豆知識

医療機関名の書き方とは?書くときのルールやポイントも紹介

2 months ago

「医療機関名の書き方がよく分からない」という方もいるでしょう。医療機関名は、「医療法人」のような法人格や「◯◯会」などの表記も省略せず、正式名称で書くのがポイントです。この記事では、医療機関宛ての書類の書き方のポイントについて紹介します。「貴」と「御」の使い分けのルールについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

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医療機関名の書き方とは

書類に医療機関名を書く際は、医療機関の正式名称を用いるのが適切です。医療機関では、「医療法人」や「◯◯市立」など、名称の前に法人格や運営元の表記があるケースも多くみられます。その場合、法人格なども含めた正式名称を用いるのが、書類上での正しい書き方となります。

たとえば、一般的に「◯◯病院」と呼ばれている場合も、正式名称は「医療法人◯◯病院」や「社会福祉法人◯◯会 ◯◯病院」などであるケースも少なくありません。そのため、医療機関名を書類に記載する際は、あらかじめ正式名称を調べておくことが必要です。

医療機関名の正式名称は、各機関のWebサイトで確認できます。基本的には、病院・施設の概要が紹介されているページに記載されていることが多いようです。企業研究などで志望先の医療機関のWebサイトを確認する際に、医療機関名の正式名称も併せて調べておくと良いでしょう。

なお、医療法人を「(医)」、一般財団法人を「(一財)」などと省略して記載されている場合もありますが、書類に記載する際には、省略形は用いないのがベターです。

医療機関名を書く場面

就職・転職活動においては、履歴書や職務経歴書の作成のように、医療機関名を書く場面が多くあります。また、職場を見学した場合、お礼状を医療機関宛てに送ることもあるでしょう。

履歴書・職務経歴書の職歴欄や封筒の宛名を書く際には、前述のとおり、医療機関名は正式名称で書くのが基本的なルールとなります。ただし、履歴書の志望動機・自己PR欄やお礼状の文中などでは、正式名称ではなく「貴院」などの表現を用いるため、注意が必要です。「貴」の使い方は、次の項目で説明します。

また、医療機関名を書く場面は、就職・転職活動時に限らず、入職後にもあります。たとえば、医療機関で働く中では、ほかの医療機関宛てに書類を送付する機会があるでしょう。その際にも、相手の医療機関名は正式名称で記載するのがマナーとなります。

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「貴」と「御」の使い分けのルール

書類を書く際に間違えやすいのが、「貴」と「御」の使い分けです。大阪労働局「応募書類の作り方」によると、応募先企業などを言い表す敬称には「貴社」などの表現が用いられる一方、「御」は口語体であるため文書には使用しないとされています。

よって、履歴書や職務経歴書、お礼状などの文書では「貴」を、面接や電話などでは「御」を使うのが基本的なルールです。就職・転職の面接準備として文章を考え書き留めておく場合は、面接を想定して「御社」や「御院」などの表記を用いて書いておくと良いでしょう。

参考:大阪労働局「履歴書・職務経歴書の書き方」

医療機関ごとの使い方の例

ここからは、前述の「貴」と「御」の使い分けのルールを踏まえて、医療機関ごとの使い方の例をみていきましょう。

医療機関の種類 書き言葉 話し言葉
病院、医院 貴院 御院
診療所 貴診療所・貴施設・貴所 御診療所・御施設・御所
クリニック 貴クリニック・貴施設・貴所 御クリニック・御施設・御所
医療法人 貴法人 御法人

書き言葉で敬称を表すときは、頭に「貴」を、話し言葉では頭に「御」を付けるのが基本的なルールです。「貴診療所」や「貴クリニック」など、聞き馴染みがなく違和感を覚える場合は、「貴施設」や「貴所」といった表現を用いる方法があります。

なお、「御」の読み方は「おん」です。面接や電話口などで言い慣れない場合は、「こちらの病院」や「こちらの施設」といった表現を使うのも良いでしょう。

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医療機関宛ての書類の書き方のポイント

ここでは、医療機関宛ての書類の書き方のポイントを3つ紹介します。

宛名は詳しく書く

医療機関宛ての書類の書き方で大切なポイントは、宛名を詳しく書くことです。就職・転職活動において、採用担当者へ書類を送付する際、担当者宛てであることが明確に分かる書き方にする必要があります。そのため、部署名はもちろんのこと、担当者の名前が分かる場合は、フルネームで宛名を書くのがポイントです。

規模の大きな医療機関の場合は特に、同じ苗字の方が複数在籍していることもあるため、宛名は可能な限り詳しく書くと良いでしょう。なお、担当者が分からない場合は「ご担当者様」や「◯◯部 御中」などの書き方で問題ありません。

敬称・敬語は正しく使う

医療機関の宛ての書類を書くうえでは、正しい敬称や敬語の使い方を理解しておく必要があります。前述のとおり、宛名はフルネームで「様」を用いた書き方にするのが基本です。しかし、役職名がある場合に「氏名+役職名+様」と表記するのは適切ではありません。この場合、「様」は使用せず「氏名+役職名」とするのが一般的です。

たとえば、院長宛てに書類を送付する場合、正しい書き方は「◯◯ ◯◯院長」もしくは「◯◯病院 院長 ◯◯ ◯◯様」となります。また、特定の先生宛てに書類を送付する場合は、「◯◯ ◯◯先生」と書くのが一般的で、「先生様」という表現は用いません。

役職名には敬意が含まれており、「役職名+様」という表現だと二重敬語になるため、使用しないよう注意が必要です。

メールの場合はルールが異なることもある

医療機関によっては、就職・転職活動に際して、担当者とメールでやりとりをすることもあるでしょう。前述した「御」と「貴」の使い分けや「様」の使い方などは、メールの場合も書類と同様のルールが適用されます。

ただし、メールの場合は書類と異なり、封筒にあたるものがありません。そのため、件名やメール本文の冒頭で、宛名や差出人、送付物がある場合はその内容などを分かりやすく記載することが大切です。

また、返信メールや病院見学などのお礼メールは、可能な限り早めに送ることもマナーの一つといえます。ただし、深夜や早朝に送るのは、マナー上避けるのが得策です。

これらは、通常のビジネスメールのマナーにも共通するため、入職後、職場のスタッフやほかの医療機関の担当者とやりとりをする際にも気を付けると良いでしょう。

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医療機関名は正式名称を用いた書き方にしよう

  • 医療機関名は、法人格などを含めた書き方にするのが一般的
  • 正式な医療機関名が分からないときはWebサイトで確認しよう
  • 医療機関宛ての書類の書き方では、敬称や敬語を正しく使うのがポイント

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