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病院の志望動機の書き方とは?職種別の例文やポイントをご紹介!
2 days ago

「病院の志望動機はどのように書くのか分からない」とお悩みの方もいるでしょう。志望動機には、病院を選んだ理由や自分がどのように貢献できるかなどを結論ファーストで伝えるのがポイントです。この記事では、病院の志望動機を作成する際の基本的な構成や職種別の例文、ポイントなどをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
病院の志望動機の基本構成
病院の志望動機は、「動機」「理由・根拠」「自分の強み」「将来の展望」という4つの流れで構成すると、読み手に伝わりやすく、説得力のある文章になります。
志望動機の出だしには、複数の病院の中からなぜ応募先の病院を選んだのかを述べましょう。応募先の病院が重視している理念や地域性などを調べ、自分の価値観やキャリアの方向性と合致している点を根拠として挙げるのがおすすめです。
また、新卒の方や他職種から転職する方は、医療の現場を志したきっかけや想いを盛り込むと良いでしょう。実習や家族の看病を通して患者と関わるやりがいを感じた経験があれば、それを動機として示すことで読み手の共感を得やすくなります。
そして、自分がこれまで培ってきた経験やスキルを踏まえて、「この病院でどのように役立てられるか」を伝えましょう。ここでは単なる自己PRではなく、病院の特性と関連づけて述べることが大切です。
最後に、「入職後にどのように成長していきたいのか」といった将来の展望でまとめることで、前向きな姿勢や継続的な成長意欲を採用担当者にアピールできるでしょう。
病院の志望動機を書くときの主なポイント
病院の志望動機では、「人の役に立ちたい」「この病院で働きたい」といった漠然とした内容だけでは、自分の想いや適性が採用担当者に十分に伝わらない可能性があります。
志望動機を具体的に伝えることで、なぜその病院なのか、自分のどのような経験が活かせるのか、将来どのような医療人を目指しているのかといった点が採用担当者に伝わりやすくなるでしょう。以下の5つのポイントを意識してみてください。
結論ファーストを心掛ける
病院の志望動機では、最初に「結論」を伝えることが大切です。たとえば、「私は、患者さま一人ひとりと向き合うことを通して地域に貢献する看護を実践したいと考えており、地域に根差した医療を重視している貴院を志望致しました」といったように、冒頭で主な志望理由を示すことで読み手は内容を把握しやすくなるでしょう。
そのうえで、「なぜそう思ったのか」「その気持ちに至った背景」などをあとに続けていくと、話の流れにも一貫性が生まれやすくなります。
病院について徹底的に調べる
応募する病院について、あらかじめ丁寧に調べておくことも重要です。たとえば、応募先の病院が大切にしている理念や、力を入れている診療科目、地域との関わり方、職場の雰囲気などを調べておくことで志望動機の内容にも具体性をもたせられるでしょう。
情報収集の手段としては、病院のWebサイトやパンフレットを見たり、説明会や病院見学に参加したりすることなどが挙げられます。また、口コミやSNSなども参考にすることで、実際の職場の雰囲気や働き方のイメージがより明確になるでしょう。
病院について調べた中で自分の考え方や目指す方向と合っている部分が見つかれば、それを志望動機の中に盛り込むことで、「病院について詳しく調べてくれている」と好印象につながる可能性もあります。
応募先の病院を選んだ理由を明確に伝える
志望動機のなかで「応募先の病院を選んだ理由」は、採用担当者から関心をもたれやすい項目といえるでしょう。「この病院で働きたい」と思ったきっかけや魅力に感じた点を、自分らしい表現で伝えることがポイントです。
たとえば、「チーム医療を大切にしている姿勢に惹かれた」や「患者さんとの関係づくりを大切にしている点に共感した」など、具体的な理由を述べると、説得力を高められるでしょう。
自分の経験やスキルを交えながら伝える
これまでに経験してきたことや、自分が得意としていることを志望動機の中に盛り込むと、より自分らしさが伝わりやすくなります。
たとえば、「ボランティアで高齢者と接する中で、相手の立場を尊重する大切さを学んだ」「アルバイトを通じて、相手の話を丁寧に聞くことの重要性を感じた」などです。実際の経験を通じて得た気づきや学びを交えると、読み手に具体的なイメージをもたせられるでしょう。
将来のビジョンを伝えて成長意欲を見せる
今後、自分がどのような医療従事者を目指していきたいのか、どのように応募先の病院に貢献したいのかを伝えることで、仕事に対する前向きな姿勢や成長への意欲が伝わりやすくなります。
たとえば、「貴院での勤務を通して、地域の患者さんの健康と介護予防に貢献したい」「貴院が強みとしている分野の専門性を高め、地域医療に貢献したい」などです。自分なりの将来像を描いておくと、病院側から「一緒に働きながら成長していける人だ」と感じてもらいやすくなるでしょう。大きな目標でなくても、自分が大切にしたい姿勢や考え方を明確にすることが重要です。
【職種別】病院の志望動機の例文
病院には多数の職種があり、それぞれ求められる役割やスキルが異なります。志望動機には、職種ごとの特性や応募者自身の経験などを反映させることがポイントです。ここでは職種別に志望動機の例文をご紹介します。
看護師の志望動機の例文
看護師の志望動機では、「なぜ看護の道を選んだのか」「応募先の病院に惹かれた理由」「将来の目標とする姿」などを明確に伝えることが大切です。特に中途採用の場合は、これまでの経験や学びをどう活かしたいかという視点も入れると、説得力のある内容になるでしょう。
また、貴院ではチーム医療での診療体制に力を入れているとのことで、チーム医療の中で他職種と連携しながら学び続けられる環境にも魅力を感じております。これまでの経験を活かしながら、さらに急性期看護や臨床におけるコミュニケーションの専門性を高めて、貴院に貢献したいと考えております。
上記のように、共感した病院の理念や活かせる経験、今後の姿勢などを押さえると、読み手に自分の意志が伝わりやすくなるでしょう。また、応募先の病院が掲げる言葉を引用することで、志望度の高さも印象づけられます。
新卒看護師の志望動機の例文
新卒看護師の志望動機では、これまで学んだことをどのように活かして現場で成長したいかを伝えることがポイントです。また、未経験ながらも前向きな姿勢や意欲を示すことで、採用担当者に期待感をもたせられるでしょう。
学生時代はバレーボール部キャプテンの経験を通してコミュニケーション能力を磨くことに力を入れ、チームで協力しながら課題に取り組む姿勢も身につけました。未熟な部分もありますが、先輩方から学びながら、患者さんに安心と笑顔を届けられる看護師を目指して努力してまいります。
新卒の場合は経験が浅いため、学びの姿勢や意欲をアピールしましょう。加えて、看護師としてどのように成長していきたいかを具体的に示すことで、志望動機に説得力をもたせられます。学生時代の実習やサークル活動、ボランティアなどで得られた経験やスキルをアピールするのもおすすめです。
栄養士の志望動機の例文
病院で働く栄養士には、栄養管理の知識だけでなく、患者一人ひとりの状態に応じた食事の提案や、医師・看護師との連携も求められるでしょう。志望動機では、「なぜ病院勤務を希望するのか」「患者さんにどのように貢献したいか」を伝えるのがポイントです。
チーム医療に力を入れている貴院の方針に共感し、栄養士として他職種と連携しながら働ける環境に魅力を感じております。患者さんにとって「食べること」が前向きな力になるよう、個々の状況に合わせた食事支援ができるよう努力してまいります。
病院栄養士を目指す場合は、医療現場で働きたい理由を伝えることが重要です。単なる食事提供ではなく、治療や回復の一環としての食支援という視点をもつことで、専門職としての意識の高さを示せるでしょう。
薬剤師の志望動機の例文
病院薬剤師は、調剤や服薬指導だけでなく、医師や看護師と連携しながら患者さんの治療に深く関わる役割があります。志望動機を書く際は、「なぜ薬剤師として病院で働きたいのか」「これまで学んできた知識や実務経験をどのように患者さんのために活かしていきたいのか」などを明確に伝えることが大切です。
貴院は感染対策や緩和ケアにも力を入れており、薬剤師としての専門性を活かしながら幅広い分野で経験を積める環境だと感じております。常に知識をアップデートしながら、患者さんに安心と安全を届けられる薬剤師を目指してまいります。
病院薬剤師は「人と関わる力」や「主体性」も重視されます。単に知識や資格をアピールするだけでなく、現場でどのように活躍したいかを丁寧に伝えるように心掛けましょう。
臨床検査技師の志望動機の例文
臨床検査技師の志望動機では、「正確さ」「責任感」といった職種の特性を踏まえたうえで、病院で働く理由や、その中で自分がどのように貢献したいかを伝えるのがポイントです。
貴院は急性期から在宅支援まで一貫したリハビリに取り組まれており、脳血管疾患・整形外科疾患・高齢者のフレイル対応など多様な症例に携わることで、自身の視野をさらに広げられる環境だと感じています。患者さん一人ひとりの背景を理解し、「その人らしい生活」に近づけるリハビリを提供できる理学療法士を目指して努めてまいります。
臨床検査技師は患者さんと直接接する機会が少ないからこそ、自分の業務が診断や治療にどのように貢献しているのかを意識し、それを志望動機の中で言語化することが大切です。
リハビリ職の志望動機の例文
リハビリ職は、患者さんと直接関わりながら身体機能や精神面の回復を支援する役割を担います。理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)と職種は異なっても、「どのような思いで病院勤務を希望しているかか」「どのように患者さんと向き合いたいか」を具体的に伝えることが大切です。以下には、理学療法士の場合の志望動機の例文をご紹介します。
貴院は急性期から在宅まで一貫したリハビリに取り組まれており、脳血管疾患・整形外科疾患・高齢者のフレイル対応など多様な症例に携わることで、自身の視野をさらに広げられる環境だと感じています。患者さん一人ひとりの背景を理解し、「その人らしい生活」に近づけるリハビリを提供できる理学療法士を目指して努めてまいります。
リハビリ職の志望動機では、「どのような患者支援をしていきたいか」「なぜその病院を選んだのか」を具体的に述べることで、意欲や適性が伝わりやすくなるでしょう。
看護助手・介護職員の志望動機の例文
看護助手や介護職員は、直接患者さんのケアに携わる存在です。特別な資格が不要な場合もありますが、思いやりのある姿勢や、体力・協調性などの資質が求められます。志望動機では、「人の役に立ちたい」という気持ちに加えて、病院を選んだ理由や自分の適性を伝えることが大切です。
貴院は地域に根ざした医療と温かい看護に力を入れておられ、私自身もチームの一員として支えになりたいと感じております。体力には自信があり、人と接することが好きなので、患者さん一人ひとりに寄り添いながら丁寧な対応を心掛けてまいります。
経験や資格がなくても、日々のサポートの中でどのように病院や患者さんに貢献したいかを具体的に伝えることで、採用担当者に前向きな意欲が伝わりやすくなるでしょう。病院の雰囲気や方針に共感していることを盛り込むのもおすすめです。
医療事務の志望動機の例文
医療事務は受付や会計などを通して、病院の「顔」として患者さんと接する仕事といえるでしょう。志望動機では、事務スキルや接遇への意識に加え、「なぜ病院の事務を選んだのか」という視点をもつことが重要です。
貴院は地域で数十年にわたり診療や救急医療を担ってこられ、地域住民の方々にとって身近で頼れる存在であると感じました。また、私自身も医療機関にかかる際に、受付や会計業務などを担う医療事務の対応が、患者さんにとって病院全体の印象を左右する重要な役割を果たしていることを実感していたため、私自身も「病院の顔」として、丁寧で安心感のある応対に努めたいと考えております。医療に関する知識はまだ浅い部分もありますが、積極的に学びながら、正確で丁寧な対応を心掛けてまいります。
医療事務の志望動機では、「なぜ医療分野で働きたいのか」を明確にしましょう。そのうえで、患者対応への姿勢や事務スキルとの関連を具体的に示すことで、説得力のあるアピールにつながります。
病院の志望動機を書く際の注意点
どれだけ熱意があっても、志望動機の書き方を間違えるとマイナスの印象につながりかねません。以下に、病院の志望動機を書くうえで気をつけたいポイントを4つに絞ってまとめました。
待遇面を志望理由に書かない
病院の志望動機を書くときは、給与の高さや休日の多さなど、待遇面を主な志望理由にしないようにしましょう。採用側は、「病院で働きたいという気持ち」や「患者さんにどう貢献したいか」などを重視する傾向があるからです。
志望動機では待遇ではなく、たとえば、病院の理念に対する共感や働き方への魅力などを軸に考えましょう。
抽象的な表現は避ける
「人の役に立ちたい」「やりがいがあると思った」などの抽象的な言葉だけでは、具体的な熱意が伝わりにくいでしょう。採用担当者は、応募者が本当に病院のことを理解しているか、どのように働きたいのかを知りたい傾向があります。
そのため、自分の経験やエピソードを交えて、具体的に志望動機を伝えるよう心掛けましょう。新卒や異業種転職の方は、学生時代や前職でのエピソードでも構いません。
志望動機の使い回しは避ける
複数の病院に応募する場合、すべて同じ内容の志望動機を使うのは避けましょう。病院は施設ごとに特徴や方針、力を入れている分野などが異なるため、それらに触れない志望動機は説得力を欠く可能性があります。
また、採用担当者は今まで数多くの志望動機を見てきた人も多いため、志望動機を読んだだけで使い回ししていることが分かってしまい、応募者への印象が悪くなることも。志望動機を使い回すのではなく、応募先の病院ごとに調べた情報をもとに内容を考えることで、採用担当者に熱意を与えられるでしょう。
例文をそのまま使用しない
ネットや書籍にある志望動機の例文をそのまま使うと、自分の言葉でないことが伝わってしまう可能性があります。特に面接では、書いた内容について詳しく聞かれる傾向があるため、自分の経験や思いをもとにした内容でないと答えに詰まってしまうことも。例文はあくまで参考程度に留め、自分の言葉で表現するようにしましょう。
病院の志望動機に関するよくある質問
病院への志望動機を書くとき、「何を書けば良いのか」「どう伝えれば良いのか」で悩む方は珍しくありません。ここでは、履歴書や面接の場でよくある質問をまとめました。疑問を解消し、自信をもって志望動機を伝えましょう。
志望動機と自己PRはどう違う?
志望動機は「応募先の病院や職種を選んだ理由」を伝えるものです。一方、自己PRは「自分の強みや特徴をアピールするもの」という違いがあります。ただし、志望動機の中で自分の経験やスキルに触れて、自己PRにつなげるのは問題ありません。
「お世話になった病院だから」という志望動機は良い?
学生時代に実習を経験した、自分や家族が患者として利用したなどの経験があり、「自分が(または家族が)お世話になった病院だから」という理由を、志望動機にするのも良いでしょう。ただし、お世話になったからという気持ちだけでは動機として印象が弱いため、「病院スタッフの温かい対応に励まされた」「支えてもらった経験を誰かのために活かしたい」など、自分なりの視点を加えることで、説得力のある志望動機になります。
病院の志望動機を履歴書と面接で同じ内容にしても良い?
履歴書と面接の志望動機は、同じ内容にしましょう。ただし、一言一句同じ文章にする必要はなく、表現は変えても問題ありません。むしろ、履歴書と面接で話す内容が異なると、採用担当者からは「一貫性がない」と思われる原因にもなります。「履歴書で伝えきれなかった思いを、面接で補足する」という意識をもつと、履歴書と面接で一貫性のあるアピールができるでしょう。
病院の志望動機では自分がどう貢献できるかを伝える
- 病院の志望動機の基本構成は、「動機」「理由・根拠」「自分の強み」「将来の展望」
- 病院の志望動機を作成する際は、結論ファーストで経験を交えながら伝えよう
- 病院の志望動機を書く際は、待遇面を理由にせず抽象的な表現は避ける