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看護師の夜勤なしの働き方とは?主な職場や仕事を紹介
2 hours ago

「看護師の夜勤なしの働き方がよく分からない」という方もいるでしょう。看護師の夜勤なしの働き方には、日勤専従として働く方法や夜勤が発生しない職場で働く方法などがあります。この記事では、看護師が夜勤なしで働ける職場や仕事を紹介します。看護師が夜勤なしで働くメリット・デメリットについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
看護師の夜勤なしの働き方とは?
看護師が夜勤なしで働くには、大きく分けて以下の2つの方法があります。
- 日勤専従として働く
- 夜勤がない職場で働く
看護師が夜勤なしでの働き方を希望する理由は、子育てや親の介護のような家庭の事情や、体調面の管理、プライベートとの両立などさまざまです。そのため、夜勤に入れないケースと、日勤中心で働きたいケースとでは、職場探しをするときのポイントも異なるでしょう。
たとえば、日勤専従として働く場合、突発的な人手不足などによって、夜勤に入るよう依頼される可能性もゼロではありません。そのようなケースを避けたい場合は、そもそも夜勤がない職場を選ぶのが得策です。一方で、状況によっては夜勤対応が可能である場合は、日勤専従として働ける職場を探すと、選択肢の幅が広がることもあるでしょう。
看護師が夜勤なしで働ける職場や仕事11選
看護師が夜勤なしで働ける職場や仕事には、以下のようなものがあります。
- 病院の外来
- クリニック・診療所
- 美容クリニック
- 健診・検診センター
- 訪問看護
- 介護施設
- 保育園
- 産業看護師
- ツアーナース
- イベントナース
- 治験コーディネーター
ここからは、それぞれの職場や仕事について詳しく見ていきましょう。
病院の外来
日中に診療時間が設けられている病院の外来では、看護師は夜勤なしで働くことが可能です。病院の外来では、診療時間が長引くなどの理由から、多少の残業が発生する可能性はあるものの、基本的な勤務時間は診療時間と重なります。そのため、日中の時間帯に診療を行っている病院の外来であれば、夜勤が発生する可能性は低いでしょう。
病院の外来で働く看護師は主に、医師の診療の補助や採血、点滴、カルテの管理などを行います。また、必要に応じて、病棟の職員と連携をとりながら業務を行うこともあるのが、病院の外来で働く看護師の特徴です。そのため、病院の外来看護師は、幅広い知識や臨機応変に対応できる力などが求められるでしょう。
クリニック・診療所
クリニックや診療所は、診療時間が日中に設けられていることが多いため、看護師が夜勤なしで働ける職場の一つです。また、クリニックや診療所では、週末に休診日を設けていることも多いため、プライベートの予定も立てやすく、仕事とプライベートを両立させながら働けるでしょう。
クリニックや診療所の看護師の主な業務内容は、医師の診療補助や問診、採血・点滴などです。クリニックや診療所は、病院の外来と比べると規模が小さく、少ない人数で業務を行う必要があります。そのため、クリニックや診療所で働く看護師は、受付対応や事務作業など、看護ケア以外の業務に携わる機会も比較的多いでしょう。
美容クリニック
美容クリニックとは、美容医療に関する施術を行う医療機関のことです。美容クリニックの診療時間は基本的には日中のみであるため、看護師が夜勤なしで働ける職場が多くあります。また、予約制を取り入れている美容クリニックも多く、ワークライフバランスを整えやすい環境で働きたい看護師におすすめの職場です。
美容クリニックの看護師は、カウンセリングや医師の施術の補助、レーザー照射、注射などの業務を主に行います。美容クリニックの場合、重症度の高い患者が来院することは少ないため、高度な看護スキルは求められないでしょう。一方で、美容クリニックはほかの医療機関とは異なり、サービス業としての要素が強いため、接遇マナーやコミュニケーション能力が重視されやすいのが特徴です。
また、美容クリニックの場合、保険適用外の自由診療を行うケースも多いことから、看護師の給与が比較的高めに設定されている場合も。そのため、待遇面を重視したい看護師は、美容クリニックも選択肢に入れると、条件に合った職場が見つかりやすいでしょう。
健診・検診センター
健診・健診センターは、基本的に日中に診療時間を設けているため、夜勤に入れない看護師も働ける職場の一つです。
健診センター・検診センターの看護師は主に、問診や身体測定、採血などの業務を行います。健診・検診センターでは、受診者がスムーズに健診を受けられるよう、スピーディーに対応するスキルが求められるのが特徴です。なかでも採血のスキルは重視されることが多いため、健診・健診センターで働くうえでは、看護師としての現場経験が必要となるでしょう。
しかし、健診・検診センターでは、医療機関で働く看護師の業務に比べると、専門的な技術が求められる場面は少ないといえます。そのため、ブランク明けなどにより、夜勤がない職場で働きたい看護師にもおすすめの職場です。
訪問看護
訪問看護とは、在宅で療養している利用者の居宅を訪問し、看護ケアを行うサービスのことを指します。訪問看護は、日中の時間帯に利用者の居宅を訪問することが多いため、看護師が夜勤なしで働くことも可能です。
訪問看護事業所によっては、24時間対応ができるように体制を整えていることもあります。しかし、基本的には夜勤ではなく、緊急時に備えて待機する「オンコール」で夜間対応を行う場合が多いようです。そのため、夜勤がある職場に比べると、働きやすさを感じやすい看護師もいるでしょう。
訪問看護を行う看護師は、利用者の健康チェックや点滴・注射、褥瘡の処置、療養上の世話などを主に行います。訪問看護では、看護師が一人で利用者の居宅を訪問し、サービスを提供するのが一般的です。そのため、訪問看護を行う看護師には、緊急時の対応力や判断力などが求められます。
また、訪問看護の利用者は高齢者の方が多いのも特徴です。そのため、訪問看護は老年看護に興味がある看護師も、やりがいをもって働ける仕事といえます。
介護施設
デイサービスや通所リハビリテーションなどの通所型の事業所では、看護師は夜勤なしで働けます。また、夜間の看護師の配置が義務付けられていない施設形態であれば、入所型の介護施設でも夜勤なしの働き方が可能です。夜間の看護師の配置が義務付けられていない入所型の介護施設は、特別養護老人ホームや有料老人ホームなどがあります。
ただし、入所型の介護施設で働く看護師の場合、夜勤の代わりにオンコール勤務を担当するケースも。そのため、夜勤なしで働きたい看護師は通所型の介護施設を選ぶのが得策でしょう。
介護施設の看護師は、利用者の健康管理や点滴・採血、喀痰吸引など、介護職員と連携をとりながら業務を行います。介護施設で働く看護師の場合、医療機関の看護師の業務とは異なり、利用者の身体介護にも多く携わるのが特徴です。そのため、体力に自信がある看護師や、高齢者と関わることが好きな看護師などは、介護施設での業務が向いているでしょう。
保育園
夜勤なしで働きたい看護師は、保育園での勤務もおすすめです。保育園のなかには24時間体制で子どもの保育を行っているところもありますが、一般的には、利用時間を午後6~8時ごろまでに定めている保育園が多いでしょう。そのため、保育園で働く看護師は、基本的には夜勤なしで働くことが可能です。
保育園で看護師は、保育士と連携をとりながら子どもの保育に携わります。また、子どもたちの日々の体調管理や衛生指導なども、保育園で働く看護師の主な業務内容の一つです。そのため、保育園は、子育て経験のある方や小児医療に携わった経験がある方などが、これまでの経験を活かして働きやすい職場の一つといえるでしょう。
産業看護師
産業看護師とは、企業で働く従業員に対して、健康診断の実施や健康指導、健康相談などを行う看護師のことです。産業看護師は、企業で働くほかの社員と同様の時間に勤務するため、夜勤がないうえ、土日・祝日が休みである職場も多いでしょう。
産業看護師は一般企業で働くため、高度な看護スキルが求められる場面は比較的少ないのが特徴です。そのため、ブランク明けの看護師も働きやすい職場の一つといえます。ただし、産業看護師は基本的には少人数体制で勤務するケースが多く、職場によっては配置人数が一人であることも。社内で体調不良者が出た際には、自身で迅速に判断し、対応できるスキルが、産業看護師には求められるでしょう。
ツアーナース
ツアーナースとは、個人や団体の旅行に同行し、参加者の体調管理や体調不良時の対応を行う看護師のことです。ツアーナースは、基本的には単発での勤務となります。同行するツアーは短時間で終わるものから、数日にわたるものまでさまざまです。そのため、夜勤なしで働きたい看護師は、一日で終わるツアーを選んで働くのも良いでしょう。
ツアーナースは、看護師免許または准看護師免許があれば、業務を行える仕事です。ただし、ツアーナースは少人数体制での勤務が基本となります。そのため、一人で判断し行動するための幅広い知識や看護スキル、ある程度の現場経験などは必要となるでしょう。
イベントナース
イベントナースとは、音楽ライブやイベント、お祭りなど、多くの人が集まる会場に赴き、救護室や医務室などで救護サービスを提供する看護師のことです。イベントの多くは日中に開催されるため、イベントナースは基本的には夜勤なしで働けます。
イベントナースは、単発での仕事が基本であるため、自分の生活スタイルに合わせて仕事の量を調整できるのが特徴です。ただし、イベントの参加者数や規模によって、業務の量や救護者数、同時に配置されるイベントナースの人数なども異なります。そのため、イベントナースは、柔軟な対応力や迅速な判断力、幅広い知識やスキルなどが求められるでしょう。
治験コーディネーター
治験コーディネーターとは、治験がスムーズに行えるよう、準備や調整などを行う職種のことです。治験とは、医薬品が人体にとって安全であることを立証するための臨床試験のことで、複数の参加者に対して投薬や検査を行います。治験コーディネーターの主な業務内容は、治験の実施計画に基づくスケジュールの調整や、治験の過程や結果の管理・報告などです。
治験は通常、被験者が通院できる日中の時間帯に行われます。そのため、治験コーディネーターの業務時間も日中のみで、夜勤は発生しない場合が多いでしょう。
治験コーディネーターになるのに特別な資格は必要ありませんが、業務を行ううえで、医療の知識が求められる場面はあると考えられます。そのため、治験コーディネーターは、看護師としての経験や知識を活かして働ける職種の一つといえるでしょう。
看護師が夜勤なしで働くメリット
ここまで、看護師が夜勤なしで働ける職場や仕事を見てきました。ここからは、看護師が夜勤なしで働くメリットを紹介します。
ライフワークバランスを重視した働き方ができる
看護師が夜勤なしで働く場合、プライベートの時間を確保しやすく、ライフワークバランスを重視した働き方ができるメリットがあります。
特に夜勤が発生しないクリニックや通所型の介護施設などでは、週末に休みを設けている場合が多いのが特徴です。そのような職場では、プライベートの予定も立てやすく、プライベートと仕事を両立させた働き方がしやすいでしょう。
生活リズムが整いやすい
看護師が夜勤なしで働くメリットには、生活リズムが整いやすい点も挙げられます。夜勤がある職場で働く看護師の場合、夜勤によって崩れた生活リズムを整えるのが難しかったり、夜勤明けで十分な休養がとれなかったりと、身体的に負担を感じる人も多いでしょう。
その点、夜勤なしで働く看護師の場合、勤務時間が大きく変動することがないため、生活リズムが整いやすく、身体的な負担も比較的かかりにくい働き方ができます。
看護師が夜勤なしで働くデメリット
看護師の夜勤なしの働き方には、デメリットとなり得ることもあります。ここからは、看護師が夜勤なしで働くデメリットを2つ紹介します。
夜勤ありと比べると年収が低くなる
看護師が夜勤なしで働くデメリットは、夜勤ありの場合と比べると、年収が低くなることです。
夜勤に入る場合、職場によっては、夜勤手当が支給されることもあります。また、e-Gov法令検索「労働基準法 第37条」に基づき、午後10時から午前5時までの間の労働時間に対しては、通常の労働時間の賃金の二割五分以上の割増賃金が支払われる決まりです。
夜勤なしで働く場合、割増賃金の対象となる時間帯には勤務しないため、上記のような割増賃金や夜勤手当は支給されません。そのため、同じ労働時間でも、夜勤ありの場合と比べると、受け取れる給与が低くなる点がデメリットとなるでしょう。
参考:e-Gov法令検索「労働基準法」
職場の選択肢が少ない
看護師が夜勤なしの働き方をする場合、職場の選択肢が少ない点もデメリットといえます。公益社団法人日本看護協会「2024年度 病院看護実態調査 報告書」によると、一般病棟に勤務する看護職員24万2355人のうち、夜勤時間が0時間の看護職員は1万5489人で、全体の6.4%です。
このように、夜勤がある職場で夜勤なしの働き方をしている人は比較的少ない現状にあります。また、職場によっては、正規雇用の看護職員に対して、最低夜勤回数を規定しているケースもあるようです。そのため、看護師が夜勤なしの働き方を希望する場合、採用の条件から外れるケースもあり、就職先の選択肢が減る可能性もあるでしょう。
参考:公益社団法人日本看護協会「日本看護協会調査研究報告シリーズ」
看護師が夜勤なしで高収入を目指すには?
看護師のなかには、夜勤なしで働きたいものの、高収入を目指したいという方もいるでしょう。ここからは、看護師が夜勤なしで高収入を目指すうえで大切なことを3つ紹介します。
資格手当の対象となる資格を取得する
看護師が夜勤なしで高収入を得る方法の一つは、資格を取得することです。資格を取得すると、専門性の高い知識や技術を保有していることの証明となるため、幅広い業務に携わる機会が得られたり、現場をまとめるリーダーを任されたりすることもあります。その結果、勤務先から評価され、昇給につながるケースもあるでしょう。
また、職場によっては、特定の資格を保有していると、資格手当を受給できる場合があります。資格手当の対象となる資格の種類は職場によって異なりますが、代表的な資格として「認定看護師」や「専門看護師」が挙げられるでしょう。
公益社団法人日本看護協会「『2022年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査』報告書」によると、認定看護師と専門看護師に対する資格手当が毎月支払われる場合の平均支給額は、以下のとおりです。
- 認定看護師:8530円
- 専門看護師:1万1279円
また、同調査によると、資格手当制度の有無に関する割合は、以下のとおりとなっています。
資格の種類 | 調査数 | 資格手当がある | 資格手当がない |
---|---|---|---|
認定看護師 | 3805 | 1567(41.2%) | 2238(58.8%) |
専門看護師 | 757 | 258(34.1%) | 499(65.9%) |
参考:公益社団法人日本看護協会「『2022年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査』報告書」
現状として、認定看護師や専門看護師に対する資格手当の制度を設けている職場は、全体の半数に満たず、資格取得が収入アップに直接つながらない場合もあります。
しかし、職場によっては、資格手当としての制度は設けていないものの、給与に上乗せした形で支払われるケースもあるようです。そのため、資格取得による高収入を目指している看護師は、資格取得が給与アップにつながる制度があるか、事前に確認しておくと良いでしょう。
参考:公益社団法人日本看護協会「看護職の給与の調査・データ」
管理職に就く
看護師が夜勤なしで高収入を目指すには、管理職に就く方法もあります。看護師が働く職場では、看護主任や看護師長、看護部長などの役職に対して手当が支給される場合があります。職場によっては、役職手当は支給されないものの、役職に応じて基本給が上がるケースもあるでしょう。
人事院「民間給与の実態(令和6年職種別民間給与実態調査の結果)-II 統計表-2 職種別平均支給額-表5 職種別従業員数、平均年齢及び平均支給額」によると、看護に携わる職種・役職ごとの平均年齢および平均支給額は、以下のとおりです。
職種・役職名 | 平均年齢 | きまって支給する給与 | うち時間外手当 |
---|---|---|---|
総看護師長 | 56.4歳 | 53万7443円 | 1万369円 |
看護師長 | 49.0歳 | 44万7724円 | 4万2965円 |
看護師 | 39.3歳 | 36万2867円 | 4万2135円 |
参考:人事院「民間給与の実態(令和6年職種別民間給与実態調査の結果)-II 統計表-2 職種別平均支給額-表5 職種別従業員数、平均年齢及び平均支給額」
人事院「II 統計表 用語の解説・利用上の注意」によると、「きまって支給する給与」とは、基本給に勤続給や能率給、役付手当など、月ごとに支給されるすべての給与を含めたもののことです。
なお、「総看護師長」は、部下に看護師長が5人以上いること、「看護師長」は、部下に看護師または准看護師が5人以上いることとして、条件付けされています。
看護師は、勤続年数が増えるにつれて、支給される給与も上がる傾向にあるようです。それに加え、継続年数が長くなると、役職に就くチャンスも多く得られるでしょう。そのため、管理職に就き高収入を目指すには、看護師として長く働き、経験を積むことが大切です。
参考:人事院「民間給与の実態(令和6年職種別民間給与実態調査の結果)」
基本給が高い職場を探す
看護師が夜勤なしでも高収入を目指すには、基本給が高い職場を探すことも大切です。前述のとおり、職場によっては、資格や役職に対する手当の制度が設けられておらず、スキルを積むだけでは昇給につながらない場合もあります。また、資格を取得したり役職に就いたりするためには、ある程度の期間が必要となるため、すぐに年収アップにつなげることは難しいでしょう。
そのため、収入面の優先順位が高い方は、ほかより基本給が高い職場を選ぶのがおすすめです。また、昇給の基準が明確に定められている職場を選ぶと、収入面での目標も立てやすく、高収入を目指しやすくなるでしょう。
看護師が夜勤なしで働くうえでは職場探しが大切
- 看護師が夜勤なしで働ける職場には病院の外来やクリニック、介護施設などがある
- 看護師が夜勤なしで働ける仕事には、産業看護師やイベントナースなども挙げられる
- 看護師が夜勤なしで働くメリットの一つは、生活リズムが整いやすいこと
- 看護師が夜勤なしで高収入を目指すには、資格の取得や管理職に就くこともおすすめ
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