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登録販売者の資格だけを取るには?費用や期間も解説!
a day ago

登録販売者の資格だけ取る方法を知りたい方もいるでしょう。登録販売者の資格を取るには、試験の概要を把握したうえで独学か通信講座を活用して試験対策を進める必要があります。この記事では、登録販売者の資格だけを取る場合の費用や期間、メリットとデメリットなどをまとめました。また、登録販売者の資格だけを取得したあとの活用方法についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
登録販売者の資格だけを取る方法3ステップ
登録販売者は実務経験や年齢制限といった受験要件がないため、資格だけ取ることも可能です。ここでは、登録販売者の資格だけを取るための基本的な流れを、3つのステップに分けてまとめました。
ステップ1:試験の概要を把握する
登録販売者の資格を取る場合、まずは試験の概要を把握しておきましょう。
厚生労働省「登録販売者試験実施要領」によると、登録販売者試験は少なくとも年1回以上、定期的に実施されます。登録販売者の試験科目は以下のとおりです。
- 医薬品に共通する特性と基本的な知識
- 人体の働きと医薬品
- 主な医薬品とその作用
- 薬事関連法規・制度
- 医薬品の適正使用・安全対策
登録販売者試験は真偽式や多肢選択式といった方法で出題されます。なお、試験は都道府県単位で行われるため試験日が都道府県によって違うほか、問題も都道府県によって異なるのが特徴です。
参考:厚生労働省「登録販売者試験実施要領」
ステップ2:独学で勉強するか通信講座を受講する
次に、登録販売者試験に向けて独学で勉強するか、通信講座を受講するかを選択しましょう。
独学で登録販売者の資格を取る場合は、市販のテキストを読み込み、過去問を繰り返し解くことが大切です。繰り返し過去問を解くことで、自分の苦手な箇所や頻出問題、出題傾向などを把握できるようになります。
また、スケジュール管理や一人での勉強が苦手という場合は、通信講座を受講して登録販売者の資格取得を目指すのも選択肢の一つです。通信講座を活用することで、登録販売者試験でよく出る問題を教えてもらえたり、模擬試験や添削指導を受けられたりすることもあります。
ステップ3:試験に合格する
登録販売者の資格を取りたい場合は、試験対策に取り組むだけでなく、自分の実力が合格ラインに達しているか確認することが重要です。
厚生労働省「登録販売者試験実施要領」によると、登録販売者試験の合格基準は、総出題数に対して7割程度正答した場合となっています。さらに、各試験項目ごとに都道府県知事が定める一定割合以上正答しなければなりません。
厚生労働省「令和6年度登録販売者試験実施状況」によると、2024年における登録販売者の合格率は、24.5~62.3%となっています。前述のとおり、登録販売者の資格試験は、試験問題や試験日が都道府県により異なるため、合格率にも多少ばらつきがあるようです。
また、登録販売者試験に合格後は、就業先の都道府県で販売従事登録を行います。ただし、販売従事登録は一つの都道府県でしか行えず、複数の地域で登録できない点に注意しましょう。
参考:厚生労働省「登録販売者試験実施要領」
厚生労働省「これまでの登録販売者試験実施状況等について」
登録販売者の資格だけを取る場合の費用と期間
登録販売者の資格だけを取る際、試験の受験料や通信講座を活用する場合は受講料などが費用として掛かります。登録販売者試験の受験料は都道府県により異なり、相場は1万3000〜1万8200円ほどのようです。登録販売者の資格取得のために通信講座を受講する場合、2万3000〜5万6100円ほどが相場となっています。
また、登録販売者試験に合格するために必要な勉強時間は、勉強方法などにより異なりますが、200〜400時間が目安となるようです。
登録販売者の資格だけを取るメリット
登録販売者は、実務経験を積まずに資格だけを取ることにもメリットがあります。登録販売者の資格を取ることで転職や収入アップ、将来的なキャリア形成などに活かせるでしょう。ここでは、登録販売者の資格だけを取ることで得られる、主なメリットを4つまとめました。
転職で活かせる
登録販売者の資格だけを取るメリットの一つは、一般用医薬品を取り扱う職種への転職活動でアピールできることです。実務経験がない場合も、登録販売者の資格をもっていない方に比べて一般用医薬品に関する知識が備わっている証明になるでしょう。
特にドラッグストアや健康関連の商品を取り扱うスーパーマーケット、コンビニエンスストア、調剤薬局などで活躍できる可能性があります。
収入アップにつながる
収入アップにつながることも、登録販売者の資格を取ることで得られるメリットの一つです。就業先により異なりますが、正社員の場合は登録販売者の資格を取得すると、資格手当を支給される可能性があります。
また、パートやアルバイトの場合は登録販売者の資格を取得することで、昇給する場合もあるようです。
キャリアアップを目指せる
登録販売者の資格を取ることで、キャリアアップを目指せることもメリットといえます。
job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「医薬品販売/登録販売者」によると、正式に登録販売者として働くには、資格を取得するだけではなく、24ヶ月(月80時間以上)の実務経験が必要です。そして、登録販売者として実務経験を積むことで、店舗のマネージメントに関わったり店長になったりできます。
参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「医薬品販売/登録販売者」
独立開業できる
登録販売者は、一定の実務経験を積み、条件を満たすことで自ら店舗を構えて独立開業することが可能です。販売できるのは第2類・第3類医薬品に限られますが、ドラッグストアで販売されている大半の商品を扱えます。
なお、登録販売者が独立開業するには、多くの場合、店舗管理者になることを求められるのが一般的です。
厚生労働省「登録販売者に対する研修の実施要領について」によると、店舗管理者になるには、過去5年間のうち従事期間が通算1年以上あり、継続的な研修・法令遵守・店舗または区域の管理に関する追加的な研修を修了する必要があります。
以上からもわかる通り、登録販売者の資格を取るだけでは店舗管理者になれません。資格取得後に実務経験を積み、登録販売者として経験を重ねることで、将来的に店舗管理者や独立開業を目指すことが可能になります。また、店舗管理者の資格を取得すると、自らがオーナーとなり、第2類・第3類医薬品を扱うコンビニ運営も可能です。
参考:厚生労働省「登録販売者に対する研修の実施要領について」
登録販売者の資格だけを取るデメリット
登録販売者の資格は、医薬品の専門知識を証明できる国家資格ですが、資格取得後すぐに実務に就かない場合、いくつかの注意点があります。
ここでは、登録販売者の資格だけを取ることによる主な3つのデメリットは、以下のとおりです。
実務経験を積めず「研修中」のままになる
登録販売者の資格だけを取るデメリットの一つには、実務経験を積めず「研修中」のままになることが挙げられます。
前述のとおり、登録販売者として正式に働くためには、資格を取得したあとに24ヶ月(月80時間以上)の実務経験を積むことが必要です。登録販売者の資格取得後に実務経験を積まずにいた場合、「研修中」のままになるため、業務範囲が制限されることになります。
登録販売者としてキャリアアップを目指すなら、資格取得後はなるべく早めに実務経験を積むのが良いでしょう。
知識がアップデートされない
登録販売者の資格だけを取るデメリットには、知識がアップデートされないことも挙げられます。登録販売者が取り扱う第2類・第3類医薬品は、制度改正や商品改良などがあるため、登録販売者として実務経験を積んでいない場合、法律や医薬品に関する最新情報を得るのは難しくなるでしょう。
登録販売者の資格を取得したあとは、早期に実務を経験し、知識とスキルを積み重ねることが重要です。
登録販売者の資格を活かせる職場
登録販売者の資格を取ると、ドラッグストアなどの職場で資格を活かせるようになります。登録販売者の資格を活かせる主な職場は、以下のとおりです。
- 医薬品やサプリメントを扱う通信販売会社
- 製薬会社
- 介護施設
- 漢方薬局
- コンビニエンスストア
- 調剤薬局
たとえば、医薬品やサプリメントを扱う通信販売会社では、カスタマーサポートとしてお客さまからの一般用医薬品に関する相談に対して、アドバイスをすることになるでしょう。
登録販売者の資格をもち、一般用医薬品に関する知識が備わっていることで活躍できる場を広げられるため、自分に合った職場を選びやすくなります。
登録販売者は資格だけ取ることもできる
- 登録販売者は経験や年齢などの受験要件がないため、資格だけを取ることも可能
- 登録販売者の資格だけを取るには、独学で勉強するか通信講座を受講する方法などがある
- 登録販売者の資格だけを取るメリットは、収入アップやキャリア形成につながることなど
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