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訪問美容師とは?仕事内容や必要な資格を解説!

6 days ago

訪問美容師に興味はあるものの、具体的な仕事内容が分からない方もいるでしょう。訪問美容師とは、自宅や介護施設、病院などに出向いて美容サービスを提供する美容師のことです。この記事では、訪問美容師の主な仕事内容や必要な資格、平均年収についてまとめました。訪問美容師になるための方法や主な働き方も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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訪問美容師とは

訪問美容師とは、美容室に行くことが難しい高齢者や障がい者、療養中の方などを対象に自宅や福祉施設、病院などを訪問して美容サービスを提供する職種です。日本では高齢化が進んでおり、特に高齢者や介護を必要とする方からの需要が高まっているとされています。

訪問美容師として働く際は、カットやシャンプー、パーマ、カラーといった基本的な施術スキルだけでなく、相手の体調や環境に配慮した柔軟な対応力が求められるでしょう。また、接遇マナーや介護の知識も大切になります。

訪問美容の対象とは

訪問美容の対象者は、主に介護が必要な高齢者や病気・障がいによって外出が困難な方、入院中の方、あるいは施設に入所している方などです。

e-Gov 法令検索「美容師法 第七条」によると、「美容師は、美容所以外の場所において、美容の業をしてはならない」と定められています。

一方、政令で定める特別な事情がある場合には、例外的に施術が可能であるとも示されています。e-Gov 法令検索「美容師法施行令 第四条」によると、「特別な事情」とは次のように定義されています。

  • 疾病その他の理由により、外出することが困難な者
  • 婚礼その他の儀式に参列する者に対し、儀式の直前に美容を行う場合

「外出することが困難な者」には、要介護認定を受けている高齢者や障がい者、長期入院患者などが含まれます。

参考:
e-Gov 法令検索「美容師法」
e-Gov 法令検索「美容師法施行令」

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訪問美容師の主な仕事内容

訪問美容師の主な仕事は、一般的な美容師と同じように、髪のカットやシャンプー、ブロー、パーマ、カラーなどです。また、訪問先での設備のセッティングや衛生管理なども行います。

訪問美容師の一日のスケジュール

前述のとおり、訪問美容師は高齢者施設や自宅などを訪問して、美容サービスを提供する職種です。一般的なサロン勤務の美容師と違い、利用者の身体的・精神的な状態に配慮しながら施術を行うことが求められます。

以下に、訪問美容師の一日のスケジュール例をまとめました。

時刻
スケジュール
詳細
午前9時 - 準備
- 出発
- 必要な道具や消毒用品などを準備し、訪問先へ移動
午前10時 午前の施術 - 施設の入所者にカットやブローを実施
正午 - 昼休憩
- 移動
午後1時30分 午後の施術 - 自宅で介護を受けている方に対して施術を実施
午後3時30分 - 片付け
- 記録の記入
- 使用器具の洗浄と消毒
- 翌日の準備
- 施術記録の記入
午後5時 帰社

一日の訪問件数や施術内容は日によって異なるようです。訪問美容師の場合、移動や準備の時間も必要なため、一日のスケジュールに余裕をもつことが大切になるでしょう。

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訪問美容師の平均年収は?

訪問美容師に特化した公的機関のデータはありませんが、job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「美容師」によると、美容師の平均年収は379万7000円となっています。ここでの「美容師」は訪問美容師だけでなく美容室で働く美容師も含まれているため、参考程度に留めましょう。また、勤務する企業や地域、経験年数によっても年収に差が生じます。

訪問美容師の場合、施術や接客のスキルを磨き、リピーターを増やすことで、収入アップを図れる可能性があるでしょう。

参考:job tag(厚生労働省 職業情報提供サイト)「美容師」

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訪問美容師になるには

訪問美容師として働くには、まずは美容師免許を取得することが必要です。実際に訪問美容師として働く際は、就職・転職サイトや就職・転職エージェントを活用する方法があります。

美容師免許を取得する

厚生労働省「理容師・美容師免許の取得まで」によると、美容師国家試験を受験するためには、都道府県知事が指定する美容師養成施設を卒業しなければなりません。美容師養成施設への入所資格は高等学校卒業者(当分の間は中学校卒業者も可)で、修業期間は昼間・夜間課程の通常課程で2年以上、通信課程の通常課程で3年以上となっています。

国家試験は実技試験と筆記試験で、厚生労働大臣が指定した公益財団法人理容師美容師試験研修センターが実施します。試験合格後、美容師名簿への登録申請を行うことで、免許証が交付されるようです。

就職・転職サイトをチェックしてみる

美容師免許を取得したら、求人サイトで訪問美容に関する募集を探すのがおすすめです。「訪問美容師」「訪問美容 求人」などのキーワードで検索すると、介護施設や医療機関と連携する企業、訪問美容専門サロンなどの求人情報が見つかる可能性があります。勤務地や給与、必要なスキルのほか、どのような利用者に対応するのかも確認しておきましょう。

就職・転職エージェントを活用する

訪問美容の経験がない場合や、希望条件に合う職場がなかなか見つからないときは、美容業界に強い就職・転職エージェントを活用するのも一つの方法です。

訪問美容に特化した事業を展開している企業と提携しているエージェントであれば、自分に合った勤務先を紹介してもらえる可能性もあるでしょう。また、応募書類の添削や面接対策などのサポートも受けられるため、未経験者も安心してチャレンジしやすくなります。

参考:厚生労働省「理容師・美容師免許の取得まで」

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訪問美容師におすすめの資格

訪問美容師として活動するには、美容技術に加え、高齢者や障がい者に対する理解と配慮が求められます。訪問美容に関わる専門的な資格を取得することで、より安心・安全なサービス提供が可能になり、利用者やその家族からの信頼も高まるでしょう。ここでは、訪問美容師におすすめの資格を3つご紹介します。

介護職員初任者研修

厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について(介護職員初任者研修・生活援助従事者研修関係)」によると、介護職員初任者研修は、介護を行うための基本的な知識と技術を身につけるための研修です。

高齢者の身体の特徴や基本的な介助(移動や食事、排泄、着替えなど)に加え、安全な接し方や声かけの方法も学べるため、利用者に合わせた柔軟な対応が可能になり、訪問美容の現場で役立つでしょう。

訪問福祉理美容師

一般社団法人日本訪問福祉理美容協会「受講内容」によると、訪問福祉美容師は、訪問美容を行ううえで必要な知識と技術を体系的に学べる民間資格です。

受講内容には、感染症対策や寝たきりの方への対応、ベッド上での施術方法、利用者との信頼関係を築くコミュニケーション技術などが含まれており、現場に即した実践的なスキルを習得できます。

福祉理美容師

認証NPO法人 日本理美容福祉協会「養成講座ご案内」によると、福祉美容師は、高齢者や障がい者への理美容サービスに特化した資格です。福祉理美容士養成講座の受講により、介護施設や在宅での施術に必要な知識とマナーを身につけられます。

講座では、施術時の安全配慮や車いす・ベッド上での対応方法、介護現場のルール、高齢者の心身の特徴に応じた接し方などが学べます。

参考:
厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について(介護職員初任者研修・生活援助従事者研修関係)」
一般社団法人日本訪問福祉理美容協会「受講内容」
認証NPO法人 日本理美容福祉協会「養成講座ご案内」

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訪問美容師の主な働き方

訪問美容師として働くには、以下のような選択肢があります。それぞれの働き方には特徴があり、自身のライフスタイルやキャリアプランに合わせて選択することが重要です。

訪問美容サービスを提供する会社に所属する

訪問美容師として働く主な方法は、訪問美容サービスを提供する会社に所属することです。会社に所属することで、顧客の獲得や業務のスケジュール調整を会社がサポートしてくれます。これにより、訪問美容師としての仕事が初めての方も安心して業務を始められるでしょう。

また、先輩社員から技術向上のアドバイス・フォローを受けられたり、企業によっては研修制度が整っていたりする点が魅力です。基本的に毎月一定の給与が支給されるため、安定した収入を得やすい点もメリットとして挙げられます。

個人で開業してフリーランスとして働く

もう一つは、個人で開業し、フリーランスの訪問美容師として活動する方法です。企業と業務委託契約を結ぶ方法のほか、自身で顧客を獲得して働く方法もあります。

フリーランスの場合、利用者獲得や業務のスケジュール調整などを自分で行うため、自由度が高い反面、営業力や自己管理能力が必要となるでしょう。基本的にはフリーランスになる前に美容師として経験を積み、知識・スキルを高めたうえで目指すことになります。

正社員のように固定給でない分、収入は不安定になりやすいと考えられますが、軌道に乗ると収入アップを図れる可能性があります。

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訪問美容師とは、自宅などで施術する出張美容師のこと

  • 訪問美容師とは、自宅や介護施設を訪問して外出困難な方に美容施術を行う職種

  • 訪問美容師の仕事内容は、訪問先でのカットやブローなど

  • 訪問美容師になるには美容師免許を取得する必要がある

  • 訪問美容師におすすめの民間資格は、介護職員初任者研修や訪問福祉理美容師など

  • 訪問美容師は、会社に所属するほかフリーランスとして働く方法がある

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