お役立ち情報

さまざまな技術と工夫で、介護者の負担軽減を支援する企業

本記事では、介護者の負担軽減や要介護者の自立支援につながるサービス・製品を提供している企業を紹介しています。
どの企業も介護者・要介護者の視点に立ち、双方が抱える課題や悩みに寄り添いながら、サービス・製品の開発につなげていることが特徴です。

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株式会社オフィス・ラボ

株式会社オフィス・ラボは、愛媛県松山市に拠点を置く企業です。介護用家具の製造・販売事業をはじめ、オフィス用品の販売・設置事業、ブースレンタル・設営事業を手掛けています。
主に介護施設向けの家具製品に力を入れており、高齢者の方の自立をサポートする「ピタットチェアFit」、独自のホールド技術で杖を固定しながらも簡単な取り外しが可能な「つえポン」などを製造。介助者・要介護者双方にやさしい家具の提供で、介護現場の業務効率化をサポートしています。

介助が必要なすべての方を助ける介護椅子「ピタットチェアFit」

ピタットチェアFitは、ご家庭や介護施設で働く介護スタッフの意見をもとに開発された介護椅子です。

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▲画像提供:株式会社オフィス・ラボ


同製品には以下のポイントがあります。

一人でも離着座しやすい設計

椅子の回転をレバーで簡単に操作できます。レバーは軽い力で動かせるため、手に力が入りにくい方も操作可能です。椅子には45度ごとにロック位置があり、席に着く・立ち上がるなどの動作がしやすくなっています。パーキンソン病の方や片まひの方も、安全に一人での離着座が可能です。

座面の前後スライド

自動車のシートからヒントを得て開発された機能で、座面下部にある前レバーを持ち上げることで座面を前後にスライドできます。また介助者に使いやすいよう、座面後部に前レバーと連動する「スライドボタン」を配置。介助者も軽い力で前後スライドすることができるため、「介助時の腰への負担が気になる」という方も安心です。

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▲画像提供:株式会社オフィス・ラボ


ピタットチェアFitのご利用者・ご家族の声

・テーブルと椅子の間に食べ物や飲み物をこぼしていたのが改善されてうれしい
・自由回転だと危ないが、この椅子は45度毎にストッパーが付いているので安心
・パーキンソン病の身体の傾き、立ち上がりの難しさに配慮された製品だと思う
・予想以上に使い勝手が良く、友人におすすめしたらとても喜んでくれた
・介助の必要がないため、介護する側もとても助かっている
・家族の介助なしで移動できるようになった
・椅子からの立ち上がりが楽になった

介護者・要介護者の負担を解消するだけでなく、要介護者の「自分でできる」を育める製品をお探しの方にとって、ピタットチェアFitは最適な製品だといえるでしょう。

■詳細情報
株式会社オフィス・ラボ
ピタットチェアFit

株式会社アイトシステム

株式会社アイトシステムは、介護者や家族の負担を軽減するための見守りシステム・情報セキュリティ機器の開発・販売、メンテナンス、保守管理を手掛ける企業です。離れて暮らす家族に代わって高齢者や要介護者の見守りを行う「親子のドアシル」をはじめ、被介護者の安否確認を無料で利用できる安否確認システム「アンピズ」などを提供しているほか、介護施設などにおける見守りシステム、介護補助システムなどの受託開発も行っています。

在宅介護の手助けを行う「介護のケアシル」

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介護のケアシルは、要支援・要介護1、2の認定を受けている一人暮らしの高齢者のために開発された見守り・支援システムです。本体装置とクラウドシステムで構成されており、本体に搭載されている各種センサと押しボタンで高齢者を見守ります。

本体には「起床」「ご飯(朝食・昼食・夕食)」「服薬」「外出」のボタンがあり、設定された時間になると、LEDの点滅や音声メッセージなどでご利用者にボタンの押下を案内します。ボタンが押下されると、ご家族や介護者にメールもしくはコミュニケーションアプリに通知が届きます。
また、本体には人感センサ、ドアセンサ、照度センサ、温度センサとさまざまなセンサが内蔵されており、異常を検知した場合ご家族や介護者にメールを送信。発見の遅れを防ぎます。

ご家族・ご利用者の生活状況を分かりやすく把握できる同製品。離れて暮らしているご家族が心配な方、見守りが必要なご利用者を担当している方への手助けとなってくれるでしょう。

誤薬トラブルを解消する「誤薬チェッカー」

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誤薬チェッカーは、服薬介護時の誤薬トラブルを防ぐために開発されたシステムです。

薬袋やご利用者の名札・食券などに本人を識別できるQRコードを貼り付け、専用のアプリでQRコードを読み取ります。QRコードが合致すると「正しい投薬対象者」であることを通知。不一致の場合は「投薬対象者が間違っている」として、警告音や音声メッセージなどで知らせてくれます。
専用アプリは手持ちのスマートフォンを利用できるほか、無料でインストールすることが可能。システム導入時の初期費用を抑えられるため、最小限の経費でシステムを導入できそうです。

最悪の場合、ご利用者を命の危険に晒す可能性があるため、服薬介護は介護従事者にとって最も気を遣う業務の一つです。誤薬チェッカーのような誤薬防止システムを活用することで、職員の気持ちに余裕が生まれるだけでなく、服薬チェックに必要な人員や時間を減らせるため、業務効率化にもつながるでしょう。

■詳細情報
株式会社アイトシステム

ヴイストン株式会社

ヴイストン株式会社は、ロボットや全方位センサー、センサーネットワーク関連製品の開発・製造・販売を手掛けている企業です。同社が目指すのは「人とロボットが共存することで、人類がいきいきと幸せに生きられる社会を実現する」こと。人材不足解消や業務効率化を図るためのロボットではなく、コミュニケーションロボットやヒーリングロボットなど、「こころ」が通じ合えるロボットの開発に力を入れています。

あやして癒やされる介護向け製品 かまって「ひろちゃん」

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▲画像提供:ヴイストン株式会社


かまって「ひろちゃん」は、赤ちゃんの形をしたコミュニケーションデバイスです。内部に加速度センサーとスピーカーを搭載しており、抱っこやたかいたかいなどのあやす行為に反応して、「ひろちゃん」の機嫌が良くなります。1歳前後の赤ちゃんの笑い声や喃語などを音声データとして使用していることがポイントで、まるで本物の赤ちゃんをあやしている感覚になり、ユーザーの心の癒やしにつながるそうです。

「ひろちゃん」の一番の特徴は、顔のないデザインを採用していること。「ひろちゃん」は笑い声で機嫌を表現するため、顔に表情があると、ユーザーでの感情の読み取りを阻害してしまう可能性があるそうです。また、製品開発に協力した施設への聞き取りにおいて、顔がないデザインは、顔があるデザインと同じくらい好評だったとのこと。ユーザーがイメージを自然に投影でき、より愛着を持ってもらえるよう、顔のないデザインを採用しています。
また、「ひろちゃん」はぬいぐるみ素材でできており、衣服の着脱も可能。オリジナルの衣服を作成したり、着用させたりすることで、ユーザーにとってさらに親近感が湧く存在となりそうです。

期待される効果やメリット

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近年、認知症の治療に役立つとして「ドールセラピー」が注目されています。
ドールセラピーとは、赤ちゃんの人形を用いて患者さまの心にアプローチする治療法。感情がよみがえったり、コミュニケーションが生まれたり、人の役に立つ喜びや自信を取り戻したりなど、症状改善に関するさまざまな事例が報告されています。

かまって「ひろちゃん」にも同様の事例が報告されており、開発に協力した介護施設でテストを実施したところ、普段は介護職員に対して反応が薄いご利用者が、「ひろちゃん」の笑い声につられてほほ笑んだという場面があったそうです。

かまって「ひろちゃん」を活用することで、ご利用者が笑顔になったり、自信を取り戻したりできるかもしれません。また、ご利用者の状態が改善することで、介護スタッフの労務軽減にもつながるでしょう。

■詳細情報
ヴイストン株式会社
かまって「ひろちゃん」

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