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健やかな身体は清潔なお口から!口腔内ケアのツール・講座に注目
5 days ago

口腔内の健康は、全身の健康状態と密接に関連しており、特に高齢者のQOLに大きく影響すると言われています。超高齢社会の今だからこそ、口腔ケアの重要性に改めて目を向ける必要があるでしょう。
当記事では、要介護者向けの口腔ケア製品を開発・提供する会社と、訪問看護における口腔ケアの質向上に取り組む協会を紹介します。ぜひ、ご参照ください。
株式会社デントケア
株式会社デントケアは、歯学博士である亀水忠宗社長が医学的見地から開発した、独創的な口腔ケア製品を提供しています。
現役の歯科医師でもある亀水社長は、訪問歯科診療での経験からケアの重要性を強く認識し、舌ブラシ、口腔保湿剤、口臭予防剤、要介護者向け製品など、幅広いニーズに対応する製品を創出。これらの製品を通じて、人々の健康寿命の延伸に貢献しています。
要介護者向けの口腔保湿剤「ウエットエイドシリーズ」
要介護者の口腔ケアにおいて、ドライマウス対策は非常に重要です。口の中が乾くと、虫歯や歯周病のリスクを高めるだけでなく、誤嚥性肺炎の誘因にもなります。ウエットエイドシリーズは、そんな口腔乾燥を防ぎ、清潔な口腔を保つための口腔保湿剤です。

ウエットエイドの特徴は、泡状の本剤が口腔内の汚れを効果的に浮かせて除去をしやすくし、潤いを保ちやすくすること。泡状なので垂れにくく、乾燥した痰や剥離上皮などにもしっかり密着して軟化を促します。柔らかくなった汚れや痰は、スポンジやガーゼで簡単に取り除くことができ、粘膜への負担も少ないので、口腔内がデリケートな高齢者にも安心です。甘みや刺激を抑えているので、口腔ケアが苦手な方へも使いやすいでしょう。
なお、ウエットエイドシリーズには、ワンプッシュで泡が出るポンプタイプと、必要な量だけ泡立てて細かく使用できるジェルタイプがあります。その他、義歯装着者に適した口腔保湿剤も数種類展開しています。施設で使用する場合は、利用者の状態や稼働スタッフの人数等に応じて使い分けると良さそうですね。効果的な口腔衛生・保湿はもちろん、介護士の業務負担軽減にもつながるでしょう。
介護用オーラルケア「バイトロックシリーズ(開口補助具)」
要介護者の口腔ケアでしばしば課題となるのが、開口困難な方へのケアです。バイトロックシリーズは、そのような方々の口腔ケアをサポートする開口補助具として提供されています。

同シリーズ製品は、さまざまな症例に対応できるよう、回して使う「バイトロックⅡ(かため・やわらかめ)」と、スライドして使う「バイトロックS(スリム)」「バイトロックW(ワイド)」の2種類の形状・全4種類のラインナップで用意されています。材質は、オートクレーブ滅菌可能(耐熱温度180℃)なシリコーンを採用。ソフトな弾力で口腔内を傷つけにくく、常に清潔な状態で使用できるため、感染症対策が必須な介護施設では特に有用でしょう。
また、製品内部にペンライトを入れて口腔内を照らせるというのも、介護者にとって注目したいポイントです。「バイトロックⅡ」と「バイトロックW」は指先も入れられるため、口腔内にしっかりと差し込みやすくなっています。
なお、口腔内挿入が困難な方には、ウエットエイドとの併用が効果的です。バイトロックの先端にウエットエイドを塗布することで挿入がスムーズになり、介護者と要介護者の双方にとって負担が軽減されます。
口腔ケアの課題を解決し、健康維持をサポートする同社製品は、介護の現場に笑顔をもたらす心強いツールといえるでしょう。今後、さらなる普及と活用が期待されます。
■詳細情報
株式会社デントケア
ウエットエイドシリーズ
バイトロックシリーズ(開口補助具)
一般社団法人 訪問看護支援協会
一般社団法人 訪問看護支援協会は、全国の訪問看護に関わる事業者や専門職の支援を目的に設立された団体です。
在宅医療の要となる訪問看護の質の向上と普及促進に向け、政策提言支援・経営改善支援・専門人材育成などの事業を展開。超高齢社会における在宅医療の重要性が増すなか、訪問看護サービスのさらなる充実と発展を目指し、業界全体の底上げに取り組んでいます。
口腔ケアのテクニックや重要性、最新知見を学べる「BOCプロバイダー認定資格講座」

一般社団法人 訪問看護支援協会では、医療・介護現場における基本的な口腔ケア「BOC(ベーシックオーラルケア)」の質向上を目指し、「BOCプロバイダー認定資格講座」を開講しています。
BOCプロバイダーとは、基本的な口腔ケアの必要性や方法・知識を啓蒙するリーダー的存在です。近年、医療環境は大きく変化し、早期退院の推進により在宅での治療やリハビリが増加しています。それに伴い、口腔ケアも病院から在宅・訪問看護の現場へとシフトし、家族が担うケースも増えています。このような背景から、適切な口腔ケアの知識と技術を広める役割を担うBOCプロバイダーの重要性が高まっているのです。
本講座は、看護師、歯科衛生士、介護福祉士、ケアマネジャーなど、現場の第一線で活躍中の方々を対象としています。すぐに活用できる実践的な口腔ケアのテクニックと、その重要性を裏付ける最新のエビデンスを座学を通じて体系的に学習。修了後は、BOCプロバイダーの認定証が授与され、積極的に活動できるようになります。
また、認定を受けると、継続的な学習の機会も与えられます。過去録画の視聴や、全国で開催される講義のオンライン受講など、振り返りと最新情報の把握をサポート。地方在住や子育て、夜勤などで時間の制約がある方も学びやすいよう、柔軟な学習システムを採用しています。
受講者の声

実際に受講した方からは、下記のような声が寄せられています。
- 口腔ケアの重要性を再認識できた
- 認知症との関連についても触れながら口腔ケアを推進していきたい
- 病院から在宅への連携をうまく図り、口腔ケアの重要性を広めていきたい
- 職員や家族が統一したケアを行えるよう改善に努めていきたい
正しい知識とテクニックの習得により、アウトプットも積極的になる姿勢がうかがえるでしょう。
この他にも、同じ志を持つ仲間と出会えるのも大きな魅力です。互いに高め合える環境が整っているのも本講座システムで、スキルアップを図ってみてはいかがでしょうか。
当認定資格は多くの団体からの後援を得ており、BOCプロバイダー活動の際にも信頼される肩書きとして活用できます。専門性を高め、地域医療・介護の質向上に貢献するリーダーとしての第一歩となるでしょう。
■詳細情報
一般社団法人 訪問看護支援協会
BOCプロバイダー認定資格講座