉にしやすくなるのでおすすめです。

作成した自己PRや志望動機を見直す

面接当日に一貫した受け答えができるよう、作成した自己PRや志望動機はあらかじめ見直しておくことが大切です。
履歴書やエントリーシートに書いた内容は、面接時に質問のベースとして使われる場合があります。志望動機やアピールポイントを読み返しておくことで、採用担当者からの質問に対してブレのない受け答えができ、説得力を高められるでしょう。

また、作成した自己PRや志望動機を見直し自分の言葉で伝えられるようにしておくことで、面接中に緊張していても自信をもって話せる土台が整うはずです。

仕事や保育園への熱意を伝える

保育士面接では、保育の仕事や園で働くことへの熱意を、言葉で伝えることが重要です。
面接では、スキルや経験だけでなく「どれほどやる気があるか」も重視される傾向があるからです。
子どもと関わる仕事に対する誠実な気持ちや、園の方針に共感していることなどを伝えることで、仕事への真剣さや長く働きたいという意志を採用担当者に伝えられるでしょう。

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保育士の面接を受ける際の注意点

保育士の面接を受ける際は、履歴書と話す内容を一貫させることや、前職を悪く言わない点に注意が必要です。
先述のとおり、保育士の面接では事前に提出した履歴書や職務経歴書の内容をもとに質問される場合があります。そのため、書類に書いた内容と面接での話にズレがあると、採用担当者に不信感を与えてしまう恐れがあるでしょう。

また、面接で退職理由などを伝える場面では、前の職場への不満をそのまま口にするのではなく、前向きな転職理由として言い換えることが大切です。保育の仕事に対する熱意や自分の成長意欲を軸に話すことで、採用担当者にポジティブな印象につなげられるでしょう。

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保育士面接での保育園の呼び方

保育園の面接では、対面時に「御園」と表現するのは一般的ではなく、基本的には「貴園(きえん)」という呼び方を用います。「貴園」は、幼稚園や保育園などの教育・福祉施設に対して用いる丁寧な表現として使用されているようです。

ただし、運営元が法人格をもつ企業や団体である場合は、「御社」「御法人」といった呼び方が適切です。たとえば、株式会社が運営している保育園であれば「御社」、社会福祉法人やNPO法人であれば「御法人」と呼ぶことで、相手への敬意をより正確に示せます。

ただ、「貴園」「御社」といった言い回しに慣れていない場合、返答につまずいてしまうことも考えられます。緊張して返答につまずいてしまう場合には、無理に難しい表現を使おうとせず、「○○保育園」や「こちらの園」といった自然な言い方を選ぶのも一つの方法です。大切なのは形式にとらわれ過ぎず、相手に敬意を伝える姿勢をもつことです。

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保育士面接を受ける際の服装・身だしなみ

保育士の面接では、スーツの着用が基本で、色は黒や紺など落ち着いたビジネス向けのものを選びましょう。保育士の面接では、服装や身だしなみで清潔感やきちんとした印象を採用担当者に与えることが大切になります。
女性はナチュラルなメイクを心掛け、髪はすっきりとまとめましょう。

また、面接時に私服での来園を指定された場合、ラフになり過ぎないようオフィスカジュアルを意識しましょう。たとえば、襟付きのトップスやジャケット、スラックスパンツなどが適しています。

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保育士面接を受ける際のマナー

保育士の面接では、スキルや経験だけでなく、社会人としての基本的なマナーも重視される傾向があります。ここでは、保育士面接を受ける際のマナーについて紹介するので、ぜひご一読ください。

入室時

保育士面接を受ける際、入室時はドアを3回ノックし、「失礼いたします」と声をかけるのが基本です。ドアは静かに開閉し、閉めるときも後ろ手ではなく、ドアの方を向いて閉じるようにしましょう。

また、面接会場には5〜10分前に到着するのが適切です。面接会場に早く付き過ぎると先方の準備を妨げる可能性があるため注意が必要です。面接会場に到着後は、身だしなみや服装の乱れを整え、建物に入る前にコートを脱ぐようにしましょう。

面接中

保育士の面接室に入った際は、「どうぞお座りください」と採用担当者に促されてから椅子に座り、背筋を伸ばして浅めに腰かけましょう。緊張で目線がバラバラに動いていると採用担当者に自信がない印象を与えるため、相手の目を見て話すことが大切です。

また、貧乏ゆすりや髪を触る、足を組むなどの緊張からくる癖に注意が必要です。話すときは早口にならないよう、ゆっくり落ち着いて、採用担当者が聞き取りやすい声で伝えましょう。面接中にお茶を出された際は会釈やお礼を忘れず、お茶を勧められてから手を添えて飲むのがマナーです。

退室時

保育士面接における退室時は、席を立つ前に「本日はありがとうございました」と採用担当者に感謝の言葉を伝えましょう。ドアの前で一度立ち止まり、「失礼いたします」と一礼してから静かにドアを開けて退出します。

電話をかけるとき

保育士面接を受けるにあたって保育園に電話をするときは、初めに「お忙しいところ恐れ入ります。△△と申します」と自分の名前を伝えましょう。電話をかける時点ですでに面接が決まっている場合は「××日に面接予定の△△です」と保育園との関係性を伝えることが重要です。

保育園では採用担当以外の職員が電話対応をすることも考えられるため、「採用担当の方はいらっしゃいますでしょうか」と担当者への取次を依頼しましょう。通話を終える際には「ありがとうございました。失礼いたします」と感謝を述べ、相手が電話を切ったのを確認してから自分も切るのがマナーです。

メールを送るとき

保育士面接を受ける際にメールを送るときは、件名に要件を記載して、ひと目で採用担当者に内容が伝わるようにするのがマナーです。
保育士面接を受ける際に、メールを送る場合の例文を以下に紹介します。

件名:採用面接の日程について
○○保育園 採用担当 △△様

お世話になっております。
□月□日に面接のお約束をいただいております、××××と申します。

面接当日の持ち物について確認させていただきたく、ご連絡いたしました。必要なものがございましたらご教示いただけますと幸いです。 お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

××××(自分の名前)
電話:090-××××-××××
メール:××××@example.com

本文では宛名・挨拶・要件を簡潔にまとめ、文末には自分のフルネームと連絡先を明記しましょう。

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保育士面接を受ける際の持ち物

保育士の面接では、A4サイズの書類が折れずに入る黒や紺のビジネスバッグを選びましょう。履歴書や職務経歴書は、折れや汚れを防ぐためにクリアファイルに入れて持参します。また、採用連絡や面接時の説明をメモできるよう、筆記用具とメモ帳も必須です。

保育士面接を受ける際の持ち物例を以下に紹介します。

  • ビジネスバッグ(黒・紺など落ち着いた色)
  • 履歴書・職務経歴書(クリアファイルに入れる)
  • メモ帳・筆記用具
  • 保育士証や資格証明書(保育園からの指定がある場合)
  • スリッパ
  • 面接会場の地図・担当者の連絡先メモ
  • スマートフォン・携帯電話
  • 現金・交通系ICカード
  • 腕時計
  • ハンカチ・ティッシュ

保育園によっては来客用スリッパが用意されていない場合もあるため、念のためスリッパを持参しておくと安心です。女性の場合、スカートを履いていくならストッキングの伝線対策として予備のストッキングも持ち歩きましょう。

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保育士面接では園を選んだ理由や保育観などを聞かれる

  • 保育士面接では質問の意図を理解し、自分の言葉で答えられるよう準備することが大切
  • 保育士面接で逆質問をする際は、より良い保育のために何ができるかに焦点を当てよう
  • 保育園の面接における園の呼び方は「御園」ではなく、「貴園(きえん)」が基本

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